JPS6033510Y2 - 火災警報器のベル装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は火災警報器のベル装置に関し、特にベルの音
量を増加するように構成したものである。

従来から、警報ベルを内装した火災警報器におけるベル
の音量は、消防法により音源より１ｒｒＬ離れて測定し
、８５ｄＢ以上必要とされている。

これに対して、火災警報機工業会においては、音量を９
９ｄＢ以上と規定している。

したがって火災警報器のベルの音量は、少なくとも９０
ｄＢ以上必要とされるのである。

従来の火災警報器のベル装置は、第１図に示すように、
火災警報器の筐体底板２に、ベル装置１の空隙を有した
基台１２をネジ等で取付け、ベル装置１のゴング１１が
、筐体蓋板３の音響孔４に指向するように取付けられて
いる。

このような取付状態で音響孔４よりＩＴｒＬ離れて音量
を測定するト、８５〜８７ｄＢ程度である。

この８５〜８７ｄＢのベルの音量を９０ｄＢ以上にする
ために、従来ゴング１１に反響板を設けなり、ゴング１
１に複数個の孔を開けたり、ベルの構造を改造していた
。

この考案は、ベルの構造を改造することなく、その音量
を９０ｄＢ以上にするように構成したもので、以下この
考案の実施例を第２図に基づいて詳細に説明する。

ベル装置１は、ゴング１１が火災警報器の筐体底板２に
指向するように、そして基台１２が音響孔４に指向する
ように、ベル装置１の基台１２と筐体底板２の間に取付
支持具５を介在させて取付けられる。

以上のような構成において、ベル装置１を駆動すると、
ゴング１１の内側に収容された打棒〔図示せず〕がゴン
グ１１の内壁を叩いてゴングを撓ませる。

この撓みが音となって周囲に放出される。

この放出される音量の位置による差違を実測してみると
、ゴング１１の周囲下部から放出される量が多い。

そこで、この考案によるベル装置では、このゴングの周
囲下部から放出される音が直接音響孔４より外部へ放出
されるので、従来筐体底板等で反射された後に放出され
ていたものと比較して大きな音量を得ることができる。

また、基台１２に設けられた空隙からもゴング１１の下
部より放出された音が通過して直接音響孔４に向かうの
で、従来のようにゴング１１の周辺で発した音のみより
も音量が増大し、さらに大きな音量を得ることができる
。

したがって、この考案のベル装置１は、実測において９
１〜９３ｄＢの音量を得ることができ、実用上優れた効
果を奏するのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の火災警報器のベル装置を示す側面図であ
り、第２図はこの考案の火災警報器のベル装置の実施例
を示す要部を拡大した側面図である。 １・・・・・・ベル装！、１１・・・・・・ゴング、１
２・・開基台、２・・・・・・筐体底板、３・・・・・
・筐体蓋板、４・・・・・・音響孔、 ５・・・・・・取付支持具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 蓋体に音響孔が穿たれた筐体からなる火災警報器の内部
   に収容されるベル装置において、ゴングの開放端側に位
   置する上記ベル装置の基台に空隙を設けると共に、取付
   支持具によりゴング開放端が上記音響孔に指向するよう
   上記ベル装置の基台を上記火災警報器の筐体に固定した
   ことを特徴とする火災警報器のベル装置。