JPS60315B2 - 運搬用無端吊上帯 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は荷物の無端吊上帯を改良したもので、本発明に
おいては吊上帯の芯を細長い帯状の織物を一定長さの環
状に捲回した外捲最終端（以下、外端と称す）を既に捲
回されている捲回の最初の端（以下、内端と称す）に対
し「所要の長さ重なり合うように外端と内端とを互いに
喰い違い位置まで延長して切断し「又外被の両端を互い
に所要の長さ互いに鉄入した、この鼓入部分を前記内端
と外端との重ね合わせた部分の位置に合致させて重ね共
に縫着し、更に前記芯の一枚または二枚を使用して形成
したコーナー補強筒帯を所要数前記外被に移動自在に挿
入して成るように構成して成るもので、その目的とする
ところは、荷物に掛けて吊上げる際「無端吊上帯が滑ら
ず安定し、芯並びに外被を補強できて長期の使用に耐え
る無端吊上帯を提供するにある。

従来「一般にはスリングが多く使用され、スリングには
長さに限度があるため、この種無端吊上帯が広く使用さ
れるに至っている。

無端吊上帯としては、スェーデン特許公開第３４１，４
５６号公報のものが輸入され、更に特公昭５１−６４３
３号公報、同５６−１２５９ツ号公報等で公知である。
これ等は何れも長い合成繊維の多数本を集合して一本の
ロープ状に束ね、この束ねたロープを更に教本結束して
芯とし、これに外被を被せて構成して成るもので、使用
に従いローブ（断面円形）が変形し、又荷物に掛けた時
滑り易く、吊上中に荷物が一方に煩斜する欠点と、外彼
は芯である多数本のロープをまとめるためのもので、芯
、外被共に損傷が激しく、長期の使用に耐えない欠点が
ある。本発明は以上の欠点を解消するためのもので、以
下図面を参照しつつ詳細に説明すれば、第１図は無端吊
上帯Ａの全体を示した側面図、Ｂは外被で、内部には第
５図に示す芯Ｃを入れ、又外被は無数のひだ１を不規則
的に全長に持つ長さ、即ち芯Ｃの長さより長く形成し、
両端は互いに内外を挿入し合って縫着できるように総着
部２を形成して、前記無端の芯Ｃを被覆して取付ける。

３は管状に強靭な布で別に形成して取付けたコーナー補
強筒体で、第７図に示すように運搬荷物Ｄに第１図に示
す吊上帯を掛けてフックＥで吊り上げる際にフックに引
掛ける環部に移動して該部を補強し「又運搬荷物Ｄの角
に位置して外被Ｂ、芯Ｃ等を補強する。

即ち、このコーナー補強筒体３，３ａ・・・を多数挿し
ておき、第６図鎖線で示すように運搬荷物Ｄのコーナー
に当たる部分にも使用する。次に前記無端の芯Ｃは合成
繊維で帯状に長く綴った織成帯５を第３図に示すように
数枚を重ね合わせて捲回して第５図に示すようにかせ状
の無端に捲回し、捲回の最初の端である内端５ａと捲回
の最終端、即ち外端５ｂを内端５ａと重なり合うように
外端５ｂの位置を互いに喰い違いに重ね合わさる位置と
し、第２図に示す外被Ｂの両端を互いに内外に挿入し、
この挿入した箇所を前記芯Ｃの内端５ａと外端５ｂとの
重ね合わせ箇所に重ね合わせて共に総着部２のように縫
着し、この縫着部２の総看は両端をＭ字状に縫着した状
態を示している。

この縫着部２は芯Ｃの内端５ａ、外端５ｂの重ね合う箇
所と、外皮Ｂの両端を互いに挿入しあった箇所の夫々の
各端の縫着数を多くしてほつれる欠点を防止するためで
、特にこれに限定するものではなく、螺旋状、その他適
宜の方法で前記重なり合った箇所を多く縫うことで強轍
な縫着ができるためと、芯Ｃに対し外皮Ｂが自由に糟動
するのを防止し、更にコーナー補強筒体３の移動を必要
な箇所に移動し易くするためである。次に織成帯５の織
成は強靭な合成繊維糸の外に木綿、麻、その他の天然糸
等、更により糸の紬糸、太糸等を使用して織物したもの
を使用するが、この無端吊上帯Ａは従来公知のスリング
と異なり長さがあって、更に屈曲性があって不規則的に
まるめられることに特徴があるも更に織成帯５は織成が
異なったものを二重に合わせて使用する。例えば、織成
帯５の内側は織目が荒いものを使用し、外側は織目の密
なものを使用し、長、短も用途に応じて構成するの外、
中も広く、又狭く自由に選定できて「用途に応じた製品
を提供できる。本発明は以上のように構成して成るので
、芯Ｃは帯状の織成体で無端状に捲回した捲回端である
内端５ａに対し、外端５ｂを長く延長して位置を互いに
喰い運がわせて重ね合わせた箇所と外皮Ｂの両端を互い
に内外に挿入した４，４ａの部分とを重ね、この重ね合
わせた箇所の全長を縫着しているので、両者一体に強く
縫着できて分離し難く、外皮Ｂが芯Ｃに沿っての自由な
滑動も防止でき、又ひだを希望箇所に集中して運搬物Ｄ
の当たる箇所に集めて緩衝帯が造れる。

又、コーナー補強筒体３を希望する箇所に移動し、移動
した際コーナー補強筒体部分にひだの集中もし易く「
この補強筒体３で外皮Ｂ、更には芯Ｃを補強できて長期
の使用ができる。更に無端吊上帯Ａを吊上荷物に掛けた
際に横すべりせず、吊上に当たって荷物が一方に片寄る
危険を防止できる等、多くの利点を持つものである。

【図面の簡単な説明】

図面第１図は全体の側面図、第２図は同正面図、第３図
は第２図ｍ−町線、第４図は第ｉ図Ｗ−Ｗ線に沿える各
務断面図、第５図は芯の斜視図、第６図は使用状態を示
す。 Ａ・・・・・・無端吊上帯、Ｂ・・…・外被、Ｃ・・・
・・・芯、Ｄ・・・・・・荷物、Ｅ・・・・・・フック
、１・・…・ひだ、２…・・・縫着部、３・・・・・・
コーナー補強筒体、４，４ａ・・・・・・外彼の両端、
５・…・・織布帯、５ａ，５ｂ…・・・織布帯の両端。 才１図才２図 矛ろ図 才４図 矛う図 才６図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 無端吊上帯Ａの芯Ｃを細長い帯状の織物を所定の長
   さの無端状に捲回して構成した織物帯５の捲回始めの内
   端５ａに対し、捲回終端の外端５ｂを一定の長さ重なり
   合うように互いに喰い違わせて芯Ｃを形成し、且つ、外
   被Ｂの両端４，４ａを一定長さに互いに内外に嵌挿した
   当該端を前記芯Ｃの織物帯５の内・外端５ａ，５ｂの重
   ね合わせ箇所に一致して重ね合わせて両者を縫着し、更
   にコーナー補強筒体３を前記無端吊上帯Ａに適当数挿入
   取付けて成る運搬用無端吊上帯。 ２ 外皮Ｂをナイロン、その他の合成樹脂繊維で芯Ｃよ
   り巾広で長い筒状に織成し、芯Ｃを被覆、即ち覆う際に
   不規則の無数のひだ１を芯Ｃの全面に設けて被覆して成
   る特許請求範囲第１項記載の運搬用無端吊上帯。