JPS603047Y2 - プラスチツク容器の蓋供給、被冠装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はプラスチック容器に自動的に蓋を被冠するこ
とを目的としたプラスチック容器の蓋供給、被冠装置に
関するものである。

従来、アイスクリーム、バター、マーガリン等の容器と
してプラスチック製の容器が多用されており、この種容
器に被冠する蓋は、被冠後、意に反して外れないように
容器口縁部と互いに係止するようにしていた。

この考案は上記のような蓋をプラスチック容器の口縁部
に供給すると共に容器と蓋を嵌着状態に被冠するように
したものである。

即ちこの考案を実施例について説明すれば、カップ状の
プラスチック容器１を搬送するベルトコンベヤー２の始
端側上部に蓋３を供給するシュート４の出口端部４ａを
臨ませると共に、該出口端部４ａの前方に、前記ベルト
コンベヤー２の搬送速度と同−又はやや遅い速度で矢示
５の方向にモーター６で回転されるローラー７を架設し
、該ロー５−７（７）前方に多数ノローラー８ａ、８ｂ
、８Ｃ９・・・８ｇを夫々回転自在に架設してプラスチ
ッり容器の蓋供給、被冠装置としたものである。

前記ローラー７の下面とベルトコンベヤー２の上面との
距離はプラスチック容器１の口縁上に蓋３が完全に嵌合
しない状態で載った高さよりやや短くしてあり、かつロ
ーラー８ａ、ａｂ、８ｃの各下面は上記ローラー７の下
面より順次低くし、ローラー８ｄ＊ ８ｅ、８Ｌ
８ｇの各下面はプラスチック容器１に蓋３が完全に嵌っ
た時の高さと同−又はそれ以下の高さにしである。

一方前記シュート４は、その内側に蓋３が一枚腕縦列で
きる空隙を設けたもので、その出口端部４ａはベルトコ
ンベヤー２に対して斜に臨ませると共に、出口端部４ａ
に位置した蓋３の前縁部とベルトコンベヤー２で搬送さ
れるプラスチック容器１の口縁前縁部とが係止できるよ
うに、出口端部４ａの下部を切除して蓋３の一部が露出
するようにしてあり、かつ出口端部４ａの内部両側には
、該部の蓋３を保持するように板スプリング９が設けで
ある。

又、シュート４の入口端部には、側壁に蓋３の進入孔１
０を設けると共に、入口端より流体圧シリンダー１１で
突出又は後退する蓋押出板１２が挿入してあり、前記進
入孔１０には蓋供給装置１３が設置しである。

前記蓋供給装置１３はブロッキング状態にある多数の蓋
３，３の雨下側部を支持するように配置した４本のシャ
フト１４＊ １４ａ＊ ＩＬ １５ａと押出し部
材１８から成り、下部のシャフト１５．１５ａはモータ
ー１６．１６ａで同一方向に２５０〜４５０ｒｐｍで回
転するようになっており、シャフト１５，１５ａを矢印
１７の方向に回転するとブロッキング状態にある多数の
蓋３，３が矢示１９の方向に回ると同時にほぐれ、はぐ
れた蓋３，３は一枚宛、前記押出し部材１８により進入
孔１０よりシュート４内に供給されるようになっている
。

前記流体圧シリンダー１１への加圧流体の給排はシュー
ト４の出口端部４ａに設置した近接スイッチ２０で制御
されるようになっており、ベルトコンベヤー２で搬送さ
れるプラスチック容器１がシュート下端４ａにある蓋３
を引き出し、近接スイッチ２０の下に蓋が無くなる毎に
一回宛蓋押出板１２が後退および突出する。

尚シュート４の湾曲々率は蓋３の大きさを考慮して適宜
定めるもので、蓋３がシュート４内を移行するのに支障
のないようにする。

上記の実施例において、プラスチック容器１がベルトコ
ンベヤー２により矢示２１の方向に搬送されると、シュ
ート４の出口端部４ａにある蓋３の前縁部と搬送された
プラスチック容器１の口縁前縁部が係止するので、前記
出口端部４ａを通過したプラスチック容器１の口部には
、蓋３が完全に嵌着しない状態で載り、このプラスチッ
ク容器１と蓋３はそのままローラー７側へと搬送される
。

ローラー７およびローラー８ａ、８ｂ、８ｃ、８ｄの部
分では、各ローラーを順次ベルトコンベヤー２に接近さ
せて架設したので、プラスチック容器１に載った蓋３が
徐々に加圧される結果、プラスチック容器１の口縁外周
に設けた突条１ａと蓋３の口縁内周に設けた突条３ａが
係止状態となり、更にローラーＢｅ、８ｆ、８ｇで上記
嵌着状態を確実なものとし、ベルトコンベヤー２の終端
部にはプラスチック容器１に蓋３を完全に被冠した状態
のものが排出される。

上記においてローラー７をモーター６で矢示５の方向に
強制回転させたのは、プラスチック容器１が該ローラー
７を通過する際に、その口縁部に載った蓋３が脱落しな
いように考慮したものであるが、シュート４の出口端部
４ａにおいて、プラスチック容器１はその口縁部を蓋３
の口縁部に係止させてシュート４より蓋３を引き出すよ
うにしたので、蓋３はほぼ正常にプラスチック容器１の
口縁部に載せることができ、従ってローラー７を他のロ
ーラー８ａ、８ｂ・・・と同様にフリーの状態としても
問題無く、蓋３の被冠ができた。

