JPS6028464A - 高耐熱性電気絶縁粉体塗料組成物 - Google Patents

高耐熱性電気絶縁粉体塗料組成物

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JPS6028464A
JPS6028464A JP13676383A JP13676383A JPS6028464A JP S6028464 A JPS6028464 A JP S6028464A JP 13676383 A JP13676383 A JP 13676383A JP 13676383 A JP13676383 A JP 13676383A JP S6028464 A JPS6028464 A JP S6028464A
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heat
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silicone
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Kenichi Yanagisawa
健一 柳沢
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、700℃程度までの温度においても皮膜性、
電気絶縁性を維持する高耐熱性電気絶縁粉体塗料組成物
に関する。
近年、回転電機機器等各種電気機器について小型化、軽
量化が指向され、ますます回転電機等に高負荷が加わり
高熱が発生する傾向にあるため、高温においても皮膜性
、電気絶縁性を維持できるような電気絶縁塗料の開発が
強く望まれている。
従来、回転電機の耐熱絶縁処理には、エポキシ樹脂粉体
塗料、ポリイミド等の成形フィルム等が用いられている
が、これらは有機物であるので耐熱性に限界がある。5
00℃〜700℃程度の高温においても皮膜性、電気絶
縁性を維持できるような塗料としては、ガラスフリット
又はガラスフリットと無機物を有機溶剤等に懸濁させた
もの、あるいはコロイダルシリカ、リン酸アルミ等を水
ガラスに懸濁させたもの等があるが、これらは塗膜を形
成させるため一旦、高熱で焼成する必要があシ、又形成
された塗膜はもろく実用上問題があった0 これらの欠点を改良したものとしては、例えば特開昭5
7−12073号、特開昭58−32665号、特開昭
58−34870号公報等に記載があるように、シリコ
ーン系樹脂、エポキシ樹脂、低融点7リツト、高融点無
機物からなる耐熱性塗料が知られている。この耐熱性塗
料によシ形成された塗膜は、樹脂の分解があまシ起こら
ない250℃〜300℃以下の温度域及び低融点フリッ
トが軟化溶融し、バインダーとしての強度を発揮する4
00℃〜450℃以上の温度域では長時間強固な絶縁被
覆層として存在するが、中間の300℃〜400℃の温
度域では長時間保持すると、エポキシ樹脂はほぼ全量又
シリコーン系樹脂も一部分解し、一方低融点フリットは
溶融しないため機械的強度は皆無に近く、耐熱性塗料と
しては極めて不完全なものであった。
本発明者らはこれら従来技術の欠点を克服せんと鋭意検
討を進めた結果、特定のシリコーン変性エポキシ樹脂、
特定のインシアネート類とエポキシ樹脂から得られる耐
熱性エポキシ樹脂、特定の低融点ガラス粉末及び高融点
無機充填剤を特定の割合で配合してなる耐熱性粉体塗料
組成物によシ、常温から700℃程度の高範囲の温度域
、特に従来問題のあった300℃〜400℃の温度域で
連続的に良好な皮膜性、電気絶縁性を維持しうろことを
見い出し本発明を完成するに至ったものである。
すなわち本発明は、 (5)水酸基を含有するエポキシ樹脂と反応し得る官能
