JPS6020045B2 - 処理液体たとえば水による物質層のスラリ−化洗浄処理法および処理装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ろ過材をその上に形成した物質層と共にスラ
リー化洗浄処理区域を経て動かし、前記ろ過材の下側か
ら吸引作用を前記ろ過材を経て前記物質層に加える、ろ
過材上に形成した物質層を処理液体たとえば水でスラリ
ー化洗浄処理するスラリ−化洗浄処理法に関するもので
ある。

ろ過により得られる物質層すなわちろ過ケークは、通常
たとえば所定のｐＨ値が得られるように液体たとえば水
でスラリ−にし洗浄する処理（以下スラリー化洗浄処理
と呼ぶ）をされ、たとえば抽出処理されなければならな
い。

従来よく知られているこの種の方法では、スラリー化洗
浄処理はろ過材上で直接（その場で）または物理的に隔
離されたかきまぜがま内で実施される。始めに述べた方
法では液体をろ過材上のる過ケークに直接加える。一般
にこの場合ろ過ケークの適当な懸濁を生じさせることが
できない。従って洗浄効率が不充分であり、満足できな
い。２番目に述べた方法では効果は、機械的の力を同時
に作用させることによって著しく向上するが、しかしこ
の方法はとくに著しい欠点があり、すなわち全工程の連
続性が中断される。

本発明の目的は、このような欠点を除き、とくに直接ろ
過材上でろ過工程を中断しないでろ過ケークの満足の得
られるるスラリー化洗浄処理を実施することのできる方
法および装置を提供しようとするにある。

本発明処理法は、スラリー化洗浄処理の間に物質層をろ
過材から多数の小部分にして取除き、前記小部分をスラ
リー化洗浄処理するため及び前記ろ過材へ再循環させる
ために、前記小郡分を回転させながら、これ等の小部分
に処理液体を差し向けることを特徴とする。

本発明方法によればろ過ケークは、多数の小部分にされ
繰返してそのつど新たな液体によりスラリー化洗浄処理
される。

消費された液体はろ過材によって連続的に取除かれる。
このようにして向流抽出塔の場合と同様に好適な状態が
得られる。本方法は従って新式の高速真空ベルト式ろ過
装置又はその類似のろ過装置にきわめて適している。本
発明処理法の好適とする変型によれば、ろ過材の進行方
向に対して鋭角をなしてろ過ケークから多数の小部分を
取除き、これを反対方向に延びる弓形の経路に沿いもど
す。この径路に沿いろ過ケークの各小部分は取除かれる
際に、ろ過材の進行方向と反対方向に向う速度成分を持
つようになり、弓形の頂点ではろ過材と同じ方向に移動
する。この運動径路は、なるべくは、ろ過ケークの各小
部分が取除かれたとほぼ同じ個所で、しかもこの間に前
進したろ過材のほぼ同じ個所にもどされるように計画さ
れる。

このようにしてスラリー化洗浄処理区域の全長の最適な
利用が行われ、これによって長さが著しく短縮される。
別の１変型によれば、ろ過ケークの各小郡分は約０．５
なし、し１０の／ｓｅｃ、好ましくは３なし、し５ｍ／
ｓｅｃに加速される。ろ過ケークが流動層の形成に適合
した個体から成る場合には、本発明処理法をこのような
場合にも最適に使用できるようにするために、ろ過村上
の固体物質で一種の流動層を形成し、この層に処理液体
を直接注ぐようにする。

別の１変型では固体物質にスラリ−化洗浄処理を施すと
同時に、粒子を破砕するかまたは少くとも築塊を破砕す
るのに適した機械的力の作用を加える。

この力は、とくに流動床の変型の場合に於けるように力
が充分に大きい場合には、取除き力又は加速力と同じで
ある。本発明による方法の特有の利点はその著しく簡単
な装置構造にある。

