JPS603128Y2 - 道路交通の警告看板 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は道路交通の警告看板に関するものである。

その目的とするところは現在道路交通に関し交通安全の
為速度制限をはじめあらゆる車両運行について一定の条
件に規制すべく交通法規を制定し、実施しているが、当
該交通法規を無視する違反者が後を断たず、交通安全へ
の悲願と裏腹に極めて悲惨な事故が多発している現状で
ある。

路上から観察する交通関係の看板には、交通標識及び威
嚇及至注意力喚起用の看板があり、前者は何一つ運転者
は見逃す訳にもいかない強制的確認義務のある性質のも
のであり自から神経を集中して確認するのであるが、後
者の注意力喚起用看板は警察官のマネキンであったり、
交通標語或いは違反点数の表示等自制力を喚起する心理
的効果を期待する性質のものであって、これらを無視す
る悪質運転者が圧倒的に多い。

その心理面を分析すると初めて見た場合でも在来の表示
技術ではドキンとする程の瞬間的印象に於ける真実感が
乏しく一見してマネキンと解かるので殆んど効果が無い
ことと共に、常にこの種の看板は同一場所に長期間据付
固定されている為に二度目以降は慣れから全く目に入れ
ないこと等が実効が無い原因と推測出来る。

危険な運転は初めての道路より、経験ある道路の為に精
神的安易感が大きく影響しているものと推測される。

そこで本考案では、在来公知の反射材料等を瞬間的印象
力に有効利用して特に心理的影響力の高いパトロールカ
ーをより真実感を表現すると共に、移動可能に形威する
ことにより、同一道路を常用する安易感がもたらす気の
緩み等慣れに基づく無視を出来ない様絶えず危険地区に
簡易に移動設置出来る様に工夫したものである。

本考案の実施態様を添附図面に従って説明するに、１は
注意力喚起用看板本体であって、第１図の如く実寸形状
に切断形威し、その正面部にはパトロールカー２を忠実
に描出し、天井の回転灯部３や白・黒に色分けされた白
色部分の塗装部４及至ドアサツシ部５、前・後照明部６
，６′及び前・後バンパ一部７，７′或いはホイール部
等パトロールカーの存在を明瞭化する部分に在来公知の
反射材料をもって形成するものとし、看板本体１の裏面
部には第２図に示す如く力骨材９にて縦横に骨枠８を組
付形威し、更に該骨枠は看板本体１ごと折畳及至分解等
姿勢変動可能に適宜位置に蝶番１０及至脱着用連結部を
形威し、地面に植設した杭部に一体固着するか或いは折
畳脚部１１を一体形成して戒る。

本考案は上記の如き構成であって、路上に於ける比較的
危険地区に於いて、恰かも測道や空き地にパトロールカ
ー２が待期しているが如き状態に設置せしめれば、パト
ロールカーが実寸にて忠実に描出され且つ光り物部分が
総て反射材料によって形成されている為に、昼間は本物
のパトロールカーと錯覚して安全運転への注意力を喚起
すると共に、殊に夜間では明度塗装部や金属部分及び回
転灯の如く光り物は前照灯の光を受けて反射材料が作用
するにともない、立体的にパトロールカー全体が浮き出
して認識出来ることになって、パトロールカーの真実感
が極めて高く認識し得ると共に、据付場所を簡易に移動
可能な為、殊に同一道路を常用する運転者に対しても極
めて心理的効果が高く安全運転への注意喚起効果は頗ぶ
る大であり、構造自体も総て在来公知の部材を利用し組
立て可能なので、製作容易にして、廉価に提供できる等
の諸効果を発揮するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施態様を例示し、第１図は正面図、第
２図は後方斜視図である。 １・・・・・・看板本体、２・・・・・・パトロールカ
ー、３・・・・・・回転灯部、４・・・・・・塗装部、
５・・・・・・ドアサツシ部、６・・・・・・前後照明
部、７・・・・・・前・後バンパ一部、８・・・・・・
骨枠、９・・・・・・力骨部、１０・・・・・・蝶番、
１１・・・・・・折畳脚部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 骨枠８に看板本体１を固定支持し、該看板本体１の正面
   部にパトロールカー２を実寸で描出形威し、回転灯部３
   、塗装部４、前後照明部６、前後バンパ一部等該パトロ
   ールカー２の存在を明瞭化する部分には反射材料を貼着
   し、骨枠８及び看板本体１の略中央部を縦断し、該縦断
   部分を蝶番１０で回動可能に枢支したことを特徴とする
   道路交通の警告看板。