基を有する有機シリコーン中間体によシ、エポキシ樹脂
を10〜50重量%の範囲で変性した融点が50〜90
℃、エポキシ当量が600〜1500のシリコーン変性
エポキシ樹脂、 [F])分子内に2個以上のエポキシ基を有するエポキ
シ樹脂とトリレンジイソシアネート、ジフェニルメタン
ジイソシアネート又はそれらの三量体の中から選ばれた
少なくとも1種以上のインシアネート類とを反応させる
ことによシ得られるオキサジノドン環及び/又はインシ
アヌレート環を含有する、融点が50〜90℃、エポキ
シ当量が200〜1200の耐熱性エポキシ樹脂、 (C) 400〜500℃の融点を有する低融点ガラス
粉末、 (2)高融点無機充填剤を主要構成成分とし、その混合
比が重量比で 囚:(6)=50:50〜90:10、(C):(2)
=10:90〜50:50゜(ト)+の)°(Q+(6
)=20:80〜50 : 50である高耐熱性電気絶
縁粉体塗料組成物に関するものである。
本発明で用いられるシリコーン変性エポキシ樹脂囚は、
水酸基を含有するエポキシ樹脂と反応しうる官能基を有
する有機シリコーン中間体によシ、エポキシ樹脂を10
〜50重量%の範囲で変性した融点が50〜90℃、エ
ポキシ当量が600〜1500のものであり、好ましく
は融点が60〜75℃、数平均分子量が700〜300
0、エポキシ当量が700〜1200のものが好適に用
いられる。
有機シリコーン中間体による変性が10重量%を下足る
と塗料の耐熱性が不十分となシ、50重量%を上期ると
塗装素体とのヌレ性が不十分となる。シリコーン変性エ
ポキシ樹脂囚の融点が50℃を下足ると、粉体塗料組成
物を加熱、溶融、硬化させるとき、流動し過ぎて形成せ
しめた絶縁層のエツジカバー性が極端に低くなるだめ、
絶縁不良が発生しゃすくなシ、又該粉体塗料組成物を室
温で放置しても数時間以内にブロッキングが発生する。
一方融点が90℃を上期ると、粉体塗料組成物を加熱、
溶融、硬化させるときの流動性が不十分となシ、形成せ
しめた絶縁層の平滑性が悪くなり良好な外観を有する塗
装物が得られにくくなる。
又、外観を向上せんとしてシリコーン変性エポキシ樹脂
(4)の配合割合を増すと、耐熱性が不十分となる。シ
リコーン変性エポキシ樹脂(ト)のエポキシ当量が60
0を下足ると、該粉体塗料組成物を加熱、溶融、硬化さ
せ形成せしめた絶縁層の架橋密度が高くなシすぎるため
、耐衝撃性が低下して割れ易くなシ、又エポキシ当量が
1500を上期ると、絶縁層の架橋密度が低くなシすぎ
るため、絶縁層の硬度が低下し、実用上問題となる。
本発明のシリコーン変性エポキシ樹脂(4)を得るのに
用いられる有機シリコーン中間体としては、水酸基を含
有するエポキシ樹脂と反応しうる官能基を有するもの、
すなわちケイ素原子に直結した水酸基、塩素、臭素等の
ハロゲン基、メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基
、アセトキシ基等を有するもので、その中でもアルコキ
シ基を有するものが容易にエポキシ樹脂との反応が行な
えるため最も好ましい。
ケイ素に直結するその他の置換基については、例えばメ
チル基、フェニル基等の分解温度の異なる2種以上の基
を有するものが、高温での分解が段階的に起こるため好
ましい。
又、本発明のシリコン変性エポキシ当量囚を得るのに用
いられるエポキシ樹脂は、分子内に2個以上のエポキシ
基を有するもので、例えばビスフェノール型エポキシ樹
脂、ハロゲン化ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラ
ック型エポキシ樹脂、レゾルシン型エポキシ樹脂、テト
ラヒドロキシジフェニルエタン型エポキシ樹脂、ポリア
ルコール型エポキシ樹脂、ポリグリコール型エポキシ樹
