JPS602764B2 - 酸化物電圧非直線抵抗体 - Google Patents
酸化物電圧非直線抵抗体Info
- Publication number
- JPS602764B2 JPS602764B2 JP55022672A JP2267280A JPS602764B2 JP S602764 B2 JPS602764 B2 JP S602764B2 JP 55022672 A JP55022672 A JP 55022672A JP 2267280 A JP2267280 A JP 2267280A JP S602764 B2 JPS602764 B2 JP S602764B2
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- JP
- Japan
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- voltage
- mol
- nonlinear resistor
- voltage nonlinear
- oxide
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Thermistors And Varistors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は酸化物半導体からなる電圧非直線抵抗体に関す
る。
る。
半導体を応用した回路素子の一つに電圧非直線抵抗体が
あり、その代表的なものとしてZぬ‐Bi203系暁結
体を用いたバリスタが知られている。
あり、その代表的なものとしてZぬ‐Bi203系暁結
体を用いたバリスタが知られている。
この種のバリス外ま非直線的な電圧−電流特性を有して
おり、電圧の増大に伴なし、抵抗が急激に減少して電流
が著しく増加するため異常な高電圧の吸収や電圧安定化
用に広く実用されている。ところで電圧非直線抵抗体の
特性は一般に次の近似式で示される電圧−電流特性をも
って評価されている。1:をQ (但し1はバリスタに流れる電流、Vは印加電圧、Cは
定数、Qは非直線係数)従ってバリスタの一般特性はC
とQの2つの定数で表示することができ、通常はCの代
りにlmAにおける電圧V,で示され、また電圧非直線
特性を示す指数であるQ値の大きいことが重視されてい
る。
おり、電圧の増大に伴なし、抵抗が急激に減少して電流
が著しく増加するため異常な高電圧の吸収や電圧安定化
用に広く実用されている。ところで電圧非直線抵抗体の
特性は一般に次の近似式で示される電圧−電流特性をも
って評価されている。1:をQ (但し1はバリスタに流れる電流、Vは印加電圧、Cは
定数、Qは非直線係数)従ってバリスタの一般特性はC
とQの2つの定数で表示することができ、通常はCの代
りにlmAにおける電圧V,で示され、また電圧非直線
特性を示す指数であるQ値の大きいことが重視されてい
る。
上記Zn0−Bi203系バリスタ(電圧非直線抵抗体
)は前記電圧−電流特性が良好なこと、さらに素子の厚
さ制御により電圧−電流特性を任意に調節しうるなど多
くの特徴を備えている一方次のような不都合さが認めら
れる。
)は前記電圧−電流特性が良好なこと、さらに素子の厚
さ制御により電圧−電流特性を任意に調節しうるなど多
くの特徴を備えている一方次のような不都合さが認めら
れる。
即ちZn0一Bi2Q系バリスタの一つの特徴とも云う
べき対称型電流電圧特性についてみると、衝撃電流、直
流負荷、或いは温度サイクルなどによる負万向における
変化率が大きく、信頼性が劣ると云う欠点がある。本発
明者らは上記欠点に対して種々検討を進めた結果、Bi
203成分をZn0に添加含有させずに少なくともCu
0を所定量添加含有せしめた場合、信頼性の高い電圧‐
電流特性を常に発揮することを見出した。本発明は上記
知見に基づき、信頼性が高く、異常な高電圧の吸収や電
圧安定化に適した対称型電圧非直線抵抗体を提供しよう
とするものである。
べき対称型電流電圧特性についてみると、衝撃電流、直
流負荷、或いは温度サイクルなどによる負万向における
