JPS6033283B2 - 電圧非直線抵抗体 - Google Patents

電圧非直線抵抗体

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JPS6033283B2
JPS6033283B2 JP54068914A JP6891479A JPS6033283B2 JP S6033283 B2 JPS6033283 B2 JP S6033283B2 JP 54068914 A JP54068914 A JP 54068914A JP 6891479 A JP6891479 A JP 6891479A JP S6033283 B2 JPS6033283 B2 JP S6033283B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はZn○を主体とする焼給体から成る電圧非直線
抵抗体に関する。
近年、Zn○を主体にし、これに酸化ビスマス、酸化マ
ンガン、酸化コバルト、酸化アンチモン、酸化ランタン
、酸化プラセオジゥム、酸化サマリウムなどを加えて、
成形、焼成した焼結体から成る電圧非直線抵抗体が、電
圧安定化素子、サージアブソーバ、アレスタなどに広く
利用されている。
第1図は従来から知られている電圧非直線抵抗体の構造
を示している。
図において、Zn○を主体とする焼給体1の主面に電極
2が設けられ沿面フラッシュオーバー防止のために側面
高抵抗層3が設けられている。また、第2図に見られる
ように、側面高抵抗層3を焼結体の主面にまで延長して
、焼緒体1の面上だけでなく主面上に延長した側面高抵
抗層3の上にまたがって電極2を設けた構造も知られて
いる。これら従来構造の電圧非直線抵抗体においては側
面高抵抗層3の効果によって短波尾(例えば波形8×2
0仏s程度)のインパルス耐量は大きい反面、長波尾(
例えば2hsの短形波など)のインパルス印加時に焼結
体と電極との接触面端部21および同22で素子に貫通
破壊がおこりやすいという欠点があった。
本発明は上述の従来技術の欠点を除き、長波尾のインパ
ルス耐量の大きい電圧非直線抵抗体を提供することを目
的としている。
本発明は、Zn○を主体とする焼結体から成る電圧非直
線抵抗体において、該焼結体の相対向する主面の一部に
該焼結体と同一平面をなすように高抵抗層が設けられて
おり、該焼結体の主面上に設けられた電極の端部が該高
抵抗層上に乗るように設けたことにある。
本発明の望ましい実施態様としては、上記高抵抗層が、
上記焼結体の組成に酸化ケイ素および酸化アンチモンの
少なくとも1種を添加した組成の焼結体から成ることに
ある。
また、本発明の電圧非直線抵抗体は、Zn○を主成分と
し、これに適当な不純物を加えて混合、成形する工程、
少なくとも該成形体の主面上の一部に酸化ケイ素または
(および)酸化アンチモンを主体とする酸化物層を設け
る工程、該成形体を1100〜1350ooの範囲の温
度で焼成して、Zn0を主体とする焼結体中に酸化ケイ
素または(および)酸化アンチモンの拡散された層を形
成する工程、該拡散層の少なくとも一部を残して、該暁
綾体の主面を平らに研磨する工程、および該研磨面上に
露出した該拡散層上に端部が位置するように該研磨面上
に電極を設ける工程により製造することができる。
本発明者らの検討の結果、第1図および第2図の構造で
は長波尾ィンパルス印加時に電極端部21や電極の屈曲
部22で電界集中がおこり、このため、この部分と接触
した競結体部分に大きな電流が流れ、素子が熱破壊する
ことがわかった。
短波尾ィンパルスの場合も長波尾ィンパルスの場合と同
様に電流集中がおこるものと考えられるが、一般にZn
○系非直線抵抗体で処理するィンパルスェネルギーは長
波尾ィンパルスの方が大きいため(例えばZn○孫非直
線抵抗体をアレスタとして用いる場合、加わる長波尾ィ
ンバルスのエネルギーは短波尾ィンパルスのエネルギー
の約10倍である)、長波尾ィンパルスの場合には特に
電流集中に基づく素子の熱破壊が問題となり、短波尾ィ
ンパルスの場合には高電界に基づく沿面フラッシュオー
バーが問題となるものと考えられる。したがって、素子
の長波尾インパルス耐量を向上させるためには、上述の
ような電流集中を防止しなければならない。以下、本発
明を図面により説明する。
第3図,第4図,第5図において、1はZn○を主体と
する齢結体、2は焼結体の主面に設けた電極、4は高抵