脂、グリセリントリエーテル型エポキシ樹脂、ポリオレ
フィン型エポキシ樹脂、脂環型エポキシ樹脂等特に限定
するものではなく、これらのエポキシ樹脂が単独又は併
用して用いられる。
本発明で用いられる耐熱性エポキシ樹脂(B)は、分子
内に2個以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂と特定
のイソシアネート類とを反応させることによシ得られる
オキサジノドン環及び/又はインシアヌレート環を含有
するエポキシ樹脂で、融点が50〜90℃、エポキシ当
量が200〜1200のもので、好ましくは融点が60
〜80℃、エポキシ当量が300〜700のものが好適
に用いられる。耐熱性エポキシ樹脂の)の融点が50℃
を下足ると、粉体塗料組成物を加熱、溶融、硬化させる
とき流動し過ぎて形成せしめた絶縁層のエツジカバー性
が極端に低くなるため絶縁不良が発生しゃすくなシ、又
該粉体塗料組成物を室温で放置しても数時間以内にブロ
ッキングが発生する。
一方融点が90℃を上期ると、粉体塗料組成物を加熱、
溶融、硬化させるときの流動性が不十分となシ、形成せ
しめた絶縁層の平滑性が悪くなシ良好な外観を有する塗
装物が得られにくくなる。
又外観を向上せんとして耐熱性エポキシ樹脂Q3)の配
合割合を増すと耐熱性が不十分となる。耐熱性エポキシ
樹脂(6)のエポキシ当量が200を下足ると、該粉体
塗料組成物を加熱、溶融、硬化させ形成せしめた絶縁層
の架橋密度が高くなシすぎるため耐衝撃性が低下して割
れ易くなシ、又エポキシ当量が1200を上期ると、絶
縁層の架橋密度が低くなりすぎるため絶縁層の硬度が低
下し、実用上問題となる。
本発明の耐熱性エポキシ樹脂(6)を得るのに用いられ
るエポキシ樹脂は、分子内に2個以上のエポキシ基を有
するもので、例えばビスフェノール型エポキシ樹脂、ハ
ロゲン化ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラック型
エポキシ樹脂、レゾルシン型エポキシ樹脂、テトラヒド
ロキシジフェニルエタン型エポキシ樹脂、ポリアルコー
ル型エポキシ樹脂、ポリグリコール型エポキシ樹脂、グ
リセリントリエーテル型エポキシ樹脂、ポリオレフィン
型エポキシ樹脂、脂環型エポキシ樹脂等特に限定するも
のでなく、これらのエポキシ樹脂が単独又は併用して用
いられる。又耐熱性エポキシ樹脂の)を得るのに用いら
れるインシアネート類はトリレンジイソシアネート、ジ
フェニルメタンジイソシアネート又はそれらを酢酸カリ
、炭酸ソーダ、しゅう酸等の触媒存在下で三量化したイ
ンシアヌレート環を含有するポリイソシアネートの中か
ら選ばれた少なくとも1種以上のインシアネート類に限
定されるが、その理由は上記のインシアネート類とエポ
キシ樹脂とを反応させることによシ得られる樹脂が、常
温から500℃、特に200〜400℃の温度域での耐
熱性が最も優れているためである。
インシアネート基の三量化反応の一般式を(I)に示す
0 トドc=。
(1) 三量化したポリイソシアネートは、耐熱性良好なインシ
アヌレート環を有し、3官能で架橋密度が上がるため、
機械的強度、耐熱性の向上には出来るだけ多く用いるこ
とが好ましいが、多く用いるとエポキシ基との反応の際
ゲル化する恐れがあるため、三量化したポリインシアネ
ートは用いるインシアネー)Mの30重量%以内に留め
ることが好ましい。耐熱性エポキシ樹脂[F])は、上
記のエポキシ樹脂とインシアネート類とをアルキルジモ
ルホリン、イミダゾール、ホウ酸エステル等の触媒存在
下で反応させることによシ得られる。
その一般式を(If)に示す。
(It) 上記エポキシ樹脂とイソシアネート類との混合割合は、
インシアネート基1当量に対しエポキシ基が1.5当量
