JPS6024834Y2 - 取付け用収納セツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、被取付室に取付けられる取付は用収納セッ
トに関するものである。

通常、この種取付は用収納セットは、取付は現場で規格
部材を組み立て、上下部を２分してそれぞれを洋服タン
ス部、引出し式の整理タンス部としたり、または押入れ
状の寝具収納部などを形成していた。

しかし、この種の収納セットでは、内部を乾燥するとい
った手段はほとんどなく、常に多少の湿気を含んだまま
内部に物品を収納していた。

特に寝具は、湿気が多く兎角不衛生になり勝ちであった
。

さらに、住居の高層化やマンション等が多くなり、安全
性や外観維持上の制限のため天日による寝具の乾燥も思
うようにならなくなってきている。

この考案は、上記事情に鑑みなされたもので、その目的
とするところは、中間部の棚板を温風発生装置にして容
易に組み立てられ、内部がいつでも乾燥状態にできる取
付は用収納セットを得るところにある。

以下、この考案の一実施例を図面にもとづいて説明する
。

１は、取付は用収納セット本体で、この収納セット本体
は、前面の上下にそれぞれ扉４を開閉自在に枢着した枠
体２と、その両側の側板５と、上面の天板７、背面の背
板８および基部の台輪９とから箱状になるものである。

そして、上記側板５，５内面の中位よりやや上方には後
述の温風発生装置１１を装着するためのレール６．６が
平行して水平に固定されている。

また、この側板５，５のレール６．６の同位置の枠体２
には、横桟３が平行するレール６間隔と略等しく二本平
行して横架している。

すなわち上記扉４は、この横桟３の上方と下方に枢着し
ており、二横桟３は横長礼状に前面に開口していること
になる。

１１は棚板で、中空の扁平箱型で前面の前面板１２には
一側に表示ランプ１４、切換スイッチ１５、タイマー１
６および温風調節っまみ１７が、他側には排気口１３が
取付けられている。

また下面には、吸気口１８および送気口１９が開口し、
送気口１９にはヒーター２１およびその上方のフアン２
２を内蔵した筒体２０が嵌着されている。

このように、棚板１１は温風発生装置ともなるもので、
上面は棚部として使用される。

２３は、入力用の差し込みプラグで、背板８または側板
５の適宜位置の孔から外部へ動出されるものである。

２４は、寝具吊架装置で、上記棚板１１の下面に支架さ
れるものである。

この吊架装置２４は、前後方向に細長く平行杆部を上下
に位置させた環状のスライドパイプ２５．２５と、この
スライドパイプ２５．２５の下側打開に前後に摺動自在
に架設される複数本の吊りパイプ２７とよりなり、それ
ぞれスライドパイプ２５．２５の上側杆は棚板１１の下
面前後に取付けた支持金具２６，２６．２６，２６に前
後方向に摺動自在に架設され、スライドパイプ２５．２
５の後端間には振れ止め板２９が架設固定されスライド
パイプ２５゜２５の左右の振れを防止している。

さらにスライドパイプ２５．２５の下側打開には複数本
の吊りパイプ２７が両端の係合鈎部２８で係脱自在に架
設されている。

なお、上記収納セット本体１は、箱状にして形成したが
、箱を構成する天板７や背板８は被取付室の壁間部の上
部、および後部の板を、それぞれに代えてもよいもので
ある。

次に、以上のように構成したこの考案の取付は用収納セ
ットの装着、作用について説明する。

はじめに台輪９上に枠体２、両側板５，５、背板８を載
置固定し、上方に天板７を固定して収納セット本体１を
形成する。

このように組立てたものを被取付室に配置する。

つぎに棚板１１を前面枠体２の中位やや上方の開口部か
ら挿入し両側板５．５のレール６．６間にスライドさせ
て先部（後面）が背板８に当接するまで入れ、適宜方法
で固定する。

さらに差し込みプラグ２３を背板８または側板５を間通
させ外部へ動出し外部電源に接続する。

こうすることにより棚板１１の前面板１２は、枠体２の
前面と同一面あるいは、やや凹んだ位置に装着すること
になる。

次に、棚板１１の下面に吊架装置２４を支架する。

すなわち、スライドパイプ２５．２５の上側杆を前後に
配置止着した支持金具２６．２６．２６．２６で前後に
摺動自在に架設する。

また下側杆には複数本の吊りパイプ２７を係合鈎部２８
を係止して横架し吊架装置２４を構成する。

以上のように構成された棚板（温風発生装置）付き取付
は用収納セットは、扉４を開口して、中部のスライドパ
イプ２５を前方に進出させ複数本の吊りパイプ２７にふ
とんなどの被乾燥物Ａを掛は下げた後、スライドパイプ
２５を後退させる。

スライドパイプ２５の前進、後退に際して前後の湾曲部
は支持金具２６に係合してストッパーの作用をする。

次に棚板（温風発生装置）１１の切換スイッチ１５をＯ
Ｎにしてヒータ２１を加熱すると同時にファン２２を回
転させタイマ１６および温度調節つまみ１７をセットし
、前面の扉４を閉めておく。

送気口１９よりヒータ２１を介して下方の収納セット本
体１内部に吹き込まれた温風は、吊架装置２４に掛は下
げられた被乾燥物Ａに吹きつけられてこれ加熱通風して
乾燥し、湿気を含む空気は他側の吸気口１８より吸い込
まれ、その一部は前方に設けられた排気口１３より大気
中に排除され、他の空気は再びヒータ２１て加熱されて
送気口１９より温風として下方に送気される。

このようにして温風の循環によりふとんなどの被乾燥物
Ａが乾燥される。

なお、収納セット本体１の上部に形成される収納部は、
棚板（温風発生装置）１１の上面から伝達する熱により
わずかに内気温が上昇し、扉４などのわずかな隙間から
湿気を含んだ空気が排除されるので、枕や小物などの被
小乾燥物を乾燥させ得るものである。

以上、説明したように、少なくとも対向配置される側板
の前面に扉を開閉自在に装着した収納セット本体内に棚
板を配置し、この棚板を、中空の扁平箱型に形成腰この
内部にヒーター及びファンを装着するとともに下面にこ
れらヒーター及びファンに連通ずる送気口を設けて温風
発生装置ともしたので、取扱いが容易で、棚板を配置す
るだけで内部が乾燥状態にいつでもできるため、寝具の
収納を兼ねてその乾燥ができるといった実用的効果大な
る取付は用収納セットが得られるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案に係る一実施例を示す取付は用収納
セットの分解斜視図、第２図は、温風発主装置および寝
具吊架装置の下斜視図、第３図は、同温風発生装置の縦
断面図、第４図は一部破断した組立斜視図である。 １・・・・・・収納セット本体、４・・・・・・扉、５
・・・・・・側板、１１・・・・・・棚板（温風発生装
置）、１９・・・・・・送気口、２１・・・・・・ヒー
ター、２２・・・・・・ファン、２４・・・・・・寝具
吊架装置。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 被取付室に取付けられ少なくとも対向配置される側
   板及びこれら側板の前面に開閉自在に装着される扉で構
   成される収納セット本体と、この収納セット本体内の上
   記側板間に配置されこの内部を分割する棚板とを有する
   ものにおいて、この棚板を中空の扁平箱型に形成し、こ
   の内部にヒーター及びファンを装着するとともにこれら
   ヒーター及びファンに連通ずる送気口をこの下面に設け
   て温風発生装置ともしたことを特徴とする取付は用収納
   セット。 ２ 上記棚板の下面に寝具吊架装置を装着したことを特
   徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の取付は用
   収納セット。