JPS60238173A - 希土類鉱物の浮遊選鉱法 - Google Patents
希土類鉱物の浮遊選鉱法Info
- Publication number
- JPS60238173A JPS60238173A JP9512984A JP9512984A JPS60238173A JP S60238173 A JPS60238173 A JP S60238173A JP 9512984 A JP9512984 A JP 9512984A JP 9512984 A JP9512984 A JP 9512984A JP S60238173 A JPS60238173 A JP S60238173A
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- JP
- Japan
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- rare earth
- fluorite
- flotation
- earth mineral
- bastnaesite
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- Pending
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- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は希土類鉱物の浮遊選鉱法に関し、詳細には、希
土類鉱物(代表的にはバストネサイト:LnC03F・
・・t、nは希土類元素を示す)と共にヘマタイト(F
e203)、リモナイト(Feo−oH)、重晶石(B
a504)、蛍石(CaF2)、石英(5102)、方
解石(CaC03)、ドロマイトC(Ca、Mg;)C
O3)、アパタイト(Ca5(PO4)3(F、C1,
OH) ) 、ニジリン(Na2FeSi06 ) 、
角閃石、aim、ストロンチアナイト(5rCO3)、
パイライト(FeS2)、イルメナイ) (FeTiO
3)等の種々の鉱物を含む複雑鉱石から、希土類鉱物を
高濃度に分wR濃縮する方法に関するものである。
土類鉱物(代表的にはバストネサイト:LnC03F・
・・t、nは希土類元素を示す)と共にヘマタイト(F
e203)、リモナイト(Feo−oH)、重晶石(B
a504)、蛍石(CaF2)、石英(5102)、方
解石(CaC03)、ドロマイトC(Ca、Mg;)C
O3)、アパタイト(Ca5(PO4)3(F、C1,
OH) ) 、ニジリン(Na2FeSi06 ) 、
角閃石、aim、ストロンチアナイト(5rCO3)、
パイライト(FeS2)、イルメナイ) (FeTiO
3)等の種々の鉱物を含む複雑鉱石から、希土類鉱物を
高濃度に分wR濃縮する方法に関するものである。
希土類元素はガラス、セラミックス、合金、電子部品、
触媒等の各分野における新材料として注目を集めて詔り
、その需要は拡大の一途を辿っている。希土類元素を含
む鉱物としては200種類以上のものが知られているが
、それらの中で特に重要な鉱物資源はバストネサイト、
モナズ石〔(Ln、 Th、 Y ) PO4)及びゼ
ノタイム((Ln、Y)PO4)とされている。そして
その埋蔵介につぃては例えば米国カリフォルニア州のマ
ウンテンパス鉱山にバストネサイトとして約500万ト
ン程度が推定されており、重晶石、方解石、石英、タル
り等の脈石鉱物と共に複雑鉱物として存在している。こ
うした複雑鉱石中のバストネサイト等は鉱石中に細かな
鉱染状で分散しているので、この鉱石からバストネサイ
ト等を分離濃縮するには、例えば100メツシュ通過量
が96%程度以上となるまで微粉砕し、下記の様な複雑
な浮遊選鉱方式によって脈石鉱物から分離する必要があ
った。
触媒等の各分野における新材料として注目を集めて詔り
、その需要は拡大の一途を辿っている。希土類元素を含
む鉱物としては200種類以上のものが知られているが
、それらの中で特に重要な鉱物資源はバストネサイト、
モナズ石〔(Ln、 Th、 Y ) PO4)及びゼ
ノタイム((Ln、Y)PO4)とされている。そして
その埋蔵介につぃては例えば米国カリフォルニア州のマ
ウンテンパス鉱山にバストネサイトとして約500万ト