本発明によればこの新規な方法を実施する装置が得られ
る。本発明は、互いに間隔を置いたローラに沿い移動で
きるろ過ベルトと、このろ過ベルトの下側に配置した負
圧トラフとを持つ真空ベルト式ろ過装置を備え、ろ過ベ
ルト上に形成した物質層を処理液体たとえば水でスラリ
ー化洗浄処理するスラリー化洗浄処理装置において、【
机まぼ相互に平行に間隔を置いて配置され、前記ろ過ベ
ルトの運動方向と反対の向きに回転自在なかき板を持つ
電動機駆動の１組又は１組以上のかきまぜ装置と、｛口
にのかきまぜ装置上に延び一方の側だけ開いたカバーと
、し一前記かきまぜ装置の作用範囲内に処理液体を供給
する供給手段と、８前記ろ過ベルトに前記かき板が直接
に接触しないように、前記カバーの開いた側に配置され
たてし、鉄形のすべり部材が、前記ろ過ベルトに直接に
接触できるように、前記かきまぜ装置を、前記ろ過ベル
トの上方に取付け位置決めする、支柱と中間フレームと
から成る取付け位置決め手段とを包含することを特徴と
するスラリー化洗浄処理装置にある。

実際上前記かきまぜ装置は、ろ過装置のスラリ−化洗浄
処理区域内でろ過装置のろ過材上に間隔を置いて開放部
を下向きにして配置してある。

この場合前記の間隔は、かきまぜ装置がろ過材上のろ過
ケークに食込み、このろ過ケークを多数の小部分にして
取除くようなわずかな間隔をろ過面から隔てるように調
整しまたは調整自在にしてある。かきまぜ装置が充分に
高い速度で作動すれば取除きは、投げつけ兼旋回処理と
なる。以下本発明による処理法および処理装置の実施例
を添付図面について詳細に説明する。

第１図には、たとえばドイツ特許願第斑５ ７０８号明
細書に記載されたような従来知られた真空ベルト式ろ過
装置５０とスラリー化洗浄処理設備２０とを備えた本発
明スラリー化洗浄装置が示されている。

図示してない送り装置により矢印Ｔの方向に連続駆動さ
れ各ローラ８，９に沿い導かれるろ過ベルト４の下側に
負圧トラフ（口ｏ唯ｈ）５を配置してある。

負圧トラフ５は、１対ずつたわみ管１３を使い選択的に
、共通の吸引装置（図示してない）に弁７により連結さ
れ、または弁６により通気することができる。負圧トラ
フ５は、高さ方向に自由に動かされ、また図示してない
もどし装置の力に逆ってろ過ベルトの進行方向に動かす
ことができる。負圧トラフ５は、排気する間、すなわち
弁７を開き弁６を閉じるときに、吸引力によって特上げ
られ、ろ過ベルト４に固定され、ろ過ベルト４により移
動させられる。負圧が中止されるときすなわち弁７を閉
じ弁６を開くときに、負圧トラフ５はろ過ベルト４から
落下させられ、もどし装置によりふたたび負圧トラフ５
のもとの位置にもどされ、この動作を繰返す。一層最近
の構造においては、負圧トラフ５を、積極的に駆動し、
ろ過ベルトの運動に同期させることができる。ろ過ベル
ト４は、次次に分離区域Ａと、スラリ−化洗浄処理区域
Ｂと、乾燥区域Ｃとを通り、ローラ９により方向を変え
た後、清掃区域Ｒを通る。分離区域Ａにおいては、供給
装置１により、ろ過しようとする懸濁液をろ過ベルト４
上に注ぎ、このようにしてろ過ベルト４と共に移動する
ろ過ケーク２が形成される。

