JPS60232268A - 塗装用レシプロ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は塗装用レシプロ装置に係り、特に塗装機が取り
付けられたスライダを所要速度で移送される自動車ボデ
ィ等の被塗装物の移送方向に直交して往復駆動させ、該
被塗装物の上面あるいは側面に均一な塗装を施すために
使用される塗装用レシプロ装置に関する。

〔従来技術とその問題点〕

従来、この種の塗装用レシプロ装置は、左右あるいは上
下に所要距離だけ離間して並設された二つのスプロケッ
ト間に、塗装機を固設したスライダが介装されたエンド
レスチェーンが張設され、前記スプロケットを正逆サイ
クル回転させることにより前記スライダに固設された塗
装機をスプロケット間において往復駆動させるように成
されている。

そして、塗装機が固設されたスライダを被塗装物の形状
、大きさに関係なく単にスプロケット間で往復駆動する
のみでは、塗装機が無駄な動きをして作業能率が悪いば
かりが、塗料の無駄吹きにより塗料損失が大となると同
時に周辺設備も汚染されるという問題があるため、従来
においては被塗装物の＠幅に応じてスライダの行程を選
定するように成されている。

即ち、スプロケットを回転駆動させるモータをスライダ
の行程に応じた所定のタイミングで適時正逆回転させる
ように制御して塗料の無駄吹きを防止することとしてい
る。

然しなから、この場合には前記モータの制御機構が非常
に複雑になると同時に、その逆転時に該モータ、スプロ
ケットの回転軸及びチェーン等に慣性による過大な負荷
が掛かって装置の耐久性を損なうという欠点があった。

〔発明の目的〕

そこで本発明は、従来の如くスライダ駆動用のモータを
所定のタイミングで正逆回転させるという複雑な制御を
必要とせず、前記モータを一方向に回転させるだけの比
較的簡易な構成でスライダをその行程に応じて往復駆動
させることができると同時に、装置の耐久性も大幅に向
上させることができる塗装用レシプロ装置を提供するこ
とを目的とする。

〔発明の構成〕

この目的を達成するために、本発明は、塗装機が取り付
けられたスライダを被塗装物の移送方向に直交して往復
駆動させるように成された塗装用レシプロ装置において
、前記スライダを往復駆動させる手段として往復スライ
ダ・クランク機構が具備されると共に、該機構を構成す
るクランクと該クランク及び前記スライダ間を連結する
連結ロンドとの対偶点がねし対偶とされ、該ねじの回転
により前記クランクの長さが変化せられて前記スライダ
の行程が調節可能に構成されていることを特徴とする。

〔実施例〕

以下、本発明を図面に示す具体的な実施例に基づいて説
明する。

第１図は本発明による塗装用レシプロ装置の正面図、第
２図及び第３図は夫々その右側面図及び左側面図、第３
図はその要部を示した平面図である。

図中、ＩＲ，ＩＬは被塗装物２を載置した台車３が走行
せられる移送レール４を挟んで両側に対向して立設され
たフレーム、５Ｒ及び５Ｌは前記フレームＩＲ及びＩＬ
に夫々固設された垂直レール、６はその両端が前記垂直
レール５Ｒ及び５Ｌに夫々摺動可能に係合されたスライ
ダ７Ｒ及び７Ｌに固定された水平レールである。

この水平レール６は、フレームＩＲに直立して固設され
たシリンダ８により垂直レール５Ｒ２５Ｌに沿って上下
動せられるように成されると共に、第２図及び第３図に
示すようにその両端に以下に述べる構成からなるチェー
ンスプロケット機構９Ｒ，９Ｌが配設されている。

即ち、水平レール６両端の上方及び下方に夫々スプロケ
ットＩＯＲ及び１２Ｒ（ＩＯＬ及び１２Ｌ）が配設され
ると共に、上方のスプロケット１０Ｒ（ＩＯＬ）の後方
にスプロケットＩＩＲ（ＩＩＬ）が並設され、水平レー
ル６の上縁６ａがらスプＯ’ｒット１０Ｒ−１１Ｒ−１
２Ｒ（１０Ｌ　−１１Ｌ−１２Ｌ）を介して水平レール
６の下縁６ｂにチェーン１３Ｒ（１３Ｌ）が張設されて
チェーンスプロケット機構９Ｒ（９Ｌ）が構成されてい
る。そして、スプロケットＩＯＲ及びＩＯＬは同径に形
成されると共にボールジヨイント１４゜１４を介して伝
達軸１５により同方向に回転可能に成され、チェーン１
３Ｒ，１３Ｌによって吊設されて上下動せられる水平レ
ール６を水平状態に維持するように成されている。

１６は、水平レール６上をローラ１７　、　１７−によ
り案内されて摺動せられるスライダであって、下方に向
けて塗装機１８．１８が固設されると共に、後述するク
ランク１９と連結する連結ロッド２０が回動自在に取り
付けられ、所謂スライダ・クランク機構が構成されて水
平レール６上を往復駆動せられるように成されている。

