JPS6025497B2 - 低降伏比の非調質高張力鋼板 - Google Patents
低降伏比の非調質高張力鋼板Info
- Publication number
- JPS6025497B2 JPS6025497B2 JP2701279A JP2701279A JPS6025497B2 JP S6025497 B2 JPS6025497 B2 JP S6025497B2 JP 2701279 A JP2701279 A JP 2701279A JP 2701279 A JP2701279 A JP 2701279A JP S6025497 B2 JPS6025497 B2 JP S6025497B2
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- Japan
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- steel
- tensile strength
- yield ratio
- steel plate
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Description
【発明の詳細な説明】
この本発明は同一強度レベルの高張力鋼板に比して降状
比の低いポロン含有非調質高張力鋼板に関する。
比の低いポロン含有非調質高張力鋼板に関する。
一般に降伏比の高い鋼は、伸びが4・さいために構造用
鋼として使用するとき、地震などに対して伸びが局部的
に集中して被断し易いために、土木建築の分野では歓迎
されない、そこで低降伏比鋼板としては抗張力80k9
/ゆで85%以下、抗張力70k9′微で80%以下、
また抗張力60k9′ゆで75%以下のものが望まれる
。
鋼として使用するとき、地震などに対して伸びが局部的
に集中して被断し易いために、土木建築の分野では歓迎
されない、そこで低降伏比鋼板としては抗張力80k9
/ゆで85%以下、抗張力70k9′微で80%以下、
また抗張力60k9′ゆで75%以下のものが望まれる
。
また暁入、暁もどしの調質処理をせずに圧延のま)、ま
たは圧延後競ならし処理を行なう鋼にB(ポロン)を添
加することはきわめて稀で、優に英国におけるfort
iweld鋼が知られているのみである。
たは圧延後競ならし処理を行なう鋼にB(ポロン)を添
加することはきわめて稀で、優に英国におけるfort
iweld鋼が知られているのみである。
Bは鋼中に固溶し、オーステナィト粒界に偏折した状態
で嘘入性を高めるが、Nと結合してBNを生成すればそ
の焼入性を消失する。
で嘘入性を高めるが、Nと結合してBNを生成すればそ
の焼入性を消失する。
そこでスラブ加熱時に固袴N量が多いと厚板圧延後の冷
却過程でBNを生成して、その後の工程におけるBの暁
入性向上効果がなくなる。たとえば、0.15%C−0
.25%Si−1.6%Mn−0.26%Mo−0.0
3%Nb−0.055%SoIN−0.001%Bを基
本成分としN含有量を異にしたA鋼とB鋼のスラブを1
250qoに加熱して圧延し、圧延のま)(放袷)の鋼
板×と、圧延後45000に3船ご保持して競もどし処
理した鋼板Yの抗張力TS、降伏点YS、降伏比YRを
調べた結果は図面に示すとおりであるが、N含有量の多
いA鋼の強度はN含有量の少し・B鋼に比べ低いことが
わかる。
却過程でBNを生成して、その後の工程におけるBの暁
入性向上効果がなくなる。たとえば、0.15%C−0
.25%Si−1.6%Mn−0.26%Mo−0.0
3%Nb−0.055%SoIN−0.001%Bを基
本成分としN含有量を異にしたA鋼とB鋼のスラブを1
250qoに加熱して圧延し、圧延のま)(放袷)の鋼
板×と、圧延後45000に3船ご保持して競もどし処
理した鋼板Yの抗張力TS、降伏点YS、降伏比YRを
調べた結果は図面に示すとおりであるが、N含有量の多
いA鋼の強度はN含有量の少し・B鋼に比べ低いことが
わかる。
この発明は以上のように基いて、鋼中に含有するNを低
減することにより、鋼板圧延時にBの暁入性向上効果を
発揮させてアシキュラーベーナィト組織とし、調質処理
をせずして使用できる低降伏比の高張力鋼板を提案する
ものである。
減することにより、鋼板圧延時にBの暁入性向上効果を
発揮させてアシキュラーベーナィト組織とし、調質処理
をせずして使用できる低降伏比の高張力鋼板を提案する
ものである。
すなち、この発明はCO.11〜0.35%、Sio.
