JPS60248866A - 耐海水性に優れる極低温用ステンレス鋼 - Google Patents
耐海水性に優れる極低温用ステンレス鋼Info
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- JPS60248866A JPS60248866A JP10374984A JP10374984A JPS60248866A JP S60248866 A JPS60248866 A JP S60248866A JP 10374984 A JP10374984 A JP 10374984A JP 10374984 A JP10374984 A JP 10374984A JP S60248866 A JPS60248866 A JP S60248866A
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- stainless steel
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔技術分野〕
本発明は、Fe −Mn −Az f、基本成分組成と
する耐食性ならびに機械特性に優れるステンレス鋼に関
するものであり、特に本発明はFe−Mn−)d、を基
本成分組成とし、N i* Crを全く含有しない、耐
海水性に優れ且つ極低温の機械的性質に優れるオーステ
ナイト系ステンレス鋼に関するものである。
する耐食性ならびに機械特性に優れるステンレス鋼に関
するものであり、特に本発明はFe−Mn−)d、を基
本成分組成とし、N i* Crを全く含有しない、耐
海水性に優れ且つ極低温の機械的性質に優れるオーステ
ナイト系ステンレス鋼に関するものである。
従来公知のオーステナイト系ステンレス鋼はFe−Ni
−Crを基本成分組成とする鋼種であるが、これらの鋼
種のステンレス鋼は下記の如き諸欠点を有することが知
られている。
−Crを基本成分組成とする鋼種であるが、これらの鋼
種のステンレス鋼は下記の如き諸欠点を有することが知
られている。
(イ)酸化性雰囲気における耐食性は良好であるが、還
元性、中性雰囲気における耐食性は劣り、従って海水な
どに対する耐食性は劣る。
元性、中性雰囲気における耐食性は劣り、従って海水な
どに対する耐食性は劣る。
(o) Ni+Orなどの高価かつ戦略性元素を多量に
含有するため、経済上ならびに国防上の問題がある。
含有するため、経済上ならびに国防上の問題がある。
(ハ)極低温のもとで使用すると、強度ならびに靭性が
劣化し、かつ膨張係数も大きいという欠点がある。
劣化し、かつ膨張係数も大きいという欠点がある。
に) 0. Si等強度を上昇させることに寄与する元
素を添加含有させると、炭化物が形成されるので耐食性
が劣化するという欠点がある。
素を添加含有させると、炭化物が形成されるので耐食性
が劣化するという欠点がある。
本発明は、従来のFe −Ni−Crを基本成分組成と
するオーステナイト糸ステンレス鋼の有する上記諸欠点
を改善、除去したステンレス鋼を提供することを目的と
するものであり、特許請求の範囲記載のステンレス鋼を
提供することによって前記目的を達成することができる
。
するオーステナイト糸ステンレス鋼の有する上記諸欠点
を改善、除去したステンレス鋼を提供することを目的と
するものであり、特許請求の範囲記載のステンレス鋼を
提供することによって前記目的を達成することができる
。
すなわち本発明はC004%以下、 Mn 18〜35
%。
%。
)d、 4〜19%、8i 2.5%以下、 V O,
05〜0.5%。
05〜0.5%。
Nb O,01〜0.2%、 N 70〜150pI)
m、残部Feと不可避的不純物よりなる耐海水性に優れ
且つ極低温の機械的性質に優れるステンレス鋼ならびに
上記成分組成中C008〜1.0%で他の成分は同一組
成範囲内の耐海水性に優れ且つ極低温の機械的性質に優
れるステンレス鋼に関するものである。
m、残部Feと不可避的不純物よりなる耐海水性に優れ
且つ極低温の機械的性質に優れるステンレス鋼ならびに
上記成分組成中C008〜1.0%で他の成分は同一組
成範囲内の耐海水性に優れ且つ極低温の機械的性質に優
れるステンレス鋼に関するものである。
2 次に本発明の詳細な説明する。
本発明のステンレス鋼はFe 、 、IVin + n
を基本成分とし、■・Nb、 C、S i+ Nを副成
分として含有するオーステナイト単相からなるステンレ
ス鋼である。
