JPS6033203B2

JPS6033203B2 - 液体燃料燃焼装置

Info

Publication number: JPS6033203B2
Application number: JP16981779A
Authority: JP
Inventors: 実田所; 攻大下; 章夫松田
Original assignee: Hitachi Netsu Kigu KK
Current assignee: Hitachi Netsu Kigu KK
Priority date: 1979-12-26
Filing date: 1979-12-26
Publication date: 1985-08-01
Also published as: JPS5694116A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は液体燃料燃焼装置に関するものである。

従釆家庭用で持ち運び可能な液体燃料燃焼装置において
、特に定油面装置を有して燃料を供給するものにおいて
は、本体を傾斜又は転倒させた時に燃料が異常な状態で
各部に流れ込み、使用時に異常な状態が生じることがあ
る。

この対策として例えば、リターンパイプ等に逆止弁を設
けたり、給油パイプに電磁弁又は停止バルブを設けたり
していた。また、燃焼用空気をブロワー等でバーナに供
給するものにおいては、空気量に応じて燃料が供給され
るように、送風路と定油面をリターンパイプで接続し、
しかも一次空気比の追従を良くし燃焼を良好にするため
に、給油パイプの関口部を定油面より下部に設け、その
途中に電磁弁を設けるものがあるが、これらは、構成が
複雑となり、燃料又は空気の漏れの恐れのある個所が増
し、信頼性の低いものであった。本発明は上記に鑑みな
されたもので、定油面より給油パイプの開□部が上位に
あるものはもちろん下位にあるものにあっても、電磁弁
あるいは逆止弁等を設けることなく、油供給ポンプで堰
内に給油し、オーバーフローによる定油面を形成させ、
オーバ−フロー管と堰内とを小径バイパス管で接続し、
堰内の平面上のほぼ中央にノズルを有した送油管を一旦
定油面より立ち上げて給油パイプとを接続させると共に
、送風路の内圧を導びくりターンパイプの関口部を定油
面の近くに位置させて傾斜あるいは転倒後の使用におい
ても、常に正常に動作する定油面装置を有する液体燃料
燃焼装置を提供するものである。

以下本発明の一実施例を添付の図面に従って説明する。
１は燃料カートリッジタンク、２はタンク受皿であり、
液体燃料（例えば石油）はタンク受皿２内にほぼ定な液
面となって満たされる。３はポンプ「４は定油面装置
、５はバーナである。

定油面装置４は極力バーナ５の近傍に設けられている。
６はタンク受皿２からポンプ３を介して定油面装置４へ
送油するためる油パイプである。

バーナ５には、上部に炎を形成させるための炎孔７を有
し、下部には燃料を気化する為のヒータ８を有する気化
室９を形成している。１０は後記送油管１９の先端の給
油パイプでその関口部１０ａは気化室９に設けられたオ
リフィス１１に臨んでいる。１２は燃焼用空気をバーナ
５へ送風するための燃焼ファンである。

１３は送風路でオリフイス１１と接続されている。

１４は送風路１３内の圧力を定油面装置４に導び〈ため
の圧力リターンパイプである。

１５は堰でポンプ３より給油された燃料が定油面を形成
させる為のもので、定油面装置４の平面上のほぼ中央部
に形成されている。

１６は堰１５に外接するオーバーフロー管で前記油パイ
プ６に接続されている。

１７は堰１５内とオーバーフロー管１６とを直接接続す
るための小径バイパス管で、堰１５内側のバイパスロ１
７ａは前記給油パイプ１０の開〇部１０ａより日，肌だ
け低位暦でしかも堰１５より下方位置に設けられている
。

１８は燃料の供給量を制御するためのノズルで、小径バ
イパス管１７のバイパス口１７ａよりＱだけ低位層でし
かも平面上のほぼ中央部に設けられている。

１９はノズル１８を通った燃料を給油パイプ１０へ導び
くための送油管で、給油パイプ１０より一旦日３肌だ
け立ち上げて接続されている。

２川ま堰１５内に設けられた油入口で、油パイプ６と接
続されている。

２１は圧力リタ−ンパィブ１４に接続された加圧口で蓋
２２の下面より日４伽下側で、定油面に近い位置で且つ
定油面装置４の平面上のほぼ中央部で閉口している。

この蓋２２は定油面装置４を密閉構造とするためにパッ
キン２３で外気とはシールされている。また、堰１５の
定油面上と姶２２との間には空間２４を有している。尚
、この空間２４の容積は小径バイパス１７のバイパスロ
ー７ａから下部でタンク受皿２と油パイプ６の接続部ま
での燃料経路内容積の２倍程度以上の容積を有するのが
望ましい。２５はタンク受皿２内の燃料を抜くためのド
レンプラグである。

