JPS6028704Y2 - 刺しゆう機および刺縫いミシン用の梭

Info

【考案の詳細な説明】本考案は刺しゅう機および刺縫いミシン用の校に関する
。

多針形刺しゅう機の場合、杖はその軌道に沿って連続的
に上下に動かされ、その場合校は刺している間に針によ
って瞬間的に形成されるループを貫通する。

色合いおよび模様を変更する場合、針は停止したままで
あり、一方杖は更に上下に動かされる。

その場合後糸がその走行面を校案内軌道との間にはさま
れるかあるいはカバーの下に引掛ってしまう。

このことは刺しゆうされた模様の規則性を害し、場合に
よっては後糸の破断を生ずる。

本考案の目的は、後糸のはさみ込みの危険が減少される
かあるいは完全に防止されるような杖を作ることにある
。

本考案によればこの目的は、杖の側壁に糸出口孔の代り
に、後背面側に向って上昇しているスリットが設けられ
ていることを特徴とする杖によって遠戚される。

図面には本考案に基づ〈実施例が示されており、以下こ
の実施例を参照して作用を説明する。

第１図ないし第３図はそれぞれ本考案に基づく校の側面
図を示し、これらの校はただ糸出口スリットの傾斜状態
だけが異なっている。

第１図における校１は概略的に示されている校軌道２内
にある。

この軌道２には針通路２１があり、ステッチ形成の際針
がこの針通路２１を通る。

いま校軌道２に沿って上方に摺動され、針によって形成
されたループを貫通する。

校が最終位置に戻る際、後糸Ｆのある長さが（従来の糸
孔に代る）スリット１１から横にたれて出る。

このスリット１１が後背面側に向って上昇し、杖が上昇
運動の際に急速に加速されるので、スリット１１内にお
ける糸Ｆを後方に移動するような慣性が生ずる。

しかしこのことは、糸が校の走行面から引き離され、は
さみ込みの危険をなくすことになる。

第１図における杖の場合、糸出口スリット１１は校走行
面と１２″の角度を威している。

第２図におけるスリット１１付きの校の場合この角度は
２３０であり、第３図における校の場合は４５°である
。

スリットの下端はほぼカバー１２の内面のレベルにある
。

事情によってはスリットを湾曲された形にすると良い。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図はそれぞれ本考案に基づく杖の異な
った実施例の側面図である。１・・・・・・稜、２・・・・・・軌道、１１．１１’
、１１“・・・・・・スリット、１２・・・・・・カバ
ー。