JPS6036077Y2 - クリ−ム充填機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は例えばデコレーションケーキの最終仕上げにお
いて、ケーキ上面にクリームの絞り出しを施し、このケ
ーキの装飾を行うデコレーションケーキのクリーム充填
機に関するものである。

順次クリームを口金よりケーキ上面に各々自動的に絞り
出す場合、ケーキ上面に凹凸があると口金とケーキ上面
との距離が一定でないので絞り出された各クリームの形
状が不均一となり見栄えが良くない。

上記のような欠点を解消すべく、例えば特公昭５４−１
０６２７号公報に示されるように、ケーキ素材を搭載す
るテーブルと、このテーブルの上方でデコレーション素
材を収納する収納容器と、この収納容器の下端に装着さ
れており且つ注出されるデコレーション素材の形状をコ
ントロールするアタッチメントを備えている口金機構と
、前記収納容器に圧力を与えて口金機構を介してデコレ
ーション素材を注出させる押圧手段と、前記テーブルと
口金機構との間隙を調節する間隙調節手段とから構成さ
れているケーキのデコレーション装置が開発された。

しかしながらこの公報のものは、収納容器及び口金機構
並びに押圧手段を位置固定させた状態で、テーブルを昇
降させることにより、このテーブルと口金機構との間隙
即ち口金機構とケーキとの距離を一定に保つものである
。

そのため、常時上下動しているケーキにデコレーション
を施す作業となり、デコレーションの形状を均一に形威
し難く、またデコレーションの出来上り時にはケーキの
上下振動によってこの形状が崩壊されていて、さらにデ
コレーション素材の立ち切り状態も悪く、あまり見栄え
の良くないデコレーションケーキとなっていた。

さらに前記公報のものは、収納容器及び口金機構並びに
押圧手段を位置固定させた状態で、テーブルを昇降させ
ると同時に水平回転させることにより、ケーキ上面の同
一円周上にデコレーションを施すものである。

そのため、テーブルの中心とケーキの中心が少しでもず
れた状態で載置されると、ケーキの外周円に対して偏心
した円周上にデコレーションが施され、一部デコレージ
ョンがはみ出し或いはデコレーションが施されていない
部分もできるから、テーブルの中心とケーキの中心の位
置合せを厳密に行う必要があり、デコレーション作業を
行う前段の作業が極めて煩雑なものになっていた。

さらに口金は位置固定されているから、ケーキ直径の大
小にかかわらず、常に同一直径の円周上でしかデコレー
ションは施されない。

したがってケーキ直径に対応した任意の円周上でデコレ
ーションを施し、また多輪状にデコレーションを施すこ
とができす、それらを行うためにはデコレーションの円
周直径が異なるような位置に口金を配設する口金機構に
その都度交換する必要があり、多大な作業手間がかかつ
ていた。

さらにその作業手間を省略するために、デコレーション
の円周直径が異なるような口金を多数口金機構に備える
と、これら口金を夫々閉鎖するシャッタ機構と合せて口
金機構が極めて複雑且つ高価なものとなって、極めて経
済的に劣る等の問題があった。

然るに本考案は、昇降並びに水平回転自在なケーキ台に
上載するケーキに対し、昇降アームを介して口金をケー
キ上方で上下動可能に、また左右に平行移動可能に支持
するように構成したものである。

したがって本考案によれば、一定高さに保持した状態で
水平回転させるケーキ台にケーキを上載する一方、その
ケーキ上方の口金を上下動させてケーキとの距離を一定
に保ちながら行うものであるから、ケーキは上下動する
ことなく、従来に比べてデコレーションの形状を均一に
形威し得、またクリームの先端側で口金から立ち切るた
め、その立ち切り状態も良好に行えて、手作業と変わる
ことのないケーキのデコレーションが行い得、すらに口
金を左右に平行移動させることにより、デコレーション
の円周直径が任意に設定できて、しかもその円周をケー
キの同心上で形成できるから、ケーキをケーキ台に上載
するときの厳密な位置合せが必要なく、この作業を迅速
に行え、しかもケーキ直径に反応させ、且つ多輪状のデ
コレーション等多種多様なデコレーション態様が極めて
簡単な操作並びに構造で行うことができて、作業能率を
著しく向上させ、また繁用性並びに経済的にも秀れたク
リーム充填機を提出するものである。

以下本考案の一実施例を図面に基づき説明する。

第１図は全体の正面図、第２図はその側面図であり、１
は充填装置で、該装置１はクリーム等の生地を貯留する
ホッパー２，３と、該ホッパー２．３内のクリームを取
替可能な口金４，５を介して抽出するシリンダ６．７と
、前記ホッパー２．３及び口金４，５の各々の全体を左
右方向に移動せしめるハンドル８，９及び後端が枢着さ
れたアーム１０．１１を介して上下動させる揺動機構１
２（第４図参照）とからなる。

１３は基台で、該基台１３下部には軸１４が設けられて
いる。

１５はスイッチ群であり、１６は計器類、１７・・・は
本体Ｈを移動させる軸輪であり、１９は前記軸１３を手
動で上下動させるハンドルである。

２０はデコレーションケーキＡを上面に搭載するケーキ
台であり、該ケーキ台２０は基台１３上面に開口する穴
２１を介して該台２ｏ下方の取付部２２を前記軸１３の
ネジ部に螺合する様にしている。

該軸１３は第３図に示す如く前記基台１３の下方に別に
設けられたシャーシ２３下方に設置するモータ２４に前
記ケーキ台２０を１旙分、１４等分、１鱒分に間欠回転
駆動するカム機構であるカム板２５，２６．２７を介し
て連結されている。

また、前記取付部２２には前記シャーシ２３上に設ける
昇降用エアーシリンダ２８のアーム２９を連結し、ケー
キ台２０を上下動する様にしている。

３０は内部にスプリング等を設けたクッション材である
。

第４図に示す如く、充填装置１はアーム３１にボルト３
２を介して固定すると共に、ホッパー２或いは３とはフ
ランジ体３３を介して連結固定していて、該装置１内に
シリンダ体３４を回転可能に嵌設している。

前記シリンダ体３４にはピストン３５を内挿しており、
このピストン３５を前記アーム３１上に固定するエアー
シリンダ３６のピストンロッド３７に連結ロッド３８を
介して連結固定し、前記シリンダ３４の作動操作によっ
てシリンダ体３４内で前記ピストン３５を往復摺動し得
るようにしている。

そして、エアーシリンダ３６を作動してピストンロッド
３７を進出させるもので、シリンダ室■内はピストン３
５によって圧縮を受け、室■内のクリームＣを前記口金
４，５より外側に圧出する。

また、前記フランジ体３３の口金４，５の取付金具３９
に光電管４０を取付けている。

そして、ケーキ台２０上に搭載するケーキＡ上面と口金
４．５の先端との接近距離１を検出する。

一方、充填装置１のアーム３１後方は軸４１を介して枢
着され、かつその後方にエアーシリンダ４２を設け、そ
のロッド４３をアーム３１後端に固定している。

そして、該エアーシリンダ４２の作動で、アーム３１を
揺動させ充填装置１の口金４，５先端とケーキＡ面との
距離をコントロールする。

そして、前記光電管４０は電気的に該エアーシリンダ４
２に接続され、従って、口金４，５先端とケーキＡ上面
とを常に一定距離に保持すべくコントロールする。

なお、上記光電管４０は充填装置１の口金４゜５をアー
ム３１を介して上下動するエアーシリンダ４２をコント
ロールすべくしているが、更に前記ケーキ台２０を上下
動する前記エアシリンダ２８に接続してケーキ台の昇降
をコントロールすることもてきる。

以上実施例から明らかなように本考案は、昇降並びに水
平回転自在なケーキ台２０にケーキＡを上載すると共に
、クリームＣを貯留するホッパー２．３と、該ホッパ−
２，３下部の口金４，５からクリームＣを抽出するシリ
ンダ３６と、該口金４．５とケーキＡとの距離を検出す
る光電管４０とを備えた装置において、昇降シリンダ４
２に基端側を連結して中間を軸４１に支持する昇降アー
ム３１を備え、前記ホッパー２，３及びシリンダ３６を
そのアーム３１に支持させると共に、該昇降アーム３１
を左右方向に平行移動させるハンドル８，９を前記軸４
１に備え、前記光電管４０の出力に基づいて昇降シリン
ダ４２を作動制御して、昇降アーム１３の上下動により
口金４，５をケーキＡ上面にこの上方から接離可能に、
また前記昇降アーム３１の平行移動により口金４，５を
ケーキＡ上方でこの左右に平行移動可能に構成したもの
で、一定高さに保持した状態で水平回転させるケーキ台
２０にケーキＡを上載する一方、そのケーキＡ上方の口
金４，５を上下動させてケーキＡとの距離を一定に保ち
ながら行うものであるから、ケーキＡは上下動すること
なく、従来に比べてデコレーションの形状を均一に形成
でき、またクリームＣの先端側で口金４，５から立ち切
るため、その立ち切り状態も良好に行えて、手作業と変
わることのないケーキＡのデコレーションを行うことが
でき、さらに口金４，５を左右に平行移動させることに
より、デコレーションの円周直径が任意に設定できて、
しかもその円周をケーキＡの同心上て形成できるから、
ケーキＡをケーキ台２０に上載するときの厳密な位置合
せが必要なく、この作業を迅速に行え、しかもケーキＡ
の直径に反応させ、且つ多輪状のデコレーション等多種
多様なデコレーション態様が極めて簡単な操作並びに構
造で行うことができて、作業能率を著しく向上させ、ま
た繁用性並びに経済的にも秀れる等の実用的で顕著な効
果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すものであり、第１図は全
体の正面図、第２図はその側面図、第３図はケーキ台の
昇降及び間欠回転駆動系を示す要部拡大図、第４図は充
填装置の拡大断面説明図である。 Ａ・・・・・・ケーキ、Ｃ・・・・・・クリーム、２，
３・・・・・・ホッパー、４，５・・・・・・口金、２
０・・・・・・ケーキ台、４０・・・・・・光電管、２
８．４２・・・・・・昇降機（エアーシリンダ）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 昇降並びに水平回転自在なケーキ台２０にケーキＡを上
   載すると共に、クリームＣを貯留するホッパー２，３と
   、該ホッパ−２，３下部の口金４．５からクリームＣを
   抽出するシリンダ３６と、該口金４，５とケーキＡとの
   距離を検出する光電管４０とを備えた装置において、昇
   降シリンダ４２に基端側を連結して中間を軸４１に支持
   する昇降アーム３１を備え、前記ホッパー２，３及びシ
   リンダ３６をそのアーム３１に支持させると共に、該昇
   降アーム３１を左右方向に平行移動させるハンドル８，
   ９を前記軸４１に備え、前記光電管４０の出力に基づい
   て昇降シリンダ４２を作動制御して、昇降アーム３１の
   上下動により口金４．５をケーキＡ上面にこの上方から
   接離可能に、また前記昇降アーム３１の平行移動により
   口金４，５をケーキＡ上方でこの左右に平行移動可能に
   構成したことを特徴とするクリーム充填機。