を基本成分とし、■・Nb、 C、S i+ Nを副成
分として含有するオーステナイト単相からなるステンレ
ス鋼である。
すなわち第1図に示すようにMn 19〜34 % 、
l’−14〜19%の成分組成領域(斜線を施した部
分)はMn、t−ステナイト組織を有する。
l’−14〜19%の成分組成領域(斜線を施した部
分)はMn、t−ステナイト組織を有する。
ところで、胤オーステナイト組織からなる本発明鋼は還
元性乃至中性雰囲気において耐食性に優れ、さらにキャ
ビテーション腐食に強く、機械的性質に優れ、また極低
温における機械的性質にも優れ、かつ膨張係数が少ない
という特長を有する。
元性乃至中性雰囲気において耐食性に優れ、さらにキャ
ビテーション腐食に強く、機械的性質に優れ、また極低
温における機械的性質にも優れ、かつ膨張係数が少ない
という特長を有する。
Mは耐食性ならびに機械的性質を良好にする元素である
が、フェライトを安定化する傾向を有するので、第1図
について説明したようにMn 19〜35%、I’44
〜19%の成分組成領域においてオーステナイト組織を
得ることができる。なおnはβ鳩の析出を阻止する作用
を有するので、Mn量を多くするのに対応してAzft
を多くすることが好適である。
が、フェライトを安定化する傾向を有するので、第1図
について説明したようにMn 19〜35%、I’44
〜19%の成分組成領域においてオーステナイト組織を
得ることができる。なおnはβ鳩の析出を阻止する作用
を有するので、Mn量を多くするのに対応してAzft
を多くすることが好適である。
本発明鋼はCr+ Ni + Cuなどに比し比重の小
さいMn + AIを基本成分として含有しているので
、従来のCr 系、 Ni −Cr Jのステンレス鋼
に比して比重は90%と小さく、Cu系耐食合金に比し
比重は80%と小さいので、構造物設計にとって有利で
ある。
さいMn + AIを基本成分として含有しているので
、従来のCr 系、 Ni −Cr Jのステンレス鋼
に比して比重は90%と小さく、Cu系耐食合金に比し
比重は80%と小さいので、構造物設計にとって有利で
ある。
本発明の第1発明鋼中のC含有量は帆4%以下であり、
第2発明鋼中のC含有量は0.8〜1.0%である。C
はオーステナイト組織を安定化するのに寄与する元素で
あり、例えばCを含有せず胤30%、A25%、残部実
質的にFeよりなる鋼(以下この鋼をFe −30Mn
−5Atの如く表示する)の鋳造組織は小量のフェラ
イトを含み易くなるが、例えば帆3%Cを含有させると
フェライトは消失してオーステナイト単相の組織となる
。
第2発明鋼中のC含有量は0.8〜1.0%である。C
はオーステナイト組織を安定化するのに寄与する元素で
あり、例えばCを含有せず胤30%、A25%、残部実
質的にFeよりなる鋼(以下この鋼をFe −30Mn
−5Atの如く表示する)の鋳造組織は小量のフェラ
イトを含み易くなるが、例えば帆3%Cを含有させると
フェライトは消失してオーステナイト単相の組織となる
。
本発明の第2発明鋼中のC含有量は0.8〜1.0%で
ある。本発明鋼の基本成分であるMn、AIは共に炭化
物形成元素ではないのでCを含有させても炭化物は析出
せず、炭化物析出による耐食性の劣化は全熱生起しない
ので、Cを0.8〜1.0%の範囲内で含有させること
ができる点において、従来のステンレス鋼にはみられな
い特徴を有する。
ある。本発明鋼の基本成分であるMn、AIは共に炭化
物形成元素ではないのでCを含有させても炭化物は析出
せず、炭化物析出による耐食性の劣化は全熱生起しない
ので、Cを0.8〜1.0%の範囲内で含有させること
ができる点において、従来のステンレス鋼にはみられな
い特徴を有する。
特に本発明者らは本発明鋼にあってCは耐海水性に特殊
な影響を及ぼすことを新規に知見した。
な影響を及ぼすことを新規に知見した。
第2図は本発明鋼においてC含有量を零から1.0%の
間で変化させたときの海水中の腐食度(−今)とC含有
量との関係を示す図である。同図より判るようにC00
4%以下では耐食性が極めて優れているが、C004%
を超えると次第に耐食性が劣化しC006%近傍におい
ては耐食性が最悪となる。
間で変化させたときの海水中の腐食度(−今)とC含有
量との関係を示す図である。同図より判るようにC00
4%以下では耐食性が極めて優れているが、C004%
を超えると次第に耐食性が劣化しC006%近傍におい
ては耐食性が最悪となる。
