JPS6022306Y2 - 冷蔵庫 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は例えば冷凍ユニットの凝縮器の一部をなす高温
の冷媒管を冷蔵庫の後面周縁部の凹溝に挿入し冷蔵庫の
外箱を凝縮器の放熱板として利用するタイプの冷蔵庫に
関し、特に冷蔵庫の後部外側よりの高温冷媒管の取付け
やすく、かつ構造簡単にすることを目的とする。

以下図面に従って本考案の一実施例を説明する。

１は冷蔵庫本体で、天面、側面を構成するＵ字型に曲げ
られた外板２と背面板３と底面板４とから形成される外
箱５と、内箱６と、外箱５と内箱６間に充填発泡された
断熱材７とよりなる。

８は外板２の後面周縁部２ａに形成された凹溝で、冷凍
ユニットの高温冷媒管９が挿入される。

外板２をＵ字型に曲げた時、高温冷媒管９が内接する凹
溝８の角部は高温冷媒管９の内アール部９ａに合った様
にトリミングする必要があり、当然のことながら第６図
のように開口ａを形成し、これによって凹溝８の加工を
容易にできる。

しかし、逆にこの開口ａから断熱材７が充填時にもれる
現象となる。

この為、この角部のシールを行なうと共に高温冷媒管９
を凹溝８に挿入後、脱落防止をかねそなえたピース１０
を取り付ける。

ピース１０は、合成樹脂で形成し、第４図に示すように
クランク状をなし、高温冷媒管９を支持する柔軟性の抱
持部１０ａと、抱持部１０ａの先端の係止部１０ｂと、
この係止部１０ｂが外板２の孔２ｂ、背面板３の透孔３
ａを介して係合する係止孔１０ｃを有する。

１１は凹溝８の角部に開口ａと近接して設けた抱持部１
０ａ挿入用の挿通孔である。

そして外箱５の後部周縁２ａの裏側から、開口ａにピー
スをあてがって塞ぎ、抱持部１０ａを挿通孔１１に通す
。

このピース１０は外板２の開口ａを裏打ちし、これを塞
ぎ、テープ、シーラー等（図示せず）にてピース１０と
外板２間のわずかな隙間をシールすることにより断熱材
７のもれを防止できる。

即ちピース１０は開口ａの閉鎖、高温冷媒管９の保持並
びにコーナ部分の補強を行なえるものである。

つまり、抱持部１０を折曲げて係止部１０ｂを第５図の
ように番孔２ｂ、３ａ、１０Ｃに係止して、高温冷媒管
９を角コーナ部で抱持する。

なお、高温冷媒管９の一部は外箱５の前面開口周縁に形
成した凹溝内にも埋設している。

このように本考案は、内外箱間に断熱材を充填した本体
に冷凍ユニットを装備し、上記外箱の後面周縁部に形成
した凹溝に冷凍ユニットの高温冷媒管を挿入するととも
に前記凹溝の角コーナ部に形成した開口を、高温冷媒管
を抱持するヨースにて閉鎖したものであるから、高温冷
媒管の固定と凹溝のコーナ部における開口の閉鎖を同一
部材で行なえ、各部材が不要となり構造簡単にしておよ
び組立容易にでき、さらに凹溝の加工もコーナ部に開口
を形成することで簡単にできる等の実用効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す冷蔵庫の斜視図、第２
図は第１図のｎ−ｎ’線での拡大断面図、第３図は第１
図のコーナ部の拡大正面図、第４図は同ピースの斜視図
、第５図は第３図のＶ−Ｖ′線での拡大断面図、第６図
は外箱の凹溝部分を示す斜視図である。 １・・・・・・本体、５・・・・・・外箱、６・・・・
・・内箱、７・・・・・・断熱材、訃・・・・・凹溝、
９・・・・・・高温冷媒管、１０・・・・・ゼース、ａ
・・・・・・開口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外箱と、内箱と、この両箱間に断熱材を充填してなる本
   体と、上記外箱の後面周縁部に形成された凹溝と、前記
   凹溝内に配設される高温冷媒管と前記凹溝のコーナ部に
   おける開口を閉鎖し、かつ前記冷媒管を抱持する抱持部
   、背面板の透孔を介して係止孔に係合する係出部とを有
   するピースとを備えた冷蔵庫。