JPS6024648B2 - ガス絶縁高電圧装置用絶縁体 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は導体を中央部に支持するための円板状あるいは
中空円錐状支持部を有する密閉形ガス絶縁高圧開閉、送
電装置における同じ的導体支持用絶縁体であって、支持
部から突起した同心的円筒体を有する絶縁体に関するも
のである。

突起した同Ｄ的円筒体が中空円錐状支持部において、あ
る距離をおいて配設されているこの形の絶縁体は西独特
許出願公開第２３１４６７５号から公知である。

か）る絶縁体により、密閉形高圧開閉装置および高圧送
電装置の場合、電圧とカプセル断面積の比を改善するこ
とができる。使用される絶縁性のガス、たとえば六弗化
硫黄は圧力が上昇するとより良い絶縁特性を示し、カプ
セルおよび導体の断面積が同じなら、より高い電圧を送
電することができるが、この場合、絶縁体はしばしば、
絶縁特性の点で装置および機器の最弱個所となる。特に
超高圧送電では避けることのできない金属性の導電性あ
るいは半導電性粉塵による問題があり、これら粉塵は電
界の影響をうけて内総を生じさせる。

本発明の目的はか）る粉塵の密閉形ガス絶縁開閉、送電
装置の絶縁特性に与える可能性のある影響を小さくする
ことである。

本発明によれば、この問題は、円筒体がその円周上に配
設された多くの切欠きを有し、２つの隣接する円筒体の
切欠きを、その円周方向位置がたがいちがし、になるよ
うにずらして配置することによって解決される。

本発明を適用することにより、導電性あるいは半導電性
粉塵が円筒体の間の中間部に多量に沈債することが防止
される。

切欠きは隙間を構成し、高電圧印加時に導電性あるいは
半導電性の浮遊粉塵がこの隙間を通り、電界の小さい部
分に移動することができる。このようにして、リブのな
い円板状あるいは中空円錐状絶縁体に比しより良好な沿
面電流絶縁強度が得られる。

これは絶縁体の沿面絶縁距離が本発明による絶縁体の場
合には長くなるからである。同時に絶縁体の電圧ストレ
スが高められている。これは粉塵がシステムの絶縁特性
に対して害のない弱電界部に移動できるからである。以
下本発明の実施例を図によって述べ、その作用を説明す
る。

第１図は導体３をそのカプセル１と同心的に支持してい
る絶縁体２をもつガス絶縁開閉、送電装置を、その円筒
状カプセル１の長手方向の断面によって示したものであ
る。

絶縁体２は円筒状カプセル１に固定するための外周部４
を有し、このカプセル１に中間の中空円錐状支持部５が
接続されており、中空円錐状支持部５はその中心に導体
３を支持するために金属電極７を備えた鞘部６をもつて
いる。中空円錐状支持部５はその中空壁部の内部及び外
部に設けられた突起せる同じ円筒体８を備えている。

第１図の側面図第２図に示すように、円筒体８はその円
周上で多くの切欠き９をもっている。

切欠き９は円筒体の壁の切れ目であって、この部分を導
鰭性、あるいは半導電性の粉塵が自由に通過することが
できる。隣り合った円筒体８の切欠き９は円周方向でた
がいちがし、に設けられ、もれ距離を長くしている。１
０‘まガス密用パッキンである。

第１，２図の中空円錐状支持部よりなる絶縁体の代わり
に、円板状の絶縁体を設けることもできる。

【図面の簡単な説明】

図はいずれも本発明の実施例を示し、第１図は導体３を
支持する絶縁体２を有するガス絶縁開閉、送電装置の軸
万向断面図、第２図は側面図である。 １：装置のカプセル、２：絶縁体、３：導体、４：絶縁
体の外周部、５：絶縁体の支持部、６：導体３を支持す
る鞍部、７：金属電極、８：円筒体、９：切欠き。 ＦＩＧ．ｌ ＦＩＧ．２

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 密閉形ガス絶縁高電圧装置の中に設けられ導体を支
   持する円板状あるいは中空円錐状支持板を有する同心的
   導体支持用絶縁体であつて支持板から突起した同心的円
   筒体をもつ絶縁体において、円筒体がそ円周上に分割配
   設された幾つかの切欠きを有し、隣りあう２枚の円筒体
   の切欠はその円周方向位置がたがいちがいになるように
   ずらされて配置されていることを特徴とするガス絶縁高
   電圧装置用絶縁体。