変化率が大きく、信頼性が劣ると云う欠点がある。本発
明者らは上記欠点に対して種々検討を進めた結果、Bi
203成分をZn0に添加含有させずに少なくともCu
0を所定量添加含有せしめた場合、信頼性の高い電圧‐
電流特性を常に発揮することを見出した。本発明は上記
知見に基づき、信頼性が高く、異常な高電圧の吸収や電
圧安定化に適した対称型電圧非直線抵抗体を提供しよう
とするものである。
以下本発明を詳細に説明すると、本発明はZn○を主成
分とし、銅をCu0に換算して0.1〜5モル%、さら
に要すれば錫をSの2に換算して0.05〜5モル%添
加含有せしめた凝結体から成ることを特徴とする酸化物
電圧非直線抵抗体である。このような本発明に係る電圧
非直線抵抗体は例えば次のような方法で容易に製造しう
る。即ち酸化亜鉛Nn0粉末に、酸化鋼Cu○粉末およ
び要すれば酸化錫Sn02粉末を所定量秤取し、添加配
合して原料酸化物をボールミルなどで混合し、調整粉末
とする。かくして得た調整粉末に例えばポリビニルアル
コールなどの粘着剤を添加配合し、100k9/肌〜l
bn/の程度の圧力で加圧成形して、例えば直径2仇肋
、厚さ2柳程度のデスク形に仕上げ成形体を得る。次い
でこの成形体を例えば1000〜140000程度の高
温で、空気雰囲気下で焼成し暁続体を得る。このように
して得た暁結体(抵抗体素体)の両主面を平行に研磨し
、その研磨面に例えば銀ペーストを塗布、焼付けて電極
を設けることにより、所要の酸化物電圧非直線抵抗体が
得られる。本発明において用いられる出発原料としては
上記の如き酸化物に限らず、加熱焼成過程などにおいて
酸化物に転化しうる化合物、例えば炭酸塩、袴酸塩など
を用いても支障はない。
分とし、銅をCu0に換算して0.1〜5モル%、さら
に要すれば錫をSの2に換算して0.05〜5モル%添
加含有せしめた凝結体から成ることを特徴とする酸化物
電圧非直線抵抗体である。このような本発明に係る電圧
非直線抵抗体は例えば次のような方法で容易に製造しう
る。即ち酸化亜鉛Nn0粉末に、酸化鋼Cu○粉末およ
び要すれば酸化錫Sn02粉末を所定量秤取し、添加配
合して原料酸化物をボールミルなどで混合し、調整粉末
とする。かくして得た調整粉末に例えばポリビニルアル
コールなどの粘着剤を添加配合し、100k9/肌〜l
bn/の程度の圧力で加圧成形して、例えば直径2仇肋
、厚さ2柳程度のデスク形に仕上げ成形体を得る。次い
でこの成形体を例えば1000〜140000程度の高
温で、空気雰囲気下で焼成し暁続体を得る。このように
して得た暁結体(抵抗体素体)の両主面を平行に研磨し
、その研磨面に例えば銀ペーストを塗布、焼付けて電極
を設けることにより、所要の酸化物電圧非直線抵抗体が
得られる。本発明において用いられる出発原料としては
上記の如き酸化物に限らず、加熱焼成過程などにおいて
酸化物に転化しうる化合物、例えば炭酸塩、袴酸塩など
を用いても支障はない。
本発明に係る酸化物電圧非直線抵抗体について組成比を
上記の如く限定したのは次の理由による。
上記の如く限定したのは次の理由による。
先ず、Zn○−Cu○系についてみると、組成比と素子
を流れる電流がlmAであるときの印加電圧V,および
非直線指数Qとの間には第1図に示すような関係がある
。
を流れる電流がlmAであるときの印加電圧V,および
非直線指数Qとの間には第1図に示すような関係がある
。
即ち第1図から明らかなようにCu○の組成比が5モル
%を超えるとV,が高くなるとともにQの低下が認めら
れるし、またC小0の組成比が0.1モル%未満ではC
OOの添加効果がなくQの低いものしか得られないから
である。一方Zn○−Cu○−Sn02系についてみる
と、組成比と素子を流れる電流がlmAであるときの印
加電圧V,および非直線指数Qとの間には第2図乃至第
3図に示すような関係がある。
%を超えるとV,が高くなるとともにQの低下が認めら
れるし、またC小0の組成比が0.1モル%未満ではC
OOの添加効果がなくQの低いものしか得られないから
である。一方Zn○−Cu○−Sn02系についてみる
と、組成比と素子を流れる電流がlmAであるときの印
加電圧V,および非直線指数Qとの間には第2図乃至第