ン程度が推定されており、重晶石、方解石、石英、タル
り等の脈石鉱物と共に複雑鉱物として存在している。こ
うした複雑鉱石中のバストネサイト等は鉱石中に細かな
鉱染状で分散しているので、この鉱石からバストネサイ
ト等を分離濃縮するには、例えば100メツシュ通過量
が96%程度以上となるまで微粉砕し、下記の様な複雑
な浮遊選鉱方式によって脈石鉱物から分離する必要があ
った。
即ち現在実施されている代表的な浮遊選鉱法は、パルプ
を98℃前後に保持しソーダ灰を加えてpHを約9.5
に保ち、オレイン酸系捕収剤とりゲニンスルホン酸アン
モニウム(炭酸塩鉱物及び硫酸塩鉱物の抑制剤)を加え
、粗選の後5段の精選に分けて行なう方法であり、これ
により6396程度の精鉱を得ている(S、HoDay
ton : MiningWorld (1956年1
月、第43〜45頁)〕。
を98℃前後に保持しソーダ灰を加えてpHを約9.5
に保ち、オレイン酸系捕収剤とりゲニンスルホン酸アン
モニウム(炭酸塩鉱物及び硫酸塩鉱物の抑制剤)を加え
、粗選の後5段の精選に分けて行なう方法であり、これ
により6396程度の精鉱を得ている(S、HoDay
ton : MiningWorld (1956年1
月、第43〜45頁)〕。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記の様な従来の浮遊選鉱法は、脈石鉱物として含まれ
る蛍石の飛が比較的少ない複雑鉱石に対してはある程度
効率良く適用できるが、蛍石を多量に含む複雑鉱石から
希土類鉱物を満足のいく効率で浮遊選鉱することは困難
であった。本発明はこうした状況のもとで、特に蛍石や
重晶石を多量含有する複雑鉱石からでも希土類鉱物を効
率良く分離濃縮することのできる浮遊選鉱法の提供を目
的とするものである。
る蛍石の飛が比較的少ない複雑鉱石に対してはある程度
効率良く適用できるが、蛍石を多量に含む複雑鉱石から
希土類鉱物を満足のいく効率で浮遊選鉱することは困難
であった。本発明はこうした状況のもとで、特に蛍石や
重晶石を多量含有する複雑鉱石からでも希土類鉱物を効
率良く分離濃縮することのできる浮遊選鉱法の提供を目
的とするものである。
本発明は上記の目的にかなう新規な浮遊選鉱法を提供す
るもので、希土類鉱物及び蛍石を含む複雑鉱石から浮遊
選鉱法によって希土類鉱物を分離濃縮する方法において
、まず分子内にスルホン基とカルボキシル基の両者を含
む捕収剤を用い30℃以下のパルプ温度で浮遊選鉱を行
なうことにより蛍石を選択的に浮遊させ、次いで残液に
抑制剤を加えパルプ温度を30〜70℃に高めて浮遊選
鉱を行なうことにより、希土類鉱物を選択的に浮遊させ
て回収するところに要旨を有するものである。
るもので、希土類鉱物及び蛍石を含む複雑鉱石から浮遊
選鉱法によって希土類鉱物を分離濃縮する方法において
、まず分子内にスルホン基とカルボキシル基の両者を含
む捕収剤を用い30℃以下のパルプ温度で浮遊選鉱を行
なうことにより蛍石を選択的に浮遊させ、次いで残液に
抑制剤を加えパルプ温度を30〜70℃に高めて浮遊選
鉱を行なうことにより、希土類鉱物を選択的に浮遊させ
て回収するところに要旨を有するものである。
以下実験の経緯を追って本発明の作用を詳細に説明する
。尚実験に当たっては代表的な希土類鉱物であるバスト
ネサイトをとり上げて検討を行なった。
。尚実験に当たっては代表的な希土類鉱物であるバスト
ネサイトをとり上げて検討を行なった。
本発明者等は、バストネサイトを効率良く浮遊分院する
為には、まず最適の捕収剤を探し出す必要があるとの認
識から種々の捕収剤を用いてバストネサイトの浮遊性を
調べた。尚捕収剤とし2てはスルホこはく酸系捕収剤、
ドデシル硫酸ナトリウム(DSNa)、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム(DBSNa ) 、fJ’M
化ドデノドデシルアンモニウムC)及び第1/イン酸ナ
トリウム(Nap(?’ )を使用シ、パルプpHとバ
ストネサイトの浮遊性の関係を調べた。結果は第1図に
示す通りであり、最高の浮遊性を示すpH領域は捕収剤
の種類によって異なるが、何れもパルプpHを適正に調
整してやればある程度の浮遊率を期待することができる
。