以上、5当量以下の配合比で配合することか好ましい。
本発明において用いられる樹脂としては、シリコーン変
性エポキシ樹脂囚と耐熱性エポキシ樹脂03)との配合
割合が重量比で(5):(B)〜50:50〜90 :
 10の範囲のものが用いられる。耐熱性エポキシ樹脂
(13)の配合割合が10重量%を下廻れば、高温時、
特に300℃〜400℃の温度域での機械的強度、接着
強度にほとんど向上が見られず、又50重量%を上廻れ
ば、架橋密度が上がシすぎ、耐衝撃性が低下する。
本発明において用いられる低融点ガラス粉末(C)は、
平均粒径1〜60μで、400〜500℃の融点を有す
るものである。
低融点ガラスの融点が400℃よシも低いガンスフリッ
トは、高温での皮膜形成には有利ではあるが、組成中に
多量の鉛を含むため衛生上好ましくなく、又400℃〜
600℃での軟化が著しいため、高温時の塗膜硬度が不
十分となる。
又融点が500℃よりも高いガラスフリットでは、高温
での皮膜形成が不十分となる。
本発明において用いられる高融点無機充填剤(2)は、
500〜700℃程度の軟化、溶融しない無機粉末で、
例えばシリカ、クレー、マイカ、炭酸カルシウム、アル
ミナ、水酸化アルミニウム、高融点ガラス等の1種又は
2種以上が用いられ、これらの中でシリカ、アルミナ、
マイカを用いることが最も好ましい。
本発明において用いられる無機成分としては、低融点ガ
ラス粉末(C)と高融点無機物(2)との配合割合が重
量比テ(C):Q))−1o : 90〜50 : 5
0(7)範囲のものが用いられる。低融点ガラス粉末(
Qの配合割合が10重量%を下廻れば、400〜700
℃の温度域での機械的強度、素体との密着が不十分とな
り、又50重量%を上廻れば、400℃〜700℃で絶
縁層が熱軟化しやすくなり硬度が不十分となる。
本発明において用いられるシリコーン変性エポキシ樹脂
(4)、耐熱性エポキシ樹脂(B)、低融点ガラス粉末
(C)及び高融点無機充填剤(2)を主要構成成分とす
る混合物としては、その配合比が重量比で(8)十の)
 : (C)+(6)=20:80〜50 : 50の
範囲のものが用いられる。樹脂成分(A) +(B)の
配合割合が20重量%を下廻れば良好な流れ性が得られ
ず、又50重i%を上廻れば耐熱性が不十分となる。
本発明に係わるシリコーン変性エポキシ樹脂(4)及び
耐熱性エポキシ樹脂(、B)の硬化剤としては、エポキ
シ樹脂用として一般に使用されている硬化剤がそのまま
使用できる。
すなわち、カルボン酸無水物基、アミン基、カルボキシ
ル基、カルボン酸ヒドラジド基、ヒドロシル基、−5H
基、C0NH−基、−NGO基、−NC8基を有する有
機化合物、有機鉱酸エステル、有機金属化合物ルイス酸
、有機基を含有するチタン、亜鉛ホウ素又はアルミニウ
ム化合物、その他の酸性あるいは塩基性化合物等の従来
公知の硬化剤が使用される。
例えばエチレンジアミン、トリエチレンテトラミン等の
脂肪族ポリアミン、モノエタノールアミン、グロパノー
ルアミン等の脂肪族ヒドロキシルアミン、メタフェニレ
ンジアミン、4.4’−ジアミノジフェニルメタン等の
芳香族アミン、ピベンジン、トリエチレンジアミン等の
環状構造を有する脂肪族アミン、2−エチル4−メチル
イミダゾール、2−フェニルイミダゾール等のイミダゾ
ール、その他窒素含有の硬化剤としては、ジシアンジア
ミド、カルボン酸ジヒドラジド等が例示される。
又酸硬化剤としては、フタール酸、マレイン酸、ナト2
ヒドロフクール酸、トリメリット酸、アゼライン酸、ベ
ンゾフェノンテトラカルボン酸、アジピン酸等の多価カ
ルボン酸及びその無水物が例示される。
その他ノボラック型又はレゾール型のフェノール樹脂、
ポリウレタン樹脂の−NCO基含有プレポリマー、テト
ラブチルチタネート、亜鉛オクトエ−1・等有機基を含
