JPS6028742A - 液封形電動機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、回転子の周囲に潤滑油、固定子の周囲に絶
縁油が封入された液封形電動機の改良に関するものであ
る。

従来一般に知られているこの種の装置を第１図で説明す
る。図において、（１）は筒状のフレーム、（２）はこ
のフレーム（１）の内周に固定された固定子、（３）は
この固定子（２）の内周に配置された筒状のキャン、（
４）及び（５）はこのキャン（３）と上記フレーム（１
）の両端に夫々水密に結合された上部鍔及び下部鍔、（
６）及び（７）はこの上部鍔（４）及び下部鍔（５）に
夫々水密に結合された上部ブラケット及び下部ブラケッ
ト、（８）及び（９）はこの上部ブラケット（６）及び
下部ブラケット（７）に夫々嵌合された上部軸受及び下
部軸受、Ｑｔ）及びＣＬηはこの上部軸受（８）及び下
部軸受（９）に夫々の両端に跨がって上記上部ブラケッ
ト（６）及び下部ブラケット（７）に夫々形成された上
部連通溝及び下部連通溝であり、下部連通溝Ｑｌ）は上
記下部ブラケット（７）を貫通して形成されている。（
２）は上記上部軸受（８）と下部軸受（９）に支承され
た回転子、（至）は上記上部ブラケット（６）に配置さ
れ上記回転子（６）の軸Ｑ４を封止する軸封装置、に）
は上記下部ブラケット（７）に一端が結合されると共に
両端が筒状に形成され、中央に壁部（ト）が形成された
スラストケースで、上記壁部００には両端側に貫通する
連通穴（１７）が形成されている。（至）は上記壁部α
→に支承され上記軸Ｑ４１のスラスト荷重を受圧するス
ラスト軸受、０埠は上記スラストケース（ハ）の他端に
水密に嵌合されたダイヤフラムで、上記連通穴αη、連
通溝Ｑｌ）を介してキャン（３）内の潤滑油（４）の圧
力を調整している。（ホ）は上部ブラケット（６）に水
密に結合され固定子（２）に通電する給電ケーブルであ
る。なお、固定子（２）の周囲には絶縁油０３）が封入
されている。

上記のように構成されたものにおいて、給電ケーブル（
１）より固定子（２）に通電され、回転子（イ）が回転
し、軸０４に連結されたポンプ（図示せず以下同様）等
が駆動されることは周知のとおりである。

ここで、運転にともない固定子（２）及び回転子（６）
の温度が上昇すると潤滑油■及び絶縁油の）に体積膨張
が発生することになる。この体積膨張が発生すると、絶
縁油の）はフレーム（１）、キャン（３）、下部鍔（４
）、及び下部鍔（５）の結合部が溶接により結合されて
いるため、確実に密封され、外部に洩出することが防止
されている。ところが、潤滑油（６）の方は、軸Ｑ４が
上部ブラケット（６）を貫通しているため、軸封装置（
ハ）が配置されているものの、洩出が発生しようとする
。ところが、スラストケース（ト）にダイヤフラム０り
が水密に結合されているため、潤滑油（６）の体積膨張
は連通溝←η、連通穴θカを介し、ダイヤフラム０時の
変位によって吸収され、潤滑油（４）の圧力上昇、即ち
回転子（６）の周囲の圧力上昇が抑制されることになる
。

ところで、この装置を高圧力、高温度の零囲気中で使用
した場合には、潤滑油（ト）と絶縁油の）の体積膨張が
極めて大となり、特に絶縁油Ｑ３）は、フレーム（１）
、キャン（３）、下部鍔（４）、下部鍔（５）により完
全に封止されているため、固定子（２）の周囲の圧力が
高圧力となる。

この結果、薄板で構成されているキャン（３）に、高圧
力が加わり、キャン（３）が回転子（イ）側に変形する
ことになり、キャン（３）が回転子（２）を拘束したり
、また、キャン（３）と下部鍔（４）又は下部鍔（５）
との結合部が破損する等、重大事故を誘発する恐れがあ
るという欠点を有していた。

この発明は上記の欠点を解消するためになされたもので
、負荷側ブラケットに水密に結合され、回転子の周囲と
連通ずる圧力調整部材を備え、回転子の周囲と固定子の
周囲とに同一の封入液を封入し、自由側ブラケットに軸
封部材を配置してスラストケース内と回転子の周囲との
間を封止すると共に、スラストケース内と固定子の周囲
とを連通させることによｈ１封入液の封入作業が容易と
なると共に装置の軸方向寸法を伸すことなく、確実にキ
ャンの変形を防止できる液封形電動機を提供することを
目的としている。

