JPS6027494B2 - 釣竿穂先の製造方法 - Google Patents

釣竿穂先の製造方法

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Publication number
JPS6027494B2
JPS6027494B2 JP52085989A JP8598977A JPS6027494B2 JP S6027494 B2 JPS6027494 B2 JP S6027494B2 JP 52085989 A JP52085989 A JP 52085989A JP 8598977 A JP8598977 A JP 8598977A JP S6027494 B2 JPS6027494 B2 JP S6027494B2
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JP
Japan
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resin
tip
rod
carbon fibers
carbon fiber
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Expired
Application number
JP52085989A
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English (en)
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JPS5421465A (en
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久一郎 西村
明 西村
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
  • Fishing Rods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、炭素繊維強化樹脂(CFRP)からなる釣
竿穂先の製造方法に関する。
従釆技術 CFRPは優れた比強度、比弾性率を有していることか
ら、いろいろな用途への適用が検討されている。
軽量かつ高強度であり、しかもフィーリングのよいこと
が要求される釣竿もそうである。さて、CFRPの釣竿
は、一般に、炭素繊維東を互いに並行かつシート状に引
き揃え、熱硬化性樹脂を含浸、予備硬化せしめてなる一
方向性プリブレグや、炭素繊維織物に熱硬化性樹脂を含
浸、予備硬化せしめてなる織物プリプレグをテーパー付
のマンドレルに巻き付け、加熱して樹脂を硬化させた後
マンドレルを引き抜くことによって作られている。すな
わち、薄肉テーパー管として作られるのであるが、直径
が非常に小さい穂先は管として構成するのが難しいので
、中実の、いわゆるソリツド穂先とするのが普通である
。ところで、そのようなCFRPソリツド穂先は、従釆
、所望の長さに切断した、炭素繊維東に熱硬化性樹脂を
含浸、予備硬化せしめてなるャーンプリブレグを収束し
、それをガラス管内に引き入れ、加熱して樹脂を硬化さ
せた後取り出してテーパー加工する方法によって作られ
ている。
しかしながら、この従来の方法は、完全な、いわゆるバ
ッチ式であるから生産性が低い。また、細く、しなやか
なヤーンプリプレグを曲がらないように収束すること自
体大変難しいことであるから、横断面における炭素繊維
の分布(すなわち、樹脂の分布)に大きなむらができ、
反りを生ずるという欠点がある。したがってまた、歩蟹
りもよくない。さらに、ガラス管内に引き入れる際にャ
ーンプリプレグ間に空気を抱き込み、それがボィドとな
って残存するので強度も低い。炭素繊維の分布が反りに
影響するのは、炭素繊維は熱線膨脹係数が非常に小さく
、2×10‐7/℃程度であるのに対し、熱硬化性樹脂
のそれは5.5×10‐5/℃〜10×10‐5/℃と
二桁も大きいので、樹脂の加熱硬化後常温まで冷却した
ときに炭素繊維と樹脂との熱収縮差による曲げモーメン
トを生ずるからである。
このような反りは穂先以外の部分を作る場合でも同様に
起こるが、穂先は直径が大変小さく、したがって断面二
次モーメントも大変小さいので特に著しい。上記のよう
に、反りのないCFRPソリッド穂先を作るのは大変難
しい。
そのため、CFRP釣竿においても穂先にはガラス繊維
強化樹脂(GFRP)を使用することが多い。すなわち
、ガラス繊維は熱線膨脹係数が熱硬化性樹脂のそれと比
較的似ているので、ガラス繊維の使用は反りを少なくす
