JPS6020129B2 - 鋼板耳取剪断機におけるナイフ組替装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は鋼板耳敬敷断機におけるナイフ組替装置に関
するものである。

鋼板耳取鯛断機は第１４図、第１５図に示すように昇降
側の上ナイフ１と固定側の下ナイフ２とを１組として、
左右２組備え、これらの組み替えには左右一組のキヤリ
ェッジ３が使用されている。

各キャリェッジ３は台車４上に軸５を介して水平旋回可
能に設けられ、一方の端部に備えた受け台６ａの上ナイ
フガーダ７ａ、下ナイフガーダ８ａの下に進出してこれ
らを受取った後、後退させる。一定量後退した位置には
新刃ガーダ７ｂ，８ｂが用意されており、各キャリェッ
ジ３は他方の端部に備えた受け台６ｂにてその新刃ガー
ダ７ｂ，８ｂを受取り、この受取り後、１８０ｏ水平反
転させ、使用済みの上ナイフガーダ７ａ、下ナイフガー
ダ８ａをスタンド９に移乗させる。そして再び前進し、
新刃の装着を行わせるわけであるが、上記のようなナイ
フ組替装置では次に述べる問題がある。それはナイフ組
替作業に関してこれを灘断機ハウジング１０の内部で行
わねばならないことである。

すなわちハウジング内部には油圧給油機器、スクラップ
昇降装置、中設定装置（いずれも図示せず）、さらに上
下一対の耳分断用ナイフ１１，１２により発生する耳ス
クラップの排出コンベア１３などが入り込んでいるため
、ナイフ紙替作業がスペース的に制約され、ナイフ組替
時間のロス、作業員数の増加などを招き、また安全性に
欠ける問題もある。また上記スペース的な要因から、各
キャリヱッジ３をハウジング１０外で１８０ｏ反転させ
るわけであるが、このような１８００反転操作の位置は
被耳取材の進行方向（紙面表裏方向）と直角方向に離れ
た位置となるため、新刃および旧刃を吊上げるクレーン
の使用範囲が長くなり、大きな建屋を必要とする。

この発明は上記問題の解消を目的とするものであり、灘
断機のローラーテーブルおよびピンチｏールを利用して
、１台のナイフ組替台により所定のナイフ組替作業を行
わせることを特徴とする。

上記目的を達成するため、この発明は、対向間に取り除
き可能に載遣され、その対向方向に直交して往復移動さ
れる１台のナイフ組替台と、ナイフ組替台上における粗
替台の移動方向に並列に配置されるとともに、それらの
うちの一方が使用済みナイフの受取用とされ、他方が新
たなナイフの送込用とされて、ナイフ組替位置とそれに
対する後退位置とにそれぞれ出退するアームと、上記ナ
イフ組替位置で下部ナイフを昇降させる昇降装置とを備
えてある。以下この発明の一実施例を図面にもとづいて
説明する。

第１図に示されたナイフ組替台１５はクレーン吊りによ
り努断機のローラテーブル１６上に運搬されかつ芯合わ
せの後、ローラテーブル１６上に降され、ローラテーブ
ル１６とピンチロ−ル１７とでナイフ組替装置送込まれ
た状態にある。ナイフ組替台１５はナイフ組替位置では
第４図に示された灘断機のエプロンテーブル１８、下ナ
イフホルダ１９に設けられたサポートローラ２０および
第１図に示されたピンチロール１７により支持される。

第５図および第６図によればナイフ組替台１５はその両
側部に装着されたガィドロ−ラ２１と、毅断機のフロン
トプレート２２に設けられた左右一対（第２図参照）ガ
イドレール２３とにより、左右方向の規制を受け、ナイ
フ組替位置へ正しく移動される。

上記フロントプレート２２に設置された流体圧シリンダ
２４の先端部にはストッパ２５が設けられている。

ストツパ２５はナイフ組替台１５に設けられたＶ字形の
凹部２６に押し込まれ、ナイフ組替台１５をクランプさ
せる。第１図、第２図に示されるようにナイフ組替台１
５上にはこれの移動方向と直角方向に出退して、左右上
下の使用済みナイフ２７ａ，２８ａを有するナイフガー
ダ２９ａ，３０ａの受取りと、新たなナイフ２７ｂ，２
８ｂを有するナイフガーダ２９ｂ，３０ｂの送込みとを
行う一組のガーダ支持アーム３１，３２がナイフ組替台
１５の移動方向に並設されている。