3図に示すような関係がある。
尚第2図はSn02の組成比を0.5モル%に固定しC
u0の組成比を変化させた場合であり、第3図はC山○
の組成比を0.5モル%に固定し、SM2の組成比を変
化させた場合である。第2図および第3図から明らかな
ようにC止0の組成比が0.1〜5モル%の範囲を外れ
ても、またSn02の組成比が0.05〜5モル%の範
囲を外れてもQの低下が著しく、結局非直線性のすぐれ
た所要の電圧非直線抵抗体が得られないからである。尚
焼成温度については一般に1100〜1400℃程度に
選ぶのが好しし、。
u0の組成比を変化させた場合であり、第3図はC山○
の組成比を0.5モル%に固定し、SM2の組成比を変
化させた場合である。第2図および第3図から明らかな
ようにC止0の組成比が0.1〜5モル%の範囲を外れ
ても、またSn02の組成比が0.05〜5モル%の範
囲を外れてもQの低下が著しく、結局非直線性のすぐれ
た所要の電圧非直線抵抗体が得られないからである。尚
焼成温度については一般に1100〜1400℃程度に
選ぶのが好しし、。
即ち1000q0以下では繊密化が不充分であったりし
て機械的強度が劣る額向にあり、また1400qCを超
えるとQが低下する懐向にあるからであり、さらに好し
〈は1100〜1300午0程度である。次に本発明の
実施例を記載する。
て機械的強度が劣る額向にあり、また1400qCを超
えるとQが低下する懐向にあるからであり、さらに好し
〈は1100〜1300午0程度である。次に本発明の
実施例を記載する。
酸化亜塩Zの粉末に酸化鋼CJO粉末を0.1〜5モル
%および酸化錫Sn02粉末を0.05〜5モル%の割
合で添加配合し、ポールミルで十分に混合した後ポリビ
ニルアルコールを粘結剤として配合し表−1に示す如き
9種の原料を調整した。
%および酸化錫Sn02粉末を0.05〜5モル%の割
合で添加配合し、ポールミルで十分に混合した後ポリビ
ニルアルコールを粘結剤として配合し表−1に示す如き
9種の原料を調整した。
しかる後、これら原料をそれぞれ用い、圧力lton/
弧で直径2仇吻、厚さ2肌のデスク形にそれぞれ成形し
、これらの成形体を空気雰囲気中1200℃で焼成して
暁結体を得た。
弧で直径2仇吻、厚さ2肌のデスク形にそれぞれ成形し
、これらの成形体を空気雰囲気中1200℃で焼成して
暁結体を得た。
字実−1
かくして得た焼結体についてそれぞれ両王面を平行に研
磨して厚さ1.仇帆とした後、その研磨面に銭ペースト
を塗布、燐付けして電圧非直線抵抗体を得た。
磨して厚さ1.仇帆とした後、その研磨面に銭ペースト
を塗布、燐付けして電圧非直線抵抗体を得た。
これらの各電圧非直線抵抗体についてlmAの電流が流
れるときの印加電圧V,および非直線性Qをそれぞれ求
めた結果を表−1に併せて示した。またこれら試料中、
実施例2,6にそれぞれ相当する組成から成る競縞体に
ついて厚さおよび電極の種類を変えて、lmAが流れる
に所要の印加電圧V,および非直線性Qをそれぞれ求め
た結果を表−2に示す。
れるときの印加電圧V,および非直線性Qをそれぞれ求
めた結果を表−1に併せて示した。またこれら試料中、
実施例2,6にそれぞれ相当する組成から成る競縞体に
ついて厚さおよび電極の種類を変えて、lmAが流れる
に所要の印加電圧V,および非直線性Qをそれぞれ求め
た結果を表−2に示す。
表一2
さらに実施例2,6に相当する組成から成る競給体で厚
さ10柵の素子(V.=63V,V,=198V)に銀
ペーストを塗布燐付けてなる電圧非直線抵抗体について
樋性特性、即ち衝撃大電流特性、直流負荷特性および温
湿度サイクル特性を正方向の変化率と負方向の変化率と
してそれぞれ求めた結果を表−3に示した。
さ10柵の素子(V.=63V,V,=198V)に銀
ペーストを塗布燐付けてなる電圧非直線抵抗体について
樋性特性、即ち衝撃大電流特性、直流負荷特性および温
湿度サイクル特性を正方向の変化率と負方向の変化率と
してそれぞれ求めた結果を表−3に示した。
尚上記において衝撃大電流特性は50帆のサ‐ジ電流を
1000m団印加した場合のV,値の変化率で※※あり