為には、まず最適の捕収剤を探し出す必要があるとの認
識から種々の捕収剤を用いてバストネサイトの浮遊性を
調べた。尚捕収剤とし2てはスルホこはく酸系捕収剤、
ドデシル硫酸ナトリウム(DSNa)、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム(DBSNa ) 、fJ’M
化ドデノドデシルアンモニウムC)及び第1/イン酸ナ
トリウム(Nap(?’ )を使用シ、パルプpHとバ
ストネサイトの浮遊性の関係を調べた。結果は第1図に
示す通りであり、最高の浮遊性を示すpH領域は捕収剤
の種類によって異なるが、何れもパルプpHを適正に調
整してやればある程度の浮遊率を期待することができる
。
これに対1.蛍石その他の脈石成分を含む複雑鉱石を対
象として同様の浮遊選鉱試験を行なったところ、Na、
Ol及びDACではバストネサイトの選択的な分離効果
を殆んど認め得なかったが、スルホrl−) / FI
fOf−hn 1t17 at nQ hJ −”K’
s yr n n CN−テ14 引1”4のバストネ
サイト分離効果が発揮され、中でもスルホこはく酸系捕
収剤の効果は顕著であることが確認された。こうした事
実は第2図の実験結果からも確認することができる。即
ち第2図は、ハリモンドチューブを使用し、バストネサ
イト、蛍石、重晶石、ヘマタイト、石英の各浮遊性を調
べた実験結果を示したものであり、スルホこはぐ酸系捕
収剤を使用した場合はへマタイト及び石英が殆んど浮遊
しない為、複雑鉱物中のバストネサイトの選択的な浮選
に好結果を与えたものと思われる。
象として同様の浮遊選鉱試験を行なったところ、Na、
Ol及びDACではバストネサイトの選択的な分離効果
を殆んど認め得なかったが、スルホrl−) / FI
fOf−hn 1t17 at nQ hJ −”K’
s yr n n CN−テ14 引1”4のバストネ
サイト分離効果が発揮され、中でもスルホこはく酸系捕
収剤の効果は顕著であることが確認された。こうした事
実は第2図の実験結果からも確認することができる。即
ち第2図は、ハリモンドチューブを使用し、バストネサ
イト、蛍石、重晶石、ヘマタイト、石英の各浮遊性を調
べた実験結果を示したものであり、スルホこはぐ酸系捕
収剤を使用した場合はへマタイト及び石英が殆んど浮遊
しない為、複雑鉱物中のバストネサイトの選択的な浮選
に好結果を与えたものと思われる。
尚上記の実験ではスルホこはく酸系捕収剤の効果をとく
にとりあげて示しているが、この低分子内にスルホン基
とカルボキシル基を同時に含む化合物、例えばスルホン
化高級脂肪酸塩も、他の一般的な捕収剤に比べてバスト
ネサイトの選択的な浮選効果を発揮することを確認して
いる。
にとりあげて示しているが、この低分子内にスルホン基
とカルボキシル基を同時に含む化合物、例えばスルホン
化高級脂肪酸塩も、他の一般的な捕収剤に比べてバスト
ネサイトの選択的な浮選効果を発揮することを確認して
いる。
以上の結果から、蛍石や重晶石を脈石成分として含む複
雑鉱石からバストネサイトを選択的に浮遊する為の捕収
剤としては、分子内にスルホン基とカルボキシル基を含
む化合物(以下同じくスルホこはく酸系押収剤を代表例
として説明する)が最適であることが分かった。しかし
この押収剤でもバストネサイトを蛍石や重晶石から効率
良く分離することはできす、目的達成の為には蛍石や重
晶石を如何にうまく分m[除去するかということが重要
な課題となる。
雑鉱石からバストネサイトを選択的に浮遊する為の捕収
剤としては、分子内にスルホン基とカルボキシル基を含
む化合物(以下同じくスルホこはく酸系押収剤を代表例
として説明する)が最適であることが分かった。しかし
この押収剤でもバストネサイトを蛍石や重晶石から効率
良く分離することはできす、目的達成の為には蛍石や重
晶石を如何にうまく分m[除去するかということが重要
な課題となる。
そこでバストネサイト、蛍石、重晶石を対象として、ス
ルホこはく酸系押収剤を用いた場合におけるパルプpH
や押収剤濃度の影響を調べた。
ルホこはく酸系押収剤を用いた場合におけるパルプpH
や押収剤濃度の影響を調べた。
第3図は、スルホこはく酸系押収剤濃度を変えた場合に
おける、蛍石、重晶石及びバストネサイトの浮遊性とパ
