JPS6035056B2 - 平版印刷用刷版およびその製造法 - Google Patents

平版印刷用刷版およびその製造法

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JPS6035056B2
JPS6035056B2 JP13340378A JP13340378A JPS6035056B2 JP S6035056 B2 JPS6035056 B2 JP S6035056B2 JP 13340378 A JP13340378 A JP 13340378A JP 13340378 A JP13340378 A JP 13340378A JP S6035056 B2 JPS6035056 B2 JP S6035056B2
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均 藤井
孝 戸井田
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/075Silicon-containing compounds
    • G03F7/0752Silicon-containing compounds in non photosensitive layers or as additives, e.g. for dry lithography

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、湿し水を必要としない平版印刷用刷版および
その製造法に関し、さらに詳しくは、鱗像性、耐嵐山性
などの点で極めて優れた性質を有する平版印刷用刷版お
よびその製造法に関する。
平版印刷においては、凸版または凹版のように版面に明
瞭な高低がなく、外見上同じ平面上に画線部と非画線部
とを設けた版が使用されるが、この印刷法はつぎの工程
で行われる。すなわち、これにはまず水と脂肪とが互に
反発することから、前記非画線部を化学的あるいは機械
的処理によって親水性にすると共に、前記画線部を脂肪
性樹脂の転写または写真焼付けなどによって親油性とし
、ついでこの版面に水を転移させて水を親水性である非
画線部のみに付着させてから、さらにこの版面にインキ
を転移する。このようにすると、このインキは水が存在
している非画線部には付着せずに親油性である画綾部に
のみ付着するので、つぎにこれを被印刷物に転移させて
目的の印刷物を得るという工程によって行われている。
しかし、この平版印刷法には、たとえば上記した湿し水
のインキローラー上でのインキの乳化を引き起すため、
これが地よごれなどの原因となるほか、この湿し水の被
印刷物への転移は、被印刷物の寸法変化の原因ともなる
ので、特に多色刷り印刷においては印刷画像が不鮮明に
なるという大きな欠点がある。
またこの平版印刷法においては、色調の一定な印刷物を
得るために、湿し水の量とインキの量とを一定のつり合
いに保つことが必要とされているが、この両者の量を一
定のつり合いに保つことは非常に困難であり、したがっ
て印刷物の色調にばらつきが生じるという欠点があつた
。このため、上記した不利を改良する目的において、湿
し水を必要としない平版印刷版の開発が試みられている
が、現在までに知られているものはいずれもいまだ実用
に耐える充分満足すべき性質を示すには至っていない。
たとえば、アルミニウム板などの基板上に、ジアゾ型感
光性組成物よりなるジアゾ感光層とジメチルポリシロキ
サンゴム層とを形成させ、ついでこの上にさらにポジフ
ィルムを重ね合せてから露光することによって露光部分
のジアゾ感光層を不溶化させ、非露光部分のジアゾ感光
層を現像処理により除去し、ついで非露光部分のジメチ
ルポリシロキサンゴム層を剥ぎ取るという方法(特公昭
44−23042号公報参照)、あるいはアルミニウム
板などの基板上に、ジアゾ感光層と接着剤層とシリコー
