JPS602560Y2 - 焼結機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は焼結機の改良に関する。

従来の焼結機では、多数のパレットからなる無端状焼結
経路の全体を覆う大きな建屋を設け、該建屋内の焼結経
路上方に、この焼結経路に沿って走行するパレット変換
用天井クレーンを設けている。

この従来構成であると、上記の大きな建屋および天井ク
レーンを建設するために設備費が著しく高くつくという
問題点がある。

そこで本考案はかかる問題点を解消した焼結機を提案す
るものである。

そのため、本考案は、多数のパレットからなる無端状焼
結経路の給鉱部において床敷鉱槽、原料槽および点火炉
を覆う給鉱部建屋を設け、焼結経路の排鉱部を覆うと共
にその内部にクレーンを有する排鉱部建屋を設け、両建
屋間において焼結経路の中央部を覆うフードを設け、該
フードの側壁でパレットの側壁近傍を流れる空気を案内
するように構成したもので、建屋は焼結経路の両端部に
部分的に設けるだけで済み、両建屋間の焼結経路をフー
ドで覆って熱輻射損失を減少するとともにパレットの両
側壁の冷却の程度を均等にして、少ない設備費で良好な
焼結が可能なものである。

以下、本考案の一実施例を図に基づいて説明する。

１は多数のパレットＩＡからなる無端状焼結経路であっ
て、互いに一定間隔をおいて配設された一対の回転体２
，３間に巻回されている。

４゜５．６は該焼結経路１の給鉱部７に配設された床敷
鉱槽、原料槽、点火炉である。

８は給鉱部７において床敷鉱槽４、原料槽５および点火
炉６を覆う給鉱部建屋、９は焼結経路１の排鉱部１０を
覆う排鉱部建屋、１１は両建屋８，９間において焼結経
路１の中央部１２を覆うフードである。

１３は上記排鉱部建屋９内に配設された天井走行うレー
ン、１４はウィンドボックスである。

次にパレットＩＡの概略を第２図に基づいて説明すると
、１５はパレット両側壁、１６はグレードパー １７は
車輪、１８はエヤシールバーである。

上記構成において、焼結経路１を矢印Ａ方向へ移動させ
、床敷鉱槽４から焼結経路１上に床敷鉱を供給し、その
床敷鉱上に原料槽５から原料を供給し、その原料に点火
炉６で点火する。

そして排鎖部１０から焼結鉱１９が排出されるものであ
る。

また焼結経路１の中央部１２において、風が矢印Ｂで示
すごとくフード１１の両側壁１１Ａに沿って上昇し、焼
結鉱１９内に吸収されるものである。

したがってパレットＩＡの両側壁１５はその風によって
よく冷却される。

さらにパレットＩＡに故障が生じたときには、その故障
のパレットＩＡを排鉱部１０までもたらし、天井走行う
レーン１３により吊り上げて交換すればよい。

以上述べたごとく本考案の焼結機によれば、焼結経路の
給鉱部と排鉱部だけを建屋で覆い、その中央部をフード
で覆うようにし、また焼結経路に沿って走行する天井走
行うレーンを廃止したから、従来に比べて設備費を著し
く低くすることができるものである。

また焼結経路の中央部が建屋に比べて低いフードによっ
て覆われているから熱輻射損失を小さくすることができ
る。

また風がフードの両側壁に沿って上昇するので、パレッ
トの両側壁をよく冷却することができる。

さらにパレットの両側壁をほぼ均等に冷却することがで
きるので、その両側壁の熱膨張はほぼ同じとなり、焼結
経路が片寄りすることはない。

パレットに故障が生じたときには、その故障のパレット
を排鉱部においてクレーンにより吊り上げ、交換するこ
とができるものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は概略縦断面図、
第２図は第１図の■−■矢視図である。 １・・・・・・焼結経路、１Ａ・・・・・・パレット、
４・・・・・・床敷鉱槽、５・・・・・・原料槽、６・
・・・・・点火炉、７・・・・・・給鉱部、訃・・・・
・給鉱部建屋、９・・・・・・排鉱部建屋、１０・・・
・・・排鉱部、１１・・・・・・フード、ＩＩＡ・・・
・・・フードの側壁、１２・・・・・・中央部、１３・
・・・・・クレーン、１５・・・・・・パレットの側壁
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 多数のパレットからなる無端状焼結経路の給鉱部におい
   て床敷鉱槽、原料槽および点火炉を覆う給鉱部建屋を設
   け、焼結経路の排鉱部を覆うと共にその内部にクレーン
   を有する排鉱部建屋を設け、両建屋間において焼結経路
   の中央部を覆うフードを設け、該フードの側壁でパレッ
   トの側壁近傍を流れる空気を案内するように構成したこ
   とを特徴とする焼結機。