JPS6033430Y2 - プツシユ・プツシユスイツチを備えた目安付きム−ブメント - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は時計の鳴り止めスイッチを目安付きムーブメン
トに内蔵することにより、ムーブメントの小型化を図り
且つ部品点数を少なくし安価な製品を提供しようとする
ものである。

従来に於いては、ブツシュ・ブツシュスイッチを単体と
して構成しリード線で鳴り止め板と結線しなければなら
ず煩雑な手間がかかるという欠点があった。

本考案はこれらの点に鑑みなされたものでその特徴とす
る処は目安機構をもたない時計ムーブメントに、目安機
構をその前面に付加した目安付きムーブメントに於いて
、目安カバーと目安を持たない時計ムーブメントとの間
に指針軸に対して垂直に移動する鳴り止め用のブツシュ
・ブツシュスイッチを組み込んだ点にある。

以下に図示の実施例によりその内容について説明する。

１はブツシュ・ブツシュスイッチ２を構成するスライダ
ーで時計ムーブメント３と目安カバー４との間に介在位
置せしめである。

５はスライダー１の案内部材で時計ムーブメント３上に
配設しである。

６はスライダー１の延長軸部で発条７を捲回してあり、
該発条７の拡圧弾力によりスライダー１は常時矢標Ａ方
向に移行せしめられている。

８は延長軸部６の先端部で鳴り止めスイッチ機構１０の
スイッチばね９に対向せしめである。

１１はスライダー１に設けたバート状のカム溝で目安カ
バー４に取り付けた軌跡ばね１２の屈曲先端部１３を遊
嵌せしめである。

該軌跡ばね１２の屈曲先端部１３は矢標Ｃ方向に附勢さ
れてカム溝１１の段部１１Ａの壁面１１Ｃに圧接せしめ
られている。

このカム溝１１の底面部１１Ｂは位置■、■、■、■、
■、と順次円滑にゆるい勾配で高くなって行き位置■か
ら位置■に至る段部１１Ａで急に深く落ち込む構造とし
である。

１１Ｄは屈曲先端部１３の軌跡を示す。

而してスライダー１を矢標Ｂ方向に押圧するとカム溝１
１内に軌跡ばね１２の屈曲先端部１３は位置■から位置
■を通って位置■で停止する。

次に再びスライダー１を矢標Ｂ方向に押圧すると屈曲先
端部１３は位置■から位置■、位置■を通り段部１１Ａ
を経て位置■へ落下して戻るわけであるが、実際には矢
標Ｂ方向への押圧力を解くとスライダー１が発条７の復
元弾力により矢標Ａ方向に移行するのでこれと同時に屈
曲先端部１３は位置■から位置■、位置■を経て位置■
に戻る。

１４はスイッチばね９の屈曲先端部で鳴り止めスイッチ
機構１０の一部を構成する目安スイッチ板１５の先端部
１６と常時接触せしめである。

１７は指針軸である。次に成上の構成より成る本考案の
作動態様について説明する。

スライダー１を発条７の拡圧弾力に抗して矢標Ｂ方向に
押圧すると軌跡ばね１２の屈曲先端部１３はカム溝１１
の位置■から位置■を通過して位置■で停止する。

然る時、スライダー１の先端部８はスイッチばね９を押
圧し屈曲先端部１４を目安スイッチ板１５の先端部１６
より離反せしめ鳴り止めスイッチ機構１０をＯＦＦとす
る。

次いで、更にスライダー１を矢標Ｂ方向に押圧し、その
押圧力を解くと、軌跡ばね１２の屈曲先端部１３はカム
溝１１の位置■から位置■、位置■を通過し段部１１Ａ
を経て位置■へ落下して戻る。

即ち、矢標Ｂ方向への押圧力を解くと、スライダー１は
発条７の復元弾力により矢標Ａ方向に復帰移動し先端部
８はスイッチばね９から離れるのでスイッチばね９の屈
曲先端部１４は目安スイッチ板１５の先端部１６と接触
し、鳴り止めスイッチ機構１０をＯＮとする。

而して、本考案は成上の如き構成及び作用を有するもの
であり、従来目安機構をもたない時計ムーブメントに後
から目安機構を簡易容易に然もコンパクトに組み込むこ
とが出来、ムーブメント全体の小型化を図ることが出来
ると共に、目安スイッチ板１５に何等力を与えることな
く単に先端部８でもって直接スイッチばね９を押圧する
だけで該目安スイッチ板１５とスイッチばね９とを適確
に離反出来、構成が極めて単純化され、更にスライダー
１の押し込み操作に対して最大且つ適確なるストローク
でもって鳴り止めスイッチ機構１０の閉成と開放を容易
に行い得、又目安カバー４に装着した軌跡ばね１２の屈
曲先端部１３は常に一定方向に作用力が加わりながら軌
跡１１Ｄを摺動するので、該屈曲先端部１３のカム溝１
１内での逆行防止に役立つと共にスライダー１の押し込
み抵抗を最小限にくい止めることが出来る等の効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案品の概略分解図、第２図は本考案の要部
の平面図、第３図は同じく要部の分解側面図、第４図は
カム溝の拡大平面図、第５図はカム溝と軌跡ばねとの関
係を示す平面図、第６図は第４図のＸ−Ｘ線部分の断面
図で軌跡ばねを配置した状態を示しである。 １・・・・・・スライダー、２・・・・・・ブツシュ・
ブツシュスイッチ、３・・・・・・時計ムーブメント、
４・・・・・・目安カバー、１０・・・・・・鳴り止め
スイッチ機構。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 目安機構をもたない時計ムーブメント３と軌跡ばね１２
   を装着した目安カバー４との間に鳴り止め用のブツシュ
   ・ブツシュスイッチ２を挟持せしめて、その介在位置に
   て水平方向に移動すべく威すと共に、該ブツシュ・ブツ
   シュスイッチ２の移動域終端位置でスライダー１の延長
   軸部６の先端部８が鳴り止めスイッチ機構１０のスイッ
   チばね９を押圧して、該スイッチばね９と目安スイッチ
   板１５の一部とを離反すべく威す一方、スライダー１の
   延長軸部６に発条７を捲回して該発条７をスライダー１
   と案内部材５の壁面との間に挟圧せしめ、更に前記目安
   カバー４に装着した軌跡ばね１２の屈曲先端部１３をカ
   ム溝１１の段部１１Ａの壁面１１Ｃに圧接せしめたブツ
   シュ・ブツシュスイッチを備えた目安付きムーブメント
   。