JPS6024739Y2 - 導水管式回転取水装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、貯水池、調整池等に設けられる表面取水用の
導水管式回転取水装置に関する。

従来農業用水として貯水池、調整池等から温水を取水す
るための表面取水装置としては、伸縮又は傾動する取水
筒を用いたもの又は昇降する取水量を用いたもの等があ
るが、前者は取水量の割に多大の資材を必要とし、又後
者は導水管を堰堤中に埋設するために土木工事との取り
合いが悪いという欠点があったものである。

本考案は上記従来の欠点を除去した表面取水用の導水管
式回転取水装置を提供しようとするものである。

次に図面に示す実施例についてこれを説明する。

１は貯水池堰堤で、該貯水池堰堤１にはその前面に各導
水管２をその端部フランチ部において固定支持する取水
支持台３・・・を適宜間隔をおいて設けるとともに該取
水支持台３に取水機構ａを設けるもので、該取水機構ａ
は、第２図に示すように上下に２分割された半円筒状体
４ａ、４ｂよりなる外筒４と該外筒４内に挿入された内
筒５とからなっていて該内筒５は外筒４の下方半円筒状
体４ａ４ｂに設けたローラ６．６によって回転自在に支
持されるとともに該内筒はその軸心位置に設けた回転軸
７に条材８を介して固定されているもので数個の内筒を
同一回転軸に串状に固定して、この回転軸の上端に駆動
装置９を設けるものとする。

そして各外筒４には貯水池正面に向って１個の取水口１
０を設けるとともに、これに対応する内筒５には一方の
回転に対して順次下方の取水口と連通ずる流入口１１を
設け、ある取水支持台において取水口と流入口が連通し
たときは当該取水支持台より下方の取水支持台において
は取水口と流入口とが連弾しないようにしたものである
（第３図イ９ロ、ハ参照）。

そして回転軸７を駆動装置９によって回転させることに
よって内筒が回転し、内筒の流入口と外筒の取水口とが
連通したときに該外筒の取水口から取水できるようにし
である。

また外筒取水口の前面にはスクリーン１２を設けるもの
で、取水口と流入口とを連通して取水された水は内筒か
ら導水管２に流入し、最下端に取付けた放水管１３から
放流される。

そして貯水池が深い場合には、前記導水管と取水支持台
とを必要数組合せて一連の直列配置にすることができる
が、回転軸に取り付ける内筒の数には、取付角度によっ
て制限があるから、取水口の数が多くなり、それに従っ
て内筒の数も多くなるような場合には、該回転軸を多段
にしてこれを選択切換え駆動できるようにしてもよい。

即ち、第４図に示す他の実施例におけるように、下段用
回転軸７ａを上段用回転軸７内に挿入できるようにして
上段の駆動装置によって駆動するようにしてもよい。

上のように構成した本考案においては、貯水池水面ＷＬ
が図示位置にあって回転軸によって表面取水しようとす
るときは各導水管は各取水支持台に固定され、各支持台
に外筒と内筒とからなる取水機構を設は該取水機構を構
成する内筒に取付けた回転軸を駆動して該内筒を回転し
て支持台部分から取水し、しかもある取水支持台におい
て取水口と流入口とが連通したときは当該取水支持台よ
り下方の取水支持台においては取水口と流入口が連通し
ないようにしたものであるから、表面取水を順次下げて
行うことができ取水装置１基当りの取水口の数も比較的
多く設けられ、長い導水管全体を一体として回転駆動し
て取水するもののように大きな回転トルクを必要とする
ことなく、従って駆動装置等も比較的小型でコンパクト
なものとなし得る効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は正面図、第２図は第１図Ａ−Ａ断面図、第３図
は作用図でイは取水状態を示し、口。 ハはそれぞれ止水状態を示す図、第４図は他の実施例の
正面図である。 １・・・・・・堰堤、２・・・・・・導水管、３・・・
・・・取水支持台、４・・・・・・外筒、４ａ、４ｂ・
・・・・・半円筒状体、５・・・・・・内筒、７・・・
・・・回転軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 堰堤の前面に上下に適宜間隔をおいて固定した取水支持
   台に各導水管を固定支持させるとともに、各取水支持台
   を外筒と該外筒内において回動自在に支持された内筒と
   より構威し、外筒には取水口を設は内筒には一方向の回
   転に対して順次下方の取水口と連通ずる流入口を設け、
   ある取水支持台において取水口と流入口が連通したとき
   は当該支持台より下方の取水支持台においては取水口と
   流入口とが連通しないようにしたことを特徴とする導水
   管式回転取水装置。