JPS60264Y2 - 熱溶着構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は熱可塑性樹脂て構成したキャビネットに金属板
を熱溶着する際等に用いる熱溶着構造に関し、簡単な構
造て安定な溶着が行なえるようにしたものである。

従来よりこの種の熱溶着構造としては、第１図、第２図
に示すようなものが使用されていた。

すなわち、熱可塑性樹脂て構成されたキャビネット１の
内部にポス２を一体に形成し、このホス２の上端面中央
に中筒状の突起３を形成し、金属板等の被取付基板４に
設けた孔５を上記突起３に嵌合し、その後第２図に示す
ように突起３の上部を加熱溶融することにより溶融した
樹脂３ａを基板４の上面に流し、この流れ出た樹脂３ａ
とポス２の上端面との間で基板４を挾持するようにした
ものである。

ところが、この場合には突起３が円筒状に形成され、孔
５も丸孔て構成され、しかも突起３と孔５の間にはわず
かな隙間しか形成されないため、溶融した樹脂３ａがこ
の隙間に入り込むことはほとんどなく、したがって、突
起３と孔５の間の隙間によって両者の間にがたつきが生
じたり、音響機器に用いた場合にはびびり等の原因にな
るという問題がある。

また、この場合ポス２の上端面は平坦面で形成され、こ
れがそのまま基板４の下面に面接触するため、これらの
間でもびびりが生じ易いという問題がある。

本考案はこのような従来の問題を解決する熱溶着構造を
提供するものである。

以下本考案の一実施例について第３図以下の図面ととも
に説明する。

第３図〜第５図において第１図、第２図と同一符号の部
分は同一機能を有している。

そして金属板４には角孔６が形成され、ホス２の上端面
には突起３を中心に放射状の突条７が形成されている。

なお、角孔６の一辺の長さは、突起３の直径と略同−に
設定されている。

このようにすれは、角孔６を突起３に嵌合した際に、第
５図に示すように角孔６の四隅と突起３との間に比較的
大きな隙間Ａが形成されるため、ここにも溶融した樹脂
３ａが流れ込み、いわゆる樹脂と基板４との１なじみヨ
が良くなって基板４ががたついたり、ひびりが生じるの
を防止することができる。

また、この実施例のように細い突条７を形成した場合に
は、基板４の下面とポス２の上端面との間がいわゆる線
接触になるため、この点でもびびりが生じるのを防止す
ることができる。

なお、角孔６は四角形以外にも五角形や六角形でもよい
。

また突起３は円筒状でも円柱状でもよい 以上のように、本考案は金属板等の被取付基板に設けた
角孔をポスの円筒状又は円柱状の突起に嵌合腰この突起
の上部を溶融することにより、溶融した樹脂が角孔の四
隅に入り込むように（７たものであるから、被取付基板
に対する樹脂の１なじみ−、をよくし、がたつきやびび
りを完全に防止することができる実用価値の大なるもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は従来例を示す分解斜視図および断面図
、第３図は本考案の一実施例を示ず分解斜視図、第４図
、第５図は第３図のＡ−Ａ’、Ｂ−Ｂ’断面図である。 １・・・・・・キャビネット、２・・・・・・ボス、３
・・・・・・突起、４・・・・・・被取付基板、６・・
・・・・角孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 熱可塑性樹脂て構成したポスの上端面中央に円柱状又は
   円筒状の突起を一体に形成し、金属板等の被取付基板に
   設けた角孔を上記突起に嵌合し、上記突起の上部を加熱
   溶融して上記被取付基板を上記ポスに溶着するようにし
   た熱溶着構造。