第３図、第４図によればガーダ支持アーム３１，３２は
先端部においてガーダ受座３３を備えている。

アーム出退用のパワーシリンダ３４におけるピストンス
テム３５の先端部はクレビス３６を介してガーダ支持ア
ーム３１，３２にピン連結されている。ガーダ支持アー
ム３１，３２は上下のガイドロール３８に沿って正確に
出退する。第７図ないし第１０図によれば上ナイフガー
ダ２９ａ，２９ｂは上ナイフホルダ３９に設けられた流
体圧シリング４０を介してこれに内蔵されたスプリング
４１による側圧力と、上ナイフホルダ３９側から流体圧
シリング４２にて圧入されたコッ夕４３による押上力と
によって、上ナイフホルダ３９の互に直角をなす２面４
４，４５に圧着可能とされている。このような圧着すな
わちガーダ保持のために、ピストンステム４６の先端部
に形成したジブ４７を上ナイフガーダ２９ａ，２９ｂに
係合させるわけであるが、上ナイフガーダ２９ａ，２９
ｂを上下方向に着脱自在とするため、ジブ競合部は上部
開放の溝４８としている。上ナイフホルダ３９にはさら
に第１０図のように上ナイフガーダ昇降用の流体圧、シ
リンダ４９が設けられている。

流体圧シリンダ４９の上ナイフガーダ２９ａ，２９ｂに
対する結合は上記同様にピストンステム５０の先端部に
設けたジブ５１の係合によるが、この場合のジブ競合部
は背面側に開放する溝５２として、上ナイフガーダ２９
ａ，２９ｂの前方への離脱を可能としている。上ナイフ
ホルダ３９にはさらに第７図のように上ナイフホルダ３
９の長さ方向の一端部側で、ストツパ５３とこれを操作
させる流体圧シリンダ５４とが設けられている。ストツ
パ５３はその一側面５５をテーパとして、流体圧シリン
ダ５４の引上げ操作により、上ナイフガーダ２９ａ，２
９ｂの他端面５６をホルダ段部５７に押付け、上ナイフ
ガーダ２９ａ，２９ｂの長さ方向の位置決めを可能とし
ている。また第１図、第７図に示されるように、上ナイ
フガーダ２９ａ，２９Ｄの一端部には耳分断用上ナイフ
５８が設けられている。第１１図によれば下ナイフガー
ダ３０ａ，３０Ｍこはさらに耳分断用下ナイフ５９が下
ナイフホルダ１９よりのブラケツト６０を介して設けら
れている。このナイフ５９のナイフ面は第１図から凝る
ようにメイン側の下ナイフ２８ａ，２８ｂのそれに対し
て直角に設定されている。下ナイフガーダ３０ａ，３０
ｂは第１２図のように下ナイフホルダ１９に形成された
、互に直角をなす一方の面６１に支持させて、第８図の
場合と同様に下ナイフホルダ１９に設けられた流体圧シ
リング６３と、これに内蔵されたスプリング６４とによ
り、他方の面６２に圧着可能としている。したがって流
体圧シリンダ６３の下ナイフガーダ３０ａ，３０ｂに対
する結合もピストンステム６５の先端部に設けたジプ６
６の係合によるが、この場合のジブ鉄合部は下方開放の
溝６７として、下ナイフガーダ３０ａ，３０ｂを上方に
離脱可能としている。第１１図によれば下ナイフホルダ
１９には第７図でのそれと同目的すなわち下ナイフガー
ダ３０ａ，３０ｂの長さ方向の位置決めを行うため、ス
トッパ６８、これを操作させる流体圧シリンダ６９が設
けられている。

第１１図、第１３図によれば下ナイフホルダ１９には下
ナイフガーダ３０ａ，３０ｂの昇降袋鷹７０が設けられ
ている。

昇降装置７川ま電動機７１、マイダボツクス７２、ウオ
ーム歯車７３、ウオーム歯車７３による昇降梶７４の上
端部に設けられて下ナイフガーダ３０ａ，３０ｂの下面
に設けられた凹部７５に藤合する受皿７６とでなる。な
お第１図、第７図において７７は鱒断機ハウジングであ
る。次に一連の操作手段手順を説明する。

まず第１図のようにナイフ組替台１５を、ガーダ支持ア
−ム３１による使用済みナイフ２７ａ，２８ａの受取り
位置まで移動させ、第５図のストッパ２５を効かせた後
、ガーダ支持アーム３１をガーダ受座３３が第２図のよ
うに上ナイフ２７ａの端面に当るまで進出させる。そし
て第７図のストッパ５３と第９図のコッタ４３をゆるめ
、かつ流体圧シリンダ４０の解放、流体圧シリンダ４９
のピストンステム５０の下降にて上ナイフガーダ２９ａ
をガーダ受座３３に降し、その後、ガーダ支持アーム３
１を下ナイフガーダ３０ａが上昇可能な位置まで一旦後
退させる。次に第１１図の流体圧シリンダ６９、第１２
図の６３を解放した後、第１１図の昇降装置７０の電動
機７１を駆動し、受皿７６により下ナイフガーダ３０ａ
をこれの下にガーダ受座３３が進出可能な高さまで上昇
させ、一旦待機させた状態で、ガーダ支持アーム３１を
再び進出させる。

その後受皿７６を下降させ、下ナィフガ−ダ３０ａをガ
ーダ支持アーム３１上に頂け、続いてアーム３１を所定
位置まで後退させる。上記のようにして使用済みナイフ
の取外しを完了すれば、次に第５図のストッパ２５を後
退し、ナイフ組替台１５をさりこ新ナイフ取付け位置ま
で移動させ、再び第５図のストッパ２５を効かせる。

