JPS603317Y2 - 内燃機関の吸気ポ−ト - Google Patents
内燃機関の吸気ポ−トInfo
- Publication number
- JPS603317Y2 JPS603317Y2 JP5965680U JP5965680U JPS603317Y2 JP S603317 Y2 JPS603317 Y2 JP S603317Y2 JP 5965680 U JP5965680 U JP 5965680U JP 5965680 U JP5965680 U JP 5965680U JP S603317 Y2 JPS603317 Y2 JP S603317Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- intake port
- bulge
- flow
- valve stem
- curved passage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は内燃機関のニスカルボ形の吸気ポートに関する
。
。
従来のニスカルボ形の吸気ポートは第1図〜第3図に示
す如く、ポート1の入口付近は単純な直線状の通路部分
IAとしてバルブステム2に対してオフセットlされて
形成される。
す如く、ポート1の入口付近は単純な直線状の通路部分
IAとしてバルブステム2に対してオフセットlされて
形成される。
またこれに連続してバルブステム周囲に形成される彎曲
通路部分1Bは、その頂壁面ICがバルブステム2をま
わりつつ直線通路部分1Aの底壁面IDと大体同じ高さ
となるまで螺旋形に形成され、これより直線通路部分I
Aの下側に彎曲通路部分IBが吸気を導びくように終端
される。
通路部分1Bは、その頂壁面ICがバルブステム2をま
わりつつ直線通路部分1Aの底壁面IDと大体同じ高さ
となるまで螺旋形に形成され、これより直線通路部分I
Aの下側に彎曲通路部分IBが吸気を導びくように終端
される。
(参考文献実開昭55−4406吋公報)
このような従来のニスカルボ形の吸気ポートにあっては
、矢印a ” dで示す如きポート1に沿う吸気の旋回
流れによって、シリンダー3内にスワールを形成する流
れe、fを形成することを意図しているが、次のような
問題点が見出された。
、矢印a ” dで示す如きポート1に沿う吸気の旋回
流れによって、シリンダー3内にスワールを形成する流
れe、fを形成することを意図しているが、次のような
問題点が見出された。
すなわちスワール形成を特に必要とする機関の低速運転
時に、点線矢印gで示すようにポート1の彎曲通路部分
IBに沿う旋回流れをせずにシリンダー内へ吸入されて
シリンダー壁面に衝突する流れがあり、これによりシリ
ンダー内の流れが乱されてスワール形成効果をさ程向上
できない。
時に、点線矢印gで示すようにポート1の彎曲通路部分
IBに沿う旋回流れをせずにシリンダー内へ吸入されて
シリンダー壁面に衝突する流れがあり、これによりシリ
ンダー内の流れが乱されてスワール形成効果をさ程向上
できない。
また機関運転が高速となるにつれ、Slで示す領域に剥
離を生じて有効通路断面積が狭まって吸入量を制限し、
またS2で示す領域において矢印りで示す如き流れに彎
曲通路部分IBからの流れdが追突し、これにより流れ
が乱される等の現象により、機関出力が抑えられてしま
うということが見出された。
離を生じて有効通路断面積が狭まって吸入量を制限し、
またS2で示す領域において矢印りで示す如き流れに彎
曲通路部分IBからの流れdが追突し、これにより流れ
が乱される等の現象により、機関出力が抑えられてしま
うということが見出された。
本考案はこのような問題点に鑑み、数多くの実験の結果
として得て改良したニスカルボ形の吸気ポートの提供を
目的とする。
として得て改良したニスカルボ形の吸気ポートの提供を
目的とする。
このために本考案は、彎曲通路部分の終端と隣接する直
線通路部分にその通路断面積が拡がるような膨みをほぼ
下方向且つバルブステム軸線方向へ向けて形成するとと
もに、彎曲通路部分が該膨みの僅か手前で終端するよう
に該膨みとの間に堰を形成したことを特徴とする。
線通路部分にその通路断面積が拡がるような膨みをほぼ
下方向且つバルブステム軸線方向へ向けて形成するとと
もに、彎曲通路部分が該膨みの僅か手前で終端するよう
に該膨みとの間に堰を形成したことを特徴とする。
以下に本考案の実施例につき第4〜6図を参照して説明
する。
する。
第4〜6図は第1〜3図に示した従来の吸気ボト1に対
して本考案の特徴を行形した吸気ポート10をそれぞれ
同様に示しており、同様部分には同符号を付して示す。