抗層である。第3図に見られるように高抵抗層4は焼結
体の主面の一部のみに設けても良いし、第4図に見られ
るように凝結体の主面の一部と側面に設けても良い。ま
た、第5図に見られるように、素子の側面にさらに別の
高抵抗層を設けて、側面を2重に保護しても良い。本発
明の構造においては、暁結体1の主面と高抵抗層4の表
面が同一平面となり、この上に電極を設けるために電極
は平面になっている。
したがって電極端部以外には電界集中を生じない。また
、電極端部は高低抗層4上に説けられているため、電極
端部では高抵抗層の設けられていない電極中心部に比べ
て電流が流れにくく、したがって、電極機部で電界集中
がおこっても、電流集中はおこらない。以上の結果、電
流集中に基づく素子の貫通破壊が防止できる。また、こ
の非直線抵抗体をアレスタとして用いる場合、厚さ20
〜3仇吻程度の素子を何枚も積重ねて使用するのが普通
である。
この場合、第3図,第4図,第5図の構造では電極2の
表面が平坦であるため、素子の積上げが容易であること
、電極同志の接触が良好であることの利点がある。なお
「第1図の構造において、電極2の面積を大きくして、
電極端部が側面高抵抗層3の端面31上に丁度位置する
ようにすることも考えられる。しかしながら、この方法
は、■ 側面高抵抗層3が薄いと電極2の位置合わせが
困難であり、かつ、短波尾ィンパルス印加時に沿面フラ
ッシュオーバーしやすくなるという欠点のあること、■
側面高抵抗層が厚いと、側面高抵抗層と暁綾体1熱膨
は張係数の違いによって側面高低抗層がはがれたり、亀
裂を生じやすい欠点のあること、■ エネルギーの大き
なインパルスが加わった場合、側面高抵抗層31にはほ
とんど電流が流れないのに対して、側面高抵抗層と接触
した暁綾体には大電流が流れるため、側面高抵抗層3と
競結体1の界面付近に大きな熱勾配を生じ、側面高抵抗
層がはがれやすいという欠点のあること。
の理由から望ましくない。
一方、本発明の構造においては、暁綾体1の主面に高抵
抗層4が設けられているため、■ 高抵抗層の厚さが薄
くても、高抵抗層上に電極端がのるように電極の位置合
わせをすることが容易なこと、■ この結果、高抵抗層
が薄くできること、■ 沿面フラッシュオーバーがおこ
らないように、暁結体の端と電極端部との距離を充分大
きくできること、■ エネルギーの大きなインパルスが
加わつた場合、電流の大部分は競結体と直接援つした電
極直下を流れるため、熱勾配の大部分は暁結体中に生じ
、蛭結体と高抵抗層の界面にはほとんど熱勾配を生じな
いこと、などの理由から、高抵抗層が焼綾体からはがれ
たり、高抵抗層に亀裂を生じたり、また、沿面フラッシ
ュオーバーがおこったりする恐れがない。
高抵抗層4としては、焼結体1よりも抵抗の高い焼鯖体
、ガラスなどを用いることができる。この場合、高抵抗
層4の原材料と競結体1の原材料とを一体成形し、これ
を焼成することにより、第3図,第4図に示された構造
の素子を得ることができる。高抵抗層4としては、焼結
体1の組成に酸化ケイ素および酸化アンチモンの少なく
とも1種を添加した組成の焼結体を用いることが望まし
い。
Zn0を主体とする焼結体1はZn○粒子の粒界に高抵
抗の境界層が存在する構造を持っており、この境界層が
存在する構造を持っており、この境界層が非直線抵抗を
示す原因と考えられている。また、この素子のブレーク
ダウン電圧(電流lmAが流れる時の電圧)は1境界層
当り2〜3Vとほぼ一定であるため、焼結体中のZn○
粒子の粒径が小さいほど単位厚さ当りのブレークダウン
電圧は高い。酸化ケイ素または(および)酸化アンチモ
ンはZn○の粒界に析出してZn○の粒成長を抑制する
働きを持つため、酸化ケイ素または(および)酸化アン
チモンの多く含まれた高抵抗層4は競結体1よりも高い
ブレークダウン電圧を示し、競結体1よりも高抵抗とな
る。このように、高抵抗層4として、焼結体1の組成に
酸化ケイ素または(および)酸化アンチモンを添加した
組成の焼結体を用いれば、暁結体1と高抵抗層4の組成
が似ているために両者のなじみが良いこと、熱膨張係数
が類似していることの理由から、焼結体1と高抵抗層4
の密着性が良いという利点がある。
また、高抵抗層4の耐湿性も良い。また、高抵抗層4と
して上述の組成の屍結体を用いれば、高抵抗層4を形成
する製法が容易で、作業性の良いという利点もある。
