JPS6021105Y2 - なわとび用演技台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はなわとび用演技台に関し、特に弾性を有する合
板の弾撥力を利用して跳躍せしめることにより高度な技
術的動作を練習し得るようにした演技台に関するもので
ある。

近年なわとび運動の普及化と共に初級公立学校の玉料に
組入れられてきた。

なわとび運動は跳躍、脚力、腕操作の巧緻性を含む全身
運動であり、リズム運動神経を育成するものである。

なわとび競技会では弾性台板を有する演技台が採用され
ているが、極めて高価な脅威樹脂製台板が用いられ、し
かも、なわとびの跳躍に適合する弾撥力を発生するもの
は見当らなかった。

本考案は上記の如き欠陥を一掃したもので、その要旨と
するところは、所望間隔を有して複数の切込を設けた一
対の合板を、切込が重合しないように接着して弾性台板
を形威し、該合板をたわみ自在に台枠に装着して演技台
を構成したもので、演技者の体重その他の運動基準より
数個の段階の弾性変形率と弾撥力とからなる弾性台板を
設け、設定した所定の弾性台板は切込の間隔と数とによ
り調整製作するようにしたもので、演技訓練者は同一の
弾性台板により技量、運動能力を向上させるものである
。

以下本考案の実施例を添附図面に基いて説明する。

１は演技台である、該演技台１は木材又は合成樹脂材か
らなる方形乃至長方形の底板２が設けられ、該底板２の
対向両側縁部上面にはその全長に亘って台枠３が固設さ
れる。

この両台枠３はその対向内側部に台板４の両側縁部を載
置する段部５を切欠形成し、段部５を形成することによ
り台枠の外側部には台板４を係留する突条６が設けられ
る。

更に両台枠３の両端面には台板４の端縁隅部を係留する
板状の保持体７が固設される。

台枠３に装着する前記台板４は第３，４図に示す如く、
下板９に上板１０が接着重合され、該上板１０上面には
織物又は合成樹脂皮革からなる布片１１が接着被覆され
たものである。

雨上下板９，１０は各種木製板を積層した合板を長方形
に成形したもので、第４図に示す如く、下板９は両台枠
３に対して直角方向の切込１３が所望間隔を有して複数
個設けられる、該切込１３は台板４全体が衝撃荷重を負
荷されると平均して湾曲するように下板９の両側縁より
所定間隔を残して切り込まれる、更に切込は刃物による
打抜、丸鋸による切截手段でもよい。

下板９に接着する上板１０はその切込１３′が下板９の
切込１３間の中央部に平行に配設されることが好ましい
。

斯かる切込１３．１３’配置とすることにより、台板４
は切込部分が角度を有して折曲されることなく、なめら
かに湾曲しながらたわみを生ずる。

上記の如く下板に接着された上板１０の上面には第１図
、第３図に示す如く、布片１１を被覆する。

この布片１１は外観を美麗にすると共に演技者の足底接
触感を良好として損傷しないようにしたものである。

第５図は台枠の他の実施例を示すもので、底板２の両側
縁部上面には断面方形の台枠１５を固設し、該台枠１５
の外面には逆り字状の覆体１６を設けて合板４面側縁部
を遊嵌する溝部１７を形成する、そして台板４のたわみ
により、その両側縁が上下動しても不用意な跳ね上がり
や逸脱がない構成とされている。

第６図は本考案のその他の実施例を示すもので、柔軟な
弾性を有する細長な底板を間隔的に平行に配設し、該複
数の底板２０の面端部には台枠２１を固設し、両台枠２
１上面には台板４の両側縁部を固着したものである。

この台板４上での跳躍により台板４が湾曲すると台板４
と一体的な底板２０はその両端部が弾性的に上方に湾曲
して台枠２１を傾斜する。

斯かる作用により台板４は更に床反力を倍加して、高度
のなわとび演技を練習することが可能である。

上記の如く構成された演技台１は演技練習者の体重、及
び技量により弾性に差のある数種類の台板４を用いるが
、基本的には各線習者乃至演技者個人の跳躍力を補助し
て、より高く跳躍したり、そのために足底の着床が時間
的に延長される。

従って、演技台の性質を自分の体で熟知すれば、両側旋
回やあやとび等高度のなわとび運動演技を急速に会得す
ることができる。

台板４を構成する上板及び下板は合板であり、該合板に
設けた切込数を多くすれば弾性変形量は大となり、弾撥
力は弱くなる。

従って、同一肉厚と、同一面積の合板を使用して数種の
弾性差のある合板を成形するには製作時に切込間隔と切
込数を予め測定して決定しておけば大量生産が可能であ
る。

台板４を保留保持する台枠３は第１図、第２図に示す如
く、台板４を着脱可能且つ容易に装着することができる
が、強い衝撃に対して浮き上がる傾向にある。

この点につき第５図に示す台板が台枠３の溝部１７に嵌
入されているので浮上及び逸脱しない。

第６図に示す第３実施例の台枠は合板の浮上、横ずれ、
ガタつき等がなく、台枠自体が合板の弾性作動を補助す
る。

以上の如き作用を有する本考案演技台は接着された一対
の上下合板に重合しない複数の切込が設けられるか、交
叉方向の切込が設けられていて、衝撃負荷により曲率の
大きな弾性湾曲変形が生じ、跳躍した演技者は滞空時間
が長くなり、なわとび運動能力を有していれば高度の演
技をなすことができ、早期に演技感覚を習得することが
できる。

更に合板を支持する台枠は合板の弾性的湾曲を充分にな
さしめると共に複雑な方向の跳躍荷重に対しても台板は
位置ずれすることなく快適確実な演技練習をすることが
できる。

また更に、弾性を有する底板と台枠と合板とを一体的に
設ければ、底板の湾曲によって合板の湾曲率を更に増大
し、合板の弾性復帰力が増大するので跳躍効果を高め、
加うるに、合板は不慮の位置ずれ等がなくリズミカルな
、なわとび動作をより効果的になし得るものである。

上記台板４は木製の合板で成形したが、特にこの材料に
限定する必要はなく、合成樹脂製の板材で成形すれば、
材質が均一なものとなり、切込数や切込間隔を弾性変形
と弾撥力に対応して統一的に設定することができ、多量
生産に適するものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一部切欠全体斜視図、第２図は第１図
に示す台枠を分解した一部拡大斜視図、第３図は合板の
断面図、第４図は布片を除去して上板と下板とに設けた
切込位置を示す合板の平面図、第５図は台枠の他の実施
例を示す一部拡大斜視図、第６図は台枠に底板と台板を
固着したその他の実施例を示す一部拡大斜視図である。 １・・・・・・演技台、２，２０・・・・・・底板、３
，１５゜２１・・・・・・台枠、４・・・・・・台板、
５・・・・・・段部、９・・・・・・下板、１０・・・
・・・上板、１３，１３’・・・・・・切込。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 略方形の底板の両側縁部上面には台枠を設け、該両台枠
   に両側縁部を装着する合板は弾性を有する木製合板から
   なる上板と下板とを重合接着して形威し、前記上板と下
   板とにはその両側縁部分を残して両台枠と直角方向に所
   望の間隔を有して平行な複数の切込を設け、該上板の切
   込は下板に設けた切込間の中央部位に平行となるように
   配設していることを特徴とするなわとび用演技台。