ンゴム層を順次形成させ、ついでこの上にネガフィルム
を重ね合せてから露光し、露光部分における感光層の光
分解を利用して現像し、ついで露光部分のシリコーンゴ
ム層を剥ぎ取るという方法で平版印刷用刷版を得る方法
(特公昭46一16044号公報参照)が公知とされて
いる。
しかし、これらの方法はいずれもジアゾ感光層とポジま
たはネガフィルムとの間に非感光性のシリコーンゴムが
存在するため、これにはポジまたはネガフィルムに現わ
されているパターンが正確に再現されず、さらにはシリ
コーンゴム層の剥ぎ取りが感光層の溶剤熔解性の変化を
利用して行われるために剥ぎ取り後のシリコーンゴム層
によって形成される画像はそのエッジ部分のきれが悪く
、シャープなものにならないという重大な欠点があり、
これにはその製造が基板上に2〜3層を順次重ね、露光
後、現像するという工程で行われるため、操作が複雑で
あるという不利がある。以上の現像操作上の欠点を除く
ものとして、シリコーン層を電子線、レーザー光、放電
等により破壊する方法(特公昭42−2187y号公報
参照)、シリコーン層をグロー又はコロナビームで走査
することにより親油性に変える方法(特公昭48一82
07号公報参照)が公知とされている。
これに依れば、電子線、レーザー光、放電等によるシリ
コーン層の破壊又はコロナビームによる処理を行うこと
により、何ら現像操作を必要とせずに湿し水なしでオフ
セット印刷可能である。しかしながら、インキ反溌層で
あるジメチルポリシロキサンを破壊し低分子量ジメチル
ポリシロキサンを生成する為には高エネルギーが必要で
あり製板装置が大がかりになる。更には、シリコーン層
のパターニングの際に高エネルギーで熱的にシリコ−ン
を破壊することにより画線エッヂが盛り上がり画線のシ
ャープネスが失われ、解像性及び印刷品質が低下すると
いう欠点を有している。また、コロナビームの使用では
インキ反綾層を走査し画像を形成する為刷版時間が長く
、特有の設備が必要となる。本発明者らは、上述した従
来の湿し水を必要としない平版印刷用刷版の難点をふま
え、材料の選択および製造法に関し総合的に検討した結
果、プラズマ状態の活性化された化学種で選択的に表面
を化学処理することにより、綾油性オルガノシリコーン
が親油性に変化すること及び適当な保護層を介すること
により、表面の化学処理を選択的に防止しうろこと、低
エネルギーで短時間に処理できること、高解像力である
ことを見し、出し、本発明に到達したものである。即ち
、本発明は基板の一方の面にオルガノシリコーン層から
なる非画線部とプラズマ状態の活性化された化学種で選
択的に表面を化学処理即ちプラズマ親油化処理されたオ
ルガノシリコーン層からなる画線部とを有する平版印刷
用刷版及びその製造方法を要旨とする。
本発明の平版印刷用刷版及びその製造方法はプラズマ親
油化処理を応用するため次のような秀れた特性をもつも
のである。
(1} オルガノシリコーン自体には、パターン形成能
力は必要とされないため、耐溶剤性、耐摩耗性、基板と
の接着性等に優れたオルガノシリコーンから自由に選択
できる。
【2} プラズマ親油化処理は、気相−固相間の表面反
応を利用するものであるから保護層には物理的な力がほ
とんどかからず、解像性は使用する保護層自体の解像性
のみに依存し、パターニングによる影響はないので高解
像度のものが得られる。
‘3} プラズマ状態の活性化された化学種を、プラズ
マ発生室より池室へ導くことが可能である為、一つの発
生装置から複数の室へ活性化学種を供給することができ
、同時に短時間で複数の刷版が可能であり、装置も比較
的安価である。
■ 本発明の平版印刷用刷版は、画線部、非画線部の高
低差が全くないため、従来のシリコーン層の除去によっ
て得られる平凹版に〈らべ、インキの版プランケツトへ
の転移が向上し、印刷品質の向上が得られる。{5}
保護層の選択により容易にネガ、ポジの版材が作製でき
る。