この製法を第6図を用いて説明する。第6−A図はZn
○を主体とし、添加物として酸化ビスマス、酸化マンガ
ン、4酸化コバルト、酸化アンチモン、酸化ランタン、
酸化プラセオジウム、酸化サマリウムなどの加えられた
成形体であり、これらの原料酸化物を混合、造粒、成形
して得られる。次に第6一B図に示すように成形体を8
00〜100000程度の温度で予備焼成して予備収縮
させた後、第6−C図に見られるように試料の側面およ
び主面の一部にSi02または(および)SQ03を含
む酸化物ペースト60を塗布する。なお、予備焼成工程
を省略すると、酸化物ペースト塗布工程で試料が破損し
やすい難点を生じる。次に、試料を1100〜1350
qo程度の温度で焼成する。第6−D図に見られるよう
に、この工程において、酸化物ペースト中のSi02ま
た0は(および)Sb203の一部は暁結体1中に拡散
し、拡散層61中のZnO粒子の粒成長を抑制する。こ
の結果、拡散層61が高抵抗層となる。なお、Si02
およびSQ03は拡散層中でそれぞれZnぶi04およ
びZn7SQ○,2のようなZn○と反応した形で、Z
n○の粒界に析出しているものと考えられる。また、競
結体1の表面には酸化物ペースト中の成分が表面付着高
抵抗層62として残る。次に、第6−E図に示すように
、焼結体1の主面を平らに研磨して、主面上の表面付着
高抵抗層62を除去し、拡散層61の少くとも一部を残
す。最後に、第6−F図に示すように、主面上にその端
部が拡散層61上にのるように電極2を設ける。以上の
ように、上述の製法では、成形体または成形体を予備焼
成したものの表面に酸化物ペーストを塗布した後焼成す
るという単純な工程により、焼絹体の主面の一部に高抵
抗層(拡散層61)が埋込まれた構造の素子が得られる
ため、非直線抵抗体材料と高抵抗層材料とを複雑な形に
一体成形して焼成するのに比べて、工程が簡単で作業性
が良い。また、本方法によれば競結体1と拡散層61と
の境界で組成が連続的に変化しているため、凝結体1と
拡散層(高抵抗層)61との接着強度が特に大きいとい
う利点もある。酸化物ペースト中にはSi02または(
および)SQ03のほかにBi203が含まれているこ
とが望ましい。
Bi203は焼成時液相となって、Si02やSQ03
が暁結体中へ拡散するのを助ける。酸化物ペーストの望
ましい組成(モル比)はSi02/Bi203=1〜2
0、Sb2Q/Bi203=0.4〜8である。拡散層
61の拡散深さとしては研磨しろが普通0.5〜1側程
度であることから、2〜3側程度以上であることが要求
される。Bi203量が上記範囲よりも少ないと、拡散
深さが小さくなって、この要求を満たさなくなる。また
、拡散層中のSi02やSQ03の濃度としては、それ
ぞれ暁結体中の濃度の約1.5倍以上ないと拡散層の抵
抗が充分高くならず、電極端部での電流集中が防止でき
ないことがわかった。酸化物ペースト中のBj203量
が上記範囲より多いと、拡散層中のSi02やSQ03
の濃度が低くなって望ましくない。なお、電極端部での
貫通破壊を防止するためには、厚さが10〜30肋、単
位厚さ当りのブレークダウン電圧が150〜250V/
帆の素子の場合、ブレークダウン電圧が焼結体の1.1
〜1.3倍以上の高抵抗層を厚さ2〜3肌設ければ良い
本発明の適用される電圧非直線抵抗体は、酸化亜鉛を主
成分とし、それぞれ0.01〜1仇hol%の酸化ビス
マス、酸化マンガン、酸化コバルト、酸化アンチモン、
酸化ニッケル、酸化クロム、酸化ケイ素、酸化ホウ素、
酸化鉛、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ス
ズ、酸化ランタン、酸化プラセオジウム、酸化サマリウ
ム、酸化ネオジゥム、酸化ディスプロシウム、酸化ツリ
ウム、酸化イットリウムなどのうちの少くとも1成分を
加えたもの、および、それらに必要に応じて各種金属フ
ッ化物を加えたものである。
なお、本発明の電圧非直線抵抗体をアレス夕として用い
る場合、0.2〜2hol%のSj02と0.5〜3m
ol%のSQ03を含有する素子を用いると、■負荷寿
命が大きいこと、■単位厚さあたりのブレークダウン電
圧が大きいため、素子が小型化できることの利点がある
。以下、本発明を実施例に従って説明する。実施例 1 ZNOにBi2030.7mol%、MnC030.8
hol%、Co2031.仇hol%、Cr2030.