むチタン、亜鉛化合物等が例示される。
又これらの硬化剤の中には、第三アミン、イミダゾール
、有機酸金属塩、ルイス酸、アミン錯塩等の硬化促進剤
を少量併用することによシ速硬化を図ることができるも
のもあシ、必要に応じ適宜配合される。
これらの硬化剤の中で、とくにイミダゾール、ジシアン
ジアミド、カルボン酸ジヒドラジドが貯蔵安定性等の理
由から好適に使用される。
本発明において用いられるシリコーン変性エポキシ樹脂
(8)、耐熱性エポキシ樹脂a3)、低融点ガラス粉末
(C)及び高融点無機粉末の)を主要構成成分とする混
合物には、上記した樹脂、無機充填剤、硬化剤、硬化促
進剤の他に、必要に応じて種々の添加剤を加えることが
出来る。
このような添加剤としては、例えば無機顔料、有機顔料
、難燃剤、難燃助剤、シランカップリング剤、消泡剤、
離型剤、チタン性向上剤、表面平滑性向上剤、流動性向
上剤等が上げられる。又本発明の粉体塗料組成物によシ
塗装素体の上に絶縁被覆層を形成させる方法としては、
流動浸漬法、ホットスプレー法、静電流動浸漬法、静電
スプレー法等一般の粉体塗装法のいずれでも良く、容易
に平滑性良好な絶縁被覆層を有ることが出来る。
本発明の粉体塗料組成物を加熱、溶融、硬化させること
によシ得られる絶縁被覆層は、平滑性、素体との密着性
良好であシ、且つ常温から700℃程度の広範囲の温度
域、特に従来技術では克服されていなかった300〜4
00℃の温度域でも長時間良好な機械的強度、素体との
密着性、電気絶縁性を有しているが、これは以下のよう
な理由によるものである。
すなわち、該粉体塗料組成物では樹脂としてエポキシ樹
脂を耐熱性良好な有機シリコーン中間体によシ一部変性
したシリコーン変性エポキシ樹脂(4)及びエポキシ樹
脂を特定のインシアネート類によシ一部変性したオキサ
ジノドン環及び/又はインシアヌレート環を含有する耐
熱性エポキシ樹脂(6)を用いているため、該粉体塗料
組成物を加熱、溶融、硬化させることによシ得られる絶
縁被覆層は、エポキシ樹脂の特徴である溶融時の良好な
流れ性、密着性により良好な平滑性、素体との密着性を
有する。又該粉体塗料組成物を加熱、溶融、硬化させる
ことによシ得られる絶縁被覆層は、シリコーン変性エポ
キシ樹脂(4)に含有されている有機シリコーンの作用
によシ常温から300℃近辺の温度域で長時間良好な耐
熱性、電気絶縁性を有し、耐熱性エポキシ樹脂に含有さ
れているオキサジノドン環及び/又はインシアヌレート
環の作用により常温から400℃近辺、特に300〜4
00℃の温度域でも長時間良好な耐熱性、電気絶縁性を
有し、又400〜700℃の温度域ではシリコーン変性
エポキシ樹脂囚の有機シリコーンが熱分解した後残存す
るケイ素−酸素結合を有する物質、一部残存している耐
熱性エポキシ樹脂の)のオキサジノドン環及び/又はイ
ンシアヌレート環を有する骨格、軟化、溶融を開始する
低融点ガラス(Q及び高融点無機充填剤(2)が一体と
なシホウロウ化するため、室温から700℃という広範
囲の温度域で連続的に良好な耐熱性、電気絶縁性を有す
る。
本発明の耐熱性エポキシ樹脂[F])を除いたシリコー
ン変性エポキシ樹脂(6)、低融点ガラス(0、高融点
無機充填剤(9)から成る粉体塗料組成物を加熱、溶融
、硬化させることにより得られる絶縁被覆層でも、上記
の理由から300℃以下、あるいは400℃以上の温度
域では長時間良好な耐熱性、電気絶縁性を有するが、3
00〜400℃の温度域で長時間保持するとシリコーン
変性エポキシ樹脂囚が徐々に分解し、一方低融点ガラス
は軟化、溶融しないため絶縁被覆層の機械的強度は弱く
、300〜400℃の温度域でも非常に熱分解しにくい
オキサジノドン環及び/又はインシアヌレート環を有す
