JPS60202138A - 樹脂組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の技術分野） 関するものである。

（発明の背景） 高圧電カケ−プルにおいて、接続部あるいは終端部形成
の際、ケーブル絶縁層の一部を取り去ってケーブル導体
を接続するが、導体接続部の近傍の絶縁層に電気ストレ
スが部分的に集中する。このような電気的ヌトレスの集
中を防ぐために均一に電界を下げていく種々の端末処理
が行われている。通常行われているのはケーブル端末部
にゲム製のストレスコーンを取り付けたり、ゴム製の絶
縁筒を接続部に取り付けて電界を緩和する方法である。

又最近ではケーブルの端末部に電界緩和用の高誘電率コ
ンパウンドやテープを巻きつけたり、高誘電率の熱収縮
チューブを収縮させる等のストレスコントロール層を施
す方法が作業性、経済性で有利であるため広く用いられ
るようになってきた。

上記の端末部に使用するストレヌコントロール層に必要
とされる誘電率、体積固有抵抗と端末部の電界分布の関
係は計算及び実測によってめられ（例えば昭和５７年電
気学会１１２２６）、最適条件としては誘電率３０〜５
０、体積固有抵抗１０８〜ｌＯΩ−側のものである。

このような必要特性を出すためには通常ゴムあるいは樹
脂に導電性カーボンブラックを配合した組成物が用いら
れる。しかし、一般にゴムや樹脂にカーボンブラックを
配合していくと、誘電率１５〜２０、体積固有抵抗１０
　Ω−ａ程度になるような配合量を超えて、さらにカー
ボンブラックの配合量を増加していくと、わずかな配合
量の変化でその電気特性が大幅に変化するという欠点が
あった。このため必要とする誘電率３０〜５０、体積固
有抵抗１０８〜１０′。Ω−側を得るためには配合量の
コントロールが非常に重要であり、かつ困難であった。

（発明の開示） 本発明は上述の問題点を解消し、カーボンブラックの配
合量が微妙なコントロールを必要とするような量よシ少
なく、配合量のバラつきの影響を受けにくい安定な配合
量でありながら必要とする電気特性を満たす樹脂組成物
を提供するもので、エチレン及びその共重合体の１種又
は２種以上の混合物１００重量部に対して、カーボンブ
ラック１０重量部以上、１００重量部以下と、該カーボ
ンブラック重量に対して５重量％以上のチタネートカッ
プリング剤を配合したことを特徴とするものである。

レンブラック、導電性付与、補強性付与、着色４最も広
く用いられているＳＲＦ、　ＨＡｐ、ＦＥＦＸ’ＧＲＦ
等のファーネ会ブラックの他、サーマルブラック、チャ
ンネルブラックのいずれのカーボンブラックも適用でき
る。しかし、アセチレンブラックのように導電性のよい
ものでは添加量を少し変えることによシミ気持性が大幅
に変化し目的とする範囲の特性を得難い。

又チャンネルブラック、サーマルブラックでは少々添加
量を増加しても目的とする電気特性範囲まで到達し難く
、絶縁性を保ったままになってします。これらのことか
らファーネヌブラックがとノ目的に最も適している。カ
ーボンブラックの配合量は少ないと導電性が出す、多過
ぎると導電性が良くなりすぎるので、前述のようにエチ
レン及びその共重合体の混合物１００重量部に対して１
０重量物以上、１００重量部以下である必要がある。

チタネートカップリング剤は、式（ＲＯ）ｍ−Ｔｉ　−
Ｒ’ｎＲ’ｅなる構造のチタン化合物からなシ、−０Ｐ
　０−ＰｔＯＣ１１（２＋１）ｚ　、−ＰｔＯＣｉＨ２
ｔ＋＋ノ２０Ｈ９Ｈ などからなり、いずれもβ、　ｍ　、　ｎはθ〜３まで
の任意の整数をＩは１〜１７までの任意をとる、といっ
たように現わされる中心金属をＴ１とする低分子量化合
物のいずれをも使用できる。このようなチタン化合物は
一般的には炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク
、クレー、シリカ等の充填剤の表面処理剤として用いら
れ、補強性を高めたり、度である。しかし本発明におい
てはカーボンブラックに対して３％以下の配合量では効
果が少なく、少すくトもカーボンブラックの配合量に対
して５チ以上配合することが必要である。