るのに有効である。しかしながら、そのようなGFRP
穂先を使用したCFRP釣竿は、GFRPは弾性率がC
FRPのそれの三分の一程度と低いため「魚を釣り上げ
たときに、GFRPを使用している穂先は大きく榛むが
CFRPを使用している穂先以外の部分はそれほど榛ま
ず、フィーリングが劣る。発明が解決しようとする問題
点この発明の目的は、従来の方法の上記欠点を解決し、
反りが少なく、かつ高強度のCFRPソリッド穂先を生
産性よく製造する方法を提供するにある。
問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために、この発明においては、実質
的に撚をもたない炭素繊維東を互いに並行かつシート状
に引き揃え、熱硬化性樹脂を含浸、予備硬化せしめてな
る一方向性プリプレグを前記炭素繊維東の方向を揃えて
積層する工程と「その積層体を加圧、加熱して前記樹脂
を硬化させ、炭素繊維強化樹脂板状体を得る工程と、前
記板状体を前記炭素繊維東の引揃え方向に沿って切断し
、棒状体を得る工程と、前記棒状体をテーパー加工する
工程とを含む釣竿穂先の製造方法が提供される。
この発明をさらに詳細に説明するに、この発明において
は、まず、炭素繊維東を互いに並行かつシート状に引き
揃え、熱硬化性樹脂を含浸、予備硬化せしめてなる一方
向性プリプレグを用意する。
炭素繊維は、一般にハィグレードを呼ばれている高強度
、高弾性タイプのものであるのが好ましい。
その単系径は数ミクロンから数十ミクロンである。また
、炭素繊維東は、一方向性プリプレグにする際にその分
布をより均一にできるという理由で、外接円でみた横断
面積が0.035〜0.25柵であるようなものである
のが好ましい。さらに、この発明においては、実質的に
撚をもたない炭素織総東を使用する。すなわち、撚があ
ると、それを引き揃えて一方向性プリプレグにする際に
、また一方向性プリプレグを積層し、加圧、加熱して樹
脂を硬化させる際に解撚トルクを生じ、配列が乱れて樹
脂中への均一な分散が妨げられ、穂先に反りを発生させ
てしまうからである。しかしながら、5ターン/の以下
の極めて少なし、撚は実質上問題ない。それゆえ、この
発明においては、撚が5ターン/の以下である、つまり
実質的に撚をもたない炭素繊維東を使用する。上記熱硬
化性樹脂は、ェポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、
フェノール樹脂、ポリィミド樹脂のようなものである。
しかして「このような熱硬化性樹脂は、互いに並行かつ
シート状に引き揃えられた炭素繊維東に含浸、予備硬化
され、一方向性プリプレグを構成する。すなわち、樹脂
は半硬化の状態(B−ステージ)にある。ごて、この発
明においては、第1図に示すように、所望枚数の一方向
性プリプレグを炭素繊維東の方向を揃えて穣層し、加圧
、加熱してプリプレグの樹脂を硬化させ、CFRP板状
体1を得る。
次に、上記板状体1を、炭素繊維東の引揃え方向に沿っ
て、かつ横断面が略正方形になるように切断し、第2図
に示すような棒状体2を得る。次に、第3図に示すよう
に、上記棒状体2をガラス管3内に挿入する。棒状体2
とガラス管3との間の空間には、プリプレグに使用した
のと同種の熱硬化性樹脂を注入、硬化させ、棒状体2を
固定する。樹脂が硬化した後、ガラス管3ごとセンタレ
スグラィンダ一にかけ、長手方向に一様なテーパ−を有
する丸棒状体に加工する。つまり、テーパー加工する。
ガラス管3は、このとき同時に削り取られる。すると、
第4図に示すような、炭素繊維4が、長手方向に互いに
並行しており、かつ第5図に示すようにどの横断面にお
いても実質的に均一に分散している。反りのほとんどな
いCFRP穂先が得られる。ここにおいて、炭素繊維が
実質的に均一に分散しているということは、穂先のどの
部分の横断面をとってみても、その横断面の任意の部分
に描いた、炭素繊維(単糸)の直径の3の音を直径とす
る円の面積に対する炭素繊維の面積の和が30〜80%
であるということである。たとえば、上記円で囲まれた
部分の炭素繊維の面積が0%であるということは、そこ
には炭素繊維が全く存在せず、樹脂のみが存在している
ということである。なお、穂先における炭素繊維の含有
率は、大きな補強効果が得られという理由で30〜8M
本積%であるのが好ましい。上記において、棒状態をガ
ラス管に挿入するのは次のテーパ一加工をより容易にす
るためであり、必ず必要であるわけではない。すなわち
、棒状体をそのままテーパ一加工に供してもよい。また
、次の竿杵との競合をより完全に行うために、穂先の元
