JPS6031983A - プリンタの紙送り制御方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、プリンタの紙送り制御方式に係り、とくに、
ギア伝達機構を備えた紙送り部により順逆両方向に紙送
りを行カう場合の送り精度を向上させるようにしたプリ
ンタの紙送り制御方式に関するものである。

一般に、プリンタはその機械的構成部として、印字ヘッ
ドを横方向に移動し一行分の印字を行なわせるキャリッ
ジ送り部の他に記録紙を縦方向に移動し改行や改頁を行
なわせる紙送り部が不可欠である。第１図に従来のギア
伝達機構を用いた紙送り部を示す。紙送り部１０は、記
録紙１１が巻掛けられたプラテン兼用の送りローラ１２
と、従動ギア１５、中間ギア１４、駆動ギア１５が順次
噛合されて成り、前記ローラ１２の側部に装備されたギ
ア伝達機構１６と、このギア伝達機構１６を介して前記
送りローラ１２を回転駆動する駆動部としてのモータ１
７とから形成されている。紙送り部１０は、外部から送
られる紙送り指令又は紙戻し指令に従って前記モータ１
４の動作を制御し、送りローラ１２を正転父は逆転させ
ることにより記録紙１１を所定音だけ順送り（行番号の
増す方向）又は逆送り（行番号の減る方向）することが
出来るように成っている。

ところで、一般にギア伝達機構では、第２図に示す駆動
ギア８０．従動ギア９０に於ては、ギアに生じる種々の
製作誤差、取付１差、熱膨張等を考慮し、かみ合わされ
る歯相互間には適当なすきま（バックラッシュ）ｔが設
けられている。このため駆動ギア８０を正転方向から逆
転方向へ、又は、逆転方向から正転方向へ反転させたと
き、従動ギア９０はバックラッシ：Ｌｔの公達れて回転
し、指定された移！ｋｌＩ−だけ駆動ギア８０を回転し
ても゛従動ギア９０側では回転音が不足することになる
。

第１図に示す紙送り部１０の場合、駆動ギア１５と中間
ギア１４の間及び中間ギア１４と従動ギア１５の間に、
各々バックラッシュｉｌ＋　ｔ＊が介在し、まず駆動ギ
ア１５を正転方向に所定量回転させたのち、次に、同−
回転型逆転させると、バックラッシュ１．とｔ３の分だ
け記録紙１１の位置がずれてしまい、例えば、ドツトプ
リンタに於て、キャラクタモードとグラフィックモード
で記録紙１１の同一箇所に重ね印字を行なうようなとき
、各モード相互間でドツト位置にずれを生じ印字品質の
低下を招くという不都合を来たしていた。

本発明は斯かる従来技術の欠点に鑑みなされたものであ
り、紙送りの仕方を工夫してバックラッシュで生ずる送
り誤差をなくすことにより高い印字品質を得ることの可
能なプリンタの紙送り制御方式を提供することを、その
目的とする。

本発明は、記録紙を順方向へ送る場合は指定された送り
量だけ駆動部を正転させ、一方、逆方向へ送る場合は、
まず、指定された戻し量より更に所定の超過量だけ余分
に駆動部を逆転させ、次に、当該超過量だけ駆動部を正
転させて行なうようにして、前記目的を達成しようとす
るものである。

以下、本発明の一実施例を第３図乃至第５図に基づいて
説明する。

第６図は本発明に係るタイプライタの電気的構成を示す
ブロック図である。このタイプライタは第１図に示す紙
送り部１０を備えているものとする。第３図に於て、フ
ロッピーディスク装置１？、キーボード２０或いは外部
の情報処理装置（図示せず）とインタフェースを介して
プリンタ制御部２１が接続されている。このプリンタ制
御部２１は印字ヘッド２２（第１図参照）の印字制御を
行なう他、タイプライタ全体の主な制御を行なう機能を
有し、キーボード２０或いは情報処理装置から送られる
制御信号及び文字データ又はグラフィックパターンデー
タを受信して、当該プリンタ制御部２１に接続されたヘ
ッド駆動回路２５、キャリッジ及び紙送り制御回路２４
．２５に各種データ、指令を送出し、キャリッジリター
ン動作・重ね印字動作を含む印字動作や印字確認動作を
行なわしめるようになっている。

