JPS6033277Y2 - ガラス窓用のビ−ド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は複層ガラスのガラス窓用のビードに関する。

従来のアルミニウム製建具の窓枠と板ガラスの嵌込方法
は、アルミニウム製窓枠の棧の内周側に設けられた溝内
に板ガラスと窓枠の棧との間の気密材として軟質の脅威
ゴム又は軟質の合成樹脂（主として、軟質塩化ビニルの
押出成形品）により成形したビードを使用して来た。

又其のアルミニウム建具に嵌込まれる板ガラスは一枚物
の板ガラスであった故に、気密材であるビードの形成は
全てし形状であり、一枚の板ガラスの嵌込みに便利な様
に規格化されて来たが、最近の国際状勢により省エネル
ギー化が叫ばれて窓に対する断熱効果の向上及び結露防
止の解決、又航空機、自動車、高速車輌による騒音公害
に対する防音、遮音性能が家の開口部であるガラス窓！
こ求められる様になって来た。

しかし、従来＝ｙ’＞＝ｊ１１の板ガラスでは其の要求
は不可能である。

故に２枚以上より組立てられたる複層ガラスが大きく注
目されるに至ったが、従来の複層ガラスはガラス板其の
ものが大変高価であり、且つ万一破損した場合は其の取
替えはガラス板の寸法及び面積が多様に亘るため相当の
日数を要し、特殊な建物を目的とする以外には一般の建
物には使用されていない現状である。

又複数本の溝をもつ複層ガラス用のアルミニウム製窓枠
は寸法が特殊寸法となり溝巾も大きくアルミニウム製窓
枠自体が高価になる実状である。

本考案は叙上の従来の事情に鑑みて考案されたものであ
り、その目的とするところは既設の１枚板ガラス用のア
ルミニウム製窓枠を使用して、安価かつ簡単に複層ガラ
スのガラス窓を構成することができ、しかも必要に応じ
て単層ガラスのガラス窓用にも使用できるガラス窓用の
ビードを提供するにある。

本考案のガラス窓用のビードは、板ガラス１の周縁を嵌
入するための嵌込溝２を長手方向に亘って設け、嵌込溝
２に嵌められた板ガラス１間の間隙３を保つための仕切
片４を嵌込溝２に立設し、仕切片４の下端部に沿って連
続的に薄肉の切離し部１０を形成（て威、す１１、；の
構成により上記目的を達成できたも、めであ本。

゛以下本考案を添付−により、詳述する。

Ａは軟質の脅威ゴムや軟質め合ｔｉＩｉｌ煽（例えば、
塩化ビニル）により押出成形された気密材としてのビー
ドであり、板ガラス１の周謙養嵌入するための嵌込溝２
を長手方向に亘って設け、この嵌込溝２に長手方向に亘
って仕切片４を立設しである。

このビードＡの巾は、一枚の板ガラスの周縁に嵌めるた
めの従来のビードと同じものであり、仕切片４の両面に
は必要に応じて接着剤５を塗布しである。

また、商品形態としては、接着剤５の上に離型紙（図示
せず）を貼っである。

しかして、一対の板ガラス１の全周縁に沿って仕切片４
を介在させてビードＡの嵌込溝２を嵌めて一対の板ガラ
ス１の外周を覆って複層ガラスを構成する。

ビードＡの仕切片４は板ガラス１間に挾まれて板ガラス
１間に一定厚みの間隙３を形成し、この間隙３内の空気
層のために断熱、結露防止、防音、遮音が行なわれる。

しかも、ビードＡの仕切片４は接着剤５により板ガラス
１内面に密着しているので間隙３内の空気層の気密性が
向上する。

６は従来１枚の板ガラスを嵌められていた既設のアルミ
ニウム製の窓枠であり、窓枠６の内周には板ガラス１を
建込むための溝７が形成されている。

上記の複層ガラスは、第２図に示すように窓枠６の溝７
に嵌込まれて複層ガラス窓が構成される。

図示のように、仕切片４はビードＡの両側端縁よりも長
く突出していて、仕切片４が窓枠６の内周よりも内方へ
突出しており、板ガラス、１が仕切片４により補強され
ている。

８はビードＡの軟質のひれ片である。

なお、仕切片４の下端部に沿って切目９を切入して仕切
片４の下端部に沿って薄肉の切離し部１０を形成してあ
り、仕切片４を引張ってこの切離し部１０から仕切片４
を切取ることによりビードＡを断面Ｕ字状にすることが
でき、仕切片４を除いたビードＡに１枚の板ガラス１を
嵌めて用いることができるのである。

また、ひれ片８の基端に沿っても切込み１２を入れて切
除可能部１３を形成しである。

第３図に示すものは本考案の他例であり、成形時に仕切
片４の下端に薄肉の切離し部１０を形成し、仕切片４の
両面に両面粘着テープ１１の片面を貼着したものである
。

本考案は叙述の如く板ガラスの周縁を嵌入するための嵌
合溝を長手方向に亘って設け、嵌込溝に嵌められた板ガ
ラス間に間隙を保つための仕切片を嵌込溝に立設しであ
るから、窓枠の１重の板ガラスを嵌めるための溝に本考
案のビードを介して複数枚の板ガラスを立てて複層ガラ
スのガラス窓を構成できるものであり、このように高価
な従来の複層ガラスや複層用の窓枠を用いることなく、
既存の一重板ガラス用の窓枠（従来の一般寸法の窓枠）
や従来の普通の板ガラスを用いて複層ガラス窓を簡単か
つ安価に形成できると共に仕切片により板ガラス間に間
隙が確保され、間隙内の空気層により断熱、結露防止、
゛防音及び遮音性を高めることができ、しかも仕切片の
下端部に沿って連続的に薄肉の切離し部を形成している
ので、必要に応じてまた施工現場の状況に応じて仕切片
を引張って切離し部から仕切片を切取ることにより１枚
の板ガラスを嵌めて単層ガラスのガラス窓も構成できる
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す一部切欠した斜視図、
第２図は同上の使用状態を示す一部切欠した斜視図、第
３図は本考案の他例を示す一部切欠した斜視図である。 １・・・・・・板ガラス、２・・・・・・嵌込溝、３・
・・・・・間隙、４・・・・・・仕切片、１０・・・・
・・切離し部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 板ガラスの周縁を嵌入するための嵌込溝を長手方向に亘
   って設け、嵌込溝に嵌められる板ガラス間に間隙を保つ
   ための仕切片を嵌込溝に立設し、仕切片の下端部に沿っ
   て連続的に薄肉の切離し部を形成して成るガラス窓用の
   ビード。