の部分を、一定直径に加工しておくか、穂先自身のテー
パーの方向とは逆方向のテーパーをもつように加工して
おくのも好ましい。さらに、得られた穂先の表面に、そ
れに使用したのと同種の樹脂か、またはウレタン系の塗
料などを塗布すると、穂先の割れ防止に有効であるばか
りか商品価値も向上する。発明の効果 この発明は、実質的に撚をもたない炭素繊維東の一方向
性プリプレグを炭素繊維東の方向を揃えて積層し、加圧
、加熱して樹脂を硬化させてCFRP板状体を得る工程
と、その板状体を炭素繊維東の引揃え方向に沿って切断
した棒状体を得る工程とを含むからして、横断面におけ
る炭素繊維の分布が実質的に均一で、反りをほとんども
たない穂先を得ることができる。
すなわち、実質的に撚をもたない炭素繊維東は、それを
一方向性プリプレグにするときに、また一方向性プリプ
レグの積層体が加熱され、樹脂の粘度が一次的に低下し
たときもこ鱗撚トルクによる配列の乱れをほとんど生ず
ることがないので、穂先における炭素繊維の分布が均一
になり、炭素繊維と樹脂との大きな熱収縮差による反り
の発生を防止することができるのである。反りの少ない
穂先が得られる結果、CFRP釣竿はその元竿から穂先
までの全部をCFRPとすることができ、従釆多用され
ているもののように穂先のみをGFRPとする必要がな
くなるので、1個の釣竿に榛みの異なるCFRPの竿杵
とGFRPの竿杵が混在することによるフィーリングの
変化を防止することができる。また、この発明は、上述
した従釆の方法のように、ガラス管内に東状のャーンプ
リプレグを引き入れることがなく、引き入れるとしても
それは既に樹脂が硬化しているCFRP棒状態であるか
ら、引き入れ時における空気の抱き込みがなく、抱き込
まれた空気がボィドとして残存することによる強度低下
の心配がない。
そのため、得られた穂先は強度が高い。さらに、この発
明は、CFRP板状体を切断して棒状体を得るから、1
個の板状体から多数の棒状体を一度に切り出すことがで
き、上述した従来の方法のように、完全な、いわゆるバ
ッチ式ではないから生産性も高い。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は、この発明に係る方法を順を追って示
す概略図で、第1図は板状体の斜視図、第2図は棒状体
の斜視図、第3図は上記第2図に示した棒状体をガラス
管内に挿入し、固定するときの状態を示す側面図、第4
図は得られた穂先を示す正面図、第5図は上記第4図の
A−A断面図である。 1:炭素繊維強化樹脂板状体、2:棒状体、3:ガラス
管、4:炭素繊維、5:穂先。 第1図 第2図 第3図 第4図 第5図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 実質的に撚をもたない炭素繊維束を互いに並行かつ
    シート状に引き揃え、熱硬化性樹脂を含浸、予備硬化せ
    しめてなる一方向性プリプレグを前記炭素繊維束の方向
    を揃えて積層する工程と、その積層体を加圧、加熱して
    前記樹脂を硬化させ、炭素繊維強化樹脂板状体を得る工
    程と、前記板状体を前記炭素繊維束の引揃え方向に沿つ
    て切断し、棒状体を得る工程と、前記棒状体をテーパー
    加工する工程とを含む釣竿穂先の製造方法。
JP52085989A 1977-07-20 1977-07-20 釣竿穂先の製造方法 Expired JPS6027494B2 (ja)

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JPS5421465A JPS5421465A (en) 1979-02-17
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CH659673A5 (it) * 1986-02-18 1987-02-13 Massimo Mozer Meccanismo di selezione totale degli aghi nelle macchine tessili per tessuti a maglia circolari o lineari, a programmazione.
JP5429927B2 (ja) * 2009-03-31 2014-02-26 グローブライド株式会社 釣り用穂先竿および釣竿
JP5424703B2 (ja) * 2009-04-30 2014-02-26 グローブライド株式会社 釣り用穂先竿、及び釣竿

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