JPS6035396B2 - 燃料油組成物 - Google Patents

燃料油組成物

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JPS6035396B2
JPS6035396B2 JP57014844A JP1484482A JPS6035396B2 JP S6035396 B2 JPS6035396 B2 JP S6035396B2 JP 57014844 A JP57014844 A JP 57014844A JP 1484482 A JP1484482 A JP 1484482A JP S6035396 B2 JPS6035396 B2 JP S6035396B2
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JP
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fuel oil
copolymer
weight
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ethylene
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JP57014844A
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立雄 木下
秀邦 小田
昭義 清水
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、流動性の改善された中留分燃料油組政物に関
する。
中留分燃料油、例えば軽油、A重油等は低温下で使用あ
るいは保存する場合、油中に含まれるワックスの結晶が
成長して配管を閉塞したり、あるいは油全体の粘度が極
端に上昇して流動しなくなるなどのトラブルがいよいよ
発生する。
このようなトラブルを回避するめに一般に流動性向上剤
(FlowImprover F・1)と呼ばれる添加
剤が使用される。この種の添加剤は、油中のワックスと
共晶あるいは吸着などしてその結晶構造や形態を変える
ことにより、低温下での油の流動性を改良すると考えら
れている。
現在この種の添加剤は、数多くの文献あるいは特許に紹
介されているように今後予想される燃料油の童質化に対
処でき得るものとして注目され、国内に於いても一部使
用され始めているようである。
しかし乍ら、これまでに紹介されているような添加剤も
性能面に於いては、まだ改良が望まれているのが現状で
ある。
すなわち、過去性能評価に用いられていた流動点試験に
よって、見かけ上、添加剤使用による効果が著しいとさ
れているものであっても、該試験が必ずしも実用上の性
能とは対応していないためか、前述の如きトラブルが発
生することが少なからずあった。
このようなものについて近年急速に注目されて来たより
実用に則した試験法と言われる低温炉過器目詰り点(C
oldFilter PluggingPoi肌CFP
P)試験に供して評価するとほとんど添加剤配合効果が
認められないのであり、このことは前述のワックス結晶
の調節が不充分であることを示している。例えば従釆、
種々の燃料油と種々のエチレン共重合体あるいはさらに
ワックス混合物の配合に係る流動性の改善された燃料油
組成物が数多く提案されたきた(例えば英国特許第84
8777号、同993744号、同1264638号、
同1486077号、米国特許第3166387号、同
第3443917号、同3499741号、同3507
636号、同3524732号、特公昭46−3258
3号、カナダ特許第991792号など)。
これら提案によれば、種々の燃料油と種々のエチレン共
重合体あるいはさらにワックス混合物の組合せによつつ
て流動性の改善が認められるとされている。確かに前述
の流動点試験によれば多くの組合せにおいて、可成の改
善が達成されているといえるのであるが、前述のCFP
P試験によれば容認しうる程の改善が認められないもの
がほとんどであった。本発明らは沸点範囲が高い割には
真に流動性の改善された燃料組成物を得るために、燃料
油の性状と添加剤としてのエチレン共重合体の性状との
関係を詳細に検討した結果、沸点範囲が170qoない
し40000にあって360qo以上の終点を有する中
蟹分燃料油100重量部に対し、エチレン含量が75な
いし85モル%、数平均分子量が2000ないし200
00のエチレン共重合体0.005ないし5.0重量部
配合した燃料組成物を見出した。ところがこのような燃
料油より若干沸点の低い軽油グレードでは、上記の如き