8hol%、B2030.2hol%、Si020〜2
hol%、Sb2030〜3hol%を加え、ボールミ
ルを用いて1餌時間混合した。
この原料粉末に対してポリビニールアルコールの2%水
溶液を1の重量%加えて造粒した。また、高抵抗層用原
料として、上記組成にSi020.02〜1.仇hol
%、SQ030.05〜1.仇hol%を添加したもの
を用意した。次に、これらの原料を用いて、第3図のよ
うに、非直線抵抗体1の主面の一部に高抵抗層4が埋込
まれた構造の素子を一体成形した。次に、この素子を空
気中1200qoで5時間焼成し、両王面を0.5肌ず
つ研磨して表面を平らにした後、AI電極2を溶射した
。なお、得られた素子の形状は56側ぐx20柳tであ
り、電極の径は54側め、また、高0抵抗層4の厚さは
2側で、暁結体1の側面から中心に向って幅3肋の範囲
に設けられた。得られた素子の健結体の組成高抵抗層の
組成と長波尾ィンパルスを印加した時の電極端部での貫
通破壊の有無との関係を第1表に示す。
第 1表 第1表に見られるように、焼結体1がSiQやSQ03
を含まない場合には高抵抗層4にSi02またはSQ0
3をそれぞれ0.1mol%または0.2 mol%以
上含ませることにより電極端部での貫通破壊は防止でき
る。
また、焼結体1が0.2〜2hol%のSi02や0.
5〜3.仇hol%のSQ03を含む場合、高抵抗層中
のSi02またはSb203の含有量が焼綾体の含有量
の1.3音以上あれば良いことがわかる。なお、高抵抗
層中のSi02やSQ03の濃度が7mol%を越える
と高抵抗層4の焼結性が悪くなって、高抵抗層がもろく
なったり、気密で無くなって耐湿性が低下するなどの欠
点を生ずるため、好ましくない。
したがって、高抵抗層中のSi02,SQ03濃度とし
てはSi020.1〜7mol%、SQ030.2〜7
mol%で、かつ、焼結体中のSi02,Sb203濃
度の1.5倍以上であることが望ましい。なお、第1表
のNo.15試料に2hsの短形波を印加した時の耐量
は2000A以上で、第1図に示した従来構造の素子の
約2倍の耐量であった。
また、第1表に示した素子はすべて耐熱サイクル性、耐
緑性共にすぐれており、一30午0二80こ0のヒート
サイクルを1000回おこなっても、また素子を水中煮
沸しても、素子の特性が変動したり、高抵抗層にクラッ
クが入るなどの問題はまったくおこらなかった。
実施例 2 実施例1と同様にZn0にBi2030.8hol%、
MnC030.5hol%、Co2030.5hol%
、Cr2030.5mol%、Si020〜2mol%
、Sb2030〜3hol%を加え、混合、造粒した。
次にこれを第6図に示すように円板状に成形し、空気中
900q0で2時間予備焼成した。次に、素子の側面お
よび主面の端から幅5側の範囲にBj203−Si02
‐‐Sb203の混合物1に対してエチルセルローズ0
.2、ブチルカルビトール1.4酢酸プチル0.3(重
量比)から成るペーストを塗布した。次に、素子を13
00qoで1時間焼成した後、両王面を0.5〜1肌研
磨し、主面にAI電極2を設けた。得られた素子の焼結
体の組成−酸化物ペーストの組成と長波尾ィンパルスを
印加した時の電極端部での貫通破壊の有無との関係を第
2表に示す。
第 2 表第2表に見られるように、Si02/Bi2
03>20、SQ03/Bi203>8の酸化物ペース
トを用いた場合には、貫通破壊が防止できない。
これは酸化物ペースト中のBi203量が少いために、
焼成時にSi02やSQ03が充分内部まで拡散せず、
この結果、研磨時に主面の高抵抗層61が除去された結
果と考えられる。一方、焼結体がSi02やSQ03を
含まない場合、Si02/Bi203<1、Sb203
/Bi203<0.4、焼給体が0.2〜2hol%の
Si02や0.5〜3hol%のSb203を含む場合
Sj02/Bj203<0.8の酸化物ペーストを用い
ると、高抵抗層61の抵抗が充分高くならず、電極端部
での貫通破壊が防止できない。したがって、酸化物ペー
ストの組成(モル比)としてはSi02/Bi203=
1〜20、または(および)Sb203/Bi203ヱ
0.4〜8であることが望ましい。また、第2表のNo
.15の素子において、電極径を変えた時の2msの短
形波耐量の変化を第7図に示す。
