JPS6034032Y2

JPS6034032Y2 - 複合ブランケツト製造装置

Info

Publication number: JPS6034032Y2
Application number: JP1982033942U
Authority: JP
Inventors: 高司大塚; 弘忠永岡; 光邦佐藤
Original assignee: 品川白煉瓦株式会社
Priority date: 1982-03-12
Filing date: 1982-03-12
Publication date: 1985-10-09
Also published as: JPS58140192U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、異なった複数種類のセラミックファイバーを
複合し、その各層の境界で混紡部を形成する複数層のブ
ランケットを得る複合ブランケット製造装置に関する。

近時、省資源、省エネルギの観点から、各種工業窯炉の
炉壁にセラミックファイバーが多く用いられるようにな
っており、これらのライニング構造に関しての種々の提
案がなされている。

上記提案のなかに、より経済的な炉壁のライニング構造
として、炉壁の温度勾配に応じて複数層の積層ライニン
グを行なうようにしたものがある。

例えば、最も炉外側に低温用ブランケットあるいはフェ
ルトを使用し、その内側にやや耐熱温度の高いブランケ
ットあるいはフェルトを使用し、炉内側にはさらに耐熱
温度の高いブランケットあるいはフェルトを使用するよ
うになされたものがある。

しかして上記の場合、各層間の保合や接合手段として、
無機接着材、金物アンカー、セラミックアンカー等が用
いられているが、これらによる結合手段にはそれぞれ下
記のような問題点がある。

すなわち、無機接着材によるものでは、ブランケットあ
るいはフェルト自体の加熱収縮によって剥離が起き易い
欠点があり、またアンカーによるものでは施工性が悪い
という問題に加え、金物アンカーによるものは耐熱性に
、セラミック製アンカーによるものはスポーリングにそ
れぞれ問題があって損傷し易く、ブランケットまたはフ
ェルトの剥離が起き易い欠点がある。

そこで本件考案者らは、上記従来の炉壁ライニングの有
する種々の欠点を除去するものとして第１図に例示する
ように、複数層の異なる材質のセラミックファイバーＡ
工とＡ２とそれぞれ幅１□：１２の比率をもって幅りの
複合ブランケット１を構成し、上記セラミックファイバ
ーＡｌ、Ａ！の境界部分において互いに繊維をからみ合
わせ、ぼかし状の混紡部２として結合することにより層
間剥離の生じない１複合耐火断熱材の炉壁構造ヨを開発
し、先に実願昭５５−１６４６５３号として出願した。

本考案は、上記構成の複合耐火断熱材を効率よく生産す
ることを目的とする複合ブランケット製造装置を提供す
るにある。

上記目的を遠戚するため、本考案においては、ブランケ
ット製造装置において、セラミックファイバーを解職機
に送致するベルトフィーダ、解繊機、および解繊機から
吹き飛ばされたセラミックファイバーの通路となるダク
トに、それぞれファイバー進行方向に平行しかつ幅方向
に位置調整可能として仕切板を設置し、この仕切板によ
り異種のセラミックファイバーを区分して送り、解繊し
、ダクトの末端において異種のセラミックファ、イパー
同士を混紡部させることにより結合させ、複合ブランケ
ットを得るようにしたことにある。

以下、本考案を図面に示す実施例を参照して説明する。

第２図は本考案による複合ブランケット製造装置の一実
施例の平面を、第３図は第２図のＩ−１線における縦断
側面図をそれぞれ示し、そのベースとなる基本構成は、
通常のブランケット製造装置と同様に、セラミックファ
イバーＡを搬送するベルトフィーダ３と、このベルトフ
ィーダ３の末端に位置され、解繊機４にセラミックファ
イバーＡを定量供給する上下一対のローラ５，６からな
るローラフィーダ７と、前記解繊機４から吹き飛はされ
たセラミックファイバーＡの通路となる閉じられた断面
を有するダクト８と、このダクト８を通じて送られたセ
ラミックファイバーＡを吸着してウェーブ状とすべく、
周面に多数の吸引孔９．９・・・を有する上下一対の円
筒体１０．１１からなり、吸引源１２に接続されたケー
ジローラ機構１３と、このケージローラ機構１３により
ウェーブ状とされたセラミックファイバーＡを一定厚に
する上下一対からなる加圧ローラ１４と、この加圧ロー
ラ１４を経て一定厚とされたセラミックファイバーＡを
搬送するベルトフィーダ１５と、上記セラミックファイ
バーＡを巻きとり、所定厚さのブランケットとするホイ
ール１６とを具備している。

本考案においては、前記ベルトフィーダ３、解繊機４、
およびダクト８にセラミックファイバーＡの進行方向に
平行して直立する仕切板１７，１８．１９がそれぞれ設
けられている。

図示の実施例においては、２つの異種セラミックファイ
バーＡｌ、Ａ！を接合させて第１図に示したような複合
ブランケット１を形成する場合について示しており、し
たがってベルトフィーダ３、解繊機４、およびダクト８
の各セラミックファイバー進行方向略中央部に１枚宛設
けられている。

ベルトフィーダ３の仕切板１７は、このベルトフィーダ
３の前後部においてその上部を横切り、両端が軸受２０
．２０に摺動可能に支持された支持杆２１，２１に取り
付けられ、仕切板１７の下端はベルトフィーダ３の上面
に可及的近接されるように配設されている。

解繊機４の仕切板１８は、ドラム形態を有する解繊扱胴
２２の上半部に沿う円弧形状を有し、この解繊扱胴２２
を内包しかつその軸方向に移動可能に設けられたカバー
２３の上半部内側にボルト２４．２４等により取りつけ
られており、その下端は解繊扱胴２２の外周面に可及的
近接しておかれている。

