JPS6034863Y2 - 車両等に配索するチユ−ブ構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、車両等に配索される各種のチューブ構造の改
良に関するものである。

従来、車両等に配索される各種のチューブ、例えば、ブ
レーキオイル用チューブ、ウィンドウオツシャ液用チュ
ーブ等においては、単に円筒状をしたチューブ本体のみ
で構成されていたために、第１図に示すように該チュー
ブ１を車体のメンバー２あるいはフレーム３等に取付け
て配索する場合、多数のクランプ４を使用して比較的取
付は間隔を狭くして配索しなければならないとか、又、
跳ね石５に対する防護策として第２図、第３図に示すよ
うに別途プロテクタ６．７を取付けなければならない等
その取付は作業が煩わしく、又、取付は場所によっては
、マフラー等の機関からの輻射熱を遮えぎるために遮熱
板を設けなくてはならないという問題もあった。

８は取付用ビスである。

そこで本考案は上記従来の問題を解消するためになされ
たものであって、チューブを跳ね石や車体取付部品のエ
ツジ部等から保護するようにすることを目的とするもの
である。

そのために本考案では、該チューブを、車両等に配索さ
れるブレーキオイル用チューブ、ウィンドウオツシャ液
用チューブ等の各種のチューブにおいて、該チューブは
、チューブ本体と、該チューブ本体の外周面の周方向の
一部、もしくは略全周を覆うようになされたプロテクタ
とで構成され、該プロテクタは、基端が、前記チューブ
本体の外周面の長手方向に沿って外方に向かって延設さ
れた連結片の先端に連結されて一体に成形されていると
共に、前記チューブ本体とプロテクタとの間には、離間
した隙間が設けられている構造とすることにより所期の
目的を遠戚するようにしたものである。

以下本考案を図示せる実施例に随って説明する。

ａは車両等に配索される樹脂材からなるチューブであっ
て、円筒状をなすチューブ本体１１と、該チューブ本体
を覆うようになされたプロテクタ１２とで構成されてい
る。

プロテクタ１２は、基端１２ａが前記チューブ本体１１
の外周面１１ａの長手方向に沿って外方に向かって延設
された連結片２４の先端に連結されて前記チューブ１１
と一体に成形されている。

該プロテクタ１２の形状は、配索する場所に応じて、例
えば第４図イ９口に示すように断面略り字状に形成され
て前記チューブ本体の１１の外周面１１ａの周方向の一
部を覆うようになされていることもあれば、又、第５図
イ９口に示すように前記チューブ本体１１の外周面１１
ａに囲繞するように円形状に形成され、該チューブ本体
１１の略全周を覆うように形成されていることもあるが
、いずれの場合も、チューブ本体１１とプロテクタ１２
との間に離間して隙２５が設けられている。

そして、第４図に示すような形状に類するものは、主に
、車体取付部、例えば第６図に示すフレーム１３等のエ
ツジ部１３ａに対するプロテクタとしての役目をし、第
５図に示すような形状に類するものは、主に、第７図に
示すマフラ１４等の輻射熱からの遮熱及び跳ね石１５等
に対するプロテクタとしての役目をする。

１６はサイドメンバーである。

又、上記実施例の他、第８図イ９口に示すように、プロ
テクタをチューブ本体１１から二方向に延設し、一方を
プロテクタ１２本来の目的に使用し、他方を湾曲させて
、他のチューブａ′のクランプ１７として使用すること
もある。

第９図イ９口は第４図に示す形状に類するチューブａの
車体ｂ（例えばサイドメンバー等）への取付は例を示す
ものであって、チューブ本体１１にクランプ１８を嵌合
させ、その傘部１８ａを車体すの取付孔１９に挿通させ
たものである。

１８ｂはクランプ１８のつば部である。

第１０図は第５図に示す形状に類するチューブａの車体
すへの取付は例を示すものであって、この場合チューブ
本体１１に直接クランプ１８を嵌合させることが困難で
あるため、図示のようにプロテクタ１２の外面にクラン
プ係止用溝２０を設けて、該溝２０にクランプ１８の基
部１８ｃを係合させて取付けるようにしたものである。

尚、上記以外の取付は例として例えば第１１図に示すよ
うに、チューブ本体１１にクランプ用突起２１を突設し
て取付けることもあれば、又、プロテクタ１２自体にク
ランプとしての機能を付与させるようにすることもある
。

さらに他の取付は方法として図示はしないが、上記プロ
テクタ１２の一部を切欠いて、該切欠き部にクランプを
挿入して係止する等その取付は方法は、その取付は場所
、チューブの形状に応じて適宜に選択することができる
。

以上述べたように本考案によれば、チューブ本体と一体
にプロテクタを形成したので、別途にプロテクタ等の部
品を設ける必要がないため部品点数を減らすことができ
、かつ、チューブ本体を跳ね石や車体取付部品のエツジ
部等から保護することができる。

したがって、車体取付部にエツジがある場合でも、従来
のようにクランプを多くシて該エツジ部に当らないよう
に配索しなくてもよいので、取付は作業が容易で、かつ
、自由に配索することができるため、該チューブの使用
範囲を広げることができる。

又、本考案によるチューブは、チューブ本体の長手方向
に沿って外方に向って延設された連結片の先端に、プロ
テクタをチューブ本体と離間した隙を設けて一体に成形
したので断面形状が一定で押出し成形が可能である。

したがって、該チューブの成形が容易に行える等の効果
を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は従来のチューブの取付は例を示す側面
図、第３図は同上の斜視図、第４図イは本考案によるチ
ューブの一例を示す斜視図、口は同上の拡大縦断面図、
第５図イは同上のチューブ他側を示す斜視図、口は同上
の拡大縦断面図、第６図、第７図は車体への取付は状態
を示す斜視図、第８図イは本考案の他の実施例を示すチ
ューブの斜視図、口は同上の拡大縦断面図、第９図イ９
口乃至第１１図は車体への各取付は例を示す縦断面図で
ある。 ａはチューブ、１１はチューブ本体、１２はプロテクタ
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車両等に配索されるブレーキオイル用チューブ、ウィン
   ドウオツシャ液用チューブ等の各種のチューブにおいて
   、該チューブは、チューブ本体と、該チューブ本体の外
   周面の周方向の一部、もしくは略全周を覆うようになさ
   れたプロテクタとで構成され、該プロテクタは、基端が
   、前記チューブ本体の外周面の長手方向に沿って外方に
   向って延設された連結片の先端に連結されて一体に成形
   されていると共に、前記チューブ本体とプロテクタとの
   間には、離間した隙が設けられていることを特徴とする
   車両等に配索するチューブ構造。