ろ過ケーク２の厚さを、供給される懸濁液の量と、ろ過
ベルト速度とにより制御することができる。分離区域Ａ
内に形成されるろ過ケーク２は、スラリ−化洗浄処理設
備２０の作用範囲内のスラリ−化洗浄処理区域Ｂに延び
る。スラリ−化洗浄処理設備２川ま機械フレームのガ−
ダすなわちけた４０ａ，４０ｂ（第３図）に取付けてあ
る。スラリー化洗浄処理設備２０は、相互に平行に間隔
を置いて回転駆動されくかき板３４（第４図）を持ち、
ろ過ベルト上面にほぼ平行に走る回転自在な軸２３ａ，
２３ｂをそれぞれ持つ２個のかきまぜ装置２２ａ，２２
ｂと、ろ過ベルト側に開いた２個のカバー２４ａ，２４
ｂと、両かきまぜ装置２２ａ，２２ｂの作用範囲内の処
理液体用の２本の供給管３ａ，３ｂとを備えている。各
かきまぜ装置２２ａ，２２ｂは、チエ−ン４４、スプロ
ケツト２１ｂ、チェーン４５およびスプロケット２１ａ
から成るスプロケットチェーン伝動装置を介し電動機６
６により駆動する。スラリー化洗浄処理設備２川こおい
てはろ過ケーク２が懸濁状にされすなわちスラリーにさ
れ洗浄される。これと共にろ過ケーク２はろ過ベルト４
の運動方向の反対の向きに高い速度で動くかき板３４に
より、処理空間内で極めて小さし、砕片すなわち小郡分
になって旋回し、圧力のもとに注がれる処理液体たとえ
ば水により強く混合される。スラリー化洗浄処理設備２
０の通過後に、洗浄された材料はふたたびろ過ケークの
形でなお進行を続けるろ過ベルト４上に堆積する。

乾燥区域Ｃにおいて、スラリーにされ洗浄する処理すな
わちスラリー化洗浄処理されたろ過ケークが乾燥され、
区域Ｄでスクレーパ１２によりろ過ベルト４から出る。
付加された清掃区域Ｒにおいて、進行を続けるろ過ケー
クのないろ過ベルト４は洗浄液体で清掃さる。第２図、
第３図および第４図にはスラリー化洗浄処理設備２０を
わずかに変型を行って詳しく示してある。

第２図、第３図および第４図に示した変型は第１図の実
施例に比べてとくに、スラリー化洗浄処理設備２０が、
全体として機械フレームの２本の上部のガーダ４０ａ，
４０ｂに、中間フレーム２７およびブラケット４３を介
して連結してある点が異っている。中間フレーム２７の
他端部は、空気圧式または液体圧式のシリンダ４２ｚの
ピストン陣４２ｋの自由端に枢着されている。シリング
４２２は、またブラケット４３に枢着されている。シリ
ンダ４２ｚは、図示してない空気圧装置または液体圧装
置の一部である。このように形成された枢着手段の松着
軸すなわち関節式倭合軸の幾何学的配置は、スラリー化
洗浄処理設備２０が枢着手段すなわち揺動手段により、
一方ではろ過ベルト４上の最適の位置になり、また他方
では枢着手段により充分離れた位置に特上げられるよう
に構成される。必要な場合には、枢着手段すなわち揺動
手段は、同様に液体圧作動または空気圧作動の特上げ装
置により補助され、またはこの特上げ装置を代りに使っ
てもよい。ブラケット４３を、機械フレームの各ガーダ
４０ａ，４０ｂに沿い移動させ、随意の個所に固定する
ことができるように、ガーダ４０ａ，４０ｂに取付ける
。このようにして液体によるスラリ−化洗浄処理工程は
、処理しようとする製品に対して特にろ過工程の最適の
個所でつねに実施することができる。かきまぜ装置２２
ａ，２２ｂは、各軸２３ａ，２３ｂと、これ等の髄に相
互に間隔を隔てて取付けた円板３３と、その周辺に固定
したかき板３４とから構成してある。各１枚の円板３３
と、これに固定したかき板３４は、相互にかきまぜ環を
形成する。かきまぜ装置２２ａ，２２ｂの軸２３ａ，２
３ｂは、支柱２５ａ又はその類似手段により中間フレー
ム２７に連結されている（第３図）。各カバ−２４ａ，
２４ｂは、半円筒形のおおいに形成されている。このお
おし、の開いた側にてし、鉄形のすなわちＵ字形の保護
用のすべり部材８１を配置してある。すべり部材８１は
、ろ過ベルト４にかき板３４が直接接触しないように保
護する手段として、またかきまぜ装置２２ａ，２２ｂと
る過ベルト４との間隔を簡単にかつ正確に調整すること
ができる手段として、構成される。ろ過ベルトがすべり
部材８１に直接接触するようにする。すべり部材８１の
代りにかきまぜ環のまわりに延びる保護環を使用するこ
とができる。かきまぜ装置の駆動は、第１図について述
べたように、電動機６６と、チェーン４４，４５および
スプロケツト２１ａ，２１ｂから成るスプロケットチェ
ーン伝動装置とにより行なわれる。電動機６６は、機械
フレームの揺動自在な中間フレーム２７に取付けられて
いる。かきまぜ装置の回転数はとくに、かき板３４に押
されるろ過ケーク部分を約０．５の／ｓｅｃないしｌｏ
ｗ／ｓｅｃの速度に加速するように調節される。なおか
き板３４は、かきまぜられるろ過ケークの粒状体または
集塊を破砕する作用を加えるようにこれ等の粒状体また
は集塊に充分に強いェネルギで衝突しなければならない
。かきまぜ装置２２ａ，２２ｂの回転速度の調整にはた
とえば糠段変速機を使う。処理液体は、第３図および第
４図に示すように、このために中空に形成した軸２３ａ
，２３ｂに回転継手３８を介して供給される。

