JPS6025874Y2 - フエライトコア - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はフェライトコア、特に半角形スラグ付つぼ形コ
アを変形してボビンへの固定およびリード取出しを容易
にしたフェライトコアの形状に関する。

従来から例えは通信装置等の変成器などに用いられるコ
アとして、Ｅ形コアの端子処理の容易さとつぼ形コア（
心棒材カップ形コア）のシールド効果を取入れた第１図
ａのような半角形つぼ形コアが知られている。

これは背側壁１のほぼ中央にスラグまたは中央脚と称す
る中実体２を立設し、この中実体２を囲むように左右側
部３，４および上側部（中央側部）５を背側壁１の内側
に形成し、この背側壁１に対向する部分６を半円形に開
口したような形状を有する。

上側部５に対向した下側部１０も開口している。

このコアを２個、第１図すに示すつば付巻枠（ボビン）
７にその両側から該ボビンの六８に該コアの中実体２を
挿入するようにして取付け、ボビンに巻線を行なって通
信機用変成器を構成する。

ボビン７は図示のように円筒の両端につば１２，１２’
が形成され、該つばの下部に基台部分１１が形成されて
いる。

９は基台部分１１に取付けられた端子である。

このような構造では、ホビン７の巻線部分の上方および
側方がコアで覆われる形となるので、巻線部分からリー
ド線を端子９に導く場合に、変成器の底部、即ち半角形
つぼ形コアの下側部開口部分からリード線を取出さなけ
ればならず、変成器の高さがワイヤーをからげた部分だ
け高くなり、高さに制約のある薄形の装置えの実装には
きわめて不向であった。

また電力等に用いる電源装置においてパワーの伝送の場
合は２次巻線が太（なることが多く、端子にからげるこ
とができないこともあり、従来の形状では２次巻線がと
り出せないことがあった。

本考案は、このような問題に鑑みてなされたものであっ
て、リード線のカラゲによる高さ寸法の増大および太い
リード線の取出しが容易でしかもその組付けが容易なフ
ェライトコアおよび変成器を提供することを目的とする
。

この目的のために、本考案に係るコアは、半角形状のっ
ぽ形コアの側部を開口し、背側壁の縁にほぼ半円形の凹
部を形成したものである。

本考案を実施して構成した例えば通信機用変成器は、半
角形状のっぽ形コアの側部を開口腰背側壁の縁にほぼ半
円形の凹部を形成して成るコアと、円筒の両端部につば
と基台部分とを設は該つばの上部に外側へ突出した半円
形突出部を形成したボビンとを有し、前記ボビンの円筒
部にコアの中実体２を挿入して該コアの下側部と背側壁
上縁の半円形凹部とを、該ボビンの前記基台部分と前記
半円形突出部とによってはさみつけるようにしたもので
ある。

以下、本考案を、図面を参照しながら、実施例について
説明する。

第２図ａは本考案の実施例に係るフェライトコア１３の
斜視図であり、また第２図すはこの実施例のコア１３を
取付けるためのボビン１４の斜視図である。

コア１３は、第１図ａに示した半角形状のっぽ形コアの
中央側部即ち側部を水平に、かつ成る深さに、切除して
該側部を開口させ、この開口部分につながる背側壁１の
縁中央にほぼ半円形の凹部１５を形威したような形状を
有する。

３．４は左右の側部であり、第１図ａのコアの上側部５
につながる部分で切除されている。

第２図すに示すボビン１４は、第１図すに示したような
両つば付のボビン７のつば１２，１２’に、上側に凹と
なった半円形の突出部１７を設けたものである。

突出部１７は図示のように両端のっぽ１２．１２’の上
部中央から外方へ突出して形威しである。

そのほかの形状は第１図すのボビン７とほぼ同じである
。

この実施例のコア１３を第２図すに示すホビン１４に取
付けるには、コア１３の背側壁１の下側部１０をボビン
１４の基台部分１１に載せるようにして該コア１３の中
実棒２をボビン１４の穴８に挿入する。

同時につば１２もコア１３の中空部内壁にゆるく嵌合さ
れるが、このときコア１３とボビン１４とを相互に完全
に挿入したとき、ホビン１４のつばの突出部１７はコア
背側壁１の半円形凹部１５に緊密に係合する。

第３図はこのようにしてコア１３をボビン１４に装着し
た状態をコアの背面からみた図である。

本考案においては、コア１３の側部が開口し、この部分
からボビンの円筒部（線輪巻付部分）およびつば上部が
露出し、しかもつばの上部には前述した上側に凹となっ
た半円形突出部１７がついているので、リード線をこの
コア上部開口部分から該突出部１７の凹部を通して基台
部分の端子に接続することができるので、トランスの高
さを低く形成することができ、従来のようにリード線を
ボビンの底側から取出す場合と比較して絶縁は優れてお
り、他の部品に直接配線接続することができる等組立加
工作業がはるかに容易となり、例えば、スイッチング電
源装置のコイルとして１００ＫＨｚの駆動時で３０〜７
５Ｗ程度の出力が得られるフェライトコアができる等実
用性の多大な考案である。

【図面の簡単な説明】

第１図ａは従来の半角形つぼ形コアの斜視図、第１図す
は第１図ａのコアを取付けるための従来のボビンの斜視
図、第２図ａは本考案の実施例に係る通信機用コアの斜
視図、第２図すは第２図ａに示すコアを取付けるための
ボビンの斜視図、第３図は本考案に係るコアのボビンに
取付けた状態のコア背面側からみた図である。 １・・・・・・背側壁、２・・・・・・中実棒、５・・
・・・・上側部、６・・・・・・中空部、８・・・・・
・穴、１０・・・・・・下側部、１１・・・・・・端子
保持用基台部分、１２．１２’・・・・・・つば、１３
・・・・・・コア、１４・・・・・・ホビン、１５・・
・・・・半円形凹部、１７・・・・・・突出部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 半角形状のっぽ形コアの側部を開口し、この背側壁の縁
   にほぼ半円形の凹部を形成したことを特徴とするフェラ
   イトコア。