JPS603056Y2 - 包装箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は包装箱の改良に係り、特に箱の上面にあるフラッ
プを利用して堅牢なる把手を有する包装箱を提供するも
のである。

第１図および第２図は従来の包装箱を示すものであるが
、対向する１対のフラップ１１．１１を箱の中央部で直
角に折り曲げ、フラップが２重になった部分１５．１５
に把手孔１２，１２を設け、一方性のフラップ１６，１
６，１６に透孔１７．１７．１７を設け、この透孔１７
，１７．１７に前記フラップが２重になった部分１５．
１５をはめ込むことで、把手孔を有するフラップを固定
していた。

しかしこの方法には次の様な欠点がある。

まず箱の製造過程において、成型機械は紙の片面に折り
曲げ線を猛威するように構威しであるため、上記包装箱
の、箱を形成するための内折辺１９・・・・・・１９と
把手孔をもつフラップを形成するための外折辺２０，２
０の２種類の辺を作る折り曲げ線を形成するためには外
折辺用の折り曲げ機械と内折辺用の折り曲げ機械の２重
の工程を要し、又、同じように人間の手により箱を立体
的に組立てる場合には前述の内折辺と外折辺とが別々の
力方向により折り曲げるために箱の位置合わせが必要で
あり、作業が煩雑となっていた。

またこの箱を利用するにあたっては、荷重が前記透孔１
７，１７゜１７に集中するため、この透孔１７，１７．
１７が破損することがしばしばであった。

さらに把手孔１２，１２は段ボール紙等２枚分の厚さで
あるため被包装物が重い時には手に不快感を与えた。

本考案は上記の欠点に鑑みなされたものである。

第３図は本考案の一実施例を示す段ボール紙等で形成さ
れた包装箱の斜視図である。

対向する一対のフラップ１，１はそれぞれ略中央部に把
手孔２．２を有しており、かつ、フラップ１，１の先端
には、両端に嵌合片３，３．４，４を有した折り曲げ部
５，５を設けている。

この折り曲げ部５．５は夫々をフラップ１，１の折り曲
げ方向と同方向に箱の内側へ折り込み、互いに当接させ
る。

従って、第４図の様に全体形状が略へ形を呈した状態と
なる。

この把手孔を有するフラップ１．１を固定するため、他
の１対のフラップ６゜６に前記嵌合片３，３．４，４と
対応する位置に嵌合用透孔７，８を設け、嵌合用透孔７
に嵌合片３．３を、また嵌合用透孔８に嵌合片４，４を
それぞれ嵌合する。

この様な組立てにより第４図の様に手Ｈを入れる部分は
折り曲げ部５，５の下端５ａ、５ａと把手孔２，２の孔
壁上部２ａ、２ａとの間に一定の距離１，１を形成する
。

上記の如く本考案は、対向する一対のフラップに嵌合用
透孔を設け、対向する他の一対のフラップには把手孔と
、両端に嵌合片をもった折り曲げ部とを設けることによ
り、堅牢なる把手を形成するものであって、この包装箱
には折曲辺により夫々のフラップが内側に折曲げられ外
折線が１本もないため従来のような煩雑な製造工程は不
要であり、かつ把手孔にかかる荷重はフラップの四つの
折曲辺９・・・・・・９に分散されるため、嵌合用透孔
７．８が破損する恐れもなく、さらに把手孔を持つ手に
は、′一定の面積がある把手ヨのような感じを与え、不
快感を伴なわない。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は従来の包装箱の斜視図、第３図は
本考案実施例の斜視図、第４図は第３図のＡ−Ａ断面図
である。 １．１，６，６・・・・・・フラップ、２，２・・・・
・・把手孔、３．３．４．４・・・・・・嵌合片、５，
５・・・・・・折り曲げ部、７，８・・・・・・嵌合用
透孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 相対する一対のフラップで箱の上面開口部を覆う形式の
   外箱に於て、対向する一対のフラップはそれぞれ嵌合用
   透孔をもち、対向する一対のフラップは内側に折曲げて
   へ形を呈し且つそれぞれ略中央部に把手孔を有しさらに
   先端部両端に嵌合片をもった前記フラップと同方向の内
   側に折曲げたる折り曲げ部をもち、該折り曲げ部及び前
   記把手孔により把手を形成することを特徴とする包装箱
   。