しかしさらにCが多くなると耐食性は再び良くなり、C
O,S〜1.0%の範囲では耐食性が極めて優れている
ことが判る。
O,S〜1.0%の範囲では耐食性が極めて優れている
ことが判る。
さらに本発明鋼においてCの含有量は機械的特性に第3
図(a)、Φ)に示すような影響を有する。同図もFe
−3Fe−3Q、iu鋼に対しCを零からi、o%まで
添加した場合の引張強さと伸びの変化を常温(a)およ
び−196Cの極低1(b)にそれぞれ示す。同図(a
)・(b)から判るようにC含有量が増加すると、常温
においてもまた極低温においても引張強度は急上昇し、
特に極低温においてはその上昇が著しい。
図(a)、Φ)に示すような影響を有する。同図もFe
−3Fe−3Q、iu鋼に対しCを零からi、o%まで
添加した場合の引張強さと伸びの変化を常温(a)およ
び−196Cの極低1(b)にそれぞれ示す。同図(a
)・(b)から判るようにC含有量が増加すると、常温
においてもまた極低温においても引張強度は急上昇し、
特に極低温においてはその上昇が著しい。
このことから本発明鋼は極低温材料として好適であるこ
とが判る。一方、C含有量の増加により伸びは低下する
が、極低温すなわち一196Cの引張強さ120’Gy
ym2の材料にあって、伸び60%を有することから、
本発明鋼は他に例を見ることのできない強靭材料である
ということができる。というのは、低温用鋼として知ら
れているFe−25Mn−5Cr鋼にあっては、引張り
強さ120 Ky/sa2の材料で伸びは30%である
からである。
とが判る。一方、C含有量の増加により伸びは低下する
が、極低温すなわち一196Cの引張強さ120’Gy
ym2の材料にあって、伸び60%を有することから、
本発明鋼は他に例を見ることのできない強靭材料である
ということができる。というのは、低温用鋼として知ら
れているFe−25Mn−5Cr鋼にあっては、引張り
強さ120 Ky/sa2の材料で伸びは30%である
からである。
なお、本発明鋼の機械的性質を耐海水ブロンズのそれと
比較すると第1表の如くであり、耐海水ブロンズより優
れていることが判る。
比較すると第1表の如くであり、耐海水ブロンズより優
れていることが判る。
第 1 表
本発明の第1発明鋼にあってはCが0.4%より多いと
耐食性が劣化し、第2発明鋼にあってはCが0.8%よ
り少ないと同様に耐食性が劣化し、一方、Cが1.0%
より多いと伸びが著しく低下するので、第1発明鋼にあ
ってはCは0.4%以下に、第2発明鋼にあってはCは
0.8〜1.0%の範囲内にする必要がある。
耐食性が劣化し、第2発明鋼にあってはCが0.8%よ
り少ないと同様に耐食性が劣化し、一方、Cが1.0%
より多いと伸びが著しく低下するので、第1発明鋼にあ
ってはCは0.4%以下に、第2発明鋼にあってはCは
0.8〜1.0%の範囲内にする必要がある。
本発明鋼において、Siは機械的性質、耐食性の向上に
寄与し、一方フエライトを安定化させる。
寄与し、一方フエライトを安定化させる。
Fe −30Mn −5At−0,3Cの基本組成にお
いて Siを添加、含有させた場合の常温ならびに一1
96Cの極低温における機械的性質は第4図(a) 、
(b)に示すようである。同図よりSiが増加するに
従って引張シ強さはCの場合に比し徐々に向上する。一
方伸びの低下の割合は常温においてはわずかであり、極
低温においてもそれほど急な低下はしないことが判る。
いて Siを添加、含有させた場合の常温ならびに一1
96Cの極低温における機械的性質は第4図(a) 、
(b)に示すようである。同図よりSiが増加するに
従って引張シ強さはCの場合に比し徐々に向上する。一
方伸びの低下の割合は常温においてはわずかであり、極
低温においてもそれほど急な低下はしないことが判る。
しかし本発明鋼において、8iが2.5チより多くなる
とフェライト相が出現するので Siは2.5 ’16
以下にする必要がある。
とフェライト相が出現するので Siは2.5 ’16
以下にする必要がある。
本発明鋼において、V、 Nbはオーステナイト粒を微
細化させるのに寄与する元素である。第5図(a)はF
e −30Mn−5At−0,3C−0,5Si w4
においてVを含有しない合金、図面(b)は前記鋼にお
いてVを0.1%含有する合金をそれぞれ100OC1
時間焼鈍後水冷した顕微鏡写真(倍率X120)であり
、■の含有により(a)に比しくb)にあっては結晶粒
