JPS602696A - ステンレス鋼帯の連続酸化着色処理方法 - Google Patents

ステンレス鋼帯の連続酸化着色処理方法

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JPS602696A
JPS602696A JP11157783A JP11157783A JPS602696A JP S602696 A JPS602696 A JP S602696A JP 11157783 A JP11157783 A JP 11157783A JP 11157783 A JP11157783 A JP 11157783A JP S602696 A JPS602696 A JP S602696A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はクロム・硫酸浴によるステンレス鋼帯の連続酸
化着色方法に関するものである。
(従来技術) クロム硫酸法によってステンレス鋼に化学的な酸化着色
処理を施すにさいして白金電極を対極として被処理材の
着色の進行に伴って変化する自然電極電位の変化を測定
し、その電位差によって色画を再現性よく制御する方法
については、例えば特開昭46−7308号公報(ステ
ンレス鋼の処理法)、特開昭49−21339号公報(
クロム合金の処理法)等に開示されすでに実用化されて
いる。しかし女からこのクロム硫酸浴中のステンレス鋼
の自然電極電位は種々の要因によってたやすく変化し、
それに伴って着色々調に誤差を生じやすい。例えば同一
材質でも葉材表面状態の変化は勿論、浴温の変化、蒸発
濃縮による浴組成の濃度変化、酸化処理による三価クロ
ムイオン(Cr3)の増加、過度の攪拌による浴液の乱
流動、被処理材の揺動等によっても容易に変動し、同一
電位を示しても着色色調は必ずしも同色ではなく色差を
生じやすい。
またステンレス鋼イ12を連続的に酸化着色処理する場
合は、従来のバッチ式静止浴処理法に較べて走行する銅
帯を処理するため処理槽は必然的によシ長尺、大容量槽
を必要とし、浴温の均一化、浴痕度変化の補正等のため
常時適当な攪拌を必要とし、電位差測定によシ誤差を生
じ易く、これに伴って所期色調の許容範囲を越える過着
色や酸化不足不良による品質不良部分の発生を完全に防
止することは著るしく困難である。
(発明の目的) 本発明は上記従来技術の問題点を解決するためのもので
ある。
その目的とするところはステンレス鋼帯の着色むらを連
続的に修正して着色する方法を提供することにある。
(発明の構成) すなわち本発明のステンレス鋼帯の連続酸化着色処理方
法は、ステンレス鋼帯をクロム硫酸浴中を走行させて連
続的に酸化着色するにあたシ、クロム硫酸浴からなる酸
化着色装置と硬膜処理装置との間に、色差検出装置並び
に陰極型N還元装置と再酸化処理装置とからなる色差修
正装置を連設し、敵化着色装置からの着色ステンレス鋼
帯の色と所定の基準色との色差を前記色差検出装置で検
出し、その検出値に応じて色差が許容値以上の場合は、
過着色に原因するものは陰極電解還元処理し、酸化不足
に原因して色差が許容値以上の場合は爵酸化処理するこ
とによシ着色色調を修正し得ることを特徴とする。
本発明は基本的には次の主要素すなわち、色差検出装置
、電解還元装置、再酸化装置、洗浄装置、制御装置、圧
行手段等が有機的に組み合わされ、目的を達成するもの
である。
以下に主な要素について分脱する。
第1に色差検出装置について述べる。
色は基本的には明度、彩度、色相またはこれらに対応す
る6変数によって表わされ、各変数を座標軸に取った色
璧間の一点によって代表させることができる。したがっ
て2つの色の差すなわち色差は、色全問における2つの
色に対応する点の間の距離または距離に対応する数値に
よって表わすことができる。
本発明においては色差検出装置として通常の色差測定装
置を用い、JIS 8722に規定される方法によシ、
L、a、b表色系によって酸化着色されたステンレス例
帯と所定の基準色との色差ΔEを算出する。次いで後述
する制御装置により上記の爺元装置寸たは酸化装置を選
択し、最適な処理時間等を即座に決定して色差ΔEを所
定の許容範囲内に修正する。
*G 2に電解還元装置および還元条件について述べる
クロム・硫酸法によって過着色されたステンレス鋼帯は
通常の還元剤例えば重亜硫酸す) IJウム、チオ硫酸
ナトリウム等によっては容易に還元されず、また濃厚な
