JPS6036110Y2 - 可変乗心地座席 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、シートクッションのクッション性を変化させ
うる可変乗・し地座席に関する。

車両用の座席、家庭用座席等において、着座者の体重あ
るいは好みによりクッション性を調整したい場合がある
。

本考案の目的はかかる着座者の体重あるいは好みに応じ
てクッション性を変化させうる可変乗心地座席を提供す
ることにあり、以下図面を参照して詳述するところより
明らかになるであろう。

第１図は、本考案の第１の実施例を示すもので、シート
クッションフレーム１０に上側のパッド２１と下側パッ
ド３１とが重合され、シートクッションフレーム１０の
幅方向の一方の端部から前記パッド２１．３１の重合部
を通って他方の端部に帯状物４０が掛は渡されている。

前記帯状物４０は、シシアラ等の抗張力の大きい柔軟性
を有する材料で形成されている。

また、帯状物４０の一端部４０ａはシートクッションフ
レーム１０に固定され、他端部４０ｂは緊張装置５０に
連結されており、帯状物４０を緊張また弛緩しうるよう
になっている。

前記緊張装置５０は本実施例ではねじ杆５１と可動体５
２及びバンドル部５３とから構成されているが、適宜の
巻取り装置等を用いる事が出来るものである。

この第１の実施例の可変乗心地座席では、緊張装置５０
のバンドル部５３の操作により帯状物４０を強く緊張す
ると、上側のパッド２１のクッション性と帯状物４０の
クッション性を合せたクッション性が得られる。

また、帯状物４０を緩めると、上側のパッド２１と下側
のパッド３１のクッション性を主としたクッション性が
得られ、帯状物４０の緊張度を任意に変えるとにより、
多様なりッション性が得られる。

つぎに、第２図Ａ、 Ｂ、 Ｃは本考案の第２の実施例
を示すもので、上側のパッド２２と下側のパッド３２と
の重合部が上方に向って凸曲面に形成されている。

そして、この第２の実施例のものは第２図Ａに示される
ように、帯状物４０を緩めたときは、上側のパッド２２
と下側のパッド３２のクッション性を合せたクッション
性が得られる。

また、第２図Ｂに示されるように帯状物４０をバンドル
部５３の操作により少し張ったときは、帯状物４０の緊
張力により下側のパッド３２が少し押し潰された場合に
は、この押し潰された分だけ上側のパッド２２が下降し
、中央部が少し下降した座感が得られると共に、全体と
して中間のクッション性が得られる。

さらに、第２図Ｃに示されるように帯状物４０を強く緊
張したときは、下側のパッド３２の上面が略々水平状態
となり水平状態の帯状物４０上に上側のパッド２２が十
分に下降し、上側のパッド２２のクッション性が主体と
なり、着座者のヒップポイントが下がり、上側のパッド
２２の両側が相対的に上がり、サイドサポートの機能が
生ずる。

ついで、第３図Ａ、 Ｂ、 Ｃは本考案の第３の実施例
を示すもので、上側のパッド２３と下側のパッド３３の
重合部が下方に向って凸曲面に形成されている。

この第３の実施例のものは、第３図Ｃに明示されるよう
に、帯状物４０を緊張装置５０のバンドル部５３を操作
して強く緊張すると、帯状物４０の緊張力により上側の
パッド２３の下面の凸曲面が上方に押圧されて空間部６
０が形成され、且つパッド２３の上面が上方に突出腰前
記第２図Ｃに示される使用形態とは違ったクッション性
が得られる他は、前述の第２の実施例とほぼ同様である
。

さらに第４図は本考案の第４の実施例を示すもので、上
側のパッド２４と下側のパッド３４の重合部が波形に形
成され、第１〜第３の実施例とは趣きの異なるクッショ
ン性が得られるるようになっており、緊張装置５０のバ
ンドル部５３を回動操作する事により第４図に一点鎖線
で示す如く、上側のパッド２４と下側のパッド３４が変
形する。

なお、第２〜第４の実施例においては、パッドの重合部
の形状を異にする他の構成は、第１の実施例と同じであ
る。

また、本考案ではパッドは二層に限らないこと勿論であ
り、さらには帯状物４０をシートクッションの前後方向
に設けてもよく、帯状物の緊張装置５０は帯状物４０を
任意の張力に緊張、弛緩しうる構造でれば、いかなる構
造のものでもよい。

本考案は、以上説明した構成および作用のものであって
、本考案によれば帯状物の張力を変えることによってシ
ートクッションにおけるクッション性を、着座者の体重
あるいは好みに応じて任意に変化させうる効果がある。

なお、上述においては本考案の一実施例を示したに留ま
り、本考案の精神を脱することなしに種々の変形、変更
をなしうろこと明らかであろつ。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第１の実施例の模型的正面図、第２図
Ａ、 Ｂ、 Ｃは本考案の第２の実施例の色々な使用状
態の模型的正面図、第３図Ａ、 Ｂ。 Ｃは本考案の第３の実施例の色々な使用状態の模型的正
面図、第４図は本考案の第４の実施例の模型的正面図で
ある。 図中、１０・・・・・・シートクッションフレーム、２
１．２２，２３．２４・・・・・・上側のパッド、３１
゜３２．３３，３４・・・・・・下側のパッド、４０・
・・・・・帯状物、５０・・・・・・緊張装置。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ シートクッションのパッドを上下方向に複数層重合
   し、シートクッションの一方の端部からパッドの重合部
   を通って他方の端部に抗張力の大なる帯状物を掛は渡し
   、該帯状物を緊張装置に連結したことを特徴とする可変
   乗心地座席。 ２ 前記パッドの重合部を上方に向って凸曲面に形成し
   たことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の可変乗心地座席。 ３ 前記パッドの重合部を下方に向って凸曲面に形成し
   たことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の可変乗心地座席。 ４ 前記パッドの重合部を波型に形成したことを特徴と
   する実用新案登録請求の範囲第１項記載の可変乗心地座
   席。