具体的には、前記プリンタ制御部２１は、外部から１文
字分の文字データ又は１行分のグラフィックパターンデ
ータを受信すると一文字分又は−行分の送り量データを
含むキャリッジ送り指令をキャリ・ソジ送り制御回路２
４へ出力しキャリ・ソジ（図示せず）を横方向へ移動さ
せながら、前記文字データに対応する文字パターン又は
グラフィックパターンを所定タイミングで一カラムずつ
ヘッド駆動回路２３へ出力し印字ヘッド２２を駆動させ
て記録紙１１に印字を行なわせる。また、外部からＣＲ
（キャリッジリターン）、ＬＦ（ラインフィード）など
の制御信号が入力されるか一行分の印字が終了したとき
、プリンタ制御部２１はキャリッジ復帰指令をキャリッ
ジ送り制御回路２４へ出力し、キャリッジを初期位置に
復帰させるとともに、−行分の送り量データを含む紙送
り指令を紙送り制御回路２５へ出力し記録紙１１の改行
を行なわせる。同様にして改頁の制御信号がプリンタ制
御部２１に入力されたとき、キャリッジを初期位置に復
帰させ、又、記録紙１１を次頁の最初の行まで順方向移
動させる。これとは別に、重ね印字を行なうため、外部
から行の戻し量データを含む重ね印字用の制御信号が入
力されると、プリンタ制御部２１は、所定の戻し量デー
タからを含む紙戻し指令を紙送り制御回路２５へ出力し
所定の位置まで記録紙１１を後退させる。この記録紙１
１の戻し量は、行数の選択により１行を単位として任意
の量を設定出来るように成っている。

この戻し動作で、モード変更や、文字サイズ、印字色の
変更等による文字・図形の混在化、フリガナ付けなどの
重ね印字が可能となる。更に、印字途中に於てオペレー
タによるキーボード２０のキー人力操作で印字確認用の
制御信号がプリンタ制御部２１に入力されると、このプ
リンタ制御部２１は、キャリッジ現在位置を動かすこと
なく、予め印字確認のために設定された待機分の戻し量
データを含む紙戻［２指令を紙送り制御回路２５へ出力
し記録紙１１を２．３行分後退させて直前に印字した文
字をオペレータの視野に入れ正誤確認を行なわせるよう
に成っている。この印字確認の為の記録紙１１の後退は
、外部から次の文字データが入力されるとプリンタ制御
部２１が紙送り指令を出力して記録紙１１を尚該印字行
に戻すことにより自動的に解除されるように成っている
。

前記プリンタ制御部２１に接続されたヘッド駆動回路２
５は、キャリッジの移動に同期してプリンタ制御部２１
から送られるカラム毎のパターンデータに基づき、印字
ヘッド２２のドツト素子を選択的に駆動し記録紙１１上
に順次所定のドツトパターンを印字させる。印字ヘッド
２２には、サーマルヘッドやワイヤヘッド等が用いられ
ている。

一方、キャリッジ送り制御回路２４は、キャリッジ送υ
用のステッピングモータ２６を駆動するモータ駆動回路
２７と接続されており、プリンタ制御部２１からキャリ
ッジ送り指令を入力すると、１文字分又は１行分の送り
量に相当するモータのステップ数及びこのステップ数で
定まる加速−等速一減速行程又は加速−減速行程から成
るキャリッジ移動シーケンスを設定しく第４図のＡ−Ｂ
−Ｃ−Ｄ、Ａ−Ｅ−Ｆ参照、図の面積が送り量を表わす
）、正転信号及びプログラマブルタイマー等を用いてス
テップ間隔を可変しながらキャリッジ移動シーケンスに
従った励磁相データを所定タイミングでモータ駆動回路
２７へ出力しステッピングモータを正転させてキャリッ
ジを一文字分又は−性分移動させる。この際、キャリッ
ジはタイミングベルトを介して駆動される。励磁相デー
タを出力するとき、同時にキャリッジ送り制御回路２４
は前記プリンタ制御部２１へ印字タイミング信号を送出
しこの印字タイオング信号に付勢されて該プリンタ制御
部２１が一カラム分のパターンデータを前記ヘッド駆動
回路２５へ出力するように成っている。前記キャリッジ
送り制御回路２４は、プリンタ制御部２１からキャリッ
ジ復帰指令を入力すると、モータ駆動回路２４へ逆転信
号及び加速−等速行程から成る移動シーケンスに従った
励磁相データを出力してキャリッジを復帰移動させ、行
の先頭箇所に設けた近接センサ（図示せず）にΦヤリッ
ジが到達した位置で停止させ初期化を行なう。