処理液体は、各軸２３ａ，２３ｂの内部から半径方向の
みぞ穴３０を経て分配室３１内へ、次いで分配室３１か
ら円板３３の左右にそれぞれ設けたノズル状の口３２を
経て、かきまぜ装置の作用範囲内に出る。噴出する処理
液体の流れ方向は矢印Ｓにより示してある。かきまぜ装
置２２ａ，２２ｂの軸２３ａ，２３ｂは２種類の媒体の
供給ができるように形成し対応して２種類の媒体用の出
口を設けることができる。

第７図は、基本的なこのような軸を横断面で示す。軸２
３０は同軸の２本の中空の管２３１，２３２から成って
いる。各管２３１，２３２は、軸の端部に配置した手段
によって相互に間隔を置いた関係に維持されている。直
径に沿い互に対向する個所に２種類の媒体用のノズル２
３３を配置してある。各ノズル２３３はその先端で合体
する２つの通路を設けてある。これ等の通路は、内側の
中空の管２３１の内部空間に、また外側の中空の管２３
２の内部空間にそれぞれ連通してある。このように形成
した軸を使用するときは、たとえば処理液体を、圧縮空
気、蒸気または圧縮ガスにより霧化することができ、こ
の結果処理液体を、旋回させられるろ過ケークの４・部
分に密接に接触させることができる。第２図にはスラリ
ー化洗浄処理設備２０をろ過ベルト４から持ち上げた状
態で示してある。

操作する際には、スラリ−化洗浄処理設備２０をろ過ベ
ルト４上に下降させる。ろ過ベルト４は、区域Ａ，Ｂ，
Ｃ内において台形のトラフ３７を通過する。トラフ３７
の底部３６は、孔あき板により形成されている。ろ過ベ
ルト４は、トラフ３７の底部３６より幅が広くトラフ３
７の側壁まで延びている。負圧トラフ５はローラ４６ａ
，４６ｂにより機械フレームの２本の下部のガーダ４０
０ａ，４００ｂのレール４７ａ，４７ｂ上を走行する。

負圧トラフ５のスピゴツト１６は、図示してない吸引装
置に連結されている。第５図および第６図に示した変型
においては両かきまぜ装置２２ａ，２２ｂは、１つのフ
レーム６３に取付けられている。

