JPS602290Y2 - トイレット用芳香洗浄器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はトイレット用芳香洗浄器に関する。

従来、タンク式トイレに使用される芳香洗浄器はタンク
内に収容して使用せねばならず、タンク内への設置、取
替えがきわめて繁雑であり、又トイレ室内の芳香効果は
タンク内に取付けられているので、全くなく、実用性の
面で多くの欠点があった。

本考案は上記従来の欠侭を除去することを目的としたな
されたものであり、すなわち本考案は、タンク式トイレ
の蛇口に取り付けて使用するための芳香洗浄器であって
、上部に水導入口を形成せる蛇口への連結部を有し、該
連結部の下部に複数の通水部を設けると共に、該通水路
には芳香・洗浄剤を収納するための少なくとも一つの定
量供給機能を有する収納部が形成され、かつ上記連結部
には複数の通水部に水を分流させるための分流手段を設
けたことを特徴とするトイレット用芳香洗浄器に係る。

本考案は上記のごとき構造を有するので、取付けは蛇口
にセットするだけで済むと共に芳香洗浄剤を定量供給で
き又、芳香剤がタンク外に位置しているのでトイレ室内
の芳香効果は十分に得られ、取り替えも古いのを蛇口か
ら取りはずして新しいものとの交換が簡単に行なえ、更
に手を洗う場合にも、一方の通水口から水が出るのでな
んら支障をきたすことなく使用できる等、多くの特徴を
有する。

本考案に於て連結部の材質は、プラスチック等の合成樹
脂、ステンレス、アルミニウム等の金属、他ゴム、木等
を使用しうる。

形状、大きさについても、蛇口に取り付けて使用に支障
がないかぎり任意である。

本考案において、上記連結部における分流手段としては
、通常用いられている連結部の延長上が二叉に分かれて
いる様な構造のもの、分流弁を取り付けたものなど、分
流量は水が通過する管を一方を他方より太くしたり、細
くしたりすることや上記分流弁の大きさ、長さなどを調
節するなどの適宜な調節手段により調節しうるものであ
る。

本考案に於て上記収納部の形態は、定量供給機能を有し
、かつ芳香、洗浄剤を収納できる収納部であれば任意で
あり、例えば該収納部が下部に小孔を有し、上部に自動
復元性膨出蓋及び／又は該収納部自体の少なくとも一部
に自動復元性蛇腹部を有するものを上げうるが形状、大
きさ等は限定されなく、例えば該蓋は該収納部を上記通
水部に保持するための嵌合部を兼ねる形状（第５図参照
）のものでもよい。

該収納部の設は方は、該収納部自体（少なくとも１部に
蛇腹で実施可能）を直接あるいはパイプを介して、又は
該収納部を一度後記の保持体にセットした後、直接ある
いはパイプを介して通水部の少なくとも一つに１体ある
いは別体に設けられる。

該収納部の材質は、はぼ耐水性を有する材質であれば、
耐水紙、合成樹脂、ゴム、金属、ガラス、木及びこれら
を組合せたもの等適宜選択使用しうる。

なお該収納部の自動復元性膨出蓋あるいは自動復元性蛇
腹部の材質はゴム等の復元性を有するものであればよい
。

更に該収納部の材質が高ガスバリヤ−性を有する材質（
樹脂等）でなる場合は室内への持続的芳香効果等も得ら
れ有利となる。

上記定量供給機能は、上述のごとき構造の収納部を使用
することにより、水圧が該収納部の該蛇腹部あるいは該
膨出蓋にかかつている時は、これらの弾力性により下方
へ押下げられた状態となり、該収納部内の該芳香洗浄剤
上面に該圧力が加えられることにより、該収納部下部の
小孔から、該芳香洗浄剤が定量排出され、逆に該水圧が
解かれると、該膨出蓋あるいは蛇腹部自体の復元力で、
該蓋あるいは蛇腹部が元にもどるので、この復元力によ
り該収納部内の圧が同時に元通りの状態となり、該小孔
からの該芳香洗浄剤の排出は自動的に停止されるので、
有効に機能することになる。

