JPS604216Y2 - 昼夜両用表示板 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、道路際などに立設して用いられる立看板、
道路標語板などの表示板に関するものであって、特に夜
間における車輌の交通法規違反行為の抑制を図ったもの
に関するものである。

道路での車輌の運行については、安全かつ円滑なな交通
を図る目的で道路交通法、その他の法令で詳細に規制さ
れているが、自動車が高度に普及している今日、運転者
のモラルは平均的に低く、上記法令に違反する運行がな
されている。

特に夜間では、交通量が少なく、特殊な例外を除いて警
察機関による交通取締りもあまり行われないことから、
いわゆる速度超過、酒酔い運転等が半ば公然と行われて
いる。

法令に従った適正な交通を確保することを目的として従
来主として二つの方法が併用されてきた。

一つは講習や交通安全指導により交通モラルの啓蒙を行
い、その高揚を図ることであり、二つは交通取締りによ
り違反者に交通法令を適用し、行政罰や刑事前を科すこ
とである、しかし上記二つの方法は何れも多数の人員と
経費を必要とするため、交通行政等に投入できる人員と
経費が限られている状況のもとでは、その効果にも自ず
と限度がある。

この考案はか）る従来の問題点に鑑みてなされたもので
、表示板による手段によって適法な交通、特に夜間にお
ける車輌の適法な運行を確保することを目的としてなさ
れたものである。

以下この考案を図示の一実施例に基き説明すると、第１
図において、１は表示板、２，２はこの表示板１を立設
するための脚体である。

この表示板１の板面３には、昼間において明瞭に認識し
得る昼間用表示４，４・・・が施しであるが、この表示
４，４・・・は明るい色の板面３に夜間において可及的
目立たないよう暗色の塗料で表示してあり、例えば図示
の例では、白地の板面３に黒色で交通標語や表示者の名
称などが表示されている。

またこの同じ板面には、反射塗料や反射シートなどによ
り、警察用巡回車、いわゆるパトロールカーの一部（横
面前半上部）形状に似せて夜間用表示５が施してあり、
この表示５は昼間においては目立たないよう、白地の板
面３に対して白または銀灰色といった同系色のもので表
示されている。

６は表示板１の上面に設置した電灯で、図示の場合この
電灯は上記夜間用表示５として表示した警察用巡回車の
丁度屋根の上面に位置するよう設置されており、しかも
一般の警察用巡回車に設置されている赤色回転灯に似せ
て、赤色点滅灯が珀いられている。

この考案による表示板は、昼間においては第２図で示す
ように、交通標語などの昼間用表示４゜４・・・のみが
見え、夜間用表示は殆ど見えない状態となっている。

ところが夜間になると、第３図で示すように自動車の灯
火などによって夜間用表示５のみがくっきりと浮び上り
、従ってこれに加えて電灯６を点滅させれば、あたかも
道路際に警察用巡回車が待機している状態に見える。

一般にこの種の表示板は、運転者等の看者力用常頻繁に
接することにより次第に慣れ、その効果が減殺されてし
まうが、この考案による表示板では、昼間において交通
標語板としてのみ機能し、夜間は擬似交通巡回車として
のみ機能するので、運転者の慣れによる効果の減少が殆
ど無く、速度制限違反や飲酒運転といった交通法規違反
を効果的に抑制することができるのである。

以上の通り、この考案によれば交通量が少く、しかも交
通取締りの手薄な夜間において交通法規違反行為を抑制
できるので、人手や経費をかけずに効果的な交通対策を
実現できる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す表示板の斜視図、第
２図は同表示板の昼間における可視状態を示す正面図、
第３図は同夜間における可視状態を示す正面図である。 １・・・・・・表示板、２・・・・・・表示板の板面、
４・・・・・・昼間用表示、５・・・・・・夜間用表示
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 明るい地色を有する表示板の板面に暗色で交通標語等の
   昼間用表示を施すと共に、同板面の地色に近似するよう
   着色した反射塗料により警察用巡回車に模した模様から
   なる夜間用表示を施し、同パトカーの屋根の位置に該当
   する個所に赤色回転灯を取り付けてなる昼夜両用表示板
   。