JPS60253710A - スラリ燃料用燃焼装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はスラリ燃料の燃焼を効果的に行える燃焼装置
に関する。

最近の燃料事情の変化に伴い、エネルギ源としての胆石
油化が図られ、この−環として石炭等の固体燃料が見直
されている。この固体燃料の取り扱いを容易にし、かつ
制御性を高めるため、固体燃料を微粉化し、これに液体
を加えることによりスラリー化した燃料が何種か開発さ
れている。この様なスラリー燃料としては粉砕した石炭
と石油を混合したもの（ｃｏＭ）、石油に代えて水を加
えたもの（（！ＷＭ）、さらに石油や水に代えてメタノ
ールを加えたもの等が開発されている。これらはいづれ
も固体燃料を流体として取り扱えるため、配管輸送が可
能であり、かつバーナから噴射供給して燃焼させるため
の従来のストーカ焚き等に比較して格段に制御性が優れ
る等の利点を有している。

第１図はこのスラリ燃料を噴射するバーナのバーナチッ
プを中心とした構造を示し、発明者等が先に提案したも
のである（特開昭５８−８８５２０）。図中１は外筒、
２は内筒、４は霧化用媒体（蒸気）Ｓの通路、３はスラ
リ燃料Ｆの通路であり、通路４を進行した蒸気Ｓは燃料
噴射通路７で噴射される。一方スラリ燃料は通路３から
スラリ通路８に流入し、蒸気Ｓの流れにより微細化され
てノズル１３から噴射される。

６はスラリ燃料や蒸気が通過する通路を構成したスプレ
ーヤプレートであり、耐摩耗性を高めるためセラミック
ス等の耐摩耗材で構成しである。９はこのスプレーヤプ
レート６を保護スる金属性の防護キャップである。

一部スラリ燃料自体について考えると、固体粒子の含有
量が高いほど、つまりスラリ濃度が高いほど経済性、燃
焼性は高くなり、高価な石油、メタノールや燃焼時にマ
イナス要因となる水の含有量は少い方が望ましい。この
結果スラリの粘度はある程度高くならざるを得す、第１
図に示した装置では十分な粒子の分散は必ずしも期待し
得ない状態となっている。つまり、霧化用媒体たる蒸気
Ｓの噴射力では固体粒子の分散が不十分となり、比較的
多数の粒子が一塊となって噴射され、この結果燃焼時間
が長くなって長炎化する傾向を示し、制御性が低下する
外、火炉体積を増加する必要が生じる等の問題が発生し
ている。

この発明は上述した問題点に鑑み構成したものでありス
ラリ燃料中の固体燃料粒子の分散を良好に行える装置を
提供することを目的とする。

要するにこの発明はスプレーヤプレート内にスラリ燃料
の固体粒子を分散化する空間部を形成した燃焼装置であ
る。

以下この発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第２図はこの発明の第１の実施例を示す。

図中符号６はスプレーヤプレートであり、金属性材料で
形成する外、セラミックス等の耐摩性の高い材料で形成
する。このスプレーヤプレート６は、その外面部を覆う
よう取り付けた防護キャップ９と外筒１とを螺合させか
つ同プレート後端部（図の左側）が内筒２と付き合せ位
置することによりこの防護キャップ９と内筒２とにより
挾持される。符号１４はこのスプレーヤプレートに形成
したスラリ分散通路でありスラリ通路３と接続するよう
に形成しである。このスラリ分散通路は内壁面に対して
螺旋状の溝が形成してあり同通路に至ったスラリに対し
て旋回力を与えるよう構成しである。１４ａはスラリ分
散通路の出口部に形成したスラリ噴口、１４ｂはスラリ
噴霧室である。このスラリ噴霧室は霧化用媒体通路４か
ら供給される蒸気Ｓを噴霧し燃料を噴射する燃料噴射通
路７の一部を形成している。

以上の構成の装置において、スラリ通路３がら供給され
たスラリ燃料Ｆはスラリ分散室１４において激しい旋回
流となり含有する固体燃料粒子は単一の粒子または比較
的少数個の粒子により構成された粒子塊となって効果的
に分散し、この状態でスラリ噴口１４ａを経て噴霧室１
４ｂに至る。噴霧室１４ｂから噴射されたスラリ燃料は
スラリ分散通路１４の通路軸心と交叉するよう形成した
燃料噴射通路７において、激して蒸気噴流によって前記
粒子塊を構成する固体粒子がさらに分散Ｊ＠細化されて
ノズル１３から噴射され燃焼する。

この様に、ノズル１３から噴射される粒子は良好に分散
されて噴射されるため、噴射されたスラリ中の個体粒子
の比表面積は増加し、着火性。

燃焼性が向上して火炎は短炎化すると共に制御性も向上
する。

第３図は別の実施例を示す。この実施例においては媒体
通路４と、スラリ分散通路１４の上流側とをバイパス通
路１５で接続し、蒸気Ｓの一部をスラリ分散通路１４内
に供給し、蒸気Ｓと予混合させることにより固体粒子の
分散をより良好にするよう構成したものである。またこ
の場合、バイパス通路１５はスラリ分散通路壁面の接線
方向に開口させるようにすれば、同通路１４内でのスラ
リ旋回をより効果的に行うことができる。

この発明を実施することによりスラリ燃料を微細化して
噴射、燃焼させることができるので燃焼性、制御性共に
向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来めスラリ燃料用燃焼装置の断面図、第２図
及び第３図はこの発明に係るスラリ燃料用燃焼装置の断
面図であり、第２図は第１の、第３図は第２の実施例を
各々示す。 ３・・・・・・スラリ通路　６・・・・・・スプレーヤ
プレート７・・・・・・燃料噴射通路　１４・・・スラ
リ分散通路１４ａ・・・スラリ噴口　１４ｂ・・・噴霧
室１５・・・・・・バイパス通路 第１図 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、　スラリ通路に連設してスラリ分散通路を形成し、
   このスラリ分散通路の軸心と交叉するよう燃料噴射通路
   を形成し、スラリ分散通路で分散された固体燃料粒子塊
   を、燃料噴射通路において霧化用媒体の噴流によりさら
   に微細化するよう構成したことを特徴とするスラリ燃料
   用燃焼装置。 ２・　前記スラリ分散通路内壁に螺旋状の溝を形成した
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載のスラリ燃
   料用燃焼装置。 ３、霧化用媒体通路とスラリ分散通路とをバイパス通路
   で接続し、霧化用媒体の一部をスラリ分散通路内に供給
   するよう構成したことを特徴とする特許請求の範囲第１
   項または第２項記載のスラリ燃料用燃焼装置。 ４、霧化用媒体通路を、スラリ流れに沿い上流側から螺
   旋状溝を形成した通路、スラリ噴口、噴霧室の順に一連
   に形成することにより構成したことを特徴とする特許請
   求の範囲第１項ないし第３項のいづれかに記載のスラリ
   燃料用燃焼装置。 ５、　スプレーヤプレートをセラミックス等の耐摩耗性
   材料により構成したことを特徴とする特許請求の範囲第
   １項ないし第４項のいづれかに記載のスラリ燃料用燃焼
   装置。