上記収納部の下部に設けられた小孔の形状、大きさは、
該収納部内の芳香洗浄剤が、不意に他の外力なしに漏出
しない程度であればなんら限定されないが、該小孔が１
１４１ｒｄ以下が好ましく、気温の上昇による該収納部
内の圧力の上昇が見込まれるので、気温の上昇を考慮し
てやや小さに目とするのがよい。

なお上記小孔の大きさが１１４ｗｒｔ以上である場合は
、該小孔に貫差自在な棒を上記自動復元性膨長蓋あるい
は自動復元性蛇腹部に連動させて、鉄棒の上下動により
該芳香洗浄液が排出されるようにしてもよく、この場合
は鉄棒と該小孔との隙間の面積が１１４−以下であれば
よい。

又、鉄棒にかえて、自動開閉式の弁を該小孔を閉じるよ
うに設けてもよく、この場合上記復元性膨出蓋あるいは
蛇腹部による圧が芳香洗浄剤に伝達され、鉄圧により該
弁が自動的に開いて該芳香洗浄剤が定量排出され、鉄圧
が解除されると共に該弁が自動的に閉じて該洗浄剤の漏
れが確実に防止できる。

本考案に於いて芳香剤、洗浄剤、は従来より使用されて
いる各種のものを使用できる。

上記芳香剤、洗浄剤には通常用いられている殺菌剤、消
臭剤等や各種添加剤を使用してもよい。

本考案に於いて、上記連結部の蛇口への連結手段は嵌合
ねじ込み等任意であり、上記通水部も複数設けられてい
る限り、形状、大きさく長さ、口径）は備え付けるタン
ク式トイレの型により、適宜選択して決めればよい。

本考案に於いて、上記保持体の形態は通水可能であるか
ぎり、容器状、筒状、あるいは単なる挟持材料等を例示
できる。

又該保持体の設は方は、上記通水部と一体でも別体でも
よく、着脱自在が好ましい。

該通水部と一体の場合は、該通水部が該保持体を兼ねる
こともあり、この場合は該通水部へ芳香・洗浄剤を内蔵
せる上記収納部を挿入して使用することができる。

以下に本考案実施の１例にもとづき説明すると第１図は
本考案実施の１例を示す縦断面図であり１は連結部であ
り、該連結部１の上部に蛇口へ嵌着できるような弾力性
リング１ａが備えられている。

２は通水部であり、２つの通水部２−１．２−２からな
り、該通水部２−１．２−２にはそれぞれ、通水口２−
１ａ、２−２ａが形成されており、該通水口２−２ａに
は、収納部４が保持体８を介して取付けられている。

３は分流部であり、凸状をしておりここに一部水が落下
して、水が通水口２−１ａ、２−２ａにそれぞれ分流さ
れる。

該分流部３の形状設は方により、通水口２−１ａ、２−
２ａへの分流量を調整することが可能である。

上記収納部４は上記開口に自動復元性膨出蓋４ｂを有し
、該収納部４の下部に小孔４ａが、該保持体８の下部に
通水口８ａが設けられている。

５は芳香・洗浄剤であり、上記収納部４内に収納されて
いる。

なお、該保持体の通水口８ａは、該通水口８ａからの流
水により、芳香洗浄剤５を適度にタンク内へ案内する補
助的役目を有している。

第２図は本考案の使用状態を示す縦断面図であり、タン
ク式トイレＡの蛇口Ｂに嵌着されている状態を示し、こ
の状態でトイレ室内の賦香の目的が遠戚されると共にト
イレに水を流すと同時に該蛇口から水が、連結部１から
一度分流部３に案内され、該分流部３により分流され、
通水部２−２の通水口２−２ａに取り付けられた収納部
４の該膨出蓋４ｂに水圧がかかり、かかる水圧が解かれ
まで該収納部４内の芳香・洗浄剤５を通水口８ａからの
流水と共に定量タンク内に流下し、便器を浄化するため
の準備が整う。

なお、手を洗うためには、一方の通水部２−１からも水
が出るので、なんら不自由を伴なわずに使用できる。

なお、３ａは氷の逆流防止壁であり、使用に有利である
。

第３〜４図は第１〜２図の変更例を示す縦断面図であり
、第３図では通水部２−２が多少長めに形成された場合
を示す。

この場合、該通水部２−２が保持体８を兼ねており、芳
香・洗浄剤５を収納した収納部４が該通水部２−２内に
収納されている。

なお２−２ｂは、該芳香・洗浄剤５の落下を防止するた
めの通水日付蓋である。

この場合、上記第１〜２図に示したものと同様に使用す
ることにより、トイレタンク内に芳香・洗浄剤が流下さ
れる。

第４図では、保持体８に収容された自動復元性膨出蓋４
ｂを有する収納部４が、該保持体８を介してバイブロの
一方に連結され、該バイブロの他方が、さらに通水口２
−２ａと連結された場合を示している。