以下、この発明の一実施例を第２図と第８図で説明する
。Ｑ］）は下部ブラケット（７）に配置され、回転子０
才の周囲とスラストケース０谷内との間を軸封する軸封
装置、に）は上記下部ブラケット（７）を軸方向に貫通
し、上記スラストケース０谷内９内と連通ずる連通穴、
（ホ）はこの連通穴（２）と固定子（２）の周囲とを連
通ずる連通穴で上記下部鍔（５）に形成されている。

（ハ）は上記上部ブラケット（６）に形成され連通溝Ｏ
Ｑに連通した連通穴、に）はこの連通穴（ハ）と連通ず
る連通穴（ホ）とを有し上記連通穴（ハ）に水密に螺合
された取付部に）と、この取付部（イ）と一体に形成さ
れ軸方向に延在する筒部（至）からなるケース、翰はこ
のケース（ハ）内に配置されこのケース（ハ）内を仕切
る弾性体、に）はこの弾性体−で仕切られた室（ロ）を
フレーム（１）外と連通させる連通穴に）を有して上記
ケース（ロ）の開口側に結合されたフタで、上記弾性体
−を上記ケース（２）内周に水密に構成させている。な
お、上記回転子Ｑ２の周囲と上記固定子（２）の周囲に
は同一の封入液が封入されている。また、この封入液は
絶縁性と潤滑性とを有したもので構成されている。

上記のように構成されたものにおいては、固定子（２）
の周囲の封入液が体積膨張した場合には、その体積膨張
分は、連通穴（イ）に）を介してスラストケースαゆ内
に逃げることになり、ダイヤフラム（ｌｉｅを開放側へ
変形させることにより、ケース（１）外との圧力差を低
下させ、また一方、回転子（６）の周囲の体積膨張分は
連通溝ＱＯ，連通穴鉢に）を介してケースに）内へ逃げ
ることになり、弾性体−を収縮させることによりフレー
ム（１）外との圧力差を低下させる。つまり、室０υ内
は連通穴に）を介してフレーム（１）外と連通している
ため、弾性体−は回転子０″４の周囲の圧力とフレーム
（１）外の圧力とが略同−となるまで収縮することにな
る。このようにして、キャン（３）の内外の圧力差が低
下することになり、キャン（３）の回転子０オ側への変
形が防止される。

以上のようにこの発明は、負荷側ブラケットに水密に結
合され、回転子の周囲と連通する圧力調整部材を備え、
回転子の周囲と固定子の周囲とに同一の封入液を封入し
、自由側ブラケットに軸封部材を配置してスラストケー
ス内と回転子の周囲との間を封止すると共に、スラスト
ケース内と固定子の周囲とを連通させたので、封入作業
時には回転子の周囲と固定子の周囲に同時に封入するこ
とも可能となり、封入液の封入作業が容易となると共に
、圧力調整部材は本体外に位置され、本体内には下部ブ
ラケットに軸封部材が追加されるだけであり、従来装置
の本体を大幅に構造を変更することなくキャンの異常変
形を防止できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来装置の断面図、第２図はこの発明の一実施
例を示す断面図、第８図は第２図の要部断面図である。 図中、（１）はフレーム、（２）は固定子、（３）はキ
ャン、（４）は上部鍔、（５）は上部鍔、（６）は上部
ブラケット、（７）は下部ブラケット、０抄は回転子、
（至）は圧力調整部材である。 なお、各図中同一符号は同−又は相当部分を示す。 代理人　大岩増雄 第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 筒状のフレーム、このフレーム内に固定された固定子、
   この固定子の内周に配置されたキャン、このキャンと上
   記フレームの両端に夫々水密に結合され上記固定子を密
   封する一対の端板、この一対の端板に夫々結合された一
   対のブラケット、及びこの一対のブラケットに支承され
   上記キャン内に配置された回転子、この回転子の自由側
   端部を支承し上記回転子のスラスト荷重を受圧するスラ
   スト軸受、上記一対のブラケットのうち自由側ブラケッ
   トに水密に結合され上記スラスト軸受を支承し自由側端
   に開口部を有するスラストケース、及びこのスラストケ
   ースの開口部に水密に結合され、上記開口部を封止する
   ダイヤフラム、上記一対のブラケットのうち負荷側ブラ
   ケットに水密に結合され上記回転子の周囲と連通ずる圧
   力調整部材を備え、上記回転子の周囲と上記固定子の周
   囲とに同一の封入液を封入し、上記自由側ブラケットに
   軸封部材を配置して上記スラストケース内と上記回転子
   の周囲との間を軸封すると共に、上記スラストケース内
   と上記固定子の周囲とを連通させたことを特徴とする液
   封形電動機。