JPS602246Y2 - 掃き込み開口部に案内規制部材を備えたスイ−パのダストボックス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はスィーパのダストボックスに係り、特に、掃き
残しを生起しないスィーパのダストボックスに関するも
のである。

従来のスィーパは第１図のように、車体フレーム１が前
輪２および後輪３により走行可能に支持されており、車
体フレーム１の中央部にメインブラシ４が、車体フレー
ム１の前側部にサイドブラシ５が回転可能に取付けられ
、さらに、車体フレーム１の前部にダストボックス６が
取付けられている。

そして、スィーパの走行中、メインブラシ４の回転によ
り路面上の塵埃をダストボックス６に収納して清掃作業
を行なうよう構成されている。

また、第２図に示すように、ダストボックス６のメイン
ブラシ４に面した側にはメインブラシ４の回転により清
掃される塵埃をダストボックス６内に収納するための掃
き込み開口部６Ａが形成されており、この掃き込み開口
部６Ａの下部および左右にはメインブラシ４により掃き
込まれた塵埃がダストボックス６内に入り易く、かつダ
ストボックス６内に入った塵埃がダストボックス６内に
安定して保たれるよう断面三角形のダスト導入部材？、
８．９が取付けられている。

なお、メインブラシ４の左右方向の幅とダストボックス
６の幅は第２図に示すように、メインブラシ４の幅Ｂよ
りもダストボックス６の幅Ｃを大きく設定してあり、メ
インブラシ４の掃き込み作用時に塵埃が掃き込み開口部
６Ａの左右に取付けられたダスト導入部材８，９により
確実にダストボックス６内に導入され、ダストボックス
６外に飛散されないように構成されている。

しかしながら、このように構成された従来装置では、ダ
ストボックス６内に収納される塵埃の量が増加すると、
車体の走行振動により一部がダストボックス６内から、
ダスト導入部材７を乗り越えてダストボックス６外にこ
ぼれ落ちる現象を生起する。

この時、こぼれ落ちた塵埃がメインブラシ４の幅Ｂ内に
入れば、再びメインブラシ４の掃き込み作用を受け、ダ
ストボックス６内に戻されることになり、路面の掃き残
しとはならない。

しかし、ダストボックス６内の塵埃が、左右のダスト導
入部材８，９に沿ってこぼれ落ちた時、すなわちメイン
ブラシ４の幅Ｂとダストボックス６の幅Ｃとの間に存在
する隙間Ｓにこぼれ落ちるとそのこぼれ落ちた塵埃は掃
き残しとしてスィーパの通過後に路面に残ってしまう欠
点があった。

本考案はこのような従来装置の欠点を解消することを目
的とし、ダストボックス６内に収納された塵埃がダスト
ボックス６外にこぼれ落ちた時、こぼれ落ちる位置をメ
インブラシ４のブラシ幅Ｂ内に規制し、こぼれ落ちた塵
埃が再びメインブラシ４の作用でダストボックス６内に
戻されるように構成したダストボックスを提供しようと
するものである。

以下、本考案の一実施例を第３図および第４図について
説明する。

第３図中６はダストボックス、６Ａは掃き込み開口部、
？、８．９はダスト導入部材、Ｂはメインブラシ４の幅
、Ｃはダストボックス６の幅を示し、第２図に示した従
来のダストボックスと同様に構成され、同様の機能を有
している。

従って、詳細な説明は省略し、以下において、本考案の
要部となる構成についてのみ詳述する。

本考案の要部となる構成は、ダストボックス６の掃き込
み開口部６Ａの左右下部に、ダスト導入部材７の頂部を
乗り越えてダストボックス６外へこぼれ落ちる塵埃をメ
インブラシの作用する清掃幅Ｂ内に規制すべくメインブ
ラシ４の清掃幅Ｂに指向する案内面１０Ａを有する案内
規制部材１０を配設した構成にあり、第４図に示すよう
に、案内規制部材１０はダスト導入部材７の頂部よりも
高さがＥだけ高く形成され、メインブラシ側に向って先
細り状の案内面１０Ａどなる三角形と、底辺の長さがＤ
で、メインブラシ側からダスト導入部材８の頂部に向っ
て先細り状の三角形等から構成された４面体であり、Ｄ
の長さが隙間Ｓよりも大きく設定しであるためダストボ
ックス６からこぼれ落ちる塵埃は案内規制部材１０の案
内面１０Ａに案内され必然的にメインブラシ４の清掃面
幅内にこぼれ落ちる。

従って、このように構成された本考案装置では、ダスト
ボックス６からこぼれ落ちた塵埃があっても、このこぼ
れ落ちた塵埃が案内規制部材１０の案内面１０Ａにより
メインブラシ４の清掃作用幅Ｂ内に落下することになり
、再びメインブラシ４の作用を受けてダストボックス６
内に戻されるため、掃き残しを完全に防止できる効果を
奏する。

また、ダストボックス６内の塵埃収納量がかなり増大し
、こぼれ落ちる塵埃の量が多くなっても、掃き残しが防
止できるため、ダストボックス６内に収納された塵埃を
排出する作業の周期を大幅に延長できる効果をも奏する
。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来装置を示す全体側面図、第２図は同じくダ
ストボックスの斜視図、第３図は本考案のダストボック
スを示す斜視図、第４図はその要部を示す斜視図である
。 ４・・・・・・メインブラシ、６・・・・・・ダストボ
ックス、６Ａ・・・・・・掃き込み開口部、？、８．９
・・・・・・ダスト導入部材、１０・・・・・・案内規
制部材、ＩＯＡ・・・・・・案内面、Ｂ・・・・・・メ
インブラシの清掃幅。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. メインブラシの清掃作用により掃き込まれる塵埃を収納
   するためのダストボックスを備え、該ダストボックスの
   掃き込み開口部下部および左右に断面三角形のダスト導
   入部材を取付けたスィーパにおいて、前記下部ダスト導
   入部材の頂部を乗り越えてダストボックス外へこぼれ落
   ちる塵埃を前記メインブラシの作用する清掃幅内に規制
   すべく、メインブラシの清掃幅に指向する案内面を有す
   る案内規制部材を前記掃き込み開口部の左右下部にそれ
   ぞれ配設したことを特徴とする掃き込み開口部に案内規
   制部材を備えたスィーパのダストボックス。