JPS6023847B2 - ヘドロ状物の連続脱水濾過筒 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はヘドロ、ダスト等の混入液の水分を可及的に除
去いきぼ固形化したヘドロや粉塵を得るための炉過筒に
関するものである。

従来水分の除去を行なう炉過脱水分離機としては化学工
業、製薬工業等では多く使用されているが、土木業界で
はヘドロの処理における脱水用として、連続大量の処理
が可能なものが要望されているが、このためには脱水が
その能率を低下することなく蓮続して行ない得るような
炉過装置が開発されれば問題は目から解決されるもので
ある。しかるに例えばヌッチェ炉週における炉過手段で
は連続式としては不可能であり且つ炉趣板の面積に比し
て炉過孔の断面積は４〜５％に過ぎない、しかも炉過の
経時的に炉蓬ケーキは逐次厚くなって炉過抵抗を増し、
炉過効率を阻害する。

本発明は「 この減圧炉過を行なうために全体を両端が
閉じられた円筒形とし、その表面に円周方向に或はねじ
状に、或は軸方向にその断面形状が山形をなす突条を形
成し、その谷部に透孔を多数設け、この突条上に炉布を
緊張して巻きつけて炉過筒としたもので、この炉過筒の
円周面の一部をヘドロ液中に浸澄し、炉過筒内を減圧と
し、上記浸簿部分よりヘドロ中の水分のみを炉週によっ
て筒内に吸引し、この分離水を適宜吸い出すとともに回
転を行なうことによって上記浸贋部分にて炉布に付着し
たヘドロは原液中より離れて更に強力に内部減圧による
吸水力が作用して水を分離し、ヘドロがほぼ固形化する
とともにこの付着ヘドロ固形物をドクターナイフをもっ
て適宜掻き落し、再びヘドロ液中に回転して浸潰される
もので炉週が効率を落すことなく連続して行ない得るこ
とを特徴とするものである。次に添付図面に示した本発
明の実施例により詳細に説明する。

本発明の炉過筒を用いるに好適な、ヘドロの連続脱水装
置を先づ説明すると、第１図、第２図において、ヘドロ
の如き、タンク１に水と共に吸い上げられた原液２が供
離合管３より供艶脅され、液面検知器４でほぼ一定の液
面を保つようになっている。

このタンク１内の原液２に、本発明の炉過筒５の一部が
浸潰され且つ回転自在に軸受６，６′で支持され、モー
タ７よりギャなどの伝動系例えばチェン８を介して適当
な速度で回転され、ロータリージョイント９，９′を経
てパイプ１０，１１が連結され、該パイプ１０は、炉過
筒５内のノズル１２に、パイプ１ １は／ズル１３に連
結し、これらの両パイプ１０，１１‘よエジェクター１
４に連結され、ェジェクターは真空ポンプ１５に、更に
気水セパレータ１６に連結する。

炉過筒５は両端を閉じた密閉型で、円周の表面には断面
形状山形をなす突条１６が円周方向に形成され、突条１
６の谷部には多数の透孔１７が炉過筒５の内外に通じて
いる。この突条１６の頂部で支えられるようにキャンバ
ス、帆布等の炉布１８が緊張して巻き付けられることに
より炉布１８は断面真円状となる。炉布１８を緊張状態
に保持するために炉過筒５の両端などに緊張装置を設け
てもよい。又１９はタンク１内の原液２にヘドロの沈澱
がある場合の蝿枠器であり、２０は炉布１８に付着する
脱水ヘドロを掻き落すためのドクターである。今ヘドロ
の如き原液２をタンク１内に供Ｖ給管３より供給し、こ
れが炉過筒５の一部を浸薄するように適量の原液２を液
面検知器４で検知しつつ供給する。しかして、モータ７
を回転し、チェン８を介して炉過筒５を緩慢に回転する
。

この回転は原液２の濃度やその種類によって適当に決定
する。更に真空ポンプ１５を回転すると、ェジェクタ−
１４、パイプ１０及び１１、ノズル１２，１３を介して
炉過筒５内は減圧されるとともに炉布１８にて水は炉過
され、ヘドロは炉過筒５の回転で炉布１８に付着して回
転する脱水原液２からも更に水分が吸引されて筒１内に
炉過水２１として溜りこの水面がノズル１２，１３の関
口端位置の設定で常に吸引し、ェジェクター１４にて空
気とともに炉過水２１が吸引され且つ真空ポンプ１５を
介してセパレータ１６において炉過水２１は排水口２２
より、空気は排気口２３より分離されて排出される。炉
過筒５の外周に付着して水分を吸収されつつ原液２中の
ヘドロはほぼ固形化されつつ回転し、炉布１８と適当な
間隙をもって設定されるドクター２０にて削り取られて
容器２４内に集められる。なお炉布１８の面には適宜調
整された厚みをもって掻き残り炉律が付着していると炉
過精度を向上する場合もある。本発明はこのように、山
形をなし、円周方向の突条に炉布を巻きつけたので炉布
の断面形状は真円形となり且つ接触面はほぼ線接触なの
で炉布のほとんど全面が炉過作用を行ない炉過効率も最
大に保つとともに圧縮空気などを用いた加圧による強制
炉過でないので、部分的に炉過が行なわれたりすること
なく均−した炉過作用が得られ、原液中に浸潰されてい
る部分では水分の吸引とともにヘドロが炉布上に残り、
これが回転して浸濃位置を離れると極めて強力な水分吸
引が行なわれ且つ前記真円形によりドクターによる残澄
の削り取りが均一に行なわれて連続した炉過作用が効率
よく行なわれる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示したもので、第１図は本発明
炉過筒を用いた連続脱水装置の一部切欠正面図、第２図
は同じく切断側面図、第３図は炉過筒の詳細な一部断面
図、第４図はその部分拡大断面図である。 符号、１は原液タンク、２は原液、５は炉過筒、１２，
１３はノズル、１６は山形突条、１７は透孔、１８は炉
布である。 函 糠 繁２図 券３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 円周面に多数の凹凸条が形成され、この上に濾布を
   展張し、その一部を原液中に浸漬して吸着脱水する濾過
   筒において、前記凹凸条が、断面山形の突条を円周面の
   円周方向に多条に形成され、この突条の谷部には多数の
   透孔を設けるとともに突条の上面に接して濾布がほぼ断
   面真円状に展張された濾過筒で、これがその一部を脱水
   すべき原液中に浸漬されて回転し、内部にはノズルを有
   して筒内の濾過水並びに吸気を行ない濾布に付着する原
   液の水分を吸引分離し、濾布上の残渣をドクターにより
   削り取るヘドロ状物の連続脱水濾過筒。