ダクト８の仕切板１９は、２枚の板状材１９Ａ、１９Ｂ
の結合により構成され、セラミックファイバー進行方向
に長さを変更し得るように構成されている。

図示実施例においては、上流側に位置する板状材１９Ａ
がダクト８の上面幅方向に長く形成された長孔に通るボ
ルト２５．２５によりダクト８の内部下面に幅方向の位
置を選択して固定自在とされ、この板状材１９Ａの後流
端に他方の板状材１９Ｂが長孔２６，２６とボルト２７
゜２７とによりセラミックファイバー進行方向に位置調
節可能に連結されている。

図においてＭは、各部を駆動する減速機付きモータを示
し、矢印は回転方向を示す。

つぎに上記実施例の作用について説明する。

第１図に示すように、異なった２種の材質のセラミック
ファイバーＡ１とＡ２とでそれぞれそれぞれ幅１１，１
□の比率を有する複合ブランケット１を製造するには、
ベルトフィーダ３、解繊機４、およびダクト８の各仕切
板１７．１８．１９の位置を前記比率に見合う位置に移
動して調整しておき、さらにダクト８の仕切板１９につ
いては混紡部２の幅に応じて板状材１９Ｂをセラミック
ファイバー進行方向に伸縮して調整する。

この場合、仕切板１９の長さを増して仕切板１９の先端
とケージローラ機構１３との距離を小さくすれば、仕切
板１９の両側から飛び出すセラミックファイバーＡ１．
Ａ２の飛散領域が短かくなるので混紡部２の幅は狭く
なり、仕切板１９を短縮させてケージローラ機構１３と
の距離を大きくすれば、前記とは逆に飛散領域が長くな
るので混紡される量も多くなり、混紡部２の幅は広くな
る。

こうしたのちベルトフィーダ３の上流側から、その仕切
板１７の左右にバルク状のセラミックファイバーＡ１と
Ａ２とをそれぞれ供給すると、ベルトフィーダ３によっ
て搬送されるセラミックファイバーＡ１．Ａ２はローラ
フィーダ７の上下のローラ５，６に挾まれて定量ずつ解
繊機４に送り込まれる。

解繊機４に送り込まれたセラミックファイバーＡ１．Ａ
２は、解繊扱胴２２の回転によりその周面にある多数の
スパイクにより仕切板１８を間にしてそれぞれ別々に解
繊され、ダクト８内に吹き飛ばされる。

ダクト８に入ったバルク状のセラミックファイバーＡ１
．Ａ２は仕切板１９によって混紡部２の幅が定められ、
ついでケージローラ機構１３の上下の円筒体１０．１１
に吸着されたバルク状のセラミックファイバーＡ１．Ａ
２は上下の円筒体１０゜１１間に集められてウェーブ状
とされ、加圧ローラ１４に送られる。

このようにしてウェーブ状とされたセラミックファイバ
ーＡｌ、Ａ２は、加圧ローラ１４間を通る間に一定の厚
さとされ、ベルトフィーダ１５によりホイール１６に送
られてこのホイール１６に厚みがｄとなるまで巻きとら
れ、厚さｄの２層の複合ブランケット１が形成される。

なお図示実施例においては、セラミックファイバーＡ１
．Ａ２からなる２層式複合ブランケット１を製造する場
合について説明したが、セラミックファイバーＡの種類
を２種以上とした多層式複合ブランケットを製造する場
合には、仕切板１７゜１８．１９の設置数を２枚乃至そ
れ以上とすることにより容易に対処することができる。

なお、上記実施例における使用材料のセラミックファイ
バーは、ロックウール、ガラス繊維、カーボン繊維、ス
チール繊維、さらには有機繊維等を総称するものである
。

以上説明したように本考案は、ブランケット製造装置の
ベルトフィーダ、解繊機、およびダクトにセラミックフ
ァイバーの進行方向に平行な仕切板を設けたことにより
、異種のセラミックファイバーを混紡部により一体化し
た複合ブランケットの製造が高能率にでき、生産性を大
幅に高めることがでる。

またダクト内の仕切板を本実施例に示したように長さ方
向に調整可能とすれば、前記混紡部の幅を所望に選択す
ることができ、セラミックファイバーの材質に応じ最適
な結合状態を得ることができるなどの種々優れた効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は複合ブランケットの一例を示す斜視図、第２図
は本考案による複合ブランケット製造装置の一実施例を
示す平面図、第３図は第２図■−■線における縦断側面
図である。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

セラミックファイバーを搬送するベルトフィーダ３と、
このベルトフィーダ３の末端にあって解繊機４にセラミ
ックファイバーを定量供給するローラフィーダ７と、前
記解繊機４から吹き飛ばされたセラミックファイバーの
通路となるダクト８と、このダクト８を通じて送られた
セラミックファイバーを吸着してウェーブ状にするケー
ジローラ機構１３と、ウェーブ状とされたセラミックフ
ァイバーを一定厚にする加圧ローラ１４と、この加圧ロ
ーラ１４を経て一定厚とされたセラミックファイバーを
搬送するベルトフィーダ１５と、上記セラミックファイ
バーを巻きとって所定厚さのブランケットとするホイー
ル１６とを具備するブランケット製造装置において、前
記ベルトフィーダ３、解繊機４、およびダクト８に異種
のセラミックファイバーを分離して進行させるための仕
切板１７，１８．１９を該ファイバーの進行方向に平行
しかつ幅方向に位置調整可能に設けてなる複合ブランケ
ット製造装置。