エチレン共重合体を配合してもCFPP降下の現象は認
められなかった。さらにまた前記した英国特許第126
4638号や同1264684号で教示しているような
ワックス混合物を配合しても同様に効果が認められなか
った。本発明者らは、上言己軽油グレー日こおいても一
層CFPPを低下させる処方を検討した結果、本発明に
到達したものである。
すなわち本発明は、沸点範囲が175ないし360oo
の中蟹分燃料油10の重量部に対し、エチレン含有量6
5なし、し95モル%、数平均分子量2000なし、し
20000のエチレン共重合体0.005なし、し5.
の重量部及び炭素数26なし・し27のn−パラフィン
0.2なし、し1.5重量部を配合してなる燃料油組成
物である。本発明に用いられる中蟹分燃料油は、沸点範
囲が175ないし360qoのものである。
これより終点の高い燃料油を用いても、エチレン共重合
体と上記nーパラフィンを併用する相乗効果は認められ
ず、却ってnーパラフィンの添加によって悪影響の生ず
る場合がある。また沸点範囲が前記のものより低い燃料
油を用いても、同様に上記添加剤の併用効果は認められ
ない。本発明に用いられる中留分燃料油は一般にP.P
が−20.0qoないし0℃程度、CFPPが−15な
し、し0℃程度の値を示す。本発明で用いられるエチレ
ン共重合体は、エチレン含有量が65ないし95モル%
、好ましくは65なし・し90モル%、とくに好ましく
は70ないし85モル%、数平均分子量が2000ない
し20000、好ましくは3000なし、し15000
のものである。エチレン含有量が上記範囲より少ないエ
チレン共重合体を用いても効果が少ないし、逆にエチレ
ン含有量が上記範囲より多いエチレン共重合体では燃料
油に対する溶解性が悪く却って悪影響を及ぼす。またエ
チレン共重合体として数平均分子量が上記範囲より大き
いものを用いても、あるいは小さいものを用いても同様
に効果は少ない。エチレン共重合体は、エチレンとa−
オレフィンの共重合体あるいはエチレンとビニル単量体
との共重合体の中から選択することができる。
上記aーオレフィンとしては、例えばプロピレン、1ー
ブテン、1−ペンテン、1ーヘキセン、1−オクテン、
1ーデセン、1ーテトラデセン、4−メチル−1ーベン
テン、これら任意の2種以上のものなどを例示すること
ができる。また前記ビニル単量体としては、酢酸ビニル
、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸
メチルなどを例示することができる。エチレン共重合体
としては、とくにQ値 (Mw/Mn)が3以下のものが好ましい。
本発明においては、前記エチレン共重合体とともに炭素
数26なし、し27のn−パラフィン、すなわちn−へ
キサコサン及び/又はn−へプタコサンが用いられる。
これより炭素数の多いものや炭素数の4・さいn−パラ
フィンを用いても効果が小さいし、炭素数26なし、し
27のn−パラフィンを少量含むようなn−パラフィン
混合物を用いても所望の効果は得られない。炭素数26
ないし27のn−パラフィンを使用するに当たり、他の
nーパラフインはできるだけ併用しない方が望ましいが
、混合使用するにしても他のnーパラフインの使用量は
、炭素数26なし、し27のnーパラフィンの1/2以
下に押えるべきである。エチレン共重合体は、中蟹分燃
料油10の重量部に対し、0.005なし、し5.の重
量部、好ましくは0.01なし、し1.の重量部の割合
で配合される。
また炭素数26ないし27のnーパラフィンは、燃料油
100重量部に対し0.2ないし1.5重量部、好まし
くは0.3ないし1.0重量部の割合で配合される。n
−パラフィンの添加量が多すぎると、CFPPが却って
上昇する傾向となり好ましくない。本発明の組成物には
必要に応じ、腐食防止剤、酸化防止剤、安定剤、分散剤
、その他の添加剤を含有せしめることができる。
次に実施例により説明する。
なお第1表に実施例で用いたエチレン共重合体の性状を
、また第2表には燃料油の性状を示した。第1表中、エ
チレン・プロピレン共重合体は特願階56−2603号
開示の方法に準じて合成した。またエチレン酢酸ビニル
共重合体は、EssoFlowlnprover#59
20を使用した。第1表 エチレン共重合体 第2表 燃料油の性状 注1) JIS K2254に従って測定注2)JIS
K2269 洋3) Journal of the Instit
ute PetrolemmVoL.52,修510言
白威の方法に従って測定以下の実施例1〜6及び比較例
