JPS6028710Y2 - ワイヤロ−プ - Google Patents

ワイヤロ−プ

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Publication number
JPS6028710Y2
JPS6028710Y2 JP13207482U JP13207482U JPS6028710Y2 JP S6028710 Y2 JPS6028710 Y2 JP S6028710Y2 JP 13207482 U JP13207482 U JP 13207482U JP 13207482 U JP13207482 U JP 13207482U JP S6028710 Y2 JPS6028710 Y2 JP S6028710Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire rope
tin
plating
wire
copper
Prior art date
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Expired
Application number
JP13207482U
Other languages
English (en)
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JPS5937395U (ja
Inventor
正明 浦川
Original Assignee
西矢製綱株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by 西矢製綱株式会社 filed Critical 西矢製綱株式会社
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Publication of JPS5937395U publication Critical patent/JPS5937395U/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はインナーケーブルとして使用されるワイヤロー
プに関するものである。
インナーケーブルは、ガイドの役目をする可撓性チュー
ブに挿通されて該チューブ内を摺動し、例えば自動車の
ブレーキ、アクセル等を操作するワイヤロープである。
インナーケーブル用ワイヤロープは、その使用目的から
言って、滑り性がよいこと、操作用部材とハンダで連結
するためにハンダ付は性がよいこと、および耐蝕性がよ
いことなどが要求される。
滑り性およびハンダ付は性のよいワイヤロープとして、
実公昭54−2550吋公報に開示されたものがある。
このものは、第2図に示すように、亜鉛メッキ5を施し
た鋼線4を撚り合わせたものに、さらに錫メツキロを施
してなるワイヤロープであって、表面が錫で被覆されて
いるから、滑り性とハンダ付は性はすぐれているが、耐
蝕性に関しては次記するような欠点がある。
すなわち、メッキ工程、洗い工程でワイヤロープは何回
も曲げられながら進むが、この曲げによって、第2図に
示すように、素線間に隙間7を生じて錫メツキロがひび
割れをし、この隙間7からロープ内にメッキ液が入り込
み、メッキ液中の硫酸塩が洗い落されずに製品中に残る
ことがある。
また、製品となったワイヤロープがインナーケーブルと
して使用される場合、使用目的から言って曲げられるの
が普通であるから、やはり第2図に示すような隙間7が
生じやすい。
棒線をメッキしたのでなく、撚線をメッキしているから
、曲げによってそのような隙間が生じやすいのである。
さらに、使用中、摩擦によっても、錫メッキがはがれ、
亜鉛の露出した部分が生じやすい。
ところで、このワイヤロープを構成する金属のイオン化
傾向は、亜鉛〉鉄〉錫の順になっているから、前記の隙
間7の発生又は亜鉛の露出によって、湿気を含んだ空気
中に露出状態で亜鉛と錫が近接して共存すると、イオン
化傾向の大きい亜鉛が除々に溶解することは電気化学の
教えるところである。
そこで、亜鉛が溶解して鋼線4が部分的に裸になると、
今度は鋼線4と鉄と錫メツキロの錫が露出状態で共存す
ることになり、錫よりもイオン化傾向の大きい鉄の溶解
が始まり、鉄さびを生ずる。
このようにして、第2図に示すワイヤロープの腐蝕は比
較的すみやかに進行する。
そして、ワイヤロープ中にメッキ液中の硫酸塩が前記の
理由によって残存している場合は、腐蝕の進行は一層す
みやかである。
本考案は、前記従来のワイヤロープの欠点を除き、耐蝕
性大なるインナーケーブル用ワイヤロープを提供するこ
とを目的とする。
以下、1実施例を示す図によって説明すると、本考案は
、第1図に示すように、鋼線1に銅メッキ2を施し、さ
らにその上に錫メッキ3を施したものを撚り合わせてな
るインナーケーブル用ワイヤロープに係るものである。
本考案はこの実施例のような単撚りのストランドのみで
なく、複撚りのケーブルにも適用されることはいうまで
もない。
本考案における錫メッキは、撚り合わされたワイヤロー
プに施されるのではなく、銅メッキをした各素線に施さ
れているから、ワイヤロープの曲げによって素線間に隙
間が生じても、前記先行例のように錫メッキがひび割れ
をするようなことはなく、錫メッキは依然として各素線
を被覆しているとともに、ワイヤロープの外表面を形成
している。
そして、イオン化傾向は、鉄〉錫〉銅の順であるから、
たとい、摩擦によって錫メッキの一部がはがされたり、
錫メッキにピンホールのようなものがあって、銅メッキ
の一部が露出することがあっても、イオン傾向の小さい
銅が錫よりも先に溶解することは絶対になく、鋼線1は
銅メッキ2で被覆された状態を保つので、鋼線1の鉄の
腐蝕は、銅メッキが何らかの原因ではがされないかぎり
、起こらない。
このように、本考案のワイヤロープの耐蝕性はきわめて
大である。
本考案のワイヤロープは錫層が表面にあるからインナー
ケーブルで要求される滑り性、ハンダ付は性がすぐれて
いることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の1実施例を示す拡大断面図、第2図は
従来のワイヤロープの耐蝕性に関する説明図である。 1・・・・・・鋼線、2・・・・・・銅メッキ、3・・
・・・・錫メッキ、4・・・・・・鋼線、5・・・・・
・亜鉛メッキ、6・・・・・・錫メッキ、7・・・・・
・隙間。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 鋼線に銅メッキを施し、さらにその上に錫メッキを施し
    たものを撚り合わせてなるインナーケーブル用ワイヤロ
    ープ。
JP13207482U 1982-08-30 1982-08-30 ワイヤロ−プ Expired JPS6028710Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13207482U JPS6028710Y2 (ja) 1982-08-30 1982-08-30 ワイヤロ−プ

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JP13207482U JPS6028710Y2 (ja) 1982-08-30 1982-08-30 ワイヤロ−プ

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Publication Number Publication Date
JPS5937395U JPS5937395U (ja) 1984-03-09
JPS6028710Y2 true JPS6028710Y2 (ja) 1985-08-30

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JP13207482U Expired JPS6028710Y2 (ja) 1982-08-30 1982-08-30 ワイヤロ−プ

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JPS5937395U (ja) 1984-03-09

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