以下、本発明について詳細に説明する。
まず、本発明を図面に基づき説明すると、第5図は本発
明の平版印刷用席U版の構成を概略的に例示した一部拡
大断面図であり、該刷版は、基板1の一方の面に、オル
ガノシリコーン層からなるインキ反発性の層2(非画線
部)と、表面がプラズマ親油化処理されたオルガノシリ
コーン層からなるインキ受理性の層3(画線部)とを有
する。
次に、本発明の平版印刷用刷版の製造法につき説明する
と、第1図に示すように、基板1の一方の面に、オルガ
ノシー」コーン層4をその膜厚が2〜50ぶれとなるよ
うに設けた後、第2図に示すように上記オルガノシリコ
ーン層4の上にパターン状に保護層5を設ける。次に、
プラズマ親油化処理すると、第3図に示すように保護層
5を設けていない部分のオルガノシリコーン表面が改質
されて親油化し、而してインキ受理性の画線部3が形成
される。しかる後、保護層5を除去すると、第4図に示
すように上記本発明の刷版が得られる。上記基板には、
プラズマ親油化処理によって表面酸化やエッチング、又
、プラズマで発生する紫外線による光劣化反応などの影
響を受けないものが用いられ、その具体例としては、銅
板、アルミニウム板、ステンレス板、亜鉛板、鉄板ある
いはニッケルメッキした銅板もしくは鉄板、またはクロ
ムメッキ鉄板などの金属板及び上記各種金属箔を他の基
板材料、例えば紙、プラスチック上に戦層したものなど
が使用できる。次に、基板上にオルガノシリコーン層を
設けるのに用いるオルガノシリコーンとしては、強度、
耐摩耗性‘こすぐれ耐刷性がよく、インキ反発性が強い
ものが望ましく、ポリジメチルシロキサンを主成分とす
る各種熱硬化性シリコーンが好ましく使用される。
熱硬化性シリコーンとしては、一液型及び二液型があり
、二液型における硬化はSiOH,SiOR,SiH,
SICH=CH2のような反応基をもつシロキサン同志
の触媒による架橋反応によるもので、脱水縮合、脱アル
コール縮合、脱水素縮合、付加重合などによる架橋反応
が起る。一液型の硬化は空気中の水分と反応し縮合硬化
反応を起すもので、脱酢酸型、脱ァミン型、脱アルコー
ル型、脱オキシム型などがある。これらは基板の一方の
面に、ベンゼン、トルェン等適当な溶剤に溶かし、回転
塗布法、浸債法、たれ流し法等により塗布し、加熱乾燥
することにより設けられる。上記オルガノシリコーンは
無色透明なものが多く、またプラズマ親油化処理しても
一般的には着色されないため、表面がオルガノシリコー
ンのプラズマ親油化処理された部分(画線部)と処理さ
れていない部分(非画線部)とからなる本発明の刷版は
、製造時点において画線部が確実に形成されたはどうか
目で確認しにくい場合がある。このような場合でも、上
記オルガノシリコーンの中に予め染料を添加しておけば
、刷版製造後、画線部の染料はオルガノシリコーンと同
時にプラズマ親油化処理されてほとんど消色されてしま
うので非画線部に比べて画線部の着色は極めて淡くなり
、一つの部分が容易に判別しうるようになる。上記染料
としては、通常の分散染料、及びカチオン染料が使用で
きる。たとえば、分散染料としてカャセットーB1uq
FR(日本化薬製)、TS−Violet501(住友
化学製)、カチオン染料としては、クリスタルバイオレ
ット、メチレンブルーなどがあり、該染料はオルガノシ
リコーンに対して0.5〜5wt%程度含有せしめるこ
とが望ましい。尚、オルガノシリコーンの均一被膜形成
のため、予め基板表面を適宜の方法で清浄し、.さらに
必要に応じ、その表面を粗面化し、該被膜との密着性を
向上させることが望ましい。又、この基板表面は該被膜
との接着性向上のためその表面に予めプラィマーを塗布
しておくこともよく、このプライマ−としては、ビニル
トリス(2ーメトキシエトキシ)シラン、3−グリシド
キシプロピルトリキシシラン、3ーメタクリルオキシプ
ロピルトリメトキシシラン、N一(3ノトリメトキシシ