この場合、連結部１側は出来るだけコンパクトなもので
使用が可能となり、又該保持体８の上面に該保持体８を
適宜つり下げて使用できる様にヒモ等の取付手段７を設
けるようにしてもよい。

第５図は本考案実施の他の１例を示す縦断面図であり、
収納部４の上部開口にバイブロあるいは通水口（２−１
ａ、あるいは２−２ａ）のいずれかに取付けるための取
付部４Ｃを有する自動復元性膨出蓋４ｂを設けると共に
該収納部４の下部に小孔４ａを設けた場合を示し、この
場合、上記のごとき保持体８に予め収納することなく、
該収納部４単独での使用が可能である。

なお該容器４を一方の通水口２−２ａへ直接取付けた場
合、水道の蛇口をひねった時、該復元性膨出蓋４ｂが水
圧により下方へ変形して、適量の芳香・洗浄剤５が。

該水圧が解除されるまで排出されることになる。

第６図は本考案実施の更に他の１例を示す縦断面図であ
り、該収納部４に、自動復元性膨出蓋４ｂ並びに自動復
元性蛇腹部４ｂ’の両方を有する場合を示すものである
。

第７図は本考案実施の更に他の１例を示す縦断面図であ
り、定量供給機能を有する収納部４として自動復元性蛇
腹部４ｂ’を該収納部４′胴部の全部に設け、該収納部
４′は保持体８に収容され、該保持体８と通水口２−２
ａが連結された場合を示し、該蛇腹部４ｂ’の伸縮によ
り、芳香洗浄剤５が定量供給される。

第８図Ａ−Ｂは第７図の変更例を示す縦断面図及び本実
施のための押圧補助具の１例を示す縦断面図である。

第８図Ａでは、該自動復元性蛇腹部４ｂ’が該収納部４
′胴部の上部に設けられ又該収納部４′は保持体８に収
容されると共に該保持体８と上記通水口２−２ａがバイ
ブロを介して連結され、かつ該バイブロ内の該収納部４
′側に該収納部４′上部の該蛇腹部４ｂ’上面に接触す
るように押圧補助具ａを内蔵した場合を示している。

なお７は取付手段としての剥離式接着材である。

この場合、該バイブロ内の押圧補助具９の働きで適格に
該蛇腹部４ｂ’上面を押圧変形させうるので有利である
。

第８図Ｂでは、図示するごとく該押圧補助具９の上面９
ａは水受となるので凹状を形成しており、下面は、下方
へ凸状を形成させて、押圧変形の際に被押圧部へ密着し
た状態で変形させ得るような外形を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施の１例を示す縦断面図、第２図は本
考案の使用状態を示す縦断面図、第３〜４図は第１〜２
図の変更例を示す縦断面図、第５図は本考案実施の他の
１例を示す縦断面図、第６〜７図は本考案実施の更に他
の１例を示す縦断面図、第８図Ａ−Ｂは第７図の変更例
を示す縦断面図及び本実施のための押圧補助具の１例を
示す縦断面図である。 図に於いて、１は連結部、２は通水部、３は分流部、４
は収納部、４ａは小孔、４ｂは自動復元性膨出蓋、４ｂ
’は自動復元性蛇腹部、５は芳香洗浄剤である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. タンク式トイレの蛇口に取付けて使用するための芳香洗
   浄器であって、上部に水導入口を形成せる蛇口への連結
   部を有し、該連結部の下部に分流手段を介して複数の通
   水部を設けると共に、少なくとも一つの該通水部には芳
   香洗浄剤を収納するための収納部が設けられ、該収納部
   には水圧による押動時に押圧変形される自動復元性膨出
   蓋及び蛇腹部の少なくともいずれか一方を備え、かつ下
   部に小孔を設けたことを特徴とするトイレット用芳香洗
   浄器。