JPS6028129B2 - 変圧器用巻鉄心 - Google Patents
変圧器用巻鉄心Info
- Publication number
- JPS6028129B2 JPS6028129B2 JP12504278A JP12504278A JPS6028129B2 JP S6028129 B2 JPS6028129 B2 JP S6028129B2 JP 12504278 A JP12504278 A JP 12504278A JP 12504278 A JP12504278 A JP 12504278A JP S6028129 B2 JPS6028129 B2 JP S6028129B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- silicon steel
- oriented silicon
- grain
- wound
- core
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Description
【発明の詳細な説明】
近年、配電損失の低減のため、変圧器の無負荷特性の向
上、特に鉄損の低減が強く要求されるようになって来た
。
上、特に鉄損の低減が強く要求されるようになって来た
。
これに応じるためには、配電用変圧器の巻鉄心構成材料
を、以前に使用されていたGI2のような低級な方向性
ケイ素鋼板からG8あるいはそれ以上の高級な方向性ケ
イ素鋼板に変えなくてはならない。しかし、このように
すれば必然的に変圧器の製造原価は高くなる。本発明は
、このような実情にかんがみ、製造原価の高騰を極力抑
えながら、鉄損を大幅に低減することを目的とした変圧
器用巻鉄心の改良に関する。
を、以前に使用されていたGI2のような低級な方向性
ケイ素鋼板からG8あるいはそれ以上の高級な方向性ケ
イ素鋼板に変えなくてはならない。しかし、このように
すれば必然的に変圧器の製造原価は高くなる。本発明は
、このような実情にかんがみ、製造原価の高騰を極力抑
えながら、鉄損を大幅に低減することを目的とした変圧
器用巻鉄心の改良に関する。
第1図a,bは従来の巻鉄0の正面図および下半部を切
断して示した側面図である。
断して示した側面図である。
1は巻鉄心、2は階段状にずらして設けられた巻鉄′○
の接合部、3はコイルを示し、この巻鉄心1は内周から
外周まで同一種類の方向性ケイ素鋼板(たとえば、GI
2)を巻回して作られていた。
の接合部、3はコイルを示し、この巻鉄心1は内周から
外周まで同一種類の方向性ケイ素鋼板(たとえば、GI
2)を巻回して作られていた。
このような同一種類の方向性ケイ素鋼板だけで作られた
巻鉄′けま、一般に積層方向における磁束密度が均一で
なく、通常用いられる1.汀付近の磁束密度では、積層
方向の中央部の磁束密度が高く、内周部および外周部の
磁束密度が低くなる現象が見られる。
巻鉄′けま、一般に積層方向における磁束密度が均一で
なく、通常用いられる1.汀付近の磁束密度では、積層
方向の中央部の磁束密度が高く、内周部および外周部の
磁束密度が低くなる現象が見られる。
第3図で、1は方向性ケイ素鋼板GI2のみを用いた巻
鉄心の内周部Aから中央部Bをへて外周部Cに至る積層
方向の各点での磁束密度分布の実測例であり、上記のよ
うな現象が顕著に現われている。第4図は、方向性ケイ
素鋼板の磁束密度(T)と鉄損(W/kg)の関係を示
す実測例であり、磁束密度が1.汀を越えると鉄損が急
増するところから、通常は1.7T付近の磁束密度がと
られている。したがって、巻鉄心としては磁束密度が1
.汀付近で積層方向に均一に分布している場合、鉄損が
最も少なく、かつ材料の利用率が良いことがわかる。本
発明はこの遼馬点からなされたもので、以下その構成を
図面を用いて説明する。
鉄心の内周部Aから中央部Bをへて外周部Cに至る積層
方向の各点での磁束密度分布の実測例であり、上記のよ
うな現象が顕著に現われている。第4図は、方向性ケイ
素鋼板の磁束密度(T)と鉄損(W/kg)の関係を示
す実測例であり、磁束密度が1.汀を越えると鉄損が急
増するところから、通常は1.7T付近の磁束密度がと
られている。したがって、巻鉄心としては磁束密度が1
.汀付近で積層方向に均一に分布している場合、鉄損が
最も少なく、かつ材料の利用率が良いことがわかる。本
発明はこの遼馬点からなされたもので、以下その構成を
図面を用いて説明する。
第2図a,bは本発明による巻鉄′Dの一実施例の正面
図および下半部を切断して示した側面図である。
図および下半部を切断して示した側面図である。
この図に示すように、本発明では、巻鉄′01を積層方
向に3分割し、その中央部5にはGI2のような相対的
に低級な(透磁率の小さい)方向性ケイ素鋼板を巻回し
、その両側、すなわち内周部4と外周部6にはG8のよ
うな相対的に高級な(透磁率の大きい)方向性ケイ素鋼