ルプpHの関係を示したグラフであり、蛍石は押収剤濃
度の影響をあまり受けることなく広いpH領域で極めて
高い浮遊性を示すのに対し、重晶石は押収剤濃度が高い
ときは高い浮遊性を示すが、押収剤濃度が低くなると低
声領域(pH4以下)で浮遊性が急激に低下する。また
バストネサイトの浮遊性は最も小さく、低pH領域にお
ける浮遊性は重晶石と同様極めて低い。また第4図は、
パルプpHを2.5に設定し、スルホこはく酸系押収剤
濃度と蛍石、重晶石及びバストネサイトの浮遊性の関係
を示したものであり、この結果からも明らかな様に蛍石
は押収剤濃度の低い領域(スルホこはく酸として2mq
/l程度以下)でも良く浮くが、重晶石及びバストネサ
イトは同様の条件では殆んど浮かない。従ってこの様な
条件で3者の混合物を浮遊選鉱処理すれば、蛍石のみを
選択的に分離し得ることが分かる。これに対し上記処理
条件下に詔ける重晶石とバストネサイトの浮遊挙動は前
述の如く類似しているので、このままの条件設定で重晶
石とバストネサイトをうまく分前することはできない。
おける、蛍石、重晶石及びバストネサイトの浮遊性とパ
ルプpHの関係を示したグラフであり、蛍石は押収剤濃
度の影響をあまり受けることなく広いpH領域で極めて
高い浮遊性を示すのに対し、重晶石は押収剤濃度が高い
ときは高い浮遊性を示すが、押収剤濃度が低くなると低
声領域(pH4以下)で浮遊性が急激に低下する。また
バストネサイトの浮遊性は最も小さく、低pH領域にお
ける浮遊性は重晶石と同様極めて低い。また第4図は、
パルプpHを2.5に設定し、スルホこはく酸系押収剤
濃度と蛍石、重晶石及びバストネサイトの浮遊性の関係
を示したものであり、この結果からも明らかな様に蛍石
は押収剤濃度の低い領域(スルホこはく酸として2mq
/l程度以下)でも良く浮くが、重晶石及びバストネサ
イトは同様の条件では殆んど浮かない。従ってこの様な
条件で3者の混合物を浮遊選鉱処理すれば、蛍石のみを
選択的に分離し得ることが分かる。これに対し上記処理
条件下に詔ける重晶石とバストネサイトの浮遊挙動は前
述の如く類似しているので、このままの条件設定で重晶
石とバストネサイトをうまく分前することはできない。
そこで、前述の条件で蛍石を浮遊除去した残液からバス
トネサイトを効率良く分離回収し得る条件をめる為、今
度は抑制剤の添加効果を調べた。
トネサイトを効率良く分離回収し得る条件をめる為、今
度は抑制剤の添加効果を調べた。
即ち抑制剤として塩化アルミニウム又は珪酸ナトリウム
を使用し、その濃度が重晶石及びバストネサイトの浮遊
性に与える影響を調べたところ、何れの場合も浮遊性に
十分な差を与えることはできなかった。とζうが、色々
実験を進めるうち、抑制剤含有系のパルプ温度によって
重晶石及びバストネサイトの浮遊性が著しく変化すると
いう事実゛を確認したので、パルプ温度の影響を定量的
に把握すべく実験を進めたところ、以下に示す如く特異
な傾向を示すことが確認された。即ち第5,6図は、ス
ルホこはく酸系押収剤及び抑制剤を含むパルプ系の温度
を変えた場合における重晶石及びバストネサイトの浮遊
性を示したものであり、重晶石はパルプ温度の上昇と共
に浮遊性が低下するのに対し、バストネサイトは、低温
域において重晶石よりも浮遊性が低い。しかしパルプ温
度を高めるにつれてバストネサイトの浮遊性が急激に高
まり、パルプ温度を30〜70℃、より好ましくは35
〜55℃に設定すると、重晶石よりも高レベルの浮遊性
を示す様になる。
を使用し、その濃度が重晶石及びバストネサイトの浮遊
性に与える影響を調べたところ、何れの場合も浮遊性に
十分な差を与えることはできなかった。とζうが、色々
実験を進めるうち、抑制剤含有系のパルプ温度によって
重晶石及びバストネサイトの浮遊性が著しく変化すると
いう事実゛を確認したので、パルプ温度の影響を定量的
に把握すべく実験を進めたところ、以下に示す如く特異
な傾向を示すことが確認された。即ち第5,6図は、ス
ルホこはく酸系押収剤及び抑制剤を含むパルプ系の温度
を変えた場合における重晶石及びバストネサイトの浮遊
性を示したものであり、重晶石はパルプ温度の上昇と共
に浮遊性が低下するのに対し、バストネサイトは、低温
域において重晶石よりも浮遊性が低い。しかしパルプ温