して本考案の特徴を行形した吸気ポート10をそれぞれ
同様に示しており、同様部分には同符号を付して示す。
本考案の特徴により、この吸気ポート10の入口付近の
直線通路部分10Aには、彎曲通路部分10Bの終端に
隣接する部分にて第6図に示す如くほぼ下方向且つバル
ブステム軸線方向へ向けて膨み11が形成されている。
直線通路部分10Aには、彎曲通路部分10Bの終端に
隣接する部分にて第6図に示す如くほぼ下方向且つバル
ブステム軸線方向へ向けて膨み11が形成されている。
また彎曲通路部分10Bはこの膨み11から僅か手前で
終端するように該膨み11と彎曲通路部分10Bの先端
との間に堰12が形成されている。
終端するように該膨み11と彎曲通路部分10Bの先端
との間に堰12が形成されている。
膨み11は、第4図に示す如ぐ直線通路部分10Aの中
心線からの内周方向への傾斜角θ□が大体15°〜20
°の、また該中心軸線からの下方向への傾斜角θ2が大
体200〜30°の滑らかな斜面を有して形成されてい
る。
心線からの内周方向への傾斜角θ□が大体15°〜20
°の、また該中心軸線からの下方向への傾斜角θ2が大
体200〜30°の滑らかな斜面を有して形成されてい
る。
また第6図に示すように最大通路断面積位置における符
号S3で示す膨み11による通路断面積の増分量は、そ
の位置でのもとの通路断面積の大体5〜15%となるよ
うに設定されている。
号S3で示す膨み11による通路断面積の増分量は、そ
の位置でのもとの通路断面積の大体5〜15%となるよ
うに設定されている。
一方堰12は、第6図および第7図にて明らかとなるよ
うに彎曲通路部分10Bの頂壁面10Cを該通路部分の
終端付近にて下方向へ偏向させるように形成されている
。
うに彎曲通路部分10Bの頂壁面10Cを該通路部分の
終端付近にて下方向へ偏向させるように形成されている
。
この堰12の巾寸法Wは吸気バルブ13の直径をDとし
てw= 0.005D〜0.2D程度とされている。
てw= 0.005D〜0.2D程度とされている。
このように形成された本考案による吸気ポート10によ
れば、機関低速運転に際して吸気は矢印aで示す如く吸
入された後矢印す、cおよびd′で示す如きポート10
に沿う旋回流れと、膨み11に沿ってバルブステム2の
反対側へ流れる流れh′とに分けられる。
れば、機関低速運転に際して吸気は矢印aで示す如く吸
入された後矢印す、cおよびd′で示す如きポート10
に沿う旋回流れと、膨み11に沿ってバルブステム2の
反対側へ流れる流れh′とに分けられる。
流れh′は膨み11に沿って下方向へ導びかれ、また彎
曲通路10Bに沿って流れる旋回流れの終端付近の流れ
d′をまた堰12の形成により強く下方向へ偏向される
ので、流れh′およびd′が円滑に合流して乱れをほと
んど防止できることが確認された。
曲通路10Bに沿って流れる旋回流れの終端付近の流れ
d′をまた堰12の形成により強く下方向へ偏向される
ので、流れh′およびd′が円滑に合流して乱れをほと
んど防止できることが確認された。
また、このように流れh′およびd′が強く下方向へ偏
向されるとともに両者が円滑に合流されるようになるこ
とから、バルブステム2の側方を比較的真っ直ぐに進ん
でシリンダー内へ吸入されてシリンダー壁面に衝突する
第1図で示した流れgの如き流れの発生を防止できるこ
とが確認された。
向されるとともに両者が円滑に合流されるようになるこ
とから、バルブステム2の側方を比較的真っ直ぐに進ん
でシリンダー内へ吸入されてシリンダー壁面に衝突する
第1図で示した流れgの如き流れの発生を防止できるこ
とが確認された。
これにより、スワールを特に必要とする低速運転時に強
力なスワールが形成されるようになった。
力なスワールが形成されるようになった。
また高速運転になった場合も、膨み11および堰12の
形成によって流れd′に流れh′が引寄せられ、これに
より第1,2図に示した領域S□における剥離に相当す
るような剥離や、領域S2における合流孔れに相当する
ような乱れが防止できることが確認された。
形成によって流れd′に流れh′が引寄せられ、これに
より第1,2図に示した領域S□における剥離に相当す
るような剥離や、領域S2における合流孔れに相当する
ような乱れが防止できることが確認された。
また高速運転においてはポートに吸入される空気の流量
が大幅に増大する。
が大幅に増大する。
これにより通路部分を流れる流速が高まり、特に彎曲通
路部分10Bに沿って強い旋回流れが生じ、この旋回流
れが第4図に符号S。
路部分10Bに沿って強い旋回流れが生じ、この旋回流
れが第4図に符号S。
で示す部分に負圧を発生する。