なお一般的には各Ｈ寸法は、日，＝５〜２５側、比＝２
〜５側、日３＝５〜１仇吻、日４は前述のように相対的
容量が十分大きくとれる寸法をとっている。

次に上記横造における動作を説明する。

燃料カートリッジタンクーに灯油を入れ、タンク受皿２
にセットすると、灯油は油パイプ６を通ってタンク受皿
２の油面まで満たされる。

この状態において運転スイッチ（図示せず）をＯＮする
とポンプ３が運転され、灯油は定油面装置４の油入口２
０から堰１５内に給油される。堰１５内の容量は極力小
さく形成されているのでポンプ３による給油量が４・軽
バイパス１７から流れ出る量より多くセットされていれ
ば灯油は堰１５よりオーバーフローして短い時間で定油
面を形成する。オーバーフローした灯油はオーバーフロ
ー管１６より小径バイパス管１７から流れ出た灯油と共
に油パイプ６に戻る。さらに灯油はノズル１８を通って
送油管１９内にも入り込む。一方運転スイッチＯＮする
と同時に燃焼ファン１２も運転され、燃焼用空気は送風
路１３を通りオリフィス１１を経てバーナ５に送風され
る。この時、送風路１３内の内圧はオリフィス１１等の
通風抵抗によって圧力上昇し、その圧力は圧力リターン
パイプ１４によって定油面装置４内の空間２４に伝わり
圧力上昇する。したがって、ノズル１８を通った灯油は
送油管１９を上昇して立上り部分を乗り越えて給油パイ
プ１０を経て関口部１０ａより流れ出る。開□部１０ａ
と定油面の距離は前述のように定油面装置４とバーナー
５が極力近づけられているのでこれも短い距離であり短
時間で流れ出る。開□部１０ａの周囲の空気流速はオリ
フィス１１１こよって絞られているため早くなり、流れ
出る灯油を霧化する。灯油は気化室９内でヒータ８によ
り加熱され気化して炎孔７より噴出し、点火器（図示せ
ず）などで点火され燃焼が継続する。すなわち、灯油は
（空間２４の圧力）−（気化室９内圧）が加わって供給
される。なお、定油面装置４内の空間２４内が圧力上昇
するとオーバーフロー管１６内も圧力上昇するが、油パ
イプ６の最下部とタンク受皿２の油面迄の寸法を大きく
とり、圧力上昇しても油パイプ６内に空気が逆流しない
状態に保たれている。

また、運転スイッチをＯＦＦにして運転を停止した時は
、ポンプ３の停止と燃焼ファン１２の停止と同時に４・
径バイパス管１７の流れにより、油面は給油パイプ１０
の閉口部１０ａより日，低い位置まで下がり完全に停止
状態となる。更に、万一これらの燃焼装置全体が傾斜し
て裾付けられて運転した場合でも、バイパス口１７ａの
位置が開□部１０ａより低いので正常運転ができる。

なお、上記横成により、定油面装置４は小形で形成され
るので閉口部１０ａまでの距離も小さくとれるので、傾
斜による油面の変化は小さくでき、したがって燃焼量の
変化も小さくできる。また、運転休止時に装置を移動さ
せると、定油面装置４内の油面は移動するが、ノズル１
８が中央に位置しているので給油パイプ１０の方へ入り
込むことはほとんどない。また、装置を使用しない時期
、あるいはサービス、修理時にドレンプラグ２５よりタ
ンク受皿２内の灯油を抜いた場合、油パイプ６内のすべ
ての灯油が抜けることはない。

このように油パイプ６内に灯油が溜っている時に装置を
転倒させた後再使用しても、ノズル１８及び加圧口２１
が定油面装置４の平面上のほぼ中央部に位置し、しかも
定油面上に空間２４を有しているので、灯油が圧力リタ
ーンパイプ１４内に入り込んだり、ノズル１８からバー
ナ５へ流れ出ることはない。以上の如く本発明によれば
、給油パイプに電磁弁を設ける必要もなく、また、圧力
リターンパイプに灯油の逆止弁を設ける必要もないなど
、簡単な構成で信頼性も高く、傾斜燃焼あるいは移動後
および転倒後の再使用時にも異常なく運転できる。

また、定油面の容量を小さくしてあるので立上り時間も
支障ないなど利点を有している液体燃料燃焼装置とする
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による−実施例を示す断面説明図、第２
図は第１図における定油面装置のフタをはずした状態の
平面図である。２…・・・タンク受皿、４・・…・定油面装置、６・・
・・・・油パイプ、１１…・・・オリフイス、１０ａ・
・・・・・閉口部、１３・・・・・・送風路、１４・…
・・圧力リターンパイプ、１５・・・・・・堰、１６・
・・・・・オーバーフロー管、１７．・・・・・小径バ
イパス管、１７ａ・・・・・・バイパス口、１８・・・
・・・ノズル、１９・・・・・・送油管、２０・・・・
・・油入口、２１・・・・・・加圧口、２２・・・・・
・蓋。第１図第２図

Claims

【特許請求の範囲】

１定油面装置を介して気化室内に霧化燃料を送り、そ
こで気化して燃焼するものにおいて、定油面装置４内で
定油面を形成させる堰１５と、その内側に開口する油入
口２０と、堰１５に外接するオーバーフロー管１６と、
堰１５内で気化室９に臨む送油管１９の開口部１０ａよ
り低い（Ｈ＿１）バイパス１７ａとオーバーフロー管１
６を接続する小径バイパス管１７と、堰１５内の平面ほ
ぼ中央部でバイパス口１７ａより低い（Ｈ＿２）ノズル
１８と、堰１５を越えて開口部１０ａとノズル１８を接
続する送油管１９と、オリフイス１１と接続する送風路
１３と、それと蓋２２の下面より下側に位置（Ｈ＿４）
し、定油面装置４の平面ほぼ中央部の加圧口２１とを接
続する圧力リターンパイプ１４とよりなり、堰１５の定
油面より上の空間２４は蓋２２により外部とは密閉され
ていることを特徴とする液体燃料燃焼装置。