リルプロピル)エチレンジアミン、3−アミノプロピル
トリェトキシシランなどのシラン単独またはこれらの混
合物、さらにはこれらの部分加水分解物または部分共加
水分解物が使用され、これらは回転塗布、ロッドコーテ
ィング、刷毛塗り、スプレー塗りなどの通常の方法によ
り塗布される。次に、上記オルガノシリコーン層上に形
成される保護層には、プラズマ親油化処理で起る種々の
ラジカル反応、光分解反応等により著しく影響を受けず
、又オルガノシリコーン面から剥離してこない材料が適
用されるが、膜厚が数仏以上あれば、シリコーソ表面の
プラズマ親油化処理が通常数岬砂・〜数分以内で行なわ
れるため、多くの材料が使用可能となる。このような材
料の例としては、たとえば、シップレー社製ホトレジス
トAZ、東京応化社製ホトレジストOMR,T.P.R
.の如き市販のホトレジスト及び多数の感光性樹脂、被
覆性のある感光材料が使用できる。市販品の場合には通
常のホトレジスト製版法によりパターニングされる。尚
、ホトレジスト画像を形成するには、ホトレジスト液を
直接オルガノシリコーン層上に通常の塗布法で塗布する
方法と、一旦、ポリエチレン、ポリプロピレン等のフィ
ルム上に塗布、乾燥後、加熱圧着により、オルガノシリ
コ−ン層上に転写する方法が適用でき、しかる後パター
ニングを行なう。直接オルガノシリコーン層上に塗布す
る方法においてはシリコーン被膜によりはじかれる場合
があるので、適宜の界面活性剤の添加等によりホトレジ
スト液の減粘を行なうことが必要となる。あるいは、エ
チルセルロース・エチルヒドロキシセルロース、アクリ
ル樹脂などを含むインキを用いてスクリーン印刷するこ
とによりレジスト層をパターン状に形成することができ
る。この場合においても直接印刷と転写法があるが、滅
*占剤の添加は「印刷適正を低下するため転写法が望ま
しい。さらにまた、静電写真用のトナーなどをレジスト
材料として静電印刷によりレジスト層を形成することも
できる。この場合、オルガノシリコーン層が絶縁物であ
るため、良好な静雷潜像及びトナー画像を形成すること
が可能である。更に簡単には成膜性樹脂液を手描きした
り適当な印刷手段で転写したものでもよい。本発明にお
いてプラズマ処理によりオルガノシリコーン層の表面を
親油化するにはAr,He,Neのような不活性ガス又
は酸素もしくは大気などのような活性ガスによるプラズ
マ親油化処理が良好である。
プラズマ親油化処理では、{1ー表面のエッチング、‘
2)表面化学修節、(3}表面架橋、【4’表面内重合
、脇表面上重合の5種類の変化が複雑に複合して起こる
とされているが、本発明における不活性ガス又は活性ガ
スによるプラズマ親油化処理においては電子顕微鏡観察
、赤外吸収の測定により、表面のエッチングは起こらず
主として表面の化学修飾、即ちアルキル基の脱離と水酸
基、カルボニル基の生成が起こっている。これによりプ
ラズマ状態における活性化学種がシリコーン表面に衝突
することによりアルキルラジカルの脱離、ケイ素ラジカ
ルの生成、架橋によるオルガノシリコーンの三次元化、
アルキル基の酸化等による水酸基、カルボニル基の生成
等が起りシリコーンが親油化するものと思われる。更に
これらの反応は、オルガノシリコーン層の表面のみでな
く、処理時間によってかなり内部迄進行している。これ
はオルガノシリコーン層が一般にガス透過性に富むため
活性化学種が層内部迄到達するものと推定される。プラ
ズマ活性化学種を形成させる為の低圧雰囲気は、一般に
空気でよいがAr,Ne,He等の不活性ガス、02,
N2,NH3,C02、フッ化炭化水素ガス等の活性ガ
スが使用できる。プラズマ親油化処理時間は条件により
変化するが、たとえば、3×10‐2torr,30帆
の条件下において3現砂以上で効果的にオルガノシリコ
ーン層が親油化されるが、同条件下で20分以上ではエ
ッチング効果により保護層の劣化が起こるため好ましく
ない。