本発明の樹脂組成物では、上記以外に通常配合される加
硫剤、老化防止剤、安定剤、滑剤、無機充填剤等を配合
できるのは勿論である。

（実施例） 別表に示しだ配合の組成物を小型パンバリロー／Ｖで混
合した後、プレス成型で厚さ１ｒ１ｍのシートを作成し
、一部を電子線照射し、架橋処理を行なって試料を作成
した。

これらの試料について誘電率及び体積固有抵抗を測定し
た結果は別表の通りである。

別表の結果からもわかるように、実施例１〜８及びｌＯ
ではいずれも誘電率が３０〜５０、かつ体積固有抵抗が
ＩＯ８〜１０１０Ω−鍋と安定しているのに対し、比較
例１及び２のようにカーボンブラックが１０重量部未満
あるいは１００重量部を超えた場合は誘電率が小さくな
ったり、大きすぎたりして目的とする電気特性を得るこ
とができない。又比較例３及び４のようにチタネートカ
ップリング剤を入れないか又は添加してもカーボンブラ
ックに対して５％未満の場合は、目的とする誘電率が得
られないばかりでなく、体積固有抵抗のバラつきが大き
く安定しない。さらに実施例９及び１１のようにカーボ
ンブラックとしてアセチレンカーボンを用いた場合、又
はカーボンブラックを１００重量部を配合した場合は本
発明の目的を達成できるが、体積固有抵抗のバラツキが
多く、前述の実施例１〜８及びｌＯの例でもわかるよう
に、カーボンブラックとしてはファーネヌカーポンを２
０重量部以上、８０重量部以下配合したものが最も好ま
しい。

なお、本実施例で用いた材料は次の通りである。

（１）ポリエチレン：低密度ポリエチレン密度０．９２
、メルトインデックス１２ （２）エチレン−αオレフィン共重合体：エチレン−４
メチルジペンテン共重合体 （３］エチレン−プロピレン共重合体：エチレン／プロ
ピレン比率＝６５／３５　エチレン−プロピレン−ジエ
ン共重合体 （４）エチレン−エチルアクリレート共重合体：エチル
アクリレート含有量１８％　メルトインデックス６、密
度０．９３ （５）チタネートカップリング剤（■）：イソプロピル
トリインヌテアロイルチタネート （６）チタネートカップリング剤卸：イソプロピルトリ
ドデシルベンゼンヌルホニルチタネート（発明の効果） 上述の本発明の樹脂組成物によるときは、ケーブル端末
部の電界緩和層として必要な誘電率及び体積固有抵抗を
有し安定した高誘電率材料としての効果を発揮するもの
である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ｆｌ＋エチレン及びその共重合体の１種又は２種以上の
   混合物１００重量部に対して、カーボンブラック１０重
   量部以上、１００重量部以下と、該カーボンブラック重
   量に対して５重量多以上のチタネートカップリング剤を
   配合したことを特徴とする樹脂組成物。 （２）カーボンブラックとしてファーネス系カーポ・ブ
   ラック２Ｐ重量部以上８０％重量部以下配合した特許請
   求の範囲第１項記載の樹脂組成物。 （３）エチレン及びその共重合体がエチレン−エチルア
   クリレ−１−共重合体である特許請求の範囲第１項又は
   第２項記載の樹脂組成物。 （４）エチレン及びその共重合体がポリエチレン又はエ
   チレン−αオレフィン共重合体である特許請求の範囲第
   １項又は第２項記載の樹脂組成物。