前記クランク１９は、フレームＩＲ内で且つ水平レール
６と平行な鉛直面内で回転するように、クランク軸２１
が水平レール６を垂直に貫通して支承されている。

また、クランク１９と、連結ロッド２ｏとの対偶点がね
し対偶とされ、ねじの回転によってクランク１９の長さ
が変化せられるように成されている。即ち、クランク１
９にはその長平方向に沿って長孔２２が穿設され、該長
孔２２には連結ロッド２０の端部を回動自在に支持する
支持体２３が摺動可能に配設されると共に、該支持体２
３と螺合するねじ棒２４が長孔２２内の長手方向に延設
され、該ねし棒２４の回転によって連結ロッド２０を支
持する支持体２３がクランク１９の長手方向に沿って移
動するように成されている。

なお、２５はねじ棒２４を回転駆動させるためのモータ
である。

第３図中、３０は塗装機１８．１８が固設されたスライ
ダ１６を往復駆動させるモータであって、フレームＩＬ
に固設されて減速装置３１．プロペラシャフト３２及び
ギア装置３３を介してクランク１９を回転駆動するよう
に成されている。

減速装置３１は、ウオームギア３４と、ウオームホイー
ル３５と、出力軸３６とから構成され、モータ３０とウ
オームギア３４との間及びウオームホイール３５と出力
軸３６との間には夫々伝達ベルト３７及び３８が張設さ
れ、出力軸３６は水平レール６と平行に配設されている
。

プロペラシャフト３２は、筒状のシャフト３２ａ、ｌ！
：該シャフト３２内に挿脱自在に挿通せられたシャフト
３２ｂとから成り、両シャフト３２ａ及び３２ｂが互い
にキー３２Ｃ及びキー溝３２ｄ（第４図々示）によって
伸縮自在に係合せられて回転を伝達し得るように成され
ている。

そして、このプロペラシャフト３２は、その一端がユニ
バーサルジヨイント３９を介して出力軸３６に接続され
ると共に、他端がユニバーサルジヨイント４０を介して
クランク軸２１の後端に配設されたギア装置３３の入力
軸４１に接続されている。

ギア装置３３は、クランク軸２１と直交し且つ水平レー
ル６と平行に配設された入力軸４１の先端に固設された
傘歯車４２と、クランク軸２１の後端部に固設されて傘
歯車４２と咬合する傘歯車４３とから構成され、プロペ
ラシャツ１−３２の回転力ユニバーサルジヨイント４０
を介して入力軸４１に伝達され、更にその回転が傘歯車
４２．４３を介してクランク軸２１に伝達されてクラン
ク１９が回転するように成されている。

なお、４３Ｒ，４３Ｌは、夫々フレームＩＲ。

ＬＬに吊設されて水平レール６の重量を相殺するための
バランスウェイト、４４Ｒ，４ｊＬはその保護ネットで
ある。

以上が本発明による塗装用レシプロ装置の一例構成であ
り、次にその作用について説明する。

まず、シリンダ８を駆動させて、水平レール６を被塗装
物２の高さに応じた所要高さになるように上方又は下方
に移動させる。

この際、例えば水平レール６の右端が上方に所要距離だ
け移動すれば、チェーン１３ＲがスプロケットＩＯＲを
第２図で見て時針方向に回転させるから、これに応動し
てスプロケットＩＯＬが反時計方向に回転せられること
となり、したがって水平レール６の左端も同じ距離だけ
上方に移動せられて、該水平レール６が富に水平状態に
維持される。

また同時に、水平レール６の上下動によって生ずる減速
装置３１の出力軸３６及びギア装置３３の入力軸４１間
の距離の変化に伴って、プロペラ（９） シャフト３２が伸縮せられる。

そして、モータ３０を駆動させると、その回転力が減速
装置３１．プロペラシャフト３２及びギア装置３３を介
してクランク軸２１に伝達され、クランク１９の回転運
動が連結ロッド２０を介してスライダ１６に伝達される
ことによって、スライダ１６が水平レール６上を往復駆
動せられることとなる。

ここで、連結ロッド２０をクランクＩ９に回転支持する
支持体２３と、クランク１９のクランク軸２１との距離
がＲとすれば、支持体２３はＲを半径として回転運動す
るからスライダ１６の行程は２Ｒとなり、したがって少
なくとも幅２Ｒを有する被塗装物２を塗装することがで
きる。

よって、この状態でスライダ１６を往復駆動させながら
塗装機１８．１８に塗料を供して噴霧させると同時に、
幅２Ｒを有する被塗装物２をレール４上を走行する台車
３に載置して移送すれば、該被塗装物２の上面に所定の
塗装を施すことができる。