次に、プラズマ親油化処理後保護層を除去するには、ホ
トレジストの場合ではオルガノシリコーン層層を破損す
るようなものたとえば、強酸、強アルカ川こよるものは
好ましくなく、アセトン、エチルセルソルブ、トルヱン
等の溶剤により除去することが望ましい。
たとえば、シップレ一社製ホトレジストAZは、アセト
ン、メチルヱチルケトン(MEK)等で溶解除去でき、
東京応化製T.P.R.ではエチルセルソルブにより剥
膜可能である。スクリーン印刷でのレジスト膜は、トル
ェン等の溶剤で除去でき、また静電印刷でのレジスト層
ではMEK等の極性溶剤で除去可能である。また、オル
ガノシリコーン層は池物質との接着が一般に弱い為残留
レジスト膜を適当な接着テープ等でも容易に除去するこ
とができる。上記の如くして製造される本発明の平版印
刷用榊版は、第4図に示す如き構成を有するものである
が、この非画線部2のオルガノシリコーン層は極めて剥
離性に富み、付着力の低い物性を有するため、このもの
は第5図に示すように、平版印刷用刷版にインキローラ
ーからインキを供給するとインキと非画線部、すなわち
オルガノシリコーン層との付着力がインキとローラー間
、あるいはインキの粒子間の凝集力などに比べて低いた
め、非画線部2にインキが転移されず、インキは表面を
プラズマ親油化処理された画線部3にのみ付着してイン
キ層6となる。従って、これによれば従来必要とされて
いる湿し水は全く不要になるという利点が得られる。次
に、実施例をあげて、本発明をさらに具体的に説明する
実施例一1 脱脂清浄されたアルミニウム板上にポリジメチルシロキ
サン(信越化学工業社製、KS70印)を乾燥後の膜厚
が104になるよう塗布、乾燥後、界面活性剤(スリー
エム社製FC−431)を1重量%添加したホトレジス
ト液(シップレ一社製、AZ−111)を回転塗布法に
より塗布乾燥した(乾燥膜厚3山)。
次に、所定のネガ原版を密着した後露光、現像により、
ポリシロキサン上にレジスト画像を形成した。次いで、
1×10‐2ton、大気下、30肌の条件下で5分間
、プラズマ処理を行い、ポリジメチルシロキサン被膜露
光部を親油化した後、ホトレジスト層をアセトンにより
剥離し、平版印刷用刷版を製造した。この刷版は5万枚
以上の良好な耐剛性を有した。実施例−2 ポリプロピレンフィルムに、ホトレジスト(東京応化社
製、T.P.R)を塗布、乾燥後(乾燥膜厚3仏)、こ
のホトレジスト面を、実施例一1と同様にしてアルミニ
ウム板上に形成したポリジメチルシロキサン(信越化学
工業社製、KS774)被膜に圧着、加熱してホトレジ
スト膜を転写した次に所定のポジ原版を密着した後、露
光、現像により、ポリジメチルシロキサン被膜上にレジ
スト画像を形成した。
次いで、3×10‐2tom、大気下、300Wの条件
下で10分間プラズマ処理を行った後、レジスト層をエ
チルセルソルブにより剥離し、平版印刷用刷版を製造し
た。この刷版も実施例−1と同様に5万枚の耐刷性を有
した。実施例−3 実施例−1と同様にしてアルミ板上に形成したポリジメ
チルシロキサン(信越化学工業社製、KE−77)被膜
にホトレジスト(AZ−111)を塗布し、露光現像に
よりポリジメチルシロキサン上にレジスト画像を形成し
た。
次いで、3×10‐2torr、アルゴンガス下、30
0Wの条件下で10分間プラズマ処理を行った後、レジ
スト層を剥離し平版印刷用刷版を製造した。
この印刷版は3万枚の耐席U性を示した。実施例−4 実施例一1と同様にアルミ坂上にポリジメチルシロキサ
ン(KS−70拍)に被膜を形成し、ホトレジスト画像
をシロキサン上に形成した。
次いで、1×10‐2tom、フッ化炭化水素ガス(E
.1.dupontde Nemou岱&Co.Inc
.製、フレオン22)下、30肌の条件下で3分間プラ
ズマ処理を行っ0た後、ホトレジストを剥離した。この
結果得られた平版印刷用刷版は5万枚以上の良好な耐刷
