JPS6027373Y2 - 縮小できる眼鏡

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【考案の詳細な説明】本考案はレンズ枠の間隔を縮めることの出来る眼鏡に関
する。

眼鏡のブリッジ部をスライド可能な構成とし、左右のレ
ンズ枠間の距離を調節出来るものがある。

しかし眼鏡は使用しない際にはレンズ枠間の距離を縮め
てコンパクトに収納出来る利点があったが、使用毎にレ
ンズ枠間の距離を調節する必要があり、面倒であった。

本考案は着用者の瞳孔間距離に合せてレンズ枠の間隔を
定め、携帯時にはレンズ枠間を縮めることが出来、然も
一旦レンズ枠の間隔を定めると以後はワンタッチで適正
間隔にセット出来、着用、携帯に何れにも便利な眼鏡を
提供するものである。

以下図面に示す実施例に基づき本考案を具体的に説明す
る。

眼鏡は、左右のレンズ枠１，２を本考案の特徴であるブ
リッジ８で繋ぎ、両レンズ枠１，２の上辺１１の外端に
突設した支持片１２に蔓４，４を折り畳み可能に繋ぐ。

上記蔓４はレンズ枠１，２の縦幅に対応する長さの補助
蔓５と、耳掛り６１を具えた蔓本体６とで形成され、補
助蔓５は第４図の如く基端に突設した止め片５１．５１
間に支持片１２の内面に突設した受板１３，１３を嵌め
てピン１４でレンズ枠１，２と直交する面内で折り畳み
可能に枢止されている。

ピン１４にはトーションバネ１５が嵌められ、補助蔓５
を展開方向に付勢する。

補助蔓５の先端に補助蔓５の回動面と直交する面内で折
り畳み可能に蔓本体６が枢支される。

従って蔓４を折り畳んだ時、第２図に様に眼鏡は蔓４と
レンズ枠１，２が重ならず扁平形になる。

両レンズ枠１，２の上辺１１．１１に、案内孔７１を有
す受片７，７ａを夫々同一直線上に具え、各案内孔７１
へ股がってブリッジ８を摺動可能に嵌める。

ブリッジ８は金属製の帯板で形成され、板面をレンズ枠
の上辺１１．１１と平行して配備される。

ブリッジ８の一端に固定ビス９１を螺合し、他端には複
数のビス孔８２を約３ｒＩｒＩｎの間隔を存して一列に
開設する。

各ビス孔８２．８２の中間には両面に切込み溝８３．８
３を施しており、レンズ枠を瞳孔間距離に合せた時、ブ
リッジ８の余分な長さを溝位置で折り切る。

瞳孔間距離に合せた適当位置のビス孔８２に調節用ビス
９２を螺合して、両側のビス９１．９２をブリッジ８の
抜止め９，９となす。

然して、着用者に眼鏡を合せる際、着用者の瞳孔間距離
とレンズ枠１，２間の距離とが対応しない場合、調節用
のビス９２を外してブリッジ８を伸ばし或は縮めてレン
ズ枠１，２の距離を最適に調節する。

次に調節用ビス９２を受片７の外端に対応するビス孔８
２に螺合し、ブリッジ８の余分な部分は折り切る。

これによって両端のビス９１．９２即ち抜止め９．９が
両受片７，７ａの外端に当る迄、ブリッジ８を伸ばした
時、レンズ枠１，２間の距離と瞳孔間の距離が常に対応
し、目が疲れない。

又受片７．７ａの外端には抜は止め９，９が臨出しない
から体裁も良い。

ブリッジ８を最小に縮めて、第５図の如くケース２０に
入れ、蓋２１を押えると、鎖線で示す如く、レンズ枠１
，２、蔓４は総て同一平面に並列し、扁平形に折り畳め
、携帯に便利である。

更に、蓋を開けば、トーションバネ１５の作用で蓋４，
４が交叉した状態で起き上がり、取出しに便利である。

又、ブリッジ８の板面をレンズ枠の上辺１１゜１１と平
行して配備しているため、ブリッジ８の伸縮操作時、ブ
リッジ８の摺動抵抗は小さくなり、ブリッジ８が受片７
，７ａ中で引掛かからず滑らかに操作出来る。

第６図はブリッジ８の他の実施例を示すもので両レンズ
枠１，２の突設した受片７，７ａに、前記同様のブリッ
ジ８をレンズ枠上辺１１に対して直交して摺動可能に配
備したものである。

本考案の実施に際して、ブリッジ８は一方の受片７ａに
固定する。

或は一方のレンズ枠１から直接突設することも勿論であ
る。

本考案は上記の如く、左右のレンズ枠１，２を繋ぐブリ
ッジ８をレンズ枠上に摺動可能に設けたから、携帯時は
レンズ枠１，２の距離従って眼鏡の全長を縮めることが
出来、持ち運びに便利であり、ポケット内にも収まる。

又、ブリッジ８を最大に伸ばせば常に瞳孔距離に対応し
てレンズ枠１．２間の距離が一定する等、実用上幾多の
優れた効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は斜面図、第２図は折り畳んだ状態の正面図、第
３図はブリッジの斜面図、第４図は補助蔓の枢止部の分
解図、第５図はケースへ収容した状態の断面図、第６図
は実施例を示す断面図である。１．２・・・・・・レンズ枠、７，７ａ・・・・・・受
片、８・・・・・・ブリッジ。

【実用新案登録請求の範囲】