又ローラー７の径を他のローラー８ａｔ ８ｂｔ
８Ｃ９・・・と同一径とし、２〜５本としても同様であ
った。

プラスチック容器１がシュート４より蓋３を引き出すと
、近接スイッチ２０の動作により流体圧シリンダー１１
が駆動されて、シュート４内の蓋３を１ピツチ宛進める
ので、ベルトコンベヤー２で搬送されるプラスチック容
器１には順次、自動的に蓋３を供給し、かつこれを被冠
することができる。

次に第４図の実施例は、前記実施例のローラー８ａ、
８ｂ、 ８ｃ、・・・８ｇに代工てベルトコンベヤ
ー２２をプラスチック容器１を搬送するベルトコンベヤ
ー２上に対設したものである。

前記ベルトコンベヤー２２は前下りに斜設すると共に、
中間部にフリーローラ２３が架設してあり、始端側プー
リー２４とフリーローラー２３との間におけるベルトコ
ンベヤー２，２２の間隔を、前記実施例におけるローラ
ー８ａｔ ８ｂｔ ８ｃｔ ８ｄと同様に徐々に
せばめ、フリーローラー２３と終端側プーリー２５との
間における間隔を前記実施例と同様、プラスチック容器
１にＭ３が完全に嵌着した状態の高さと同−又はそれ以
下の高さにしである。

上記実施例においても、ベルトコンベヤー２で搬送され
るプラスチック容器１には蓋３が供給されると共に、ロ
ーラー７およびベルトコンベヤー２２で蓋３がプラスチ
ック容器１に下圧されて、ベルトコンベヤー２の終端部
には蓋３が完全に被冠された状態のプラスチック容器１
が排出される。

即ちこの考案によれば、プラスチック容器の搬送装置の
上部−側に、蓋を供給するシュートを、蓋とプラスチッ
ク容器が係止するように臨ませると共に、シュートの前
方には、前記蓋の下圧部材を設置してプラスチック容器
の蓋供給、被冠装置を構成したので、プラスチック容器
に蓋を自動的にかつ確実に被冠するとかでき、極めて衛
生的に製品を処理できる効果がある。

特に蓋の下圧は、シュートの出口端の前方に架設した蓋
押下用のローラーと、該ローラーの前方に設置した着下
圧部材とし、前記ローラーは搬送装置の速度と同一乃至
やや遅い速度で駆動するようにし、かつ着下圧部材は蓋
の移動と連動可能としたので、プラスチック容器に供給
された蓋を脱落させるおそれが無く、確実に被冠できる
効果がある。

また、蓋押下用のローラーを、その下面と搬送装置の上
面との距離を容器の口縁部に蓋が完全に嵌った時の高さ
よりも大きくして設置し、それに続く着下圧部材は前方
に向かって順次搬送装置に接近させて設置したので、蓋
は無理なく、順次容器に嵌装されることとなり、確実な
自動被冠を行なうことができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例の一部断面正面図、第２図は
同じ〈実施例の蓋供給装置の拡大断面図、第３図はこの
考案の実施装置により得たプラスチック容器の一部を破
切した拡大正面図、第４図はこの考案の他の実施例の着
下圧部材の部分の正面図である。 １・・・・・・プラスチック容器、１ａ・・・・・・突
条、２・・・・・・ベルトコンベヤー ３・・・◆・・
蓋、３ａ・・・・・・突条、４・・・・・・シュート、
４ａ・・・・・・出口端部、５・・・・・・矢示、６・
・・・・・モーター、７ｔ ８ａｔ ８ｂｔ ８
ｃｔ ８ａ、８ｅ、８ｆ、８ｇ・・・・・田−ラ−９
・・・・・・板スプリング、１０・・・・・・進入孔、
１１・・・・・・流体圧シリンダー、１２・・・・・・
蓋押出板、１３・・・・・・蓋供給装置、１４，１４ａ
、１５，１５ａ・・・・・・シャフト、１６．１６ａ・
・・・・・モーター、１７・・・・・・矢示、１８・・
・・・・押出し部材、１９・・・・・・矢示、２０・・
・・・・近接スイッチ、２１・・・・・・矢示、２２・
・・・・・ベルトコンベヤー、２３・・・・・・フリー
ローラー、２４・・・・・・始端側プーリー、２５・・
・・・・終端側プーリー。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ プラスチック容器の搬送装置の上部−側に前記容器
   の蓋を一枚宛供給するシュートの出口端を、供給される
   蓋の一側と搬送される容器の前縁とが係止するように臨
   ませると共に、該出口端の前方に、蓋押下用のローラー
   をその下面と搬送装置の上面との距離を容器の口縁部に
   蓋が完全に嵌った時の高さよりも大きくして架設し、該
   ローラーには前記搬送装置の速度と同一乃至やや遅い速
   度で駆動する為のモーターを連結し、次いで該ローラー
   の前方には、前記搬送装置上で所定の距離に亘って蓋を
   更に順次押下げる為の着下圧部材を、蓋の移動と連動可
   能に、かつ前方に向かって順次搬送装置に接近させて設
   置したことを特徴とするプラスチック容器の蓋供給、被
   冠装置。 ２ 着下圧部材は回転自在に架設した多数のローラーと
   した実用新案登録請求の範囲第１項記載のプラスチック
   容器の蓋供給、被冠装置。 ３ 着下圧部材は、搬送装置に対設したベルトコンベア
   ーとした実用新案登録請求の範囲第１項記載のプラスチ
   ック容器の蓋供給、被冠装置。 ４ 搬送装置上面と蓋下庄部材下面との最小距離は、容
   器に蓋が完全に嵌った時の高さと同−又はそれ以下とし
   た実用新案登録請求の範囲第１項記載のプラスチック容
   器の蓋供給、被冠装置。