フレーム６３は、機械フレームの両上部のガーダ４０ａ
，４０ｂから６本の可変長さのピンによりつり上げられ
ている。ボルト６７は、横材６１でフレーム６３に枢動
自在に連結され、２本の付加的な煩斜調整ボルト６２に
より、スラリ−化洗浄処理設備の充分に静止したつり下
げが、機械フレームの各ガーダ４０ａ，４０ｂに対しで
きるようにしてある。ボルト６７と、対向位置のガーダ
４０ｂに固定された調整ボルト７２と、２つの傾斜調整
ボルト６２とによるつり下げによって、懐斜調整ボルト
６２を調整することによって、スラリー化洗浄処理設備
２川ま、移動後のかきまぜ装置の鞄線がもとの位置のか
きまぜ装置の軸線に平行である次次の位置へ移動するこ
とができる。したがってスラリー化洗浄処理設備２０は
、或自由度で回動することができる。このように制限し
た回動を、ろ過ベルトの進行方向に対するわずかな迎え
角すなわちアプローチ角（縦方向の煩き）でスラリ−化
洗浄処理設備２０の位置を定めるのに使用できる。前述
の迎え角は、それぞれ引張−圧縮のばね６４０ａを連結
した弾性調整部材６４ａ（ガーダ４０ａに取り付けられ
た）と、図示してないが、同等のばねを連結した同等の
弾性調整部材（ガーダ４０ｂに取り付けられた）との２
つの弾性調整部材により調整することができる。

ろ過ベルト平面に平行な平面内でろ過ベルト４の進行方
向に対し横方向に調整することは、調整ボルト７２だけ
でできる。調整ボルト７２は、ろ過ベルトを横切って軸
２３ｂの傾斜位置を調整するのに使用される。すなわち
調整ボルト７２および軸２３ｂの間に取付けたばね７２
０と協働して調整ボルト７２を、対応して押下げまたは
引上げることにより、かき板形のかきまぜ装置の軸２３
ｂをろ過ベルト４に対し所望の横方向傾斜に調整するこ
とができる。第８図はドラム真空ろ過装置５００を使用
した本発明スラリー化洗浄処理装置の変型を示す。

ただしドラム真空ろ過装置５００では得られる表面積が
小さい。このような筒形ろ過装置は一般によく知られて
いるから詳しい説明は省く。この場合本発明スラリー化
洗浄処理装置は、円板３３０に取付けたかき板３４０を
持つ回転駆動されるかきまぜ菱檀２２０と、２個の大体
半円筒形のカバー２４０と、かきまぜ装置用つり下げ手
段とから成っている。

このつり下げ手段を、前記の変型によるのと同様にまた
は類似して作ることができるので図示していない。ろ過
ベルト５０４を保護するためにドラム表面に適合する幾
何学的形状を持ってい鉄形のすべり部材５８１を、支柱
５８０１こ固定する。半円櫛形のカバー２４川ま２重壁
に作られ、このようにして加熱または冷却用のジャケッ
ト２４１を構成する。

このようなジャケットをいくつかのスラリー化洗浄処理
またはろ過ケーク材料に対して使用することができる。
カバー２４０の各端面２４２とろ過表面とは、弾性唇状
部材２４３により密封される。カバー２４０の前側およ
び後側には調整自在なフラップ２４４を配置してある。
各フラツプ２４４は、カバー２４０により包囲された空
間の最適の密封部材になる。フラップ２４４の調整を矢
印Ｐにより示した方向に行なうことができる。前述した
各変型との違いは、かき板３４０が複数のかき板リング
の形に配置されてなく、その代りにかき板３４０がただ
１つのかき板リングを形成しており、各かき板がかきま
ぜ装置の全範囲（軸線方向に）にわたり延びていること
である。