板を巻回する。そして、高級な方向性ケイ素鋼板の占め
る割合が重量比で5〜30%となるように構成する。こ
のように、透磁率の異なる2種類の方向性ケイ素鋼板を
特定の配置に組合わせ、かつその配合比率を特定の範囲
に選定することにより、巻鉄心の積層方向の磁束密度分
布が均一化され、低級な方向性ケイ素鋼板に高級な方向
性ケイ素鋼板を少量配合するだけで鉄○特性を大幅に向
上できることが確認された。第3図で、0‘ま低級な方
向性ケイ素鋼板GI2と高級な方向性ケイ素鋼板G8の
配合比率を70:30とし、内周部4と外周部6の積厚
が等しくなるように巻回した本発明による巻鉄心の積層
方向における磁束密度分布を示し、磁束密度が1.汀付
近で内周から外周までほぼ均一に分布している様子がわ
かる。この図から、高級な方向性ケイ素鋼板G8の配合
比率を30%未満、5%以上とした場合の磁束密度分布
も、1と0の中間の従来よりは均一に近い分布になるこ
とが類推できる。さらに、第2図の巻鉄心において、中
央部5に巻回する低級な方向性ケイ素鋼板GI2と内周
部4および外周部6に巻回する高級な方向性ケイ素鋼板
G8の配合比率を種々変化させた場合の鉄損値を、低級
な方向性ケイ素鋼板GI2のみで作られた巻鉄心の鉄損
値を100として表わすと、第5図のようになる(平均
磁束密度:1.汀)。
向に3分割し、その中央部5にはGI2のような相対的
に低級な(透磁率の小さい)方向性ケイ素鋼板を巻回し
、その両側、すなわち内周部4と外周部6にはG8のよ
うな相対的に高級な(透磁率の大きい)方向性ケイ素鋼
板を巻回する。そして、高級な方向性ケイ素鋼板の占め
る割合が重量比で5〜30%となるように構成する。こ
のように、透磁率の異なる2種類の方向性ケイ素鋼板を
特定の配置に組合わせ、かつその配合比率を特定の範囲
に選定することにより、巻鉄心の積層方向の磁束密度分
布が均一化され、低級な方向性ケイ素鋼板に高級な方向
性ケイ素鋼板を少量配合するだけで鉄○特性を大幅に向
上できることが確認された。第3図で、0‘ま低級な方
向性ケイ素鋼板GI2と高級な方向性ケイ素鋼板G8の
配合比率を70:30とし、内周部4と外周部6の積厚
が等しくなるように巻回した本発明による巻鉄心の積層
方向における磁束密度分布を示し、磁束密度が1.汀付
近で内周から外周までほぼ均一に分布している様子がわ
かる。この図から、高級な方向性ケイ素鋼板G8の配合
比率を30%未満、5%以上とした場合の磁束密度分布
も、1と0の中間の従来よりは均一に近い分布になるこ
とが類推できる。さらに、第2図の巻鉄心において、中
央部5に巻回する低級な方向性ケイ素鋼板GI2と内周
部4および外周部6に巻回する高級な方向性ケイ素鋼板
G8の配合比率を種々変化させた場合の鉄損値を、低級
な方向性ケイ素鋼板GI2のみで作られた巻鉄心の鉄損
値を100として表わすと、第5図のようになる(平均
磁束密度:1.汀)。
この図からもわかるように、高級な方向性ケイ素鋼板の
配合比率が5〜30%の範囲において、鉄損の低減率が
特に顕著である。すなわち、積層方向の中央部に相対的
に低級な方向性ケイ素鋼板を使用し、内周部および外周
部に相対的に高級な方向性ケイ素鋼板を少量使用するこ
とにより、製造原価の高騰を極力抑えながら、巻鉄心の
鉄損値を大幅に低減することが可能となる。第6図a,
bは本発明による巻鉄′0の他の実施「例の正面図およ
び下半部を切断して示した側面図である。
配合比率が5〜30%の範囲において、鉄損の低減率が
特に顕著である。すなわち、積層方向の中央部に相対的
に低級な方向性ケイ素鋼板を使用し、内周部および外周
部に相対的に高級な方向性ケイ素鋼板を少量使用するこ
とにより、製造原価の高騰を極力抑えながら、巻鉄心の
鉄損値を大幅に低減することが可能となる。第6図a,
bは本発明による巻鉄′0の他の実施「例の正面図およ
び下半部を切断して示した側面図である。
変圧器用巻鉄心は、巻線寸法を小さくするため、鉄心断
面を巻線の内側曲面に合わせて段付形状としたものが多
い。本発明では、第6図に示すように、積層方向の中央
部5に鋼板幅w,の広い低級な方向性ケイ素鋼板を巻回
し、内周部4と外周部6に鋼板幅w2の狭い高級な方向
性ケイ素鋼板を巻回することにより、使用する鋼板の種
類を多くせずに、上記のような段付形状の断面を持った
巻鉄′Dを経済的に製作することができる。
面を巻線の内側曲面に合わせて段付形状としたものが多
い。本発明では、第6図に示すように、積層方向の中央
部5に鋼板幅w,の広い低級な方向性ケイ素鋼板を巻回
し、内周部4と外周部6に鋼板幅w2の狭い高級な方向
性ケイ素鋼板を巻回することにより、使用する鋼板の種
類を多くせずに、上記のような段付形状の断面を持った
巻鉄′Dを経済的に製作することができる。
第1図a,bは従来の変圧器用巻鉄心の正面図および一
部断面で示した側面図、第2図a,bは本発明による巻