また、紙送り制御回路２５は、紙送り用のステッピング
モータ１７（第１図参照）を駆動するモータ駆動回路２
８と接続されており、プリンタ制御部２１から順方向に
係る紙送り指令を入力すると一行分又は改頁、印字確認
用の待機動作を行なうための各々所定の送り量に相当す
るステップ数及びこのステップ数で定まる第４図と同様
の記録紙移動シーケンスを設定し、正転信号及び励磁相
データをモータ駆動回路２８へ出力しステッピングモー
タ１７を所定量だけ正転させて記録紙１１を順方向へ移
動させる。後に明らかとなるが、記録紙１１が停止して
いるとき前記ギア伝達機構１６をなすギア相互の歯は順
方向に接しており逆方向側にパックラッシェが来るよう
にされているので紙送りを行なう場合、ステッピングモ
ータ１７の回転量と配録紙１１の移動量が一致するよう
に成っている。これとは逆に、紙送シ制御回路２５はプ
リンタ制御部２１から逆方向に係る紙戻し指令を受信す
ると、まず、重ね印字用の後退動作又は印字確認後の待
機解除を行なうための所定の戻し量及び予め定められた
超過量の和に相当するステップ数及びこのステップ数で
決まる記録紙移動シーケンスを設定し、逆転信号及び励
磁相データをモータ駆動回路２８へ出力しステッピング
モータ１７を超過分を含めて逆転させ、記録紙１１を逆
方向へ移動させる（第５図の負側参照）。このとき、記
録紙１１の移動ｔは、戻し量と超過量の和よりも、ステ
ッピングモータ１７の逆転開始時に於て駆動ギア１５と
中間ギア１４、中間ギア１４と従動ギア１５の間に介在
するバックラッシュ１゜とｔ２で定まる遊び量だけ少な
くなる（第５図の斜線部参照）。前記超過量け、このバ
ックラッシュｔｌとｔ！で定まる遊び−・より多く設定
されている。

上記逆転動作が終わると、紙送り制御回路２５は直ちに
前記超過ｌ１ｔＫ相当するステップ数及びこのステップ
数で決まる記録紙移動シーケンスを設定し、正転信号及
び励磁相データをモータ駆動回路２８へ出力しステッピ
ングモータ１７を正転させて記録紙１１を順方向へ移動
させる（第５図の正側参照）。ここで、ステッピングモ
ータ１７の回転方向が反転れるので、該ステッピングモ
ータ１７の正転開始時にバックラッシュが生ずることに
なり記録紙１１の順方向移動量は超過量よりも前述と同
じバックラッシュ分ｔ１とｔ！で定まる遊び量だけ少な
くなる。従って、上記した戻し量と超過量の和に相当す
るステッピングモータ１７の逆転と超過量に相当する正
転とを連続して行なうと、超過量分を含めて逆転開始時
と正転開始時のバックラッシュが互いに相殺されて零と
なり、このため、外部入力された所定の戻し量分だけ確
実に記録紙１１を逆方向に移動することが可能となる。

伺、最後の動作が正回転なので前述した紙戻し動作を全
て完了した後は、ギア伝達機構１６の歯同士は順方向に
接することになる。紙送り動作と紙戻し動作のフローを
第６図、第７図に示す。

第６図に於て、紙送り制御回路２５が紙送り指令を受信
すると（１００）、送り量データに相当するステップ数
及び励磁シーケンスを設定しく１０１）、モータ駆動回
路２８へ正転信号及び励磁相データを送出しく１０２）
　、ステッピングモータ１７を正転させる（１０４）。

次に、励磁シーケンスの全ステップを終了したか？判断
しく１０４）　、否のときは（１０２）へａリスチッピ
ングモータ１７の回転を続ける。

全ステップを終了したときはモータを停止してフローを
終わる（１０５）。

一方、第７図に於て、紙送り制御回路２５が紙戻し指令
を受信すると（１１０）　、まず、戻し量データと超過
量データ・ａ・の和に相当するステップ数及び励磁シー
ケンスを設定しく１１１）　、モータ駆動回路２８へ逆
転信号及び励磁相データを送出しく１１２）、ステッピ
ングモータ１７を逆転させる（１１Ｍ）。そして、全ス
テップを終了したか？判断しく１１４）、否のときは（
１１２）へ戻りモータ１７の回転を続ける′。全ステッ
プを終了したときは、次に、超過量データａに相当する
ステップ数及び励磁相データを設定しく１１５）　、モ
ータ駆動回路２８へ正転信号及び励磁相データを送出り
、　（１１６）　、ステッピングモータ１７を正転させ
る（１１７）　、そして、全ステップ終了したか？判断
しく１１８）、否のときは（１１６）へ戻る。全ステッ
プ終了したときはモータを停止してフローを終わる（１
１９）。

次に上記実施例の全体的動作を文字データとグラフィッ
クデータを重ね印字して文字・図形の混在テキストを作
成する場合を例にとり説明する。

まず、プリンタの動作モードをキャラクタモードとし、
オペレータがキーボード２０を操作して１文字ずつ文字
データ入力を行なう。プリンタ制御部２１はインタフェ
ースを介して文字データを受信すると、前記キャリッジ
送り制御回路・２４へ一文字分の送り量データを含むキ
ャリッジ送り指令を送出しキャリッジを一文字分横方向
へ移動させながら所定タイミングで文字パターンデータ
をヘッド駆動回路２３へ送出し一文字印字を行なう。