なお、第7図の1,,12は第6一F図に見られるよう
に、それぞれ、側面から電極端までの距離、および、側
面から高抵抗層61の端までの距離を示す。第7図に見
られるように、電極端が高抵抗層上にあって、高抵抗層
の端から0.5柳以上内側(12−1.≧0.5肌)で
あれば、長波尾耐量は大きいが、電極端が高抵抗層上か
らはずれると(12一,≦0)、耐量は急激に小さくな
る。一方、電極が大きくなりすぎると、短波尾ィンパル
ス印加時に沿面フラッシュオーバーしやすい欠点を生ず
るため、側面から電極端までの距離(1,)は1肋以上
あることが必要である。したがって、側面から電極端ま
での距離(1,)は1側側面高抵抗層端までの距離02
)十0.5帆(1助言1,全12十0.5脚)の範囲に
あることが望ましい。実施例 3 Zn0に添加する添加物(Bj2030.7mol%、
MnC038.5hol%、Cr2030.5hol%
、B2030.2hol%、M(N○3)30.008
h。
1%、C。
2〇31.びわ。
1%、Si020.5hol%、Sb2031.瓜ho
l%)のみを800℃で2時間仮焼・し、粉砕した後、
実施例1と同様にZn0に加えて混合、造粒し、第8図
に示すように中空円板上(ドーナツ状)に成形した。
成形体を90030で2時間予備焼成した後、主面の中
央部をマスクして、素子をBら0311を、Sb2Q1
7舷、Si02130g、エチルセルローズ8g、トリ
クレン400の‘から成る分散液に漬け、乾燥して、素
子の側面と主面の一部に酸化物ペーストを付着させた。
次に素子を1150qoで5時間焼成した後、素子の側
面に低融点ガラス層5(例えばPO055%、&038
%、Si023%、Zn025%、Sn024%、Zr
025%を含有)を暁付けた。次に素子の主面を平らに
研磨し、N電極2を溶射した。得られた素子においては
、電極2が平面上に設けられていること、電極端部が高
抵抗層61上にあることにより、長波尾ィンパルス印加
時に電極端部で貫通破壊のおこる恐れはまったくなかっ
た。
また、熱サイクルにも強く、一30ooこ80ooの熱
サイクル試験や高エネルギーのサージ印加試験によって
高抵抗層61が焼結体1からはがれるなどの問題はまっ
たくなかった。また、素子の側面が低融点ガラス層5で
被覆されているため、表面が平滑で汚損しにくいという
長所がある。さらに、電極表面が平坦で、素子の中心部
に貫通孔が設けてあるので、貫通孔に絶縁棒を通して単
に素子を積上げるだけで高圧のアレスタなどが簡単に組
立てられる。以上説明して来たように、本発明の電圧非
直線抵抗体には以下の長所がある。
■ 電極端部での電流集中がおこりにくいため、長波尾
インパルス耐量が大きい。
従来構造の2倍程度となる。■ 熱サイクルや高エネル
ギーのサージが加わっても、高抵抗層がはがれたり破損
したりする恐れがない。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は従来の電圧非直線抵抗体‐の断面
構造を示す図、第3図,第4図,第5図および第8図は
本発明の電圧非直線抵抗体の断面構造を示す図、第6図
は本発明の電圧非直線抵抗体の製法の1つを示す図、第
7図は本発明の電圧非直線抵抗体の電極端位置高抵抗層
端位置と長波尾インパルス耐量との関係を示す図である
。 1・・・・・・焼結体、2・…・・電極、3,4・・・
・・・高抵抗層、5・・・・・・低融点ガラス層。 多′図 茅z虹 多3紅 第4図 多s図 多8図 穿る煩 多7図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ZnOを主体とする焼結体から成る電圧非直線抵抗
    体において、該焼結体の相対向する主面の一部に該焼結
    体と同一平面をなすように高抵抗層が設けられており、
    かつ、前記焼結体の主面上に設けられた電極の端部が前
    記高抵抗層上に乗るように設けたことを特徴とする電圧
    非直線抵抗体。 2 特許請求の範囲第1項において、高抵抗層が酸化ケ
    イ素および酸化アンチモンの少なくとも1種を添加した
    組成の焼結体から成ることを特徴とする電圧非直線抵抗
    体。
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