05〜0.90%、Mno.75〜2.50%、Moo
.05%以上0.40%未満、Nbo.01〜0.08
%、Sol山0.03〜0.15%、BO.0002〜
0.0015%、残部Fe及び不可避的不純物よりなり
、不純物中のNを0.0035%以下とした低降伏比の
非調質高張力鋼板である。
05〜0.90%、Mno.75〜2.50%、Moo
.05%以上0.40%未満、Nbo.01〜0.08
%、Sol山0.03〜0.15%、BO.0002〜
0.0015%、残部Fe及び不可避的不純物よりなり
、不純物中のNを0.0035%以下とした低降伏比の
非調質高張力鋼板である。
この発明ではBとNが重要な構成要件であり、発明者は
種々試験の結果上記成分範囲の鋼板が降伏比が0.6以
下の非調質高張力鋼板としてすぐれた機械的性質を有す
ることを確認した。
種々試験の結果上記成分範囲の鋼板が降伏比が0.6以
下の非調質高張力鋼板としてすぐれた機械的性質を有す
ることを確認した。
つぎに、この発明鋼板の成分範囲を限定した理由につい
て述べる。
て述べる。
Cは、高張力鋼としての強度を確保するために必要な元
素で、0.11%未満では機械的強度が得られない。
素で、0.11%未満では機械的強度が得られない。
また0.35%をこえて含有すると溶接性を阻害するの
で0.11〜0.35%が適当である。Siは強度の確
保と製鋼上の必要性から0.05%未満にすることは好
ましくない。しかし0.90%をこえた含有は鞠性を大
中に劣化させる。Mnは0.75%未満では所望の強度
と戦性を得るのが困難になる。
で0.11〜0.35%が適当である。Siは強度の確
保と製鋼上の必要性から0.05%未満にすることは好
ましくない。しかし0.90%をこえた含有は鞠性を大
中に劣化させる。Mnは0.75%未満では所望の強度
と戦性を得るのが困難になる。
また2.50%をこえた含有は異常組織を生起し、二枚
割れやラメラーティアの原因となり、溶接時にトラブル
を生じるので避くべきである。MoはBと共存したとき
暁ならし程度の遅い冷却速度での暁入性を高めるが0.
05%未満は効果がなく、また0.40%以上含有させ
てもそれ程の効果を生じない。
割れやラメラーティアの原因となり、溶接時にトラブル
を生じるので避くべきである。MoはBと共存したとき
暁ならし程度の遅い冷却速度での暁入性を高めるが0.
05%未満は効果がなく、また0.40%以上含有させ
てもそれ程の効果を生じない。
Nbは0.01%以上の微量でも結晶粒を微細化し、低
温磁性を向上させるとともに、析出硬化によって強度を
上昇する。しかし0.08%をこえると溶接性を劣化さ
せる。SoIAIは低温瓢性向上のため0.03%以上
の含有量にするのが好ましい。
温磁性を向上させるとともに、析出硬化によって強度を
上昇する。しかし0.08%をこえると溶接性を劣化さ
せる。SoIAIは低温瓢性向上のため0.03%以上
の含有量にするのが好ましい。
しかし0.15%をこえると鋼塊割れの原因になるので
避けるべきである。Bは廉価で入手できる元素であり、
必要強度を非調質状態で確保するためにも、本発明の主
要な構成元素である。すなわち0.0002%以上の徴
量含有によって焼入‘性を高め強度を向上する。しかし
0.0015%をこえると籾性を劣化するので、その含
有量は0.0002〜0.0015%を適当とする。ま
たNの含有量はこの発明には極めて重要で、後記の実施
例からもわかるようにBN生成を抑制しBの糠入性を確
保するためその含有量を可及的少量に抑えるとともに、
後記実施例のように0.0035%以下にすべきである
。上記成分組成よりなる鋼板は、熱間圧延後通常の放冷
処理、すなわち圧延のま)でベイナイト組織を呈して良
好な強度と鋤性と、さらに同一強度の高張力鋼板より、
低い降伏比を示す。
避けるべきである。Bは廉価で入手できる元素であり、
必要強度を非調質状態で確保するためにも、本発明の主
要な構成元素である。すなわち0.0002%以上の徴
量含有によって焼入‘性を高め強度を向上する。しかし
0.0015%をこえると籾性を劣化するので、その含
有量は0.0002〜0.0015%を適当とする。ま
たNの含有量はこの発明には極めて重要で、後記の実施
例からもわかるようにBN生成を抑制しBの糠入性を確
保するためその含有量を可及的少量に抑えるとともに、
後記実施例のように0.0035%以下にすべきである