このような位置に発生された負圧は、直線通路部分1A
を通る吸入空気が膨み11に沿って流れる即ち膨み11
内へ流れ込むように引寄せる作用をするので、実質的な
通路断面積が確保でき、従来のように吸入吸気量を制限
することなく流量係数の向上を遠戚できることも確認さ
れた。
を通る吸入空気が膨み11に沿って流れる即ち膨み11
内へ流れ込むように引寄せる作用をするので、実質的な
通路断面積が確保でき、従来のように吸入吸気量を制限
することなく流量係数の向上を遠戚できることも確認さ
れた。
以上説明したように、本考案によればニスカルボ形の吸
気ポートにおける直線通路部分と彎曲通路部分の終端と
の連接部に膨みおよび堰を形成することで、吸気流れの
乱れを防止しスワールの強化を遠戚したので、機関の出
力向上、燃費の改善、排気ガス成分に関する問題の改善
等を簡単に達成できるという多大の効果を得られる。
気ポートにおける直線通路部分と彎曲通路部分の終端と
の連接部に膨みおよび堰を形成することで、吸気流れの
乱れを防止しスワールの強化を遠戚したので、機関の出
力向上、燃費の改善、排気ガス成分に関する問題の改善
等を簡単に達成できるという多大の効果を得られる。
第1図は従来のニスカルボ形の吸気ポートの概略的平面
断面図、第2図は第1図の概略的立面断面図、第3図は
第2図の線■−■に沿う断面図、第4図は本考案による
ニスカルボ形の吸気ポートの概略的平面断面図、第5図
は第4図における線■−■に沿う概略的立面断面図、第
6図は第5図の線■〜■に沿う断面図。 第7図は第4図の線■−■に沿う断面図。 1.10・・・吸気ポート、IA、IOA・・・直線通
路部分、IB、IOB・・・彎曲通路部分、IC910
C・・・彎曲通路断面の頂壁面、2・・・バルブステム
、11・・・膨み、12・・・堰、13・・・吸気バル
ブ。
断面図、第2図は第1図の概略的立面断面図、第3図は
第2図の線■−■に沿う断面図、第4図は本考案による
ニスカルボ形の吸気ポートの概略的平面断面図、第5図
は第4図における線■−■に沿う概略的立面断面図、第
6図は第5図の線■〜■に沿う断面図。 第7図は第4図の線■−■に沿う断面図。 1.10・・・吸気ポート、IA、IOA・・・直線通
路部分、IB、IOB・・・彎曲通路部分、IC910
C・・・彎曲通路断面の頂壁面、2・・・バルブステム
、11・・・膨み、12・・・堰、13・・・吸気バル
ブ。
Claims (1)
- 人口付近の直線通路部分およびバルブステム周囲をまわ
る彎曲通路部分を有するニスカルボ形の吸気ポートであ
って、彎曲通路部分の終端に隣接する直線通路部分にそ
の通路断面積が拡大する膨みをほぼ下方且つバルブステ
ム軸線方向へ向けて形成し、彎曲通路部分が該膨みの僅
か手前で終端するように彎曲通路部分の先端を下方向へ
偏向させて規制する堰を形成したことを特徴とする内燃
機関の吸気ポート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5965680U JPS603317Y2 (ja) | 1980-04-30 | 1980-04-30 | 内燃機関の吸気ポ−ト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5965680U JPS603317Y2 (ja) | 1980-04-30 | 1980-04-30 | 内燃機関の吸気ポ−ト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56161135U JPS56161135U (ja) | 1981-12-01 |
JPS603317Y2 true JPS603317Y2 (ja) | 1985-01-30 |
Family
ID=29654130
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5965680U Expired JPS603317Y2 (ja) | 1980-04-30 | 1980-04-30 | 内燃機関の吸気ポ−ト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS603317Y2 (ja) |
-
1980
- 1980-04-30 JP JP5965680U patent/JPS603317Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56161135U (ja) | 1981-12-01 |
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