文字データを次々と入力して印字を行ない、−量分の印
字が全て終了するか、行の途中で、ＣＲ。

ＬＦ等の制御信号を受信すると、プリンタ制御部２１は
、キャリッジ送り制御回路２４ヘキヤリツジ復帰指令を
出力して行の先頭に復帰させるとともに、紙送り制御回
路２５へ一量分の送り量データを含む紙送り指令を出力
し、記録紙１１の改行を行なう。これにより、次行の印
字が可能となり、以下、同様の操作を繰り返して一頁分
の文字印字が完了する。印字途中でオペレータが印字確
認用の制御信号を入力すると、プリンタ制御部２１は、
キャリッジを現在位置のままとして、紙送り制御回路２
５へ複数量分の送り量データを含む紙送り指令を出力し
、記録紙１１を印字確認位置へ待機させる。印字確認後
、オペレータが再び文字入力を行なうと、まず待機分の
戻し量データを含む紙戻し指令を紙送り制御回路２５へ
出力し、前述した超過量分の往復移動を含む紙戻し動作
をなさしめて位置ずれを起こすことなく当該印字行に復
帰させ、続いて文字印字を行なう。

一頁分の文字印字を完了したら、今度は同一頁にグラフ
ィックパターンを印字するためグラフィックモードに切
換える。このグラフィックパターンデータは外部に設け
た情報処理装置やフロッピーディスク装置１９から入力
されるものとする。

まず、オペレータが、一部分記録紙１１を後退させるた
めの制御信号をキー人力すると、前記プリンタ制御部２
１は１頁分の戻し量データを含む紙戻し指令を紙送り制
御回路２５へ出力し、超過量分の往復移動を含む紙戻し
動作をなさしめて位置ずれを起こすことなく最初の行位
置に記録紙１１を戻す０次に、インタフェースを介して
情報処理装置等から一量分のグラフィックパターンデー
タを受信すると、プリンタ制御部２１は、キャリッジ送
り制御回路２４へ一量分の送り量データを含むキャリッ
ジ送り指令を送出し、キャリッジを横方向へ一量分連続
的に移動させながら所定タイミングでグラフィックパタ
ーンデータを逐次ヘッド駆動回路２５へ出力し、−行分
の図形印字を行なう。この際、文字パターンが印字され
た部分は空白とされており、文字・図形相互の識別が損
われないように成っている。−行分の印字が全て終了す
ると、プリンタ制御部２１は、キャリッジの初期化及び
記録紙１１の改行を行ない、続いて次行のグラフィック
パターンの印字動作に入る。以下同様にして一頁分の図
形印字が完了すると、文字・図形の混在テキストが完了
することになる。

同、上記の如く文字と図形の重ね印字を行なう他、一部
分の文字印字後、記録紙を最初の行に戻し、異なる文字
サイズでフリガナをつけ九ｂ１　インクリボン式サーマ
ルプリンタを用いて、インクリボンの色を替えて最初の
印字色とは異なる色の文字印字を重ねたり、混色図形印
字のような重ね印字を行なってもよい。

以上説明したように本発明によれば、製品毎にバラツキ
の大きなバックラッシがあっても、該バックラッシの大
きさに拘わらず送り誤差を確実に除去することができ、
印字確認や重ね印字を行なう為記録紙を縦方向に移動さ
せても所望の印字位置に精度良く記録紙を移動すること
が出来、高い印字品質が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図はプリンタの紙送り部を示す側面図、第２図はギ
ア相の動作説明図、第３図は本発明の一実施例に係るプ
リンタのブロック図、第４図は第５図中のキャリッジ送
り制御回路の動作説明図、第５図は第３図中の紙送り制
御回路の動作説明図、第６図は紙送り時の動作手順を示
すフローチャート、第７図は紙戻し時の動作手順を示す
フローチャートである。 １１・・・記録紙、１６・・・ギア伝達機構、１７・・
・モータ、２５・・・紙送り制御回路、２８・・・モー
タ駆動回路。 第１図 １ 第２図 、　′ハ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）、記録紙が巻掛けられた送りローラと、ギア伝達
   機構を介して前記送りローラを回転駆動する駆動部と、
   紙送り指令又は紙戻し指令を受けて前記駆動部の動作を
   制御することによ如記録紙を順方向又は逆方向に移動さ
   せる紙送り制御部とを備えたプリンタに於て、記録紙を
   順方向へ送る場合は紙送り指令で指定された送り量だけ
   前記駆動部を正転させて行にい、一方、記録紙を逆方向
   へ送る場合は、まず、紙戻し指令で指定された戻し量と
   所定の超過量を合わせた量だけ前記駆動部を逆ｉさせ、
   次Ｋ、当該超過量分前記駆動部を正転させて行なうよう
   にしたことを特徴とするプリンタの紙送り制御方式。