る耐熱性エポキシ樹脂の)が存在してはじめて常温から
700℃という広範囲の温度域で連続的に良好な耐熱性
、電気絶縁性を有するようになるのでちる。
以下実施例により本発明を更に詳細に説明する。
実施例1 ビスフェノールAジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂
(エピコート1001、油化シェル社製)100部、ト
リレンジイソシアネート5部及び2−エチル4−メチル
イミダゾール1部を反応させ、融点75℃、エポキシ当
量720のオキサゾリドン環を有する耐熱性エポキシ樹
脂B1を得た。
次いで、 シリコーン変性エポキシ樹脂 30部 耐熱性エポキシ樹脂B□ 10部 低融点ガラス粉末(融点450〜480℃) 20部シ
リカ粉末 34部 無機顔料(ペンガシ) 1部 ジシアンジアミド(エビキュアー108FF、油化シェ
ル社製) 3部から成る混合物を、二本ロールで混練し
てシート状とし、これを粉砕機にて粉砕して粉体塗料組
成物を得た。
180℃に予熱した鉄片上に流動浸漬装置によシ上記粉
体塗料組成物を塗布し、更に200℃で10分間硬化さ
せ、平滑性、密着性良好な塗膜を得た。得られた鉄片を
300℃、400℃及び500℃に設定した電気炉に入
れ、500時間後に取シ出し評価した。評価結果を第1
表に示す。
JISK6850に準じ、上記粉体塗料組成物を加熱硬
化させることにより接着した鉄−鉄の試験片につき常態
、300℃500時間処理後、400℃500時間処理
後、500℃500時間処理後での剪断接着強度を測定
した。結果は第2表に示す。
実施例2 ビスフェノールAジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂
(エビコー)1001、油化シェル社製)100部、ジ
フェニルメタンジイソシアネート7部及び2−エチル4
−メチルイミダゾール1部を反応させ、融点72℃、エ
ポキシ当量710のオキサゾリドン環を有する耐熱性エ
ポキシ樹脂B2を得た。
実施例1において、耐熱性エポキシ樹脂B□の代シに耐
熱性エポキシ樹脂B2を用い、又融点450〜480℃
の低融点ガラス粉末の代シに融点410〜430℃の低
融点ガラス粉末を用い、他は同様にして粉体塗料組成物
を得だ。
実施例1と同様にして、得られた粉体塗料組成物によシ
鉄片の塗装及び接着強度測定用試験片の接着を行ない、
実施例1と同様の方法で評価した。
評価結果を第1表及び第2表に示す。
実施例3 ビスフェノールAジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂
(エピコート1001、油化シェル社製)100部、ト
リレンジイソシアネート4部、ジフェニルメタンジイソ
シアネートの三量体2部及び2−エチル4−メチルイミ
ダゾール1部を反応させ、融点69℃、エポキシ尚−3
16soのオキサジノドン環及びイソシアヌレート環を
含有する耐熱性エポキシ樹脂B3を得た。
実施例1において、耐熱性エポキシ樹脂B1の代シに耐
熱性エポキシ樹脂B3を用い、他は同様にして粉体塗料
組成物を得た。
実施例1と同様にして、得られた粉体塗料組成物によシ
鉄片の塗装及び接着強度測定用試験片の接着を行ない、
実施例1と同様の方法で評価した。
評価結果を第1表及び第2表に示す。
実施例4 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(EOCN102
、日本化薬社製)100部、トリレンジイソシアネート
8部、ジフェニルメタンジイソシアネートの三量体2部
及び2−エチル4−メチルイミダゾール1部を反応させ
、融点68℃、エポキシ尚量300のオキサジノドン環
及びイソシアヌレート環を含有する耐熱性エポキシ樹脂
B4を得た。