度を高めるにつれてバストネサイトの浮遊性が急激に高
まり、パルプ温度を30〜70℃、より好ましくは35
〜55℃に設定すると、重晶石よりも高レベルの浮遊性
を示す様になる。
即ちスルホこはく酸系押収剤を用いて蛍石を浮遊除去し
た後の残液に抑制剤を加え、パルプ温度を30〜70℃
に設定して浮遊選鉱を行なうと、今度はバストネサイト
の浮遊性が選択的に向上して浮き易くなり、バストネサ
イトを高濃度で浮遊回収することができるのである。こ
の場合、第1段目の蛍石浮遊選鉱工程では、前述の様に
押収剤濃度を2mg / l程度以下としパルプpHは
1〜4の酸性側に設定して重晶石及びバストネサイトの
浮遊を防止し、更にパルプ温度はバストネサイトの浮遊
を抑える為に80℃程度以下に設定して、蛍石のみを選
択的に浮遊させるべきであり、又第2段目のバストネサ
イト浮遊選鉱工程では、バストネサイトの浮遊性を高め
る為スルホこはく酸系押収剤を追加してその濃度を4〜
10rm;t/lまで高めると共に抑制剤を加え、パル
プpHは1〜4、温度は80〜70℃の範囲に設定し、
重晶石の浮遊を抑制してバストネサイトのみを選択的に
浮遊させるのがよい。ちなみに第7図は、第2段目の浮
遊選鉱工程におけるスルホこはく酸系押収剤の適正濃度
を明らかにする為に行なった実験結果を示したものであ
り、このグラフからも明らかな様に、第2段目の浮遊選
鉱工程でバストネサイトを選択的に浮遊させる為のスル
ホこはく酸系押収剤の最適濃度は4〜10mq/lであ
るから、第2段目の浮遊選鉱に当たっては残液に不足分
のスルホこはく酸系捕収剤を追加して上記適正濃度に調
整することが望まれる。
た後の残液に抑制剤を加え、パルプ温度を30〜70℃
に設定して浮遊選鉱を行なうと、今度はバストネサイト
の浮遊性が選択的に向上して浮き易くなり、バストネサ
イトを高濃度で浮遊回収することができるのである。こ
の場合、第1段目の蛍石浮遊選鉱工程では、前述の様に
押収剤濃度を2mg / l程度以下としパルプpHは
1〜4の酸性側に設定して重晶石及びバストネサイトの
浮遊を防止し、更にパルプ温度はバストネサイトの浮遊
を抑える為に80℃程度以下に設定して、蛍石のみを選
択的に浮遊させるべきであり、又第2段目のバストネサ
イト浮遊選鉱工程では、バストネサイトの浮遊性を高め
る為スルホこはく酸系押収剤を追加してその濃度を4〜
10rm;t/lまで高めると共に抑制剤を加え、パル
プpHは1〜4、温度は80〜70℃の範囲に設定し、
重晶石の浮遊を抑制してバストネサイトのみを選択的に
浮遊させるのがよい。ちなみに第7図は、第2段目の浮
遊選鉱工程におけるスルホこはく酸系押収剤の適正濃度
を明らかにする為に行なった実験結果を示したものであ
り、このグラフからも明らかな様に、第2段目の浮遊選
鉱工程でバストネサイトを選択的に浮遊させる為のスル
ホこはく酸系押収剤の最適濃度は4〜10mq/lであ
るから、第2段目の浮遊選鉱に当たっては残液に不足分
のスルホこはく酸系捕収剤を追加して上記適正濃度に調
整することが望まれる。
本発明は以上の様に構成されるが、要は特定の捕収剤を
用いてまず蛍石を浮遊除去し、次いで残部液に抑制剤を
加えパルプ温度を特定範囲まで高めてバストネサイトを
浮遊させるという2段の浮遊選鉱処理を組合せることに
よって、蛍石や重晶石等と混在するバストネサイトを効
率良く分離して回収し得ることができる様になった。
用いてまず蛍石を浮遊除去し、次いで残部液に抑制剤を
加えパルプ温度を特定範囲まで高めてバストネサイトを
浮遊させるという2段の浮遊選鉱処理を組合せることに
よって、蛍石や重晶石等と混在するバストネサイトを効
率良く分離して回収し得ることができる様になった。
第1図は種々の捕収剤を用いた場合におけるバストネサ
イトの浮遊率とパルプpHの関係を示すグラフ、第2,
3図はスルホこはく酸系捕収剤を使用した場合における
各種成分の浮遊率とパルプpHの関係を示すグラフ、第
4図はスルホこは(酸系捕収剤の濃度と浮遊率(バスト
ネサイト、蛍石及び重晶石)の関係を示すグラフ、第5
,6図は抑制剤を含むパルプの温度とバストネサイト及
び重晶石の浮遊率の関係を示すグラフ、第7図は第2段
目の浮遊選鉱時におけるスルホこはく酸系捕収剤の最適