が微細化することが判る。またNbにあっても■と同様
にその含有により結晶粒は微細化される。
細化させるのに寄与する元素である。第5図(a)はF
e −30Mn−5At−0,3C−0,5Si w4
においてVを含有しない合金、図面(b)は前記鋼にお
いてVを0.1%含有する合金をそれぞれ100OC1
時間焼鈍後水冷した顕微鏡写真(倍率X120)であり
、■の含有により(a)に比しくb)にあっては結晶粒
が微細化することが判る。またNbにあっても■と同様
にその含有により結晶粒は微細化される。
本発明鋼において、v o、os%、 Nb O,01
%よりそれぞれ少ないと結晶粒が微細化しない。一方、
vo、5%、 Nb O,2%よりそれぞれ多くても結
晶粒の微細化はそれほど向上しないばかりでなく、原料
費が上昇する。従って本発明鋼にあってはVは0.05
〜0.5%、 Nbは0.01〜0゜2%の範囲内にそ
れぞれする必要がある。
%よりそれぞれ少ないと結晶粒が微細化しない。一方、
vo、5%、 Nb O,2%よりそれぞれ多くても結
晶粒の微細化はそれほど向上しないばかりでなく、原料
費が上昇する。従って本発明鋼にあってはVは0.05
〜0.5%、 Nbは0.01〜0゜2%の範囲内にそ
れぞれする必要がある。
本発明鋼において、NはVおよびNbの結晶粒の微細化
を助長する元素であり、V、NbおよびCと共に炭窒化
物となって結晶粒界に微細な析出相を形成し、これによ
りオーステナイト結晶粒の成長を抑制する機能を有する
。Nの含有量が70ppmより少ないとNにより結晶粒
の成長を抑制する作用が十分でなく、一方isoppm
より多いとオーステナイト組織が気泡により脆化するの
でNは70〜150ppmの範囲内にする必要がある。
を助長する元素であり、V、NbおよびCと共に炭窒化
物となって結晶粒界に微細な析出相を形成し、これによ
りオーステナイト結晶粒の成長を抑制する機能を有する
。Nの含有量が70ppmより少ないとNにより結晶粒
の成長を抑制する作用が十分でなく、一方isoppm
より多いとオーステナイト組織が気泡により脆化するの
でNは70〜150ppmの範囲内にする必要がある。
以上述べたように本発明鋼の成分組成を所定の範囲内に
限定することにより耐食性9機械的性質を所期の目的な
達成するようになすことができるが、本発明鋼は熱膨張
係数が下記第2表に示す従来の低温用材料に比してはる
かに小さいという有利な特性を有する。
限定することにより耐食性9機械的性質を所期の目的な
達成するようになすことができるが、本発明鋼は熱膨張
係数が下記第2表に示す従来の低温用材料に比してはる
かに小さいという有利な特性を有する。
第 2 表
アルミニウム 18 X 10=
Ni−Cr系ステンレス鋼 12 X 10−625M
n−5Cr系低温用鋼 7 X 10−6本発明鋼 6
.5 X 10−6 従って本発明鋼は極低温において引張り強さが大きく、
伸びも十分であシ、かつ熱膨張係数が小さいので低温用
材料として極めて好適に使用できることが判る。
n−5Cr系低温用鋼 7 X 10−6本発明鋼 6
.5 X 10−6 従って本発明鋼は極低温において引張り強さが大きく、
伸びも十分であシ、かつ熱膨張係数が小さいので低温用
材料として極めて好適に使用できることが判る。
次に本発明鋼の製造方法を説明する。
所定の成分組成となるようそれぞれの原料を配合、混合
してアーク式あるいは誘導式電気炉を用いて溶解し、成
分組成を確認した上で鋳造する。
してアーク式あるいは誘導式電気炉を用いて溶解し、成
分組成を確認した上で鋳造する。
しかし鋳造状態ではデンドライトならびにコアリング組
織が出現することがあるので、これらの組織を消失させ
るため下記の如き2段階の熱処理を施す。
織が出現することがあるので、これらの組織を消失させ
るため下記の如き2段階の熱処理を施す。
第1段熱処理:
前記鋳造状態の鋳塊に20〜50%の圧下率で冷間塑性
加工を施した後、900〜1250 cの温度領域で2
4〜60時間の均質化焼鈍を施した後、水冷する。
加工を施した後、900〜1250 cの温度領域で2
4〜60時間の均質化焼鈍を施した後、水冷する。
第2段熱処理
前記水冷材に20〜40%の圧下率で冷間塑性加工を施
した後、800〜1000 Cの温度領域で10〜40
分の焼ならし処理を施した後、水冷する。
した後、800〜1000 Cの温度領域で10〜40
分の焼ならし処理を施した後、水冷する。
上記本発明鋼の製造方法の第1段熱処理において圧下率