性を示した。実施例−5 実施例一1と同様にホトレジスト画像をポリジメチルシ
ロキサン上に形成した。
次いで、3xlo‐をorr、アンモニアガス、30肌
の条件下で5分間のプラズマ処理後、レジスト層を粘着
テープ(日東電工社製、紙粘着テープ)を使用して剥膜
し平版印刷用刷版を製造した。この印刷版は4万枚の耐
刷性を示した。実施例−6 アルミ板上にポリジメチルシロキサン(信越化学工業社
製、KS773)を乾燥後、シ。
キサン上に界面活性剤(FC−431)を1重量%添加
したホトレジスト(AZ−111)を塗布、乾燥した。
次に、実施例−1と同様に露光、現像を行いポリシ。キ
サン上にレジスト画像を形成した版を2版準備した。次
いで、IXIO−2tcn、大気下、0肌の条件下で発
生したプラズマ状態の活性種を同時に2つの処理室へ導
き入れ、先に準備した版を同時に5分間プラズマ処理を
行った。ホトレジストを剥膜して平版印刷用刷版を製造
した。得られた版は両方共に5万枚以上の耐刷耐を示し
た。実施例−7 所定の原版に基づき、シルクスクリーン版を作成した。
次いで、実施例一1と同様にしてアルミニウム板上に形
成したポリジメチルシロキサン(信越化学工業社製、K
EIO駅TV)被膜上に、エチルセルロースとパインオ
イルを主成分とするスクリーンオイル2の重量部とガラ
スフリツト8の重量部からなるスクリーンインキを用い
て上記シルクスクリ−ン版により印刷し、乾燥後、酸素
下、3×10‐2torr,300Wの条件下で2分間
プラズマ処理を行った。次いで、トルヱンによりスクリ
ーンインキレジスト層を剥離し、平版印刷用刷版を製造
した。この刷版も5万枚以上の良好な耐刷性を有した。
実施例−8アルミニウム板上に形成した からなる ポリシロキサン被膜上に、酸化亜鉛紙上に形成したトナ
ー画像を転写しトナーによるレジスト画像を形成した。
次いで、実施例−3と同機にして平版印刷用刷版を製造
した。但し、トナー像の除去はMEKのスプレーがけに
より行った。この刷版も5万枚以上の良好な耐刷性を有
した。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は、本発明の平版印刷用刷版の製造工程
を示す逐次段階の一部拡大断面図、第5図は本発明刷版
の表面にインキが付着した状態を示す一部拡大断面図で
ある。 1・・・基板、2…オルガノシリコーン層からなる非画
線部、3…表面がプラズマ親油化処理されたオルガノシ
リコーン層からなる画線部、4・・・オルガノシリコー
ン層、5・・・保護層、6・・・インキ層。 第1図第2図 第3図 第ム図 第5図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 基板の一方の面に、オルガノシリコーン層からなる
    非画線部と、プラズマ状態の活性化された化学種で選択
    的に表面を化学処理されたオルガノシリコーン層からな
    る画線部とを有する片版印刷用刷版。 2 基板の一方の面にオルガノシリコーン層を設け、次
    いで該オルガノシリコーン層の上に、パターン状に保護
    層を設け、次いでプラズマ状態の活性化された化学種で
    選択的に表面を化学処理した後、上記保護層を除去する
    ことにより、基板上にオルガノシリコーン層からなる非
    画線部とプラズマ状態の活性化された化学種で選択的に
    表面を化学処理されたオルガノシリコーン層からなる画
    線部とを形成することを特徴とする平版印刷用刷版の製
    造法。 3 染料を含むオルガノシリコーンを用いる特許請求の
    範囲第2項記載の平版印刷用刷版の製造法。
JP13340378A 1978-10-30 1978-10-30 平版印刷用刷版およびその製造法 Expired JPS6035056B2 (ja)

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