すべり部材５５８１の位置する個所においては、かき板
３４川こは、すべり部材５８１に対応する切欠き３４１
が形成されている。第１０図にはかき板の別の変型が示
されている。

この場合かき板３４２は１蓮の歯３４３を備えている。
各歯３４３は、とくに繊維質のる過ケークの処理に有効
である。第１１図、第１２図および第１３図にはかき板
のそれぞれ異るなお別の変型を示してある。

これ等のかき板はすべて弾性板３４４，３４５と、剛性
の補強板３４６，３４７とから成っている。第１１図で
はかき板はかきまぜ装置回転軸に関して半径面内に配置
してある。これに反して第１２図および第１３図ではか
き板は半径面に関して正のすくい角ｙの方向に傾けられ
、そして第１３図ではさらにおう入するように曲げられ
ている。これ等の変型のうちのどれが目的にかなうもの
であるかは、ろ過ケーク材料に強く左右され、各場合に
応じて決定されなければならない。しかし一般に小さい
すくい角（最高４５ｏ）で取付けたかき板または登曲さ
せたかき板或はこれ等の両方のかき板は、平坦な半径方
向に向けたかき板よりも向上した旋回作用（取除かれる
ろ過ケークの多数の小部分に対する）が得られる。各種
のかき板を、第２図ないし第６図に示した幅の狭い各か
き板３４に対してだけでなくまた第８図ないし第１０図
に示した幅の広いかき板３４０‘こ対しても使用できる
ことは云うまでもない。本発明によるスラリー化洗浄処
理装置の前記した実施例および変型ではそれぞれ２個の
かきまぜ装置だけしか示していないが、多数の回転する
かきまぜ装置を設けることも本発明の範囲内である。

なおスラリー化洗浄処理装置をろ過装置に取り付けた場
合について述べたが、なおスラリー化洗浄処理装置は別
個の可動な単位として構成することができ、またこのス
ラリー化洗浄処理設備を既存のろ過装置に組付けること
も同様にできる。

各実施例および変型でろ過装置またはろ過ベルトが連続
駆動式の場合について述べた。スラリー化洗浄処理設備
は断続駆動のろ過装置に取付ける場合にも適応すること
ができる。さらにろ過ベルトがスラリー化洗浄処理設備
の下側を通過しないで、ろ過ベルトを固定し、スラリー
化洗浄処理設備をろ過ベルトに対して相対的に動かして
もよい。この場合スラリー化洗浄処理設備はたとえばろ
過装置の機械フレーム上を走る原動機駆動の議導台車に
取付ければよい。ろ過ベルトおよびスラリー化洗浄処理
設備は互に相対運動できることが必要なだけである。以
上本発明をその実施例について詳細に説明したが、本発
明はなおその精神を逸脱することなく種々の変化変型を
行ない得ることは云うまでもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明スラリー化洗浄処理装置の１実施例の側
面図、第２図はスラリ−化洗浄処理設備の変型の縦断面
図、第３図は第２図のｍ−ｍ線に沿う横断面図、第４図
は第３図の部分Ｗの拡大横断面図、第５図は第１図のス
ラリ−化洗浄処理設備の他の変型の縦断面図、第６図は
第５図のの−Ｗ線に沿う横断面図、第７図はスラリー化
洗浄処理設備のかきまぜ装置の軸の１変型の横断面図、
第８図は本発明スラリ−化洗浄装置の別の変型の正面図
、第９図は第８図のＫ一日線に沿う断面図、第１０図は
第９図のかき板の拡大側面図、第１１図、第１２図およ
び第１３図はかき板のそれぞれ異なる別の変型の部分正
面図である。 ２・・・・・・ろ過ケーク（物質層）、３ａ，３ｂ・・
・・・・供給管（供給手段）、４，５０４・…・・ろ過
ベルト、２０…・・・スラリー化洗浄処理設備、２２ａ
，２２ｂ．２２０・・・・・・かきまぜ装置、２３ａ，
２３ｂ・・…・軸、２４ａ，２４ｂ，２４０・・・・・
・カバー、２７……中間フレーム、４０ａ，４０ｂ……
ガーダ、４３′・…・ブラケツト、６３……フレーム、
６６・・・・・・電動機。 ‐…ｒ 山 Ｎ ‐…ｒ ｕ Ｆｉ９．３ Ｆｉ９−ム Ｆｉｇ．５ Ｆｉ９．７ Ｆｉ９．８ Ｆｉ９．１０ 〇 切 ］ Ｆｉｇ．９ Ｆｉ９．１１ 門９．１２ Ｆｉ９．１３