が20%より小さいとデンドライトならびにコアリング
組織が破壊されず、一方圧工率が50%より大きいと被
処理材に割れが入るので圧下率は20〜50%の範囲内
とする。冷間塑性加工後の均質化焼鈍を900〜125
0tZ’の温度領域とするのは、被処理材を完全にオー
ステナイト組織となす必要があるからであり、かかる均
質化には24〜60時間被処理材を保持する必要がある
。均質化焼鈍後被処理材を徐冷すると結晶粒界内 に不
純物が析出するので、水冷する必要がある。
が20%より小さいとデンドライトならびにコアリング
組織が破壊されず、一方圧工率が50%より大きいと被
処理材に割れが入るので圧下率は20〜50%の範囲内
とする。冷間塑性加工後の均質化焼鈍を900〜125
0tZ’の温度領域とするのは、被処理材を完全にオー
ステナイト組織となす必要があるからであり、かかる均
質化には24〜60時間被処理材を保持する必要がある
。均質化焼鈍後被処理材を徐冷すると結晶粒界内 に不
純物が析出するので、水冷する必要がある。
本発明鋼の製造方法の第2段熱処理において、冷間圧F
率が20%より小さいと結晶粒が十分には微細化されず
、一方圧工率が40%より大きいと被処理材に加工割れ
が生ずるので、圧下率は20〜40%の範囲内にする。
率が20%より小さいと結晶粒が十分には微細化されず
、一方圧工率が40%より大きいと被処理材に加工割れ
が生ずるので、圧下率は20〜40%の範囲内にする。
前記圧下後の焼ならし温度が8000より低いと十分な
調質ができず、一方1000 Cより高いと結晶粒が再
成長するので、焼ならし温度は800〜1000 Cの
範囲内にする。焼ならし時間は10〜40分間とするが
、この時間が10分間より短いと十分な調質が得られず
、一方40分間より長くても調質効果は変化はなく、調
質処理コストが増大するので焼ならし時間は10〜40
分間とする。調質後被処理材を徐冷すると不純物の析出
、結晶粒の再成長の傾向がなしとしないので、水冷する
。
調質ができず、一方1000 Cより高いと結晶粒が再
成長するので、焼ならし温度は800〜1000 Cの
範囲内にする。焼ならし時間は10〜40分間とするが
、この時間が10分間より短いと十分な調質が得られず
、一方40分間より長くても調質効果は変化はなく、調
質処理コストが増大するので焼ならし時間は10〜40
分間とする。調質後被処理材を徐冷すると不純物の析出
、結晶粒の再成長の傾向がなしとしないので、水冷する
。
以上本発明鋼は従来のステンレス鋼に比し、還元性、中
性雰囲気における耐食性が大であり、海水などに対し十
分な耐食性を有するという特性ならびに極低温において
も引張り強度、伸びが大きく、一方膨張係数が不さいと
いう極めて優れた特性を有する。さらに本発明の基本成
分元素は鳩。
性雰囲気における耐食性が大であり、海水などに対し十
分な耐食性を有するという特性ならびに極低温において
も引張り強度、伸びが大きく、一方膨張係数が不さいと
いう極めて優れた特性を有する。さらに本発明の基本成
分元素は鳩。
、昼であるので、戦略性元素であるNL Crを基本成
分元素とするステンレス鋼に比し、経済上ならびに国防
上の点からも有利である。
分元素とするステンレス鋼に比し、経済上ならびに国防
上の点からも有利である。
第1図はFe −Mn−AI鋼においてオーステナイト
単相組織を形成させるに、必要なMとMnとの含有量の
関係−を示す図、第2図はFe −Mn−)d、鋼のC
含有量と海水中の腐食度(WIN/9)との関係を示す
図、第3図(a)は常温におけるFe −Mn−1’−
1鋼のC含有量と引張強さならびに伸びとの関係を示す
図、同図φ)は−196℃におけるFe −Mn−A1
.鋼のC含有量と引張強さならびに伸びとの関係を示す
図、第4図(&)は常温におけるFe −Mn−AI鋼
のSt含有量と引張強さならびに伸びとの関係を示す図
、同図(b)は−196CにおけるFe−Mn→U鋼の
8i含有量と引張強さならびに伸びとの関係を示す図、
第5図(a)はFe −3QMn −5Az−o。3C
−0,5Si鋼において、■を含有しない合金の、また
同図中)は前記鋼においてVを帆1%含有する合金の顕
微鏡写真(X120倍)である。 特許出願人 ヤマトメタル工業株式会社代理人 弁理士
村 1) 政 治 〃 弁理士 秦 野 拓 也
単相組織を形成させるに、必要なMとMnとの含有量の
関係−を示す図、第2図はFe −Mn−)d、鋼のC
