JPS6023569Y2 - テンションプ−リのスプリング取付け装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ベルトにテンションを付与スるテンションプ
ーリにおいて、該テンションブーりに張設されるスプリ
ング取付は装置に関する。

従来、テンションプーリ１は、第１図に示すように、機
体２に取付けられたブラケット３との間にスプリング５
が張設されているが、該テンションプーリ１の付勢張力
を調節するには、スプリング５のフック状に形成された
機体側端をブラケット３に多数穿設されている調節孔６
・・・に差換えることによりなわれていた。

このため、テンションプーリ１の張力調節は、段階的に
行なわれることになり、微妙な調節は困難であり、また
スプリング５の端をある調節孔６から引抜き、張力作用
状態で他の調節孔６に差込むのは、面倒で困難な作業で
あった。

更に、スプリング５はベルト張力荷重の変化に対するス
プリング荷重の変化を少なくするため、そのバネ定数を
できるだけ小さくするのが望ましいが、該スプリング５
は両端にフック部を形成するため、有効スプリング長Ｌ
′は全長りに比し大幅に短かくなり、バネ定数を小さく
することが困難であった。

そこで、本考案は、スプリングの一端をつる巻部の状態
のままにし、また該つる巻部側の取付は面に孔を穿設し
、該孔に前記つる巻部をねじ込んで構威し、もって上述
欠点を解消したテンションプーリのスプリング取付は装
置を提供することを目的とするものである。

以下、第２図ないし第４図に沿って本考案による実施例
を説明する。

ベルト伝動装置１０は、第２図に示すように、駆動プー
リ１１及び被動プーリ１２の間に巻掛けられているベル
ト１３を有しており、更に機体に揺動自在に支持されて
いるアーム１５先端にテンションプーリ１６が回転自在
に支持されている。

該アーム１５と機体１７との間にはコイルスプリング１
９が張設されており、テンションプーリ１６はベルト１
３に当接してベルト張力を付与している。

そして、スプリング１９はアーム１５側端がフック部１
９ａとなっており、また機体１７側端はスプリングのつ
る巻部１９ｂがそのままの状態で延びている。

また、機体１７のスプリング取付は部分１７ａはスプリ
ング１９の張力方向に取付は面２０が向くように膨出し
て形成されており、更に取付は面２０にはスプリング１
９の線径ｄよりも僅かに大きい孔２１が穿設されている
と共に、スプリング１９のつる巻径に合わせて凹部２２
が部分的に形成されている。

本実施例は以上のような構成よりなるので、スプリング
１９のつる巻部１９ｂ部の端を機体プレート１７の取付
は面２０の孔２１に差込み、スプリング１９を回転する
ことによりつる巻部１９ｂを所定量取付は面２０にねじ
込む。

この状態で、フック部１９ａをアーム１５に引掛け、こ
れによりテンションプーリ１６がベルト１３に所定張力
を付与するように取付けられる。

また、ベルト伝動装置１の使用によりベルト１３が伸び
、張力を調節する必要が生じた場合、フック部１９ａを
アーム１５から一旦外した状態で、スプリング１９を回
転して更に取付は面２０にねじ込む。

そして、所定量スプリング１９をねじ込んだ状態で、フ
ック部１９ａををアーム１５に引掛けると、テンション
プーリ１６はベルト１３に再び所定張力を付与すること
ができる。

以上説明したように、本考案によれば、スプリング１９
のつる巻部１９ｂを取付は面２０の孔２１にねじ込んで
調節するので、テンションプーリ１６の張力を無段階に
調節でき、微妙な張力調節を行なうことができると共に
、調節作業はスプリング１９を回転するだけで良いので
、きわめて簡単であり、かつスプリング１９の一端に形
成したフック部１９ａをテンションプーリ１６のアーム
１５に引掛けるので、使用中にスプリング１９が振動等
により回転してしまうことがなく、テンションプーリ１
６を所定付勢力に確実に保持することができる。

また、スプリング１９の一端はつる巻部１９ｂの状態の
ままなので、有効スプリング長Ｌ“を長く取ることがで
き、スプリング１９のバネ定数を小さくすることができ
て、ベルト伝動装置１１の負荷変動に対しても略々一定
な張力をベルトに付与することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例によるテンションプーリを示す側面図、
第２図は本考案が適用されているベルト伝動装置を示す
側面図、第３図はそのスプリングと機体側の取付は面を
示す斜視図、第４図はその取付けた状態を示す断面図で
ある。 １０・・・・・・ベルト伝動装置、１５・・・・・・ア
ーム、１６・・・・・・テンションプーリ、１７・・・
・・・機体、１７ａ・・・・・・取付は部分、１９・・
・・・・スプリング、１９ａ・・・・・・フック部、１
９ｂ・・・・・・つる巻部、２０・・・・・・取付は面
、２１・・・・・・孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機体との間にコイルスプリングを張設してなるテンショ
   ンプーリにおいて、該コイルスプリングの一端をフック
   部とすると共に、他端をつる巻部のままの状態で延設し
   、また機体にコイルスプリングのつる巻部が螺挿し得る
   孔を形成して、該孔につる巻部を回転しながらねじ込ん
   でスプリングの長さを調節できるように構威し、更に該
   スプリングのフック部をテンションプーリのアームに引
   掛け、テンションプーリに所定付勢力を付与するように
   構威したテンションプーリのスプリング取付は装置。