鉄」Dの一実施例の正面図および一部断面で示した側面
図、第3図は従来の巻鉄′0と本発明による巻鉄心の積
層方向における磁束密度分布を示す実測図、第4図は方
向性ケイ素鋼板の磁束密度と鉄損の関係を示す実測図、
第5図は本発明の巻鉄心における高級な方向性ケイ素鋼
板の配合比率と鉄損低減率の関係を示す実測図、第6図
a,bは本発明による巻鉄心の他の実施例の正面図およ
び一部断面で示した側面図である。 1:巻鉄心、2:接合部、4:内周部、5:中央部、6
:外周部。 汁1図 汁2図 汁5図 汁4図 が5図 六6図
部断面で示した側面図、第2図a,bは本発明による巻
鉄」Dの一実施例の正面図および一部断面で示した側面
図、第3図は従来の巻鉄′0と本発明による巻鉄心の積
層方向における磁束密度分布を示す実測図、第4図は方
向性ケイ素鋼板の磁束密度と鉄損の関係を示す実測図、
第5図は本発明の巻鉄心における高級な方向性ケイ素鋼
板の配合比率と鉄損低減率の関係を示す実測図、第6図
a,bは本発明による巻鉄心の他の実施例の正面図およ
び一部断面で示した側面図である。 1:巻鉄心、2:接合部、4:内周部、5:中央部、6
:外周部。 汁1図 汁2図 汁5図 汁4図 が5図 六6図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 巻鉄心の積層方向の中央部に相対的に低級な方向性
ケイ素鋼板を、その内周部と外周部に相対的に高級な方
向性ケイ素鋼板をそれぞれ巻回し、高級な方向性ケイ素
鋼板の占める割合が重量比で5〜30%となるように構
成したことを特徴とする変圧器用巻鉄心。 2 幅の広い低級な方向性ケイ素鋼板と幅の狭い高級な
方向性ケイ素鋼板とを鉄心断面が段付形状となるように
組合わせて巻回した特許請求の範囲1記載の変圧器用巻
鉄心。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12504278A JPS6028129B2 (ja) | 1978-10-13 | 1978-10-13 | 変圧器用巻鉄心 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12504278A JPS6028129B2 (ja) | 1978-10-13 | 1978-10-13 | 変圧器用巻鉄心 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5552207A JPS5552207A (en) | 1980-04-16 |
JPS6028129B2 true JPS6028129B2 (ja) | 1985-07-03 |
Family
ID=14900390
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12504278A Expired JPS6028129B2 (ja) | 1978-10-13 | 1978-10-13 | 変圧器用巻鉄心 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6028129B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5875813A (ja) * | 1981-10-30 | 1983-05-07 | Mitsubishi Electric Corp | 静止誘導器用鉄心 |
NO824096L (no) * | 1981-12-11 | 1983-06-13 | Westinghouse Electric Corp | Magnetisk kjerne for elektrisk induksjonsapparat |
JPS58120625U (ja) * | 1982-02-10 | 1983-08-17 | 株式会社 電元社製作所 | 変圧器の構造 |
CN1897175B (zh) * | 2005-07-08 | 2012-07-18 | 株式会社日立产机系统 | 静止装置用铁芯和静止装置 |
JP5525270B2 (ja) * | 2010-01-28 | 2014-06-18 | 株式会社日立製作所 | ハイブリッド巻鉄心、及びハイブリッド変流器 |
CN103366928A (zh) * | 2013-08-08 | 2013-10-23 | 韩宝华 | 一种双开口磁路电力设备铁心器身 |
-
1978
- 1978-10-13 JP JP12504278A patent/JPS6028129B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5552207A (en) | 1980-04-16 |
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