含有量と海水中の腐食度(WIN/9)との関係を示す
図、第3図(a)は常温におけるFe −Mn−1’−
1鋼のC含有量と引張強さならびに伸びとの関係を示す
図、同図φ)は−196℃におけるFe −Mn−A1
.鋼のC含有量と引張強さならびに伸びとの関係を示す
図、第4図(&)は常温におけるFe −Mn−AI鋼
のSt含有量と引張強さならびに伸びとの関係を示す図
、同図(b)は−196CにおけるFe−Mn→U鋼の
8i含有量と引張強さならびに伸びとの関係を示す図、
第5図(a)はFe −3QMn −5Az−o。3C
−0,5Si鋼において、■を含有しない合金の、また
同図中)は前記鋼においてVを帆1%含有する合金の顕
微鏡写真(X120倍)である。 特許出願人 ヤマトメタル工業株式会社代理人 弁理士
村 1) 政 治 〃 弁理士 秦 野 拓 也
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 /、C0,4%以下、Mn 18〜35 %、Az4〜
19%。 812.5%以下、V O,05〜0.5%、Nb O
,01〜0.2%、N 70〜150 ppm、残部F
eと不可避的不純物よりなる耐海水性に優れ且つ極低温
の機械的性質に優れるステンレス鋼。 2 00.8〜1.0%、Mn18〜35%、旭4〜1
9 %、Si 2.5%以下、V O,05〜0.5%
、Nb O,01〜0.2%、N 70〜150 pp
m、残部Feと不可避的不純物よりなる耐海水性に優れ
且つ極低温の機械的性質に優れるステンレス鋼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10374984A JPS60248866A (ja) | 1984-05-24 | 1984-05-24 | 耐海水性に優れる極低温用ステンレス鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10374984A JPS60248866A (ja) | 1984-05-24 | 1984-05-24 | 耐海水性に優れる極低温用ステンレス鋼 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60248866A true JPS60248866A (ja) | 1985-12-09 |
Family
ID=14362224
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10374984A Pending JPS60248866A (ja) | 1984-05-24 | 1984-05-24 | 耐海水性に優れる極低温用ステンレス鋼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60248866A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1990000629A1 (en) * | 1988-07-08 | 1990-01-25 | Famcy Steel Corporation | High damping capacity, two-phase fe-mn-al-c alloy |
US4966636A (en) * | 1988-07-08 | 1990-10-30 | Famcy Steel Corporation | Two-phase high damping capacity F3-Mn-Al-C based alloy |
US6387192B1 (en) * | 1997-07-01 | 2002-05-14 | Georg Frommeyer | Light constructional steel and the use thereof |
-
1984
- 1984-05-24 JP JP10374984A patent/JPS60248866A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1990000629A1 (en) * | 1988-07-08 | 1990-01-25 | Famcy Steel Corporation | High damping capacity, two-phase fe-mn-al-c alloy |
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