JPS6027063B2 - ビニ−ル等の透明な包装膜に覆われたコ−ド化ラベルの読取り装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、例えば配送センターに於て、ベルトコンベヤ
ー上を走行する品物に斑られた発送先や品種を示すバー
コードの光学的に論取りを行なうラベルリーダ装置に関
し、品物が、ビニール、セロフアン、ポリエチレンフィ
ルムなど透明な光沢のあるものでこん包された場合、こ
れらこん包材を通した上記バーコードの講取りを目的と
する。

物流システムの自動化に当たり、品物の自動識別装置と
してコード化ラベルを光学的に読み取る。ラベルリーダ
装置が開発されてきている。この場合、品物が、システ
ム構成上或いは品物自身の性性上からビニール等による
こん包を余儀なくされることがあり、ラベルのバーコー
ドをこれら光沢のあるこん包材を通して読み取らねばな
らない。しかるに、一般に上記こん包からの表面反射光
はラベル面からのそれよりも一段と強く、この表面反射
光をラベル面反射光より分離し正確にコード信号を読み
取ることは極めて困難である。

これを解決するため、従来は、複数個の受光器を適当な
位置に分散配置しこん包材の表面反射光がまじってもこ
れら受光器の信号処理でその表面反射光を除去し、ラベ
ルからの正しいバーコード信号だけを正常に読み取るこ
とができるようにした等の方法を探っていたが、この方
法は受光器が複数個必要で、その配置にも特別の配慮を
要し、更に信号処理のための論理回路も必要とするなど
、装置の複数化は否めなかった。本発明は上記に鑑み投
光器の照射光をこん包村の表面反射光が直線偏光特性を
有するように設定しかつこの反射光を受光経路に偏光フ
ィルターなどを配することにより除去し、ラベルのコー
ド情報のみを受光器に入れるようにした、一組の技受光
器と偏光フィルター等のある偏光面の光のみを除去する
光学素子より成る簡単の構成のポリエチレンフィルム等
光沢のある透明こん包村で覆われたコード化ラベルの読
取り装置を提供するものである。第１図に透明なこん包
村で覆われたラベルを脇付した場合の、入射光ａ、反射
光ｂ、通過光ｃの関係を示す。即ち、ラベル１は包装膜
２で覆われており、そこへ入射角夕（包装膜２に対する
）で入射光ａが投射されると、包装膜２からの表面反射
光ｂは図示の様に僅かの分散Ｑの略正反射で帰り、また
膜２の通過光ｃはラベル表面ｌａの反射光Ｒとして拡散
乱反射し各方向へ分散する。従って、入射光ａを直線偏
光光線とすれば、包装膜２の反射光ｂも当然直線偏光の
光となり、ラベル１からの反射光Ｒは偏光特性を有しな
い普通の光であると言うことができる。即ち、光の一部
を透過、一部を反射させる透明膜において、入射光線の
入射角を０、屈折角をのとし膜面反射光の入射面に平行
な成分及び垂直な成分の各反射率ｐＰ，ｐｓはｐＰ２老
熟毒 ｐＳ２ｉ溝法毒 ｛１１ と表わすことができ、入射光が直線偏光の光であれば該
光は単純に入射面に平行、垂直の二方向成分ＥＰ，Ｅｓ
に分解でき反射光Ｅ′はＥ′＝ｐｐＥｐ十ｐｓＥｓ
■となり、反射光Ｅ′が直線偏光の光で
あることは明らかである。

上記｛１｝式、反射率ｐＰ，ｐｓの入射角０に対する変
化を第２図に示すが、図から明らかな様に入射角８が８
，のとき、即ち入射角８と屈折角のとの和８十のがｍ／
２なるとき、入射面に平行な成分の反射率ｐＰは零とな
り、透明膜面からの反射光は入射面に対し垂直方向にの
み振動し、いわゆる直線偏光特性を有する光となる。

つまり、入射光が直線偏光特性を有しない光、例えば自
然光であっても、入射角を上述の条件に合うように設定
すれば包装膜面からの反射光は直線偏光され、始めに述
べた入射光に直線偏光特性を持たせた場合と同様効果を
得ることができる。次にこのようにして得た直線偏光の
包装膜面からの反射光を、偏光プリズム、偏光フィル夕
など、の光学素子を用いて除去すれば、上記包装膜表面
反射光をカットしラベルのバーコード信号であるラベル
面反射光のみを受光器へ入れることができバーコード信
号の正常な読み取りを期待できる。

第３図に本発明実施例の千磯略構成図を示す。

即ち、投光器にレーザー照射器３を用い矢印４の向きに
偏光面を持つレーザービ−ム×を発射し、包装膜面２か
らの反射レーザービ−ムｙに、矢印５の向きに偏光面を
有せしめ、更に受光器７前面にこの反射レーザービーム
ｙを除去する偏光フィルター、偏光プリズム等６を設置
して構成される。この結果、包装膜面２からの反射光ｙ
は偏光フィル夕、偏光プリズム等６の光学素子により遮
弊され、受光器７にはラベル１からのバーコード信号光
のみが入いることになり、包装膜面２がいかなる状況に
あろうとも受光器７はラベル１のバーコード情報を読み
取ることができる。

以上述べたように、本発明は投光器からの照射光を直線
偏光特性を有するレーザビームとするとともに、その受
光径路に偏光フィル夕、偏光プリズム等、ビニール等の
透明包装膜からの直線偏光特性反射光を遮弊する光学素
子、を配したことを特徴とし、ラベルのバーコード情報
を包装膜面を介して容易に読み取り可能としたもので、
従釆装置のように受光器を複数個準備しなくとも、一つ
の受光器とその前面に備える偏光フィルタ等により受光
系を構成すれ‘まよく、これら装置に比し極めて簡易化
されコストダウンに寄与するところ大である。

尚、もちろん本発明は従釆の、受光系を複数個の受光器
で構成するものにも適用でき、バーコード信号の読み取
りにあたりより一層の正確さを期すようにしてもよい。

図面の簡単な説明図面は、第１図が透明こん包材で覆わ
れたラベル照射した場合の、入射光、反射光、透過光の
関係を示す図、第２図は透明膜における反射光の入斜面
に平行な成分と垂直な成分の各反射率の、入射角に対す
る変化を表わすグラフ、第３図は本発明の一実施例の概
略構成図である。

１・・・・・・コード化ラベル、２・・・・・・透明包
装膜、３・・…・レーザー照射器、６・・・…偏光フィ
ルター、偏光プリズムなどの光学素子、７・・・・・・
受光器。オー図才２図 矛３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ コード化されたラベルを光学的方式により読取るラ
   ベルリーダ装置において、投光器からの照射光を直線偏
   光特性を有するレーザビームとするとともに、その受光
   径路に偏光フイルタ、偏光プリズム等、ビニール等の透
   明包装膜からの直線偏光特性反射光を遮弊する光学素子
   、を配置するようにしたことを特徴とするビニール等の
   透明な包装膜に覆われたコード化ラベルの読取り装置。