新な上下ナイフ２７ａ，２８ｂの取付けは使用済みナイ
フの取外しと逆の順次で行われる。すなわち、まず第１
図のようにガーダ支持アーム３２のガーダ受座３３に予
じめ乗せられた上下のナイフガーダ２９ｂ，３０ｂのう
ち、下ナイフガーダ３０ｂを昇降装置７０の受皿７６上
に位置する状態まで、ガーダ支持アーム３２を進出させ
た後、受皿７６を上昇して下ナイフガーダ３０ｂの凹部
７５に校合してこれをガーダ支持アーム３２上に上昇さ
せた後、該アーム３２を一旦後退し、下ナイフガーダ３
０ｂを支持した受皿７６を下降することにより、下ナイ
フガーダ３０ｂを下ナイフホルダ１９に支持させる。次
に第１１図に示された下ナイフガーダ３０ｂのサイドス
トッパ６８を効かせた後、第１２図の流体圧シリンダ６
３の圧力をぬくことによりサラバネ６４にて下ナイフホ
ルダ１９に固定する。次に第４図のように上ナイフガー
ダ２９ｂが上ナイフホルグ３９に当るまでガーダ支持ア
ーム３２を進出させ、その進出位置にて第１０図の上ナ
イフ昇降用の流体圧シリンダ４９により上ナイフガーダ
２９ｂの上ナイフホルダ３９に当るまで上昇させる。

その後、第７図のストッパ５４と第９図のコッタ４３を
効せ、続いて第８図の流体圧シリング４０を作動させて
上ナイフホルダ３９に固定する。上記のようにして新た
なナイフの取付けが完了すれば、ガーダ支持アーム３２
は所定位置まで後退させ、第５図のストッパ２５を戻し
、ピンチロール１７にてナイフ組替台１５を原位置まで
後退させ、ローラテーブル１６上からクレーン吊りによ
り取り除かれる。

この発明は以上のように鰯断機のローラテーフル上で１
台のナイフ組替台により左右上下のナイフ絹替作業を一
度に行わせることができるため、ナイフ組替作業のスペ
ース問題が解消され、絹替時間の短縮、作業員数の削減
、安全性の向上などをはかり、またクレーンの使用範囲
が狭くなり、建屋を小さくすることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す全体的な平面図、第
２図は使用済みナイフの取外し状態を示す正面図、第３
図はガーダ支持アームの平面図、第４図は第３図の側面
図、第５図は組替台固定部の平面図、第６図は第５図の
Ａ−Ａ線断面図、第７図は上ナイフガーダ取付け状態の
全体的な正面図、第８図ないし第１０図は上ナイフガー
ダの支持機構を示す断面図、第１１図は下ナイフガーダ
取付け状態の全体的な正面図、第１２図は下ナイフガー
ダの支持機構を示す断面図、第１３図は下ナイフホルダ
の縦断側面図、第１４図は従来例の正面図、第１５図は
第１４図の平面図である。 １５…・・・ナイフ組替台、１６…・・・ローラテーフ
ル、１７……ピンチロール、１９・・・・・・下ナイフ
ホルダ、２７ａ・…・・使用済み上ナイフ、２７ｂ・・
．・・・新上ナイフ、２８ａ・・・・・・使用済み下ナ
イフ、２８ｂ・・・・・・新下ナイフ、２９ａ・・・・
・・使用済み上ナイフガーダ、２９ｂ・・・・・・新上
ナイフガーダ、３０ａ・・・…使用済み下ナイフガーダ
、３０ｂ・・・・・・新下ナイフガーダ、３１，３２・
・・・・・ガーダ支持アーム、３３…・・・ガーダ支持
受座、３４・・・・・・パワーシリンダ、３９・・・・
・・上ナイフホルダ、５８・…・・耳分断用上ナイフ、
５９…・・・耳分断用下ナイフ、７０・・・・・・昇降
装置、７６・・・・・・受皿、７７・・・・・・ハウジ
ング。 豹１図第２図 簾３図 ８６図 匁７図 簾８図 繁９図 簾１０図 図 マ 球 図 的 滋 図 ★ 第１１図 鰭１２図 繁１３図 鷹１５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 固定側の下ナイフと、下ナイフに対し昇降する上ナ
   イフとを１組として、２組を対向する関係として配置し
   、これら各組の上下ナイフを組み替える鋼板耳取剪断機
   におけるナイフ組替装置において、上記対向間に取り除
   き可能に載置され、その対向方向に直交して往復移動さ
   れる１台のナイフ組替台と、ナイフ組替台上における組
   替台の移動方向に並列に配置されるとともに、それらの
   うちの一方が使用済みナイフの受取用とされ、他方が新
   たなナイフの送込用とされて、ナイフ組替位置とそれに
   対する後退位置とにそれぞれ出退する１組のアームと、
   上記ナイフ組替位置で下部ナイフを昇降させる昇降装置
   とを備えたことを特徴とする鋼板耳取剪断機におけるナ
   イフ組替装置。