JPS6028641Y2 - 折畳み帽子 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は適宜厚さの紙板、ビニール被覆板およびその
他適度の弾性を具えた薄板で稜線より二つ折りまたは三
つ折りなどに折畳み、平面状態で携帯が可能であり、着
帽したときにはその外観は軽快で遊びの要素を強く発揮
することができるものであると共に、着帽心地は重厚で
あり、そのうえ日除は雨除けその他本来の機能は本格的
帽子に比較して少しも遜色がない折畳み帽子を提供する
ことを目的としてなされたものである。

以下、この考案を実施の一例である図面により説明する
と、１はピラミッド形（多角錐形）の帽体で、実施例で
は第６図に示すような展開形状に厚紙を裁断し、その中
心より外縁に至る放射状の稜線に折筋２を付け、一側縁
に形成された接続桟３を対応側縁４の内側面に接着して
なるものである。

帽体１の素材は前記厚紙に限定されるものではなく、ボ
ール紙をサンドインチにビニールフィルムを被覆したも
の、またその他適宜の湾曲性をもつ薄板でもよく、そし
て多角錐形の帽体に形成されたとき、稜線には折筋その
他折曲可能に設けられ、すくなくとも対向する稜線を大
きく折曲して二つ折りに折畳み可能に設けられている。

５はびん革で、第７図に示すように上縁において取付片
６，６を２ケ所、所定の間隔を存して突設された帯状板
に厚紙を裁断し、その両端に切り込み９，９を入れて引
掛片８，８を設け、これに輪ゴム７を掛けて全体を伸縮
自在にしている。

前記のように構成したびん革を、その取付片６．６の中
心を帽体１の内面に鳩目、鋲、その他適宜の手段１０に
より回動自在に軸着してなるものである。

この考案は以上のようになるから、帽体をかぶるときに
おいては、第１図〜第２図に示すように広げ、このとき
びん革５は環状に広がり取付片６．６で帽体１に吊架さ
れる。

モしてびん革５はつきいれた頭を輪ゴム７の伸縮力を利
用して圧着し、帽体１を第１図〜第３図に示すように支
持する。

そこで、帽体１は頭に装着される。次に帽体１を脱した
ときには、第４図に示すように２つ折りに折畳むことが
でき、この場合においてびん革５の取付片６は帽体に軸
着しているのでびん革自体が最短に湾曲しようとして回
動する。

したがって第５図に示す位置に移動する。その状態で帽
体は平面に押圧されるびん革５もまた２つ折りされるの
である。

そこで、この折畳んだ状態で帽子はかさばらず、また持
ちやすく、さらに収納も便利である。

以上から、この考案によるとボール紙などの厚云で設け
られる帽体は、多角錐に折曲されているため、夛、！的
に堅牢であり、また同じく厚紙で設けられるびん革を、
その上縁２ケ所に一体に設けられた取付片を帽体内面に
軸着するだけで簡易に取付けることができると共に、び
ん革はその軸着部を中心に回動自在にできるので、帽体
を稜線に沿って折畳む場合においてびん革に無理な力を
加えたり、或は変な角度の折筋を幾重にも付けることが
なく、したがってびん革に厚紙を用いることができ、し
かもこのびん革は例えば輪ゴムなど弾性部材を連結する
ことによって適度の圧力をかけて頭を締着し、帽子が風
圧、振動、動揺その他で頭より脱落することがない保持
力が得られる。

したがって着帽心地は本格的帽子と同一で少しも遜色が
無い。

よって、安価な材料を用いて簡単な構造のものであるが
、本格的帽子に劣ることがない日除け、両瞳は機能をも
ち、その外観は角錐で四角錐のピミツド形にしたときは
デザイン的に面白く、着帽して楽しい娯楽性も合わせも
つものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案帽子の下半を一部切欠いだ側面図、第
２図は底面図、第３図は第１図、Ａ−Ａ線に沿う断面図
、第４図は２つ折り状態の側面図、第５図は第４図Ｂ−
Ｂ線に沿う断面図、第６図は帽体用素材の裁断図、第７
図はびん革用素材の裁断図、第８図は輪ゴムの正面図で
ある。 １・・・・・・帽体、５・・・・・・びん革、６・・・
・・・取付片、７・・・・・・輪ゴム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 厚紙などの薄板を用いて多角錐形の帽体を設け、その各
   稜線に折筋その他を設けてすくなくとも対向する稜線よ
   り二つ折して全体を平面に折畳み可能に設けると共に、
   この帽体内側に、素材を厚紙などの薄板を裁断し、上縁
   上２ケ所に所定の間隔を存して取付片が一体に突設され
   た帯状体で、両端に輪ゴムその他の緊締手段が付設され
   るびん革を、その両取付片を帽体の内面に軸着して設け
   、びん革を帽体の折畳みに追縦して回動自在に取付けた
   ことを特徴とする折畳み帽子。