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ろ過材をその上に形成した物質層と共にスラリー化
   洗浄処理区域を経て動かし、前記ろ過材の下側から吸引
   作用を前記ろ過材を経て前記物質層に加える、ろ過材上
   に形成した物質層を処理液体たとえば水でスラリー化洗
   浄処理するスラリー化洗浄処理法において、前記スラリ
   ー化洗浄処理の間に前記物質層を前記ろ過材から多数の
   小部分にして取除き、前記小部分をスラリー化洗浄処理
   するため及び前記ろ過材へ再循環させるために、前記小
   部分を回転させながら、これ等の小部分に処理液体を差
   し向けることを特徴とするスラリー化洗浄処理法。 ２ 前記小部分を前記物質層の進行方向の向きに鋭角を
   なしてこの物質層から、遠心力作用によつて取除くこと
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載のスラリー化洗
   浄処理法。 ３ 前記小部分が前記ろ過材からあらかじめ取除かれた
   個所とほぼ同じ前記ろ過材の個所にもどされるように、
   前記小部分を弧状に動かすことを特徴とする特許請求の
   範囲第１項または第２項記載のスラリー化洗浄処理法。 ４ 前記ろ過材上の取除かれた前記小部分で一種の流動
   床を形成することを特徴とする特許請求の範囲第１項な
   いし第３項のいずれかに記載のスラリー化洗浄処理法。
   ５ 前記小部分を、０．５ないし１０ｍ／ｓｅｃの速度
   で加速することを特徴とする特許請求の範囲第１項ない
   し第４項のいずれかに記載のスラリー化洗浄処理法。６
   前記物質層または取除かれた前記小部分或はこれ等の
   両方に、粒状体または少くとも集塊を破砕する力を作用
   させることを特徴とする特許請求の範囲第１項ないし第
   ５項のいずれかに記載のスラリー化洗浄処理法。 ７ 互いに間隔を置いたローラに沿い移動できるろ過ベ
   ルトと、このろ過ベルトの下側に配置した負圧トラフと
   を持つ真空ベルト式ろ過装置を備え、ろ過ベルト上に形
   成した物質層を処理液体たとえば水でスラリー化洗浄処
   理するスラリー化洗浄処理装置において、（イ）ほぼ相
   互に平行に間隔を置いて配置され、前記ろ過ベルトの運
   動方向と反対の向きに回転自在なかき板を持つ電動機駆
   動の１組又は１組以上のかきまぜ装置と、（ロ）このか
   きまぜ装置上に延び、一方の側だけ開いたカバー、と、
   （ハ）前記かきまぜ装置の作用範囲内に処理液体を供給
   する供給手段と、（ニ）前記ろ過ベルトに前記かき板が
   直接に接触しないように、前記カバーの開いた側に配置
   されたてい鉄形のすべり部材が、前記ろ過ベルトに直接
   に接触できるように、前記かきまぜ装置を、前記ろ過ベ
   ルトの上方に取付け位置決めする、支柱と中間フレーム
   とから成る取付け位置決め手段とを包含することを特徴
   とするスラリー化洗浄処理装置。 ８ 前記カバーが、ほぼ半円筒形で前記かきまぜ装置に
   同軸のおおいにより形成されたことを特徴とする特許請
   求の範囲第７項記載のスラリー化洗浄処理装置。 ９ 前記かきまぜ装置の軸を中空にし、この軸の外壁に
   ノズル状の口を設け、前記軸に流体供給管に連結するの