（１０） そｔ７で、比較的幅狭の被塗装物２が移送されて来た場
合には、クランク１９に固設されたモータ２５を駆動さ
せて、ねじ棒２４をねじ込み方向に回転させ、該ねじ棒
２４と螺合する支持体２３をクランク軸２１側に摺動さ
せてクランク１９の長さを短くすることによって、スラ
イダ１６の行程が小さくなるように調節することができ
る。

また、逆に幅広の被塗装物２が移送されて来た場合には
、モータ２５を逆転させてクランク１９の長さを長くす
ることによって、スライダ１６の行程が大きくなるよう
に調節することができる。

ここで、支持体２３をｒだけクランク軸２１に近づけた
とすれば、該支持体２３は（Ｒ−ｒ）を半径として回転
運動するから、スライダ１６の行程は（２Ｒ−２ｒ）と
なる。

したがって、被塗装物２に応じてその室幅をＤだけ変化
させたいときは、支持体２３をＤ／２だけ摺動させれば
良いこととなる。

以上のように、本発明によれば、スライダ・クランク機
構を採用して塗装機１８．１８を固設しく１１） たスライダ１６を被塗装物２の移送方向に直交して往復
駆動させることとしているから、モータ３０を一方向に
回転駆動させるだけで良く、したがって従来の如く複雑
なモータの正逆サイクル回転制御が不要となり、簡易な
構成とすることができると同時に、装置の耐久性を向上
させることができる。また、モータ２５を適宜正逆回転
させることにより連結ロンド２０を回転支持する支持体
２３をクランク１９の長手方向に沿って摺動させるだけ
でクランク１９の長さを変化させて、スライダ１６の行
程を自由に調節することができるから、被塗装物２の室
幅に応じた塗装を行うことができ塗料の無駄吹きをしな
いで済む。

また、実施例の如くスライダ１６を案内する水平レール
６をシリンダ８によって上下動させるようにすれば、例
えば自動車ボディのボンネット部、ルーフ部及びトラン
ク部等の高さの異なる塗装面に対しても、常に塗装機１
８との距離を一定に調整維持して均一な塗装を行うこと
ができる。

更に、クランク１９を駆動させるモータ３０を（１２） フレームＩＬに固設しているから、水平レール６を軽量
化してシリンダ８に掛かる負荷を小さくすることができ
る。

なお、実施例においては、ねじ棒２４をモータ２５によ
って回転させる場合について説明したが、本発明におい
てはこれを手動で回転させる場合であっても良い。

また、実施例では、塗装機１日が被塗装物２の上方に配
設されて水平方向に往復駆動される場合について説明し
たが、本発明においては被塗装物２の側面側に配設され
て上下方向に往復駆動される場合であっても良い。

〔発明の作用及び効果〕

以上述べたように、本発明による塗装用レシプロ装置は
、塗装機が固設されたスライダを往復駆動させる手段と
して往復スライダ・クランク機構が具備されているから
、該クランクを回転駆動させるモータを一方向に回転さ
せるだけで良く、従来装置のように複雑な正逆サイクル
回転制御をする必要がないという効果があり、したがっ
て簡易（１３） な構成にすることができると同時に、装置の耐久性を向
上させることができるという利点がある。

また、前記クランクと、該クランク及び前記スライダ間
を連結する連結ロンドとの対偶点がねし対偶とされ、該
ねじを回転させるだけで前記クランクの長さが変化せら
れて前記スライダの行程が自由に調節可能に構成されて
いるから、簡単な操作で被塗装物の車幅に応した塗料の
噴霧を行うことができ、塗料の無駄吹きを確実に防止す
ることができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による塗装用レシプロ装置の正面図、第
２図及び第３図は夫々その右側面図及び左側面図、第４
図はその要部を示した平面図である。 符号の説明 ＩＲ，ＬＬ−・フレーム、２−被塗装物、６−水平レー
ル、１６−スライダ、１８−塗装機、１９−クランク、
２０一連結ロンド、２１−クランク軸（１４） 、　２４−ねじ棒、３０−モータ。 特許出願人　トリニティ工業株式会社 （１５） ａａ’ｔ− 第２図 戊　°　ｍ 、　ＩＯＲ１１Ｒノ　、５１　ノ ５Ｒ９Ｒ／。 １３Ｒ、７，，７。 ９ ６ａ　”　／゛′３３ １ ｂ ＋−：　’Ｂ−ｊ　’ 第４図 η

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 塗装機が取り付けられたスライダを被塗装物の移送方向
   に直交して往復駆動させるように成された塗装用レシプ
   ロ装置において、前記スライダを往復駆動させる手段と
   して往復スライダ・クランク機構が具備されると共に、
   該機構を構成するクランクと該クランク及び前記スライ
   ダ間を連結する連結ロンドとの対偶点がねじ対偶とされ
   、該ねじの回転により前記クランクの長さが変化せられ
   て前記スライダの行程が調節可能に構成されていること
   を特徴とする塗装用レシプロ装置。