濃度範囲を示す実験結果のグラフである。 出願人株式会社神戸製鋼所 代理人弁理士植木久、−11 吐 摺 枡 ([有]) 第4図 捕収剤濃度(〜/e) 能 痩 餅 (を) 耽 掴 俯 ([有])
イトの浮遊率とパルプpHの関係を示すグラフ、第2,
3図はスルホこはく酸系捕収剤を使用した場合における
各種成分の浮遊率とパルプpHの関係を示すグラフ、第
4図はスルホこは(酸系捕収剤の濃度と浮遊率(バスト
ネサイト、蛍石及び重晶石)の関係を示すグラフ、第5
,6図は抑制剤を含むパルプの温度とバストネサイト及
び重晶石の浮遊率の関係を示すグラフ、第7図は第2段
目の浮遊選鉱時におけるスルホこはく酸系捕収剤の最適
濃度範囲を示す実験結果のグラフである。 出願人株式会社神戸製鋼所 代理人弁理士植木久、−11 吐 摺 枡 ([有]) 第4図 捕収剤濃度(〜/e) 能 痩 餅 (を) 耽 掴 俯 ([有])
Claims (1)
- 希土類鉱物及び蛍石を含む複雑鉱石から浮遊選鉱法によ
って希土類鉱物を分離濃縮する方法において、まず分子
内にスルホン基とカルボキシル基の両者を有する捕収剤
を使用し、80℃以下のパルプ温度で浮遊選鉱を行なう
ことにより蛍石を選択的に浮遊分離し、次いで残液に抑
制剤を加えパルプ温度を80〜70℃に高めて浮遊選鉱
を行なうことにより希土類鉱物を選択的に浮遊させて回
収することを特徴とする希土類鉱物の浮遊選鉱方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9512984A JPS60238173A (ja) | 1984-05-12 | 1984-05-12 | 希土類鉱物の浮遊選鉱法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9512984A JPS60238173A (ja) | 1984-05-12 | 1984-05-12 | 希土類鉱物の浮遊選鉱法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60238173A true JPS60238173A (ja) | 1985-11-27 |
Family
ID=14129209
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9512984A Pending JPS60238173A (ja) | 1984-05-12 | 1984-05-12 | 希土類鉱物の浮遊選鉱法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60238173A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106563561A (zh) * | 2016-08-31 | 2017-04-19 | 李梅 | 一种混合型稀土矿提高稀土品位的方法 |
CN107520063A (zh) * | 2017-10-11 | 2017-12-29 | 江西理工大学 | 一种稀土矿浮选捕收剂的制备方法及其应用 |
CN108480037A (zh) * | 2018-04-19 | 2018-09-04 | 东北大学 | 一种从伴生多金属矿物的铁尾矿中回收铁、稀土、萤石和铌的选矿方法 |
CN108580023A (zh) * | 2018-04-19 | 2018-09-28 | 东北大学 | 一种伴生稀土矿物的铁尾矿多组分回收选矿方法 |
CN110860369A (zh) * | 2019-12-06 | 2020-03-06 | 四川江铜稀土有限责任公司 | 一种从稀土尾矿中回收超低品位稀土、萤石的选矿方法 |
-
1984
- 1984-05-12 JP JP9512984A patent/JPS60238173A/ja active Pending
Cited By (8)
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CN107520063B (zh) * | 2017-10-11 | 2020-06-02 | 江西理工大学 | 一种稀土矿浮选捕收剂的制备方法及其应用 |
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