   に適する回転継手を設けたことを特徴とする特許請求の
   範囲第７項または第８項記載のスラリー化洗浄処理装置
   。 １０ 前記取付け位置決め手段を、前記かきまぜ装置が
   、前記カバーの開放部に関しまたはこの開放部の前方の
   ろ過面に関して上下に移動できるように構成したことを
   特徴とする特許請求の範囲第７項ないし第９項のいずれ
   かに記載のスラリー化洗浄処理装置。 １１ 前記取付け位置決め手段を、前記かきまぜ装置が
   、その軸に平行なまたはこの軸に垂直な或は平行および
   垂直な仮想軸のまわりに揺動できるように構成したこと
   を特徴とする特許請求の範囲第７項ないし第１０項のい
   ずれかに記載のスラリー化洗浄処理装置。 １２ 前記取付け位置決め手段に、上昇・下降または揺
   動或は上昇・下降および揺動のために原動機とくに空気
   圧式または液体圧式の原動機を設けたことを特徴とする
   特許請求の範囲第１０項または第１１項記載のスラリー
   化洗浄処理装置。 １３ 前記すべり部材を、前記カバーの開いた側の前方
   において、前記かきまぜ装置の軸のほぼ横方向に延びる
   ように配置したことを特徴とする特許請求の範囲第７項
   ないし第１２項のいずれかに記載のスラリー化洗浄処理
   装置。 １４ 前記各かきまぜ装置のかき板を、ほぼ半径方向に
   延ばしたことを特徴とする特許請求の範囲第７項ないし
   第１３項のいずれかに記載のスラリー化洗浄処理装置。 １５ 前記かき板を、前記かきまぜ装置の軸から外方に
   遠ざかる向きに回転方向の前方へ傾けたことを特徴とす
   る特許請求の範囲第１４項記載のスラリー化洗浄処理装
   置。１６ 前記かき板が、前記かきまぜ装置の回転方向
   に関しておう面状の曲率を備えたことを特徴とする特許
   請求の範囲第１４項または第１５項記載のスラリー化洗
   浄処理装置。 １７ 前記かき板が弾性的に曲がることができるように
   したことを特徴とする特許請求の範囲第１４項ないし第
   １６項のいずれかに記載のスラリー化洗浄処理装置。 １８ 前記かきまぜ装置のカバーに、加熱ジヤケツトま
   たは冷却ジヤケツトを設け、または前記カバーをこのよ
   うなジヤケツトとして形成したことを特徴とする特許請
   求の範囲第７項ないし第１７項のいずれかに記載のスラ
   リー化洗浄処理装置。 １９ 前記かきまぜ装置のカバーの端面に密封唇状部材
   を設けたことを特徴とする特許請求の範囲第７項ないし
   第１８項のいずれかに記載のスラリー化洗浄処理装置。 ２０ 前記かきまぜ装置の軸に、２つの同軸の中空空間
   を形成し、これ等の中空空間に２個の物質混合用のノズ
   ルを連結したことを特徴とする特許請求の範囲第７項な
   いし第１９項のいずれかに記載のスラリー化洗浄処理装
   置。２１ 前記ろ過ベルトの上方において、かつスラリ
   ー化洗浄処理区域において、前記カバーの開いた側を底
   部にして配置したことを特徴とする特許請求の範囲第７
   項ないし第２０項のいずれかに記載のスラリー化洗浄処
   理装置。 ２２ 前記ろ過ベルトとして電動機駆動のろ過ベルトを
   使い、前記かきまぜ装置の軸を、前記ろ過ベルトの進行
   方向に対し横方向になるように配置したことを特徴とす
   る特許請求の範囲第２１項記載のスラリー化洗浄処理装
   置。