、直流負荷特性は850C下、かの負荷を連続500時
間印加後のV,値の変化率であり、さらに温湿度サイク
ル特性は一40qC〜8ず0、相対湿度95%下、洲の
負荷を100サィクル行なった後のV,値の変化率をそ
れぞれ求めたものである。
1000m団印加した場合のV,値の変化率で※※あり
、直流負荷特性は850C下、かの負荷を連続500時
間印加後のV,値の変化率であり、さらに温湿度サイク
ル特性は一40qC〜8ず0、相対湿度95%下、洲の
負荷を100サィクル行なった後のV,値の変化率をそ
れぞれ求めたものである。
また比較のため、Bi203、などをそれぞれ0.1〜
1モル%含むZn0系競結体からなる電圧非直線抵抗体
の場合も併せて表−3に示した。表−3 表−3から明らかのように本発明に係る電圧非道線抵抗
体は極性特性が4・さし、ことで特長づけられる。
1モル%含むZn0系競結体からなる電圧非直線抵抗体
の場合も併せて表−3に示した。表−3 表−3から明らかのように本発明に係る電圧非道線抵抗
体は極性特性が4・さし、ことで特長づけられる。
しかしてこの極性特性の小さいことは対称型の電圧電流
特性を維持発揮させるうえで非常に重要である。即ちこ
れら犠牲特性の4・さし、ことは結局、寿命特性、バリ
スタ素子の信頼性に寄与するもので例えば半導体回路の
保護、避電器としての機能保証などの点から実用上重要
な事項である。
特性を維持発揮させるうえで非常に重要である。即ちこ
れら犠牲特性の4・さし、ことは結局、寿命特性、バリ
スタ素子の信頼性に寄与するもので例えば半導体回路の
保護、避電器としての機能保証などの点から実用上重要
な事項である。
第1図乃至第3図は本発明に係る酸化物電圧非直線抵抗
体の特性例を示す曲線図である。 第1図 第2図 第3図
体の特性例を示す曲線図である。 第1図 第2図 第3図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 酸化亜鉛を主成分とし、銅をCuOに換算して0.
1〜5モル%添加含有せしめた焼結体から成ることを特
徴とする酸化物電圧非道線抵抗体。 2 酸化亜鉛を主成分とし、銅をCuOに換算して0.
1〜5モル%および錫をSnO_2に換算して0.05
〜5モル%添加含有せしめた焼結体から成ることを特徴
とする酸化物電圧非直線抵抗体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55022672A JPS602764B2 (ja) | 1980-02-27 | 1980-02-27 | 酸化物電圧非直線抵抗体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55022672A JPS602764B2 (ja) | 1980-02-27 | 1980-02-27 | 酸化物電圧非直線抵抗体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56120103A JPS56120103A (en) | 1981-09-21 |
JPS602764B2 true JPS602764B2 (ja) | 1985-01-23 |
Family
ID=12089338
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP55022672A Expired JPS602764B2 (ja) | 1980-02-27 | 1980-02-27 | 酸化物電圧非直線抵抗体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS602764B2 (ja) |
-
1980
- 1980-02-27 JP JP55022672A patent/JPS602764B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56120103A (en) | 1981-09-21 |
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