実施例1において、耐熱性エポキシ樹脂B1の代シに耐
熱性エポキシ樹脂B4を用い、他は同様にして粉体塗料
組成物を得た。
実施例1と同様にして得られた粉体塗料組成物によシ鉄
片の塗装及び接着強度測定用試験片の接着で行ない、実
施例1と同様の方法で評価した。
評価結果を第1表及び第2表に示す。
比較例1 実施例1において、耐熱性エポキシ樹脂B□を除き、シ
リコーン変性エポキシ樹脂を40部用い、他は同様にし
て粉体塗料組成物を得た。
実施例1と同様にして、得られた粉体塗料組成物によシ
鉄片の塗装及び接着強度測定用試験片の接着を行ない、
実施例1と同様の方法で評価した。
評価結果を第1表及び第2表に示す。
比較例2 メチルフェニル系シリコン樹脂(TR3168、東芝シ
リコン社製)26部エポキシ樹脂(GY−6084、チ
バガイギー社製) 14部低融点ガラス(鉛系、融点4
50℃) 57部シリカ粉末 3部 から成る混合物を二本ロールで混練してシート状とし、
これを粉砕機で粉砕して粉体塗料組成物を得た。
150℃に予熱した鉄片上に流動浸漬装置によシ上記粉
体塗料組成物を塗布し、更に200℃で60分間硬化さ
せたが、得られた塗膜はなしじ状で平滑性が悪く、又鉄
片との密着性も極めて悪かった0 得られた鉄片を300℃、400℃及び500℃に設定
した電気炉に入れ、500時間後に取シ出し評価した。
評価結果を第1表に示す。
JISK6850に準じ、上記粉体塗料組成物を加熱硬
化させることによシ接着した鉄−鉄の試験片につき常態
、300℃500時間処理後、400℃500時間処理
後、500℃500時間処理後での剪断接着強度を測定
した。結果は第2表に示す。
第1表において外観は肉眼で判定し、塗膜硬度、密着性
については処理後の試験片を室温まで放冷した後、ハン
マー衝撃を加え判定した。
第1表、第2表から明らかなとおシ、本発明の実施例で
は従来公知の比較例に較べ、特に300〜400℃付近
の温度域での耐熱性が著しく向上している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (イ)水酸基を含有するエポキシ樹脂と反応し得る官能
    基を有する有機シリコーン中間体によシ、エポキシ樹脂
    を10〜50重量%の範囲で変性した融点が50〜90
    ℃、エポキシ当量が600〜1500のシリコーン変性
    エポキシ樹脂、 の)分子内に2個以上のエポキシ基を有するエポキシ樹
    脂とトリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイ
    ソシアネート又はそれらの三量体の中から選ばれた少な
    くとも1種以上のインシアネート類とを反応させること
    により得られるオキサジノドン環及び/又はインシアヌ
    レート環を含有する、融点が50〜90℃、エポキシ当
    量が200〜1200の耐熱性エポキシ樹脂、 (C) 400〜500℃の融点を有する低融点ガラス
    粉末、 (6)高融点無機充填剤を主要構成成分とし、その混合
    比が重量比で (4):の)=50:50〜90:10、(C):CD
    )−1o : 90〜50 : 50、(イ)+(B)
     : (C)+(2)=20 : 80〜50 : 5
    0であることを特徴とする高耐熱性電気絶縁粉体塗料組
    成物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN103642362A (zh) * 2013-12-12 2014-03-19 江西恒大高新技术股份有限公司 一种耐高温防腐蚀有机涂料

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