。上記成分組成よりなる鋼板は、熱間圧延後通常の放冷
処理、すなわち圧延のま)でベイナイト組織を呈して良
好な強度と鋤性と、さらに同一強度の高張力鋼板より、
低い降伏比を示す。
しかし、より高劉性を得るためにさらに焼もどし処理を
加えることは任意である。つぎに、この発明鋼の実施例
について説明する。
加えることは任意である。つぎに、この発明鋼の実施例
について説明する。
第1表に示すこの発明の成分鋼(A鋼、B鋼)とこの発
明に属さない比較鋼(C鋼、D鋼、E鋼)を溶製し、同
一条件で板厚15肋の厚板鋼板に熱間圧延後、それぞれ
圧延のま)のものと、45び0×0.批rの燐もどし処
理をしたものについて機械的試験をした。これらの結果
を第2表に示す。第1表 化学組成協 ※ 戊酸当量はJIS G−3101に示す次式による
炭酸師=c+墨凶守十器十雫十*十台協第2表 試験結
果 上記より明らかなように、本発明鋼は比較鋼より低い炭
素当量で高い引張り強さを示し、また同程度の引張り強
さでは低い降伏比であることがわかる。
明に属さない比較鋼(C鋼、D鋼、E鋼)を溶製し、同
一条件で板厚15肋の厚板鋼板に熱間圧延後、それぞれ
圧延のま)のものと、45び0×0.批rの燐もどし処
理をしたものについて機械的試験をした。これらの結果
を第2表に示す。第1表 化学組成協 ※ 戊酸当量はJIS G−3101に示す次式による
炭酸師=c+墨凶守十器十雫十*十台協第2表 試験結
果 上記より明らかなように、本発明鋼は比較鋼より低い炭
素当量で高い引張り強さを示し、また同程度の引張り強
さでは低い降伏比であることがわかる。
第1図はMo−Nb−B鋼におけるN含有量による抗張
力、降伏点、降伏比の比較図表である。
力、降伏点、降伏比の比較図表である。
Claims (1)
- 1 C 0.11〜0.35%、Si 0.05〜0.
90%、Mn0.75〜2.50%、Mo 0.05%
以上0.40%未満、Nb0.01〜0.08%、so
lAl 0.03〜0.15%、B 0.0002〜0
.0015%、残部Fe及び不可避的不純物よりなり、
不純物中のNが0.0035%以下であることを特徴と
する低降伏比の非調質高張力鋼板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2701279A JPS6025497B2 (ja) | 1979-03-07 | 1979-03-07 | 低降伏比の非調質高張力鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2701279A JPS6025497B2 (ja) | 1979-03-07 | 1979-03-07 | 低降伏比の非調質高張力鋼板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55119151A JPS55119151A (en) | 1980-09-12 |
JPS6025497B2 true JPS6025497B2 (ja) | 1985-06-18 |
Family
ID=12209180
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2701279A Expired JPS6025497B2 (ja) | 1979-03-07 | 1979-03-07 | 低降伏比の非調質高張力鋼板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6025497B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0285336A (ja) * | 1988-08-05 | 1990-03-26 | Nippon Steel Corp | ビルドアップ耐熱形鋼の製造方法 |
CN1039835C (zh) * | 1995-07-20 | 1998-09-16 | 张玉田 | 非调质合金结构钢及制造工艺 |
-
1979
- 1979-03-07 JP JP2701279A patent/JPS6025497B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55119151A (en) | 1980-09-12 |
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