JPS6024651B2 - ガス絶縁電気機器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ガス絶縁電気機器は付設面積を小さくでき信頼性も高い
等の優れた特性を持っており、近年盛んに用いられてい
る。

これらの機器は絶縁性の高いＳＦ６ガスを封入したシー
ス内に構成されており、導体支持や事故発生時の解体部
分を必要最小限度に押えるためのガス区画用としてスベ
ーサが採用されている。またシースの熱蝿髪張を吸収す
るためべローズ等の伸縮自在連結装置がシースの間に設
直されており、事故が発生した場合に健全部を切離して
復旧させ使用するためには、ベローズより切離し、ベロ
ーズを縮めてその隙間に盲蓋を入れ、シースフランジに
取付け、健全部と事故発生部を分離してきた。しかし、
この方法では、盲蓋とシース内母線導体との間の絶縁上
、多くのシース内導体を取外さなければならず、絶縁性
ガスの回収量も多くなり大変な作業となった。

また、ベローズを縮めその間に旨蓋を入れなければなら
ないが、作業を容易にするためべローズのばね定数を小
さくすると、蓬方向に榛んでその内部の母線導体との絶
縁を脅かす。このためべローズとしてはばね定数の大き
なものとしなければならないが、そうすると、旨蓋を入
れるための縮め作業は極めて困難となった。これはべロ
ーズの主目的が熱雌彰張収縮あるいは製作誤差を吸収す
ることにあるにも拘らず、上述の切離しに利用しようと
するために生じた必然的な結果であった。

本発明の目的は、速かに事故発生部と健全部を分離し、
作業時間の短縮および作業の簡略化を計ることにある。

本発明は、ベローズ等の伸縮自在連結装置の僅かな縮み
距離でも、健全区間と事故区間を分離でさるよう伸縮自
在連結装置の一方フランジとシース間にアタツチメント
を介在させ、しかもアタツチメントの代わりに宮蓋を設
けることによって健全区間側の端部との間に必要絶縁距
離を確保できるような導体接続部を設けたものである。
以下本発明を図面に示す実施例によって説明する。第１
図はガス絶縁母線部を示す。

母線導体１はシース２内に絶縁スベーサ３によって保持
されており、シース２内の絶縁性ガスは絶縁スベーサ３
によって封じられている。母線導体１の右端ｌａは絶縁
スベーサ３の反対側面に導出されている。一方母線導体
４はシース５内に絶縁スベーサ６によって保持されてい
る。母線導体４の左端４ａは絶縁スベーサ３の反対側面
まで導出されて母線導体１と対向している。母線導体１
，４間は援離自在な連結導体７によって接続されている
。この導体７の除去は、例えば図示の状態のままシース
壁方向へ移動することにより行なったり、母線導体４内
に完全に引き込んで行なう。絶縁スベーサ３の右側に連
結したシース８は右端フランジ８ａを有し、このフラン
ジ８ａの右端面と母線導体の右端ｌａ間には、後述する
所定距離が確保されている。

当然この距離は他のフランジ等の構成物を基準に選定す
ることもできる。絶縁スベーサ６の左側にはシース９と
べローズ等の伸縮自在連結装置１０が直列に接続され、
伸縮自在連結装置１０の左側フランジ１０ａの左端面は
母線導体の左端４ａと同じかそれより突出した位置にあ
る。フランジ８ａ，１０ａ間には環状のアタッチメント
１１が介在されている。今、母線導体４側で事故が発生
したとすると、図示しないしや断器が動作し、母線導体
４に電圧がかからない状態とした後、シース９側内部の
絶縁性ガスを回収し、操作孔１２を開いて、この操作孔
１２より手を入れて連結導体７を取り外したり母線導体
４内に移動し収納する。

操作孔１２から連結導体７までが遠い時、操作孔１２は
シース８に設けると良い。この説明から解かるように、
ガス回収量が増大することを我慢するなら、絶縁スベー
サ３，６は例えば棒状であっても絶縁支持体ならさしつ
かえない。次にアタツチメント１１とフランジ１０ａ間
の接続関係を解き、伸縮自在連結装置１０を右方へ縮め
る。

その状態でアタッチメント１１をフランジ８ａから外し
、代わりに第２図に示すように旨蓋１３をフランジ８ａ
へ接続する。シース８内に絶縁性ガスを充填しなくとも
母線導体１間の絶縁に何等悪影響がない時はこの状態で
母線導体１側の復旧が可能である。

しかし、シース８内に絶縁性ガスを充填した後復旧させ
るのが良い。この時母線導体１と旨蓋１３間は絶縁を保
持できる距離に選ぶ。これが前述の所定距離である。母
線導体１側の事故に対しては、伸縮自在連結装置１０の
右端に、母線導体１、連続導体７およびアタツチメント
１１等から成る連続部を構成すれば良い。

この連結部を伸縮自在連結装置１０のすぐ右端に構成す
る時、母線導体４の部分の支持が問題となるが、支持用
絶縁物を設けたり、第２図に点線１４で示す位置まで母
線導体４の左端４ａを後退して設け、短母線導体間を薮
離自在な連結導体７で接続すると良い。このような構造
は、ガス絶縁開閉装置、あるいはしや断器と所定機器を
組み合わせたガス絶縁複合開閉装置において特に有効で
ある。

上記のように本発明は、健全区間と事故区間（あるいは
点検区間）を、シースのフランジと伸縮自在連結装置の
フランジ間に、環状のアタッチメントを介在させて旨蓋
と交換可能に構成した短かな導体接続部で、簡単かつ速
やかに分離して短時間に復旧でき、停電時間および停電
区間を制限して効果的な電力の受給が行なえる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すガス絶縁母線部の縦断
面図、第２図は第１図の応用を示すものである。 符号の説明、１，４・…・・母線導体、７・・・・・・
連結導体、８・・・…シース、１０・・・・・・伸縮自
在連結装置、１１・・・…アタッチメント、１３・・・
・・・盲蓋。 第′図第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 絶縁性ガスを充填したシース内に絶縁支持体によつ
   て支持した母線導体を有し、上記シースの一部に伸縮自
   在連結装置を直列に接続したものにおいて、上記伸縮自
   在連結装置の少なくとも一方のフランジ面より絶縁を保
   持し得る距離遠ざけた位置に上記母線導体の第１の端部
   を導出し、かつ上記フランジ面より後退した位置に上記
   母線導体の第１の端部に対向する第２の端部を導出し、
   上記第１及び第２の両端部間を接離自在な連結導体によ
   つて接続すると共に、上記母線導体の第１の端部側シー
   スのフランジと、上記伸縮自在連結装置のフランジ間に
   環状のアタツチメントを介在させ、上記アタツチメント
   は母線導体の事故時に盲蓋に交換可能に連結して導体接
   続部を構成したことを特徴とするガス絶縁電気機器。