1〜12の結果は△C.F.P.P.〔低温流動性付与
効果の尺度:(添加剤未添加燃料油CFPP)−(添加
剤添加燃料油(CFPP)〕として第3表にまとめて示
した。
実施例 1燃料油1へ英重合体Aを0.035重量部に
なるように、又nーヘプタコサンを0.5重量部になる
ように添加した溶液を調製しCFPPを測定した(Jo
m順l of the Institute of P
etrole肌mVol.52,No.510言己敷の
方法に従って測定)。
実施例 2実施例1でn−へプタコサンの代りにn−へ
キサコサンを用いた他は同様に行った。
実施例 3 実施例1で共重合体Aの代りに共重合体Bを用いた他は
同機に行った。
実施例 4 実施例1で共重合体Aの代りに共重合体Cを用いた他は
同様に行った。
実施例 5 実施例1で燃料油1の代り‘こ燃料油0を用いnーヘプ
タコサンの代りにnーヘキサコサンを用いた他は同様に
行った。
実施例 6 実施例1で共重合体Aの代りに共重合体日を用い、nー
ヘプタコサンの代りにn−へキサコサンを用いた他は同
様に行った。
実施例 7 共重合体とnーパラフインの併用効果を明らかにするた
め、実施例1,5について、各々共重合体単位添加、n
−パラフィン単独添加の場合のC.F.P.P.を測定
し、第4表に示した。
比較例 1実施例1でn−へプタコサンの代りにn−テ
トラコサンを用いた他は同機に行った。
比較例 2 実施例1でnーヘプタコサンの代りにn−オクタコサン
を用いた同様に行った。
比較例 3 実施例1でn−丙ブタコサンの代り‘こmp42〜44
00のパラフインワツクス(n−C.8〜n一C32の
範囲のnーパラフィンであり、n−C24〜C28を4
4.3%含有:ガスクロマトグラフ分析結果)を用いた
他は同様に行った。
比較例 4 実施例1でn−へプタコサンの代りに車質燃料油(n−
C24〜C滋を16.9%含有:ガスクロマトグラフ分
析結果)を1.5重量部になるように添加した他は同様
に行った。
比較例 5 実施例1で燃料油1の代りに燃料油皿を用いnーヘプタ
コサンの代りにnーヘキサコンを用いた他は同様に行っ
た。
比較例 6 実施例1で燃料油1の代りに燃料油Wを用い、n−へプ
タコサンの代りにn−へキサコサンを用いた他は同様に
行った。
比較例 7 実施例1でnーヘプタコサンの代りにn−へキサコサン
を0.1重量部になるように添加した他は同様に行った
比較例 8 実施例1でnーヘプタコサンの代りにn−へキサコサン
を2.0重量部になるように添加した他は同様に行った
比較例 9 実施例1で共重合体Aの代りに共重合則Dを用いた他は
同様に行った。
比較例 10 実施例1で共重合体Aの代りに共重合体Eを用いた他は
同様に行った。
燃料油溶液は室温で白濁していた。比較例 11 実施例1で共重合体Aの代りに共重合体Fを用いた他は
同様に行った。
実施例 12 実施例1で共重合体Aの代りに共重合体Gを用いた他は
同様に行った。
第3表 低温流動性評価結果 注1)△C.F.P.P.(こC) =(添加剤未添加燃料油CFPP) −(添加剤添加燃料油 CFPP) △CFPP>0:低温流動性向上 △CFPP<0:低温流動性低下

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 沸点範囲が175ないし360℃の中留分燃料油1
    00重量部に対し、エチレン含有量65ないし95モル
    %、数平均分子量65ないし95モル%、数平均分子量
    2000ないし20000のエチレン共重合体0.00
    5ないし5.0重量部及び炭素数26ないし27のn−
    パラフイン0.2ないし1.5重量部を配合してなる燃
    料油組成物。
JP57014844A 1982-02-03 1982-02-03 燃料油組成物 Expired JPS6035396B2 (ja)

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JPS60137997A (ja) * 1983-12-26 1985-07-22 Nippon Oil & Fats Co Ltd 燃料油用流動点降下剤
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JPS57207696A (en) * 1981-06-17 1982-12-20 Nippon Sekiyu Seisei Kk Diesel gas oil composition

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