還元性酸水溶液や高い処理温度を使用した場合には粒界
腐食等の問題も生ずる。
これに対し一着色ステンレス鋼帯を陰極として直流電源
によシミ解還元を行う場合には穏やかな条件で容易に還
元ができ且つその制御も容易である。
還元には硫酸、燐酸、塩酸等の低濃度水溶液を単独また
は混合して使用する。これらの酸は通常は01ないし5
.OM量係、好ましくは0.5ないし2.0重量%9度
で使用する。また上記酸水溶液に界面活性剤を0.1な
いし6.0重量%、好ましくは0,3ないし15重量%
添加することによシ均一に還元できる。
還元温度および時間は通常常温(18℃前後)で0.5
〜5.0分間程度までで充分であシ、直流電流密度は0
.1ないし1. OA/ dm2である。
還元装置の作動は、装置上部を定速走行する過着色ステ
ンレス鋼帯を可動ガイドロール等により還元液中に導、
〈と共に昇降電極を液中に降下させ通電し還元を行う。
第3に再酸化装置および酸化条件について述べる。
クロム・硫酸法等によって着色されたステンレス@帯が
着色不足の場合には再酸化処理によって許容範囲内に入
れる。再酸化処理は通常着色処理の場合と同一組成のク
ロム・硫酸液、すなわちCrO3が2509/l、 H
2SO,が5oor/zノ濃度の液を使用する。
再酸化処理においては温度が極めて重要であシ、通常着
色処理に用いられる70ないし90℃では色調変化が急
激すぎるため、色差の微調整の目的には不適描である。
このため再酸化処理には50ないし65℃、好ましくは
55ないし60℃の温度範囲を用いる。
再酸化装置の作動は、還元装置の場合とほぼ同じであシ
、装置上部を定速走行する着色ステンレス鋼帯を可動ガ
イドロール等によシ再酸化液中に導く。またこの際少な
くとも1つのロールにより浸漬時間を正確に把握し制御
する。
第4に洗浄装置について述べる。
上述の電解還元装置および再酸化装置の後に水によシス
チンレス鋼帯表面を洗浄するための上記とほぼ同形状の
装置を設ける。こQ装置の作動は前に位置する還元また
は酸化装置と連動し、上記装置が作動した場合のみ可動
ガイドロール等によシスチンレス鋼板を洗浄液中に導く
第5に制御装置および色差修正システム全体の作動につ
いて述べる。
制御装置は色差修正システム全体を制御するものであり
、具体的には主に以下の事柄を行う。
すなわち、色差検出装置からの着色ステンレス鋼帯帝と
所定の基準色との色差ΔEに対応した信号に基づいて、 (イ)過着色の場合には、電解還元装置およびその後に
配置式れた洗浄装置の可動ガイドロールを作動させステ
ンレス銅帯を両装置の液中に浸漬し、電解還元装置の電
極板も該装置の液中に浸漬してΔEより算出された電流
密度によシミ解還元を行う。還元時間はステンレス鋼帯
の送シ速度によシ定まる。銅帯が色差検出装置を通って
から還元液中へ侵入するまでには一定の時間があるため
、通電はステンレス銅帯が還元液中へ侵入した時に始ま
るようにする。また正常部分の還元し過ぎをなるべく少
なくするため過着色された部分のステンレス鋼帯の長さ
が所定以上のときのみ通電が行なわれるようにする。過
着色領域の色差の修正が終った後は、電解還元装置の還
元液中よシミ極板および可動ガイドロールによシスチン
レス鋼帯を引き上げ、少し遅れて洗浄装置よシスチンレ
ス鋼帯を引き上げるようにする。
上記とは逆に、 (ロ)着色不足の場合には、再酸化装置の可動カウンタ
ーロールおよびその後に配置された洗浄装置の可動ガイ
ドロールを作動させステンレス銅帯を両装置の液中に浸
漬し、ΔEよシ算出された時間の間再酸化処理が行われ
るようにする。このため可動カウンターロールの液中の
停止位置はΔEに対応して定まるようにする。また正常
部分の酸化し過ぎをなるべく少なくするため酸化不足部
分のステンレス鋼帯の長さが所定の長さ以上のときのみ
再酸化が行なわれるようにする。着色不足領域の色差の
修正が糾った後の作動は(イ)の場合と同様である。
第6に汚行手段について述べる。
左行装置は通常所定速腿で回転するロールを用いる。ス
テンレス鋼補の移動速度は還元および酸化反応に大きな
影響を与えるため、速度を微調整可能で変動の少ないも
のを使用する。
上記以外特に述べなかった装置、計装類操作等について
は通常使用されているものおよび方法等を用いる。また
本発明は必要に応じて他の装置、手段等と組み合わせて
用いることができるのは勿論である。
(実施例) 以下に本発明の一実施例を説明する。
実施例を 供試材Aは5O8−304ステンレス鋼帝(0,4X5
0X20000m)B、A 仕上げ材(Brigltt
 Annealing:光輝焼鈍材)を用いクロム硫酸
法(CfJs 2 s o ”’。
112 S 04500 ”’ )によって1−緑、2
−赤(マゼンタ色)s”Its’−青の基準色に着色し
たものを用い、次表に示す電解条件の下で、着色材をべ
溶液中を1.000 ”’/分の速度で水下に走行させ
つつこれを陰極とし、その上部に不溶性陽極を設けて@
極電解による色調還元を施した。
各色調の還元度を電流密度を0.1〜1.OA、76m
2の範囲で変えて確めた。その電解条件をμ下に示す。
H2SO42,07w) 電解液組成 ※界面活性剤 0.5%(ロ)(湿潤活性
剤0V−366) 極間距離 150m 電極面積比 1:1 電解温度 20℃ 電解時間 60秒 電流密度(陰極) o、1〜1. DA/dm2色差測
定には日本重色工業(沫)製カラーアナライザー2,0
00−DPを用いJiIS 8722に規定される方法
でL 1 ’ a t b 2表色系による色差ΔEを
算出した。その結果を第1図に示す。
供試材の着色々調によシ同−通電量で電解還元を行って
もその色調還元中は異、!ll1着色膜厚が厚く、色の
進んでいる色調のものほど色調還元幅は大きくなった。
金色に例をとるならば同一系の色調例えば赤に近い金色
−濃い金色(古代金)−金色−うすい金色−青味のか\
った金色ではΔEが9.00以下では通電量にほぼ正比
例して色調は還元によって変化した。
ステンレス銅帯の連続酸化着色処理にさいして所期色調
を色差を標準偏差値ΔB=2.00以下に制御すること
は容易であり、その色差修正法として陰極電解法は極め
て有効である。所期色調の過着色による基準色との色差
の修正電流密度も第1図よシ容易に算出される。
実施例2.(従来法との比較) 供試材にはSUS 3o4ステンレス鋼i(o、ax5
0X20000m+)B 、A仕上げ材を用い、クロム
硫酸法によシ緑色、金色の基準色に着色しついで、緑色
においてはΔE=3.83 および2.45 、金色に
おいてはΔE=3.42およびΔE=1.40の、基準
色を越えた色調に着色した試料を用い、本発明の方法に
おける1賓鞄電解による色調最尤法と従来法の中で他法
に比べてΔEの変化の大きい塩酸浸漬処理法について基
準色を対比して色差ΔE=0.44以下となるように各
々色調を修正し、色差変化条件および表面状態の顕微鏡
観察、耐食性耐摩耗性について比較を行った。結果を表
2に示す。
電解色調還元法は、電解液は実施例1と同様のものを用
い、試料を1. D OOm/minの速度で走行させ
つ\2分間色差に応じて電流密度のみを変化させて電解
還元処理を施した。
塩酸浸漬処理法は濃度10重量%と15重量%の溶液を
処理液とし、40℃に加温した中に試料を夫々浸漬し、
色調の変化を目視によシ確認しつつ色差を許容範囲内に
戻すまで夫々異なった時間処理を施した。
各試料は処理後Cr、03250f/1%H3PO42
5f/lを含む液中で電流密度0.5A/dm2で10
分間硬膜処理を施した後比較試験を行った。
耐食性はJIS H8617、JISI(8681に規
定されている方法によ9200時間処理を施して比較お
よび評価を行った。
耐摩耗性試験はタイプライタ−用砂消ゴム(LION−
502)10 was角に荷重1001をかけ、供試材
を回転板上に水平に固定した上にのせて、直径60簡の
軌跡で200rpm/mjn の速度で500回転させ
た後着色膜の破壊度を目視によj9AからEの5段階に
分け、評価した。その結果を表2に示す。
実施例3゜ 供試材に808304ステンレス鋼板(0,4X100
×100■)パフ仕上げ材を用いて、緑色、青色の基準
色に着色した後、Cr−03250f/l 、 H28
04500f/lを含む液中で再酸化処理を施すにさい
して処理温度を55〜756化させて処理時間の変化に
伴うΔEの変化を測定した。その結果を第2図に示す。
ステンレス鋼帯の連続着色法において経験上標準偏差値
をΔB=に−2,00以下とすることは極めて容易であ
り、従って酸化不足不良材の色差修正値の範囲はΔE=
0.45〜2.00 と考えればよい。しかし従来常用
の処理温度70〜90℃は再酸化による色差の微調整に
は高温にすぎ、何れの色調もΔE=2.OOを修正する
に要する処理時間は60秒以内で、その微調整には不適
当である。本発明の方法に使用する50〜65℃の低温
再酸化処理法では色調の修正が容易である。
実施例4.(従来法との比較) 供試材にはSUS 3oa f3.A仕上げステンレス
++61 銅帯(0,4X50X20000謳)をクロム硫酸法に
よシ緑色および青色の基準色と緑色系での酸化不足の色
、すなわち色差ΔE=2.01 、1.57+ 、 i
、03 、0.62である色と、青色系での同様にΔE
=1.84 、1.4B 。
1.10,0.65での色に着色し、箔色ステンレス銅
帯の走行速度1. [100mm/勢で再「波化浴中を
通過させ夫々処理温度と処理時間を変えて色差修正の難
易を比較した。結果を表6に示す。
/ / // 7/ / / / 本発明の方法において使用する低温修正法によれば、色
差値をΔB=0.44以下にすることは容易であったが
従来方法では反応が急激でΔE=044以下に制御する
ことは処理時間が短かく困難であった。
第3図は本発明の着色ステンレス銅帯の連続色差修正方
法に使用するシステムの一実施例の概略図である。
本システムは色差検出装置13、走行案内ロール14、
直流電源15、制御装置16、通電ロール17、昇降電
極18、電解還元槽19、昇降ガイドロール20、洗浄
槽21、再酸化槽22、昇降カウンターロール23よシ
々る。このシステムに着色ステンレス鋼帯24を通すと
全体として基準色との相違が許容範囲に修正された商品
価値の高いものが容易に得られた。
(発明の効果) 上述のように本発明の方法は検出、制御装置と還元、酸
化反応装置および駆動、走行装置等が有機的に組み合わ
され自動的に最適条件を選択して色差の修正を行い、所
定の色差管理範囲内に入ったA色ステンレス銅帯を連続
的に製造するものであるため、製品の品質および作業効
率の向上、コストの低減等に大きな効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は各色における基準色との色差と陰極電流密度と
の関係を示すグラフ、 第2図は各色における基準色との色差と再酸化処理時間
との関係を各温度において示すグラフ1 第3図は不発明の方法を行うシステムの一実施例の概略
図である。 図中、 1・・・緑 2・・・赤(マゼンダ色) 3・・・金 
4・・・青 5・・・75℃−緑 6・・・70℃−緑
 7・・・75℃−青 8・・・70℃−肯 9・・・
60℃−緑10・・・55℃−縁 11・・・60℃−
背 12・・・55℃−甘 13・・・色差検出装置 
14・・・走行案内ロール 15・・・直流電源 16
・・・制御装置17・・・通電ロール 18・・・昇降
電極 19・・・電解還元槽 20・・・昇降ガイドロ
ール 21・・・洗浄槽 22・・・再酸化′4′@ 
23・・・昇降ガイドロール 特許出願人 クリナツプ株式会社 代理人 弁理士 萼 優 美 (ほか1名) 牙1図 陰棲電施卒屋(A/d耐) 牙 2図 再酸化勉J里時間(秒)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ステンレス銅帯をクロム硫酸浴中を走行させて連続的に
    酸化着色するにあたシ、クロム硫酸浴からなる酸化着色
    装置と硬膜処理装置との間に、色差検出装置並びに陰極
    電解還元装置と再酸化処理装置とからなる色差修正装置
    を連設し、酸化着色装置からの着色ステンレス鋼帯の色
    と所定の基準色との色差を前記色差検出装置で検出し、
    その検出値に応じて色差が許容値以上の場合は過着色に
    原因するものは陰極電解還元処理し、酸化不足に原因し
    て色差が許容値以上の場合は再酸化処理することによシ
    着色色調を修正し得ることを特徴とする、ステンレス鋼
    帯の連続酸化着色処理方法。
JP11157783A 1983-06-21 1983-06-21 ステンレス鋼帯の連続酸化着色処理方法 Granted JPS602696A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1986003229A1 (en) * 1984-11-22 1986-06-05 Kawasaki Steel Corporation Method